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2010年11月26日金曜日

湘南の嵐便り 「蟻たちへ」


挫折こそが人間を豊かにする。
危機を好機と捉える事だ。今やレールの上のトロッコに乗っていてもどこに連れて行かれるか分からない。であればむしろそんなトロッコは思い切って飛び降りてしまえばいいのだ。


様々な挫折や葛藤を味わった結果、新たな価値観を見いだして行く、「時代が悪い」というのは簡単だ。

就職の内定がもらえないと大学生達が泣きを入れている。
潰れない?大企業に入って老後の安心を得たい等と不届きな若者達だ。パパママに学費を出して貰ってぬくぬく育ち、合コンやナンパばかりをしていた「去勢された若者達だ」。
女性の気ばかりを気にして力強くリード出来ない。苦労や苦難の海へ出れないのだ。

リクルートスーツの集団は蟻ん子の様

ドイツの哲学者ショウペンハウエルは、人間は「欲望の動物」であると言った。
自分を磨き、昇華させたい、富を得たい、功成り名をあげたい、社会に貢献したい、広い世界をこの目で見たい、異性に魅力的だと思われたい、そういう果てしない欲望が人間にはある。

その『渇き』に突き動かされた若者達が時代を動かして来た。ペーパーテストの成績が良ければ褒められ、いい大学からいい就職先へ、そのレールに乗りたがって来た老後を考える大学生。


その結果草食系男子なんていう種族が生まれた。
まるで蟻ん子の集団の様に同じリクルートスーツの男女達、僕は100社、私も100社、でも内定なしとオロオロしている。


東大出たって人間力がないと体からオーラが出てないと面接を突破出来ない。
大学生は就活でなく「就社」をしているとある大学教授が言っていた。
何かをしたいのでなく安定が欲しいのだ。


先日、ラグビーの早慶戦を見て感動した。
若者は捨てたもんじゃない、最後の一分一秒まで一発のトライをするために一発のキックを決める為に肉弾戦を行った。

結果は108で慶應が10年振りに早稲田に勝った。
全力を出し合った同士涙を流す、うれし涙と悔し涙を。私はラグビーが大好きだ。
鳥肌が立つ試合だった。

早慶戦

「就社留年」をするなんていう若者がいる。親が仕送りしてくれるからだ。
こんな若者は役に立たない。中小企業の中に夢やロマンを追っている素晴らしい経営者達が沢山いる。大企業のたった一個の歯車になるより、中小企業のエンジンを目指す事だといいたい。


ヤクザの親分でも目指してみろといいたい。
役人以外学歴なんかでこれからは生きられない。自分が何をやりたいかだ。
一度しかない人生なんだから。


泥だらけになって一個のボールを追う気構えを持つ事だ。
ただ働くだけの蟻になってはいけない。

2010年11月25日木曜日

湘南の嵐便り 「空襲警報発令」



隣国の韓国と北朝鮮が砲弾を撃ち合っているというのに、この国のテレビでは相変わらず呑気にNHK紅白歌合戦のメンバー発表なんてやっている。


世界広しといえど生きるか死ぬかの世の中で歌合戦などを行っているおめでたい国はまず無いだろう。

追いつめられた国は何をするか分からない。
かつてのこの国がそうであった様に、いつこの国にミサイルが飛んで来るか分からない。
ノドン・ウドン・テンドンだ。


空襲警報発令だ。これから防災グッズが売れ出すかもしれない。
防空壕を掘るためのシャベルなんかは売れ筋となる。当然ヘルメットも同じだ。
この国は今政変だ、政局だなんてやっている場合ではない。
世界中は通貨戦争、資源戦争、宗教戦争を行っているのだ。



小沢一郎の首一つが取るにも取れないという事は、小沢一郎に一番政治力があるという事になる。坂本龍馬が薩長同盟に力を尽くした様に救国内閣を作ってこの国の将来を作って行かなければならないのだ。


それぞれの党から人材を出し合うのだ。党利党略などは小さな話だ。
出て来い人物と願う、きっといる筈だ。直ぐ隣りで戦争状態なのだから、未だ江戸時代の鎖国状態の思考しかないのでは国は必ず亡びる。


あんまり頭に来て話をし過ぎたのか気管支喘息になって声が出なくなった。
親しい役者がNHKの「セカンドバージン」というのに出ているので見てくれと言うから録画して貰って見たらすっかりシワだらけになった年増の鈴木京香(アップは可哀相)が17歳年下の男にくんずほぐれず抱かれていた。

