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2011年2月28日月曜日

湘南の嵐便り 「原武史教授」

皇居
長い間恩人であり友人でもある人のお孫さんが慶應の幼稚舎という所に入ったという話を知った。入園するために塾に通わせたそうである。
両親は当然大喜び、ジジババちゃんも大喜びであると思う。

大人の喜びが子の喜びとイコールであるという事は約束されないがぜひ医学部に入り命を助ける医師になるとか(慶應の医学部は医者達もその研究熱心さを認める)法学部に入り堕落した検察庁を正すとか、売名主義になった弁護士達を正すとかを可能にする司法試験に挑戦して欲しい。

私は全く教育ブランドとか一貫教育とかに興味がない、徹底的な雑草主義者である。

原武史先生
先日こんな一文に出会った。原武史という鉄道オタク(鉄ちゃん)の政治学者は中・高と慶應であったが大学は早稲田に行ったという。
デコイチ
何故か慶應になじめなかった。原先生は東久留米の団地住まいであった。
友人達は田園調布とか等々力とか松濤とかの高級住宅住まい、遊びに行くと家は広いしお手伝いさんがいたりお母さんは品のいい綺麗な人、お姉さんも同じ。

滝山団地住まいの原先生はすっかりコンプレックスの塊になり大学への推薦辞退書を出した。この届けを出さないと慶應大学生になってしまう、それは恐怖であった原先生は早稲田を卒業後東大の政治学科に進んだ。
中央線は自殺者がおおいらしいです
鉄道オタクである原先生が何故中央線に自殺者が多いかについて興味ある考察をしていた。

中央線は東京と高尾を結んでいる。元々東京駅は天皇が利用する玄関駅として作られたいわば東京駅は皇居と繋がっている、天皇を中心とする「生」の世界なんですと。

それに対して高尾には武蔵陵墓地というのがあって、大正天皇・貞明皇后陵・昭和天皇・香淳皇后陵四人が葬られているいわば「死」の世界なのだと。
だから中央線は生と死の世界を結び突き進んでいるのだ。
天皇陵

(えー私はずっと中央線の荻窪に住んでいたが当時自殺者なんてあまりいなかった気がする。当時は今の高尾を浅川と言っていた。)原先生の考察が正しいとなると上りより下りの方が飛び込む人が多いという事になる。JRは何か手を打って欲しい。


友人のお孫さんがJRに将来入って偉い人になり中央線から人の命を守ってくれるといいななどと思ったりしている。なにしろ陸の王者KEIOなのだから。王たる者は民を守らねばならない。心から期待を込めてお願いをしたい。

2011年2月24日木曜日

湘南の嵐便り 「隣のお客」

このところ会社の直ぐ側のホテルでの生活が続いている。
週に2、3日は泊まる。何より最近のホテルは外人向きなので広くて安い。

ホテルオークラと同じ広さで料金は3分の1以下である。しかもほとんどの設備が付いている。目の前はコンビニがあり何でも買って来て小さな冷蔵庫に入れ置き出来る。

朝チョイト歩けば築地の魚河岸でいろんな美味い朝食が食べれる。
通勤もキツイし朝はまるで弱い。やはり体力が弱くなってきている事が大きく、疲れが抜けないのも理由だ。会社の目の前なので悪さは出来ない。
着替え、パジャマ、下着、シャツ、洗面化粧道具は会社に置いてある。

困るのは隣からAV番組のアヘアヘの声が聞こえる事だ。1000円で見放題らしい。
時に本物のやりとりも聞こえる。これが結構厄介なBGMなのだ。
特に外国人はすこぶる声がでかい。私はAVは観ない、ただうるさいだけだからだ。
フィリピン人女性※イメージです

黒い服に白いワイシャツ、黒い鞄の中年男が朝のバイキングに居る。
生玉子、納豆、のり、味噌汁、お豆腐、魚を焼いた日本風の朝食だ。
ご飯は2杯、大概シャワーを浴びていないので異様な臭いがする。脂身十分で出社だ。
きっとタイムレコーダーを押してからスーパー銭湯のサウナでも行くのだろう。


中国人女性※イメージです

フィリピン、ロシア、中国、アフガニスタン、ウズベキスタン、スロベニア、ルーマニアなどユーラシア大陸系が多い。当然洋風バイキングだ。

クロワッサンを食べてるロシア人の前で納豆をベタベタ食べてるオッサン、なんとも味気ないというか悲しい風景だ。最近この手の外人向きホテルがドンドン台頭して来ている。それ故有名ホテルの稼働率は最悪となっている。

