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2024年9月14日土曜日

ばかな話その(9)バカ者たち記念

故あってずっと400字のリングを休筆しているが久々に書くのだ。Why何故かといえば、余りに馬鹿バカしい自民党の総裁選のバカ騒ぎを見てふとある映画の題名を思い出した。松竹映画、山田洋次監督「馬鹿が戦車でやって来る」確かこんな題名だ。主役はクレージーキャッツのリーダーだった「故ハナ肇」さんだった。現代社会では馬鹿は差別用語なのだろう。今回バカ馬が9頭出馬する。競輪の記念レースは9人出場する。かつて競輪場に行くと「赤競」、「黒競」というペラ紙の予想紙を売っていた。ダミ声の予想屋が小さな紙に今日は、先行の誰に、同じ県出身の誰がマーク(その後につくこと)する。その後は競輪学校時代の同期の誰れが3番手につく。もう一つのラインは関西勢の誰に誰れがつく。さらに九州勢がラインをつくる。一発まくり(後から一気に先行集団を大外から抜き去る)にかけるのは、ラインのない北海道の誰だ、そのまくりに乗っかるのが、やはりラインがつくれない四国の誰がつくはずだと予想する。競輪とは地元勢とか強力な先行に乗るラインと、遠征してきている地方勢との人間ドラマなのだ。十代の後半ほぼ毎日(水曜日は休み)どこかの競輪場で、揚げ立ての串カツ(ソースたっぷり)とか、鯨カツを食べながら小銭を賭けていた。今回の自民党総裁選は、とある地方の記念競輪みたいだ。“永田町総裁馬鹿記念”だ。今、誰れが誰れにとか、俺はあいつの逃げを使って、最後はマークを競り勝って取るとか、どうだ、こうだのライン作り、競輪用語ではこれらを“作戦”という。私が十代の頃は神奈川にスーパースター高原永伍がいたので、2着狙いの2番手、3番手などが位置取りの競り合いをした。群馬作戦、宮城作戦というラインは強力だった。さて、“永田町総裁馬鹿記念”はどんなレースが繰り広げられるか。本命は大嫌いな石破 茂だろう。権力を手放したくない政局オンチの麻生太郎は、口をヘの字に曲げて石破、高市に賭けるだろう。岸田文雄は政治オンチだが政局(権力争い)は大好きだ。今がいちばん楽しいのだろう。麻生・菅はもう時代遅れ、次のキングメーカーは、岸田文雄となる。私は競馬はやらなかったが、“アカネテンリュウ ”という。良血馬ではないが、黒毛が美しく最後方からドトウの如く追い込んで、勝つ姿が好きだったので、その馬だけを買っていた。もう一つ競馬に例えれば、“自民党刷新感断念記念”レースとなる。9頭立てである。ちなみに馬名にしてみると、(一)シンジローノータリン、(二)イシバサンパクガンブキミーノ、(三)タカイチチョーライトウイング、(四)コウノタロウウクチヤオジサン、(五)カミカワヨウコオバサンケシキ、(六)ハヤシモアルデーヨ、(七)カトウドックスマイル、(八)コバオークトベナイル、(九)モテギパワハラホマレ、みたいだ。あるニュース番組で、九頭勢揃いして、一人15秒とか、一人40秒以内とか、CMみたいな時間の中で自分の目指すことを言う。つくり笑いをしたり、苦笑したり、アンチョコを読んだりしていた。これは馬鹿みたいとみんな思っただろう。混乱を極める世界情勢、戦争、内戦、クーデター続発の世界の中で、この9頭たちは、戦後80年をむかえる、後退の国、島国ニッポンをリードできるのか。全盛期(ジャパン アズ NO1なんてホザいていた)日本は世界のトップ企業100社に30数社が上位に入っていた。が、今や36位ぐらいのトヨタ1社のみ。政治家が国家ビジョンを持たず、マッカーサーに統治されていたGHQ時代(約7年)のママ米国追従に行く道をゆだねていた。終戦時日本国の大株主は、「天皇家」であった。マッカーサーは、自らの野心大統領選をその資産で目指したが、得票数はわずか11票で大惨敗となった。日本はアベノミクス、竹中平蔵の米国的規制緩和推進で、ハッチャメチャになった。特に郵政民営化は大失敗。シンジローノータリンは、いきなり労働者を好き勝手に首にできる法案を、“決着”させると、カンペを読み上げた。売国奴竹中平蔵をきっと大臣かなんかで起用するだろう。もっとも勝てばの話だが、きっと失言失速、笑言失速を繰り返して、ボロンボロになるだろう。シンジローノータリンは、関東学院大、その調教師菅 義偉は、法政大学、学歴重視を破って成功したのは、田中角栄しかいない(最後は失敗したが)。勉強ばかりしていて、馬鹿になった(人間について、市井の民を知らない)の霞ヶ関の東大法学部連中は、それこそ馬鹿者扱い(内心は)だろう。麻生太郎は全ピカの血筋(といっても朝鮮人や中国、台湾人たちを炭鉱でコキ使ってボロ儲けした)皇族の親戚にもなった。今回のレースは、血筋と非血筋の闘いでもある。小泉家はヤクザ者の血筋だ。純一郎の父は刺青大臣といわれた。横須賀一家(現稲川会)出である。血の流れがその顔に出ている。眼が笑うことがない。つくり笑いの顔にそれが見てとれる。地方巡業の旅芸人のような立憲民主党の4人は、ちんまりとしたマスゴミの扱いだが、自民分裂、立憲分裂、政界再編成となる時、“どじょう”こと野田佳彦と、吉田晴美のコンビは、金魚たちに勝つかも知れない。永田町、霞ヶ関のリング上には、汚れた札束が投げ込まれ(経済界から)、党役員ポストや大臣のポストという不渡手形が乱発されている。コロナ禍以降、マスク、マスクで人間観察ができない。私の興味の対象の相手である、人間がつまらなくなってしまった。東京駅発特急小田原行のトイレをガンガン蹴飛ばしている中年会社員がいた。きっともうダメだ、もう出る。もう締まりが効かない。あ~、早く出ろ、かなり高そうな薄茶色の革靴はトイレ内の人間を攻め立てていた。ニッポン国のみなさん茶番劇はこれからだ。私は明け方の今、大尊敬していた故南州太郎師匠の全盛期の映像を見ている。“オジャマシマス”この一言でお客は万来の拍手と爆笑をする。ボンクラ政治家たちとは役者が違うのだ。久々“オジャマシマシタ”残暑お見舞い申し上げます。
(文中敬称略)