お母さんは大きく手をたたいて、泣いていた。七月三十日、九時四十五分試合開始、狂ったように暑い。でも少年たちは元気いっぱいだ。私が応援するチームに、沖縄出身の子がいる。メガネをかけている。顔は陽に灼けて逞しい。体は丸々と太い。ライトを守っていて五番打者だ。副将でもある。当たればでかいのを打つ。お母さんは時々応援に来る。一人っ子だと聞いた。当たればだが、なかなか当たらない。でも私の家の前の公園に来て、一生県命練習している。努力は報われる、練習は嘘をつかない。第2打席ランナー二人、ピッチャーが速い球を投げた。ガァーンと当たった。高く上った球はグイグイ伸びてレフトの芝生の上まで飛んだ。ヤッタァ~ついに出た。お母さんは飛び上がって手を振りまくった。私もバンザァーイをした。チームメイトもヤッタァーホームランだと抱き合った。私はグラウンドからの反射熱で、顔面がパリンパリンのヒリンヒリになった。ビーチサンダルを脱ぐと指のあとがクッキリ白くなっていた。8対2で試合は勝った。私もかつては野球少年だった。今ではゆらゆら家に向って歩いていると、一人二人と抜かれて行く。愚妻に背中が曲がってるわよと注意される。いいんだよこうしてみんなに抜かれて行くのが人生なんだから、滅びの美学を追ってんだよ、と言った。今年も八月となるもコロナ禍は、拡大の一途だ。政府も専門家たちも、打つ手なしだ。一人ひとりの責任重視となり、それぞれの自治体で勝手にやればとなってしまった。非科学的なことになった。バカヤローのノータリンばかりだ。少年たちの必死の姿を見ろといいたい。当たればでっかいホームランのお母さんに、ナイスバッティングと言ったら、マスクをしながら、ありがとうございます、やっと当たりましたと目が笑っていた。私は勝負をかけていた仕事に勝が見えたとの連絡をもらった。詰めをしっかりしなければならない。世界陸上を見ていて人間は凄いと思った。ハイテンションの織田裕二がジャマだったが、山ほど感動した。0.01秒の差で金と銀の差となる。今日は何をすんべえかと時間を持て余している人間には、外へ出て公園の雑草でも刈ってほしい。海岸を掃除してほしいと思う。そうしている人も多い。ヒマは人間をマヒさせて行く。400字のリングは九月まで休筆します。生きるために働き続けます。少年たちに勇気をもらって。やってやるプロの仕事を。氷アイスを食べすぎている。ある花火大会で車椅子に娘さんを乗せた親娘を、ジャマ者扱いにしたバカ者たちがいたらしい。ケツの穴に花火をつっこんで、火をつけてやりたいと思った。オレのところに連れて来い。花火大会の主催者もしっかりしろと言いたい。共助の精神を忘れるなだ。次に殺られるのは俺かもと、パソナ会長の竹中平蔵が会長職から離れた。格差社会の生みの親で、非正規社員を大量に生んだ元凶だ。このアメリカの走狗を憎んでいる人間は多い。共助の精神はなし、金だけが命の罪深き人間だ。AOKIからしこたま賄賂を受け取った、元電通の高橋某は、自分が経営するステーキハウスの運転資金に使ったのだと、ステーキとオサラバしてクサイメシを食う生活が待っている。悪い奴はこれからゾロゾロと出て来るだろう。それにしても電通の力は非力になった。むかしなら全てモミ消していただろう。クライアント(お得意)のトップの顔写真が新聞に出るなどという事は、万に一つもなかった。しかしSNSの時代は隠し事はできないのだ。ではみなさんいい夏休みを。カナブンが網戸にへばりついている。権力にへばりついている。森喜朗というスポーツ利権のボスに検察の手が届くか。きっと高橋某がソックリウタッテいるだろう。ヤクザ者なら死んでもウタウことはない。朝顔の花が心をなごましてくれる。花は“心の目薬”と言う。私は小さな雑草の花が好きだ。東京大学に雑草研究部みたいのがあることを知った。一度ぜひ学生さんたちと会ってみたいと思っている。最後に勝つのは雑草だ。
(文中敬称略)
(文中敬称略)