ロシア人女性※イメージです

ロシア人は小顔でビックリする位美人が多い。オイ納豆オヤジどうだったんだなんて聞きたくなる。(俺は隣の部屋に居たんだぜ)きっと家に帰ると恐いカーチャンに粗大ゴミみたいな扱いを受けているのだろう。一度そのオカーチャンに会って取材をしてみたいものだ。

ロシア、ウズベキスタン、カザフスタン、エストニア、スロベニアなんていってもオカーチャンは中学時代の社会科の世界地図すら浮かばないかもしれない。

オトーチャンは納豆に生玉子、ネギをたっぷり入れて掻き混ぜている。外人はハム、ソーセージ、オムレツを食べながらCNNのニュースを見ながら時々バーコードヘアーのオトーチャンを見下ろしている。

カダフィ中近東アブナイアブナイ革命ダラケ、ワタシトテモキケンコワイと言っている様だ。

2011年2月23日水曜日

湘南の嵐便り 「先生の怒り」

明治記念館
過日明治記念館内のコーヒーラウンジで薬学博士であり現御茶ノ水女子大生活環境教育センター、慶應義塾大学医学部講師の先生を2時間取材させていただいた。

先生の知り合いの元総理大臣のお孫さんと私と出版社の人とデスクの女性の五人であった。
身長150㎝位、年齢は70歳位だろうかレディなので聞かなかった。
富山の薬箱※イメージです

漢方医学、薬学の大家である。その話の面白い事といったらなかった。
全くメモも見ず世界中の薬草や効能、又その組み合わせの効果やその反対の恐さを次から次へと教え語り現代医学への怒り、薬学軽視への怒りも話しまくってくれた。

立川談志の如くべらんめえの調子で日本の現状を小気味よく話してくれた。
改めて食育の大切さと何故銀座から漢方の薬局が消えてしまったか。マツモトキヨシやクリエイト、福太郎等のドラッグストアが増えたか、何故大学でかつて医学と薬学は同格だったのに今は医学がのさばっているか、直ぐ切る外科医、治る見込みのない終末医療、家族を悲しませる抗癌剤治療(10〜20%しか効かない。それもほとんど偶然性に近い)当然日進月歩をしてどんどん進んでいるが根本的な部分から大学の医学部は間違いを犯している。
これからは東洋医学と西洋医学が一体にならないといけない。


人は必ず死ぬ。ある年代に来たらその人の寿命である。
陽気で明るい人は最期までその姿を残してあげるべきだ。何で90歳近いお年寄りに管を巻き付け薬を投入し、酸素吸入で言葉を奪ってしまうのか。遺伝子医学みたいにオギャーと生まれたらこの子は何歳で何の病気になり何歳でなくなりますなんて教える必要があるのか。

人間は自然界の摂理の中でちゃんと生きる知恵を見つけて来た。
凄く賢い動物なのだ。

※イメージです

この根は何に効く、あのキノコは、あの葉は、あの土は、あの樹液は、いまアフリカの木がドンドン無くなっていっている。それはその樹液から劇的な抗癌作用がみつかったからだ。世界中の密林が同じ事になっている。
アフリカの木がどんどん伐採されているそうです
愛する父、母、兄、姉、弟、妹が皆ナンバーで呼ばれ薬の実験台にされているとしたら。
つくづく生と死について考えさせられる。

先生はあなたが生まれた昭和20年戦後の焼け跡でペンペン草も生えてなかったのに今やインターネットなんて、知る必要もない情報まで入ってくる時代。
何もあせって青森まで3時間20分で行く必要なんてないんですよ。

人間は三歳で味覚を知り、十歳までの運動量で体力が決まるんです。
子供は外でとにかく遊ばせる事なんです。60歳まで何もしないでゴルフやってカラオケ歌って定年になってスポーツジムで体力をつけるなんて愚の骨頂なんです。

ただ疲れるだけ、サウナなんて日本人の体質にまるで合ってない、北欧じゃないんだから。あの日本軍がそれなりに戦えたのはお米と梅干しを食べてたから。

もっと日本人はお米を食べないといけないんです。パンだパスタだピザだなんて外人じゃないんだから。だから体中から抗体が弱くなってアレルギーだ新種のインフルエンザなんかに負けちゃうんです。
熊の胃
「熊の胃」に勝る胃薬なんてそうはないんですよ、化学合成して「熊の胃」に近づけてるんですから。やはり「買い置き薬」はいい日本の伝統だったんです。

とまあこんな調子で先生は語り続けました。久々に楽しい出会いでした。
ケシの花について、朝鮮人参について、霊芝やサルノコシカケや蟻のフンについてやはりその頭脳の凄い事。

気が付くと先生の直ぐ頭の上になんと明治天皇直筆の教育勅語の額がドーンとありました。食育については書いてありませんでした。

私はスルメを食べます
先生曰く子供はスルメを舐めさせなさい、何よりアゴが丈夫になり唾液で体が丈夫になるからと。マックなどは劇薬だといっておりました。当然スーパーやコンビニの中にあるインスタント食品も。

日本人は一年間に石油一トン分の化合物を食べているそうです。

私は今スルメを醤油とマヨネーズで舐めながらです。唐辛子を少しまぶして。

2011年2月22日火曜日

湘南の嵐便り 「若者たち」

この世で何がいちばん羨ましいと思うのは若さだ。血気盛んな若さだ。
彼等は未来だらけであり私は行き止まりである。
彼等は夢を持ち、希望を持ち、自らの可能性を探す。

深夜打合せに来た若者たち

一文字に一枚の写真に未来を見つめる。
きっと名作となり世に残すものになるかもしれない。
若者たちが真剣に挑む世界は遠い自分の姿を見ている様で清々しい。

しかし新人やその先輩、その又先輩が一枚のポスターという物に対し苦しみ抜き、冷たいピザを夜明けに食べながら「ヤッタかも」とか「やはりだめかも」とか目を赤くして夜を徹する。こんな若者たちを育てるのが私の使命であり責務であり又危険な判断なのだ(何故なら私の感度はすでに老人ホームに入っているのだから)


アルコール占い新作のポスターです
かつて後藤新平はいった。
この世で人の上に立つ者で一番は人を残す事、二番は仕事を残す事。
もっとも下は金を残す事であると。


むかし流行ったギャグではないが定期預金に残はない。田園調布に家は建たない。
それ故私に楽しいゆとりの老後などあり得ない。
ただ一人でも多くいい若者が育ってくれればこれ以上の幸福はない。


アルコール占い新作のポスターです

この頃若者たちに真剣という姿がすっかり見えなくなった。目はウツロであり日々に流され去勢されている。しかし今私の目の前にいる若者たちは宮本武蔵であり佐々木小次郎である。坂本龍馬であり高杉晋作である。

金だけを残す気で生きて来たら小さなヨットや、小さなクルーザーの一台や、小さな別荘の一つや、ベンツのAクラスの一台を持つ事は可能だったろう。死ぬ気で働いたのだから。

しかし私には何の興味もない。今目の前にいる若者たちがいつかきっと独り立ちをし、名を出しいい作品を世に出していってくれる方が何よりも嬉しい。

金は人を卑しく、切なく、醜い物体に変えて行く。
そして誰にも愛される事なく消えてゆく。

坂本龍馬がいった「この世に生を受けたるは事を成す為に有り」と、この国は拝金主義者やバブリーな人間によってメチャクチャにされてしまった。

再起不能かも知れないが私は一人一人真剣な若者達の目に希望の明日を見つけようとしている。


ダグラス・マッカーサーは「老兵は消え去るのみ」といったが、私は銃はもう重くて持てないが短刀や短銃位は未だ持てる。
若者たちの為に指はいつもトリガーにかけている。
弱い者をイジメたり裏切った相手が挑んで来れば指を引くだけだ。


2011年2月21日月曜日

湘南の嵐便り 「つながり」

人は見た目が100%という本がベストセラーになった年があった。
が恋は盲目、惚れてしまえばアバタボエクボです。

できちゃった婚、クスリ婚、出会い頭婚、見下し婚、不倫の果て婚、とまあコンコンと降りそそぐ雪の様に明日をも知れず男と女が一緒になっては別れて行くのです。


こんなアンケートを目にしました。
男を見る目がない女ランキング。

広末涼子さん

一位、広末涼子。二位、梅宮アンナ。三位、小林麻央。四位、矢田亜希子。五位、麻木久仁子。六位、沢尻エリカ。七位、藤原紀香。八位、酒井法子。九位、青田典子。十位、東尾理子。以下浜崎あゆみ、大桃美代子、竹内結子などと続いて行くのですが、まあどうでもいい事なんですね。くっついて離れるだけの事ですからご勝手にです。


朝食りんごヨーグルト

それよりもこっちのアンケートの方が気になりました。ヨーグルトのランキングです。
一位、朝食りんごヨーグルト(グリコ乳業)二位、明治ブルガリアヨーグルトアロエ低脂肪(明治乳業)三位、明治プロビオヨーグルトG21アロエ脂肪0(明治乳業)四位、盛りだくさん七種のフルーツミックス(メグミルク)五位、まるごといちご&ヨーグルト(オハヨー乳業)とまあ書いてみましたがあんまり面白くなさそうなので、ふりかけランキングを書いてみます。

一位の江戸むらさき唐がらしのり

一位、江戸むらさき唐がらしのり(桃屋)二位、ソフトふりかけ・さけ(丸美屋)三位、ごはんと食べる美味しい生姜(東海漬物)四位、おとなのソフトふりかけちりめん山椒(永谷園)五位、辛そうで辛くない少し辛いラー油(桃屋)やっぱりあんまにしけたご飯になりそうなので止めます。


「たちあがれ日本」のある先生が電話をくれまして、俺が今日本でいちばん立ち上がれない人間ランキング一位だと言っておりました。
あの与謝野の奴は絶対に許さんからと叫んでいました。みんな腹に一物、背中に荷物の先生方ですから。

そうだあの先生はあの男を見る目がない女ランキングに入っていた女性にかなり入れ込んでいたのを思い出した。世の中とんでもない処で接着剤でくっついてしまうのです。
まだ続いているかは定かではない。

2011年2月17日木曜日

湘南の嵐便り 「金太郎飴」

金太郎飴

金太郎飴はなんでどこを切っても同じなのか不思議であり続けた。

朝のワイドショーを見るとまるで金太郎飴と同じ、どのテレビ局も全く同じ事をやっている。いつからテレビは新聞を紹介する事になったのか、紙をめくるから「めくり」という。

朝日、毎日、読売、産経、東京、その他スポーツ紙全紙をめくり続けて紹介する。
かつてはテレビ局の系列紙しか出さなかったが、新聞の宣伝にもなるという予算無し、企画力無し、取材力なし、ないないづくしである。

ニュースの最中にコマーシャルがどんどん入る。司会者はフロアADのカンペを見ながらシャベルから目はキョロキョロ泳ぎまくる。アナウンサーの言葉のミス等の多い事、本来なら重大なミスも訂正してお詫びしますでハイオシマイ。

○×議員に当確が出ました、実は落選。
追い詰められた少年はイジメをしていました、実はマジメでした。
上場会社が倒産しました、実は生産でした。
みのもんた氏
れいこちゃんオハヨォーなんてみのもんたがデレデレ言うと今日は午後から雨80%の予想、多いところでは100ミリの雨が降るでしょう。
次の日、昨日は予想が外れてとても良い天気でした、100ミリの雨と言ったのは10ミリの誤りでした訂正いたします、なんていうのはもう当たり前田のクラッカー。

人の名前の間違いなんて日常茶飯事です。
漢字の間違い、言葉遣いの間違い続々です。人の生と死もひと言訂正しますで許されるのだから無法地帯だ。先程死亡と言ったのは生存の間違いです。
局アナはいまや花形、見た目で採用するからまるで日本語が駄目なのです。
大宅壮一氏※文藝春秋より
そのむかし、大宅壮一は一億総白痴化といったが既に総白痴化を超えて「躁阿呆化」してしまっている。大宅壮一の娘さんの大宅映子さんの名刺をかつてデザインした。
ある夜いつもの様に原語で「テネシーワルツ」を歌ったが父上に比べるとあまりに言動行動に知的、鋭さがない。

私の友人(Papasのコーディネーター)がファッションコーディネートをしているファッションオタクなのだ。ただの愚痴っぽいゴツイオバサンになってしまった。
本職はなんだか分からない○×?評論家らしいのだが。父上を超える歴史的一語を残して欲しい。


早くみのもんたのいない朝を迎えたいものだ。
またぎ!?※イメージです
××またぎ、△△またぎ、□□またぎ、もうすぐまたぎから解放されるかもしれない話が出ているらしい。夜の銀座はずっとまたぎ続けるだろうが何しろバラまくほどお金を持っている。が実は一度もバラまいた事はないらしい。

テレビカメラを外すと立っているのが辛く必ずどっかに腰かけている。
この頃は飲み過ぎから下痢が酷くカメラが外れている間、何度もトイレに駆け込むらしい。
オムツをしているという話は今の処聞いていない。

何度もトイレに駆け込むみたいです。

2011年2月16日水曜日

湘南の嵐便り 「万歳三唱」


人々は嬉しい時や勝利した時は万歳をします。しかし万歳を一番嫌う職種があります。
※イメージです

それは金融機関、銀行や信金、サラ金です。生かさず殺さず金を貸し付け利子を取る。
勿論担保は押さえてある。

だがしかしこんな世の中利子も払え続けられない、充分な融資も受けられない、担保の価値はつるべ落としの様に下がってしまっている、でもやっぱりもうひと頑張りしてみようと熟議をし、銀行等にお願いに行く。と、ああだこうだと金は貸せないという。
※イメージです

じゃあもう万歳しますというと、いやそれはちょっと待って下さい、誰かしっかりした保証人がいればお貸ししますという。バカヤローそんな人が居れば苦労しないよと思いながら今一度だけなんとか追加融資を、長い付き合いだしいい時は沢山預金していたじゃないですか、あの時分は支店長自ら出向いて来てくれたじゃないですか。菓子折まで持って。

ばんざーい※イメージです

いや〜あの頃とはまるで時代も違うし決算書を見るとずっと赤字じゃないですか、だから黒字にするために新しい販路作りに投資したいんですよ。じゃあその事業計画を出してみて下さい。
こんな辛い、しんどい話が日本中で行われている。

金貸し達は今大金が有り余って仕方ない、ただ貸し付け先がヤバそうだと思うと金を貸さない。
いよいよ借金が膨らむと担保の回収に入る。
元金はいいから利子を払い続けろと銀座のクラブのツケの取り立てみたいにヤンヤヤンヤの催促をして来る。奴等は人が死のうが会社や店が潰れようが関係ない。

ただ万歳されて不良債権を出すと出世に大いに影響し、本部からこっぴどい処分を下される。
はるか地方の支店に永久追放されてしまう。だからもう万歳します、後は弁護士にお任せしたので煮るなり焼くなりして下さい。そう開き直られるのが一番恐いのだ。で調子のいい事を言っては自分が部署の異動にならない内は(不正防止のためおよそ二年で交代する)生かしておこうとする。

私は万歳専門弁護士事務所をよく知っている。
事実この三年の内に友人、知人の自己破産二人、2社の万歳をお願いした。自己破産なんてほんの少し我慢すれば大丈夫、ただシンプルな生活になる事はさけられない。邸宅住まいは2DKに、ベンツは散歩にしてレストランはデニーズに(かなり美味しいのがある、私はデニーズ大好き)住まいなんて年老いたら狭くて充分、徒歩は健康にいい。

人の噂なんてほんの75時間位だ。気分は晴れ晴れ、夜はじっくり疲れる様になる。何しろ借金取りが来ないのだから。資金繰りの心配もいらない。

このところ万歳をする会社やローン破産が増えて困っていると銀行の融資係は嘆いている。私が一人で会社を立ち上げた時から40年付き合っている城南信用金庫で天皇といわれた真壁理事長一族が役員会の緊急会議で追放された。

バカヤローな一族は他人様の頂いた金を自分達一族のために好き勝手にしていたらしい。
その一族は万歳してなんとか刑事訴追を勘弁して下さいと願っている事だろう。

2011年2月15日火曜日

湘南の嵐便り 「嘘八百」


人間バイアグラ、世の中には凄い性豪がいるもんだ。

バイアグラ
過日その男とある芸術家達に仕事の依頼をするために朝から晩まで約八時間車に乗った。
行きはヨイヨイ、帰りは恐かった。

色々話も尽きて帰り途平塚近くに来た時その男(有名なアーティストを抱えた社長)が突然バイアグラの話をしてきた。使った事ありますかと聞くから、阿呆馬鹿そんなもん使うかだいたい効くんかと言うと、いや凄いみたいですよ、僕の友人は一日中効果満点だったそうです。

なんでも半錠でいいのに2錠も飲んでしまったらしんです、で相手の女性は腰が抜けてしまったという。
実は僕はバイアグラを飲まなくても一日中出来るんですよ。
一日中しまくって相手は完全に失神、途中何回も顔をひっぱたいたんです、救急車を呼ぼうかと思った位です。しかし女なんてどんな美人で、良い服着て、化粧して化けても裸にして攻めまくったらガッカリですね。恥も外聞もなく理性も知性もゼロになりますからだと。


オイオイそれは女性への冒涜だよ。長い付き合いだけどそんな男だったの、凄いね。
でも女房とは直ぐ終わりです。年に2,3回だけで義理ですよ(奥さんは素敵なアーティスト)なんでですかね、女房だと全然駄目なんですよという。

マアそれはみんな同じじゃないのと応えるとそうですよねなんて言って今飛び切りの若い大学生二人と付き合ってんですよ。一人は日本女子大、一人は上智大学だという。(きっと嘘八百だな)

お前バチが当たって腹上死するよと言ったらそれこそ僕の理想バッチリです、繋がったまま死ねたら最高ですよへへへへとお下品に笑った。
セックス※トンパ文字より
愛する※トンパ文字より
今時の大学生はとにかくいいですよ、今度紹介しますよと言うから冗談じゃない俺にはお前と違って美意識があるんだよと言った。へぇーSEXに美意識なんてあるんですか?僕はむしろだらしないヘトヘト、ヘロヘロ何もかもさらけ出し放心している姿の方がいいんですよなんて言う。

そんな話をしていたら自宅に着いた。今日は色々ありがとうと言って別れた。
車の中に使い捨てのカメラを忘れてしまったが次の日会社に届けてくれた。

鼻っ柱が強くて自分の美しさや肉体美に自信があり高学歴の女の子をこれからもバンバン失神させまくりますよと御礼の電話をしたら言っていた。もしかしたらあいつインポで実は願望をいっていたのじゃないかなとふと思った。

※上野クリニックより
多分当たっている?でも外れているかも。人は見かけによらないものだ。
その夜風呂場で自分の息子をじっと見たがイマイチ盛り上がっていない姿だった。

あいつは「チロウ」俺は「サブロウ」だ。文句あっか。

2011年2月14日月曜日

湘南の嵐便り 「床屋さん」


富士美理容室


二週間に一回床屋さんに行く。そのご主人が今年78歳で引退する。
33年間×月2回だから一年間に12ヶ月×2=24回×33年だから792回私の頭を刈ってくれた事になる。

肺癌となったが手術をせず放射線で治療している。
床屋さんは立ち仕事、とてもしんどい仕事だと思う。

日曜日の午後床屋さんに行くと床屋談議といって奥さんが参加して小さな街の様々な出来事を教えてくれる。あの家は家庭崩壊、あの夫婦は騙し合い、あの親子は断絶、あのお店は食中毒、あのご主人は脳梗塞、あの奥さんは糖尿病、あの息子は引きこもり、あの娘は出戻りと。

まあテレビのワイドショー以上に話が続く。娘さんが二人、お孫さんはいない。床屋談議とはよくいったもので本当に町の隅から隅まで一本一本ハサミで毛を切るが如く町の動きを知っている。
※写真はイメージです

だがしかし33年経った今も私の職業が分からない。というより私自身説明がつかない。
ある時はスーツ、ある時はジーンズ、ある時は釣り人ファッション、ある時はミリタリー風、お店を閉める事を告げられる迄本当に分からないでいた。

駅前に1000円の簡単な床屋さんができてからすっかり子供連れがいなくなりお店はいつ行っても殆どお客さんがいない。知人から頂いたリンゴや梨やイチゴやカボチャやジャガイモを持って行ってあげるとご夫婦で喜んでくれる。
床屋さんの耳かきは最高に気持ちいい※写真はイメージです

馴染みの寿司屋はすっかりヨイヨイになって車椅子で若衆に連れられて頭を刈りに来るがすっかり私の事が分からない。俺だよ俺といっても分からない。月日は残酷である。

なんと私が初めて床屋さんに行った時のポラロイド写真を見せられた。
33年前である、つまりは32歳である。いや〜なんという過激なファッションか。
ジーパンにアロハ、ブルーのジャンパー、レイバンのサングラスをかけていた。
オヤジさんは78歳引く33歳だから45歳。ハンサムでかなりイカしてたし、奥さんは可愛い人だった。


そんなポラロイドを見ながら三人で大きな鏡を見た。
あーあ、もうお互いにお終いだねと言って大笑いした。
※写真はイメージです
最初はすっかりヤクザの人かと思ったよと奥さん、いや〜絶対ただ者じゃないと思ったというご主人。
富士美理容室の動脈と静脈を現す青と赤と白のスタンドが渦を巻いていた。


オーイ魚釣って来たぞと昔馴染みのおじさんが大きな魚を一匹持って来た。
かつて真っ黒だった私の髪の毛の半分は白くなっている。


ちなみにご主人はミニ盆栽の名人でした。
※写真はイメージです