家と家がトイメン同士、知恵遅れの様な深田恭子、ホモの中年出版社社長と同じ中年のシェフ。見ている打ちに気持ち悪くなってしまった。

なんでセカンドバージンなのか聞いてみたら離婚して20SEXをしていなかったからなんだと、バカバカしいこんなの見ろって言うんじゃねえと怒ってたらいよいよ声が出なくなってしまった。


NHKよ、私はちゃんと受信料払ってんだからフランスのソープオペラみたいなエロメロドラマは止めろ。まるでハーレクインだ。

有働有美子が紅白の司会になれなかったのは朝っぱらからセックスレス特集なんかやっていたからという説があるらしい。つまりNHKは朝から晩まで発情を促しているのだ。

もっと国営放送としてこの国の問題をしっかり報道してもらいたい。何でもセカンドバージンはかつての火曜サスペンス劇場の様になって行くらしい。


こっちも隣同士だ。スリルとサスペンスだなんて言っていた。
どうでもいい何時か飛んでくるかも分からないミサイルの方が余程スリルとサスペンスだ。


紅勝て白勝てなんて言っている時代は終わった。
私を離さないでなんて四十路の女が若い男にしがみついている場合でもない。
この国は事が起きてから大騒ぎするそれが起きるかもしれない、かなりの確率で色んな形で。


2010年11月24日水曜日

湘南の嵐便り 「敗けるという事」


白鵬69連勝ならずというよりも相撲通の私としては白鵬は65位で必ずあっという様な決まり手で敗けるよと予言していた。
(タクシーの運転手さんと1000円賭けていた、勝つのは稀勢の里あたりと。)


数と決まり手は外れてしまった。敗けた白鵬に大きな拍手が起きた。
よく敗けてくれた、双葉山を超えないでくれてありがとうの拍手だったのだ。

白鵬はずっと悩んでいた筈だ。
いつ誰にどうやって敗けるかを、日本人が生んだ角聖(相撲の神様)の数字を簡単に超えたらきっと恨まれるし、恩になった日本に申し訳がない。
そんなゆれる気持ちが相撲に出ていた。




中途半端な立ち合い、得意の左の下手を取りに行くも力強さはなくおつけも強烈な絞りもない。張り手を出してかなり無理な敗け方をしてしまった。

モンゴル人や外国人相手だと八百長と言われてしまう(勝っても負けても)稀勢の里は顔を真っ赤にして来る。かつては苦手の一人であった。





勝つよりも敗けてあげる難しさを感じただろう。相撲協会は白鵬よ、よく理解して敗けてくれたと。腰高の立ち合いを見た時理事達はオッやってくれたと思った筈だ(プロなら直ぐ分かる)。


「敗けるとはこういう事か」と白鵬は苦笑した。
ガラガラの客席、万年角番の大関、87敗で大声援を受ける魁皇。
いっそ特別大関という名を付けた方がいいだろう。ただ出場すればいい、ただ長く取っていればいい。地位ではないのだ大関は、だから他の大関も右にならえでテレンコテレンコした相撲を取っている。
タニマチと毎晩酒を飲んで遊んでいれば結果は当然だ。
その魁皇がなんと連勝続き、地元福岡だから他の力士はやりにくい。


私は白鵬が100連勝、150連勝くらいしてこの国の相撲を一度破壊して欲しいと思っている。


勝った稀勢の里がビックリしていつもより多く目をパチクリさせていた。
あまりに左手の動きが中途半端で右手の絞りが無く張り手などという腰高になり脇が甘くなる事をして来たのか、本人が一番分かっている筈だ。



その内中国人がどんどん入門してくるかもしれない。
丸い土俵も中国人が席巻する日が来る。横綱「毛」とか、大関「周」とか、関脇「胡」、小結「羅魔」とかは番付表にのる日が来るのだ。土俵は四角くなっているかもしれない。モンゴルと中国や中国とチベットが戦ったら本気満点で面白い事間違いなし。


座布団が飛ばなかった白鵬敗戦に滅び行く大相撲の運命を見た気がする。
出来の悪い八百長の様であった。目指せ100連勝白鵬。
ちなみに私は朝青龍の大ファンであった。

2010年11月22日月曜日

湘南の嵐便り 「ハエたたき」


「恐縮ですがひと言梨元です」の梨元勝が過日あの世に逝った。

恐縮ですの梨元さん

突撃レポートと云われた。
パパラッチとかぶら下がりとかしつこいハエの様に付きまとう事を職業にしている者達がいる。その無神経な言葉に思わず怒った。


妻が自殺した松平健に「今のお気持ちをひと言」、破局を迎えてしまった男と女に「残念でしたねひと言」とか子宮癌を告白した女性に「悲しいですねひと言」とか。
何しろ人の心の中に土足で踏み込んでとことんネタ探しをする。

囲まれる松平健



恐縮ですの梨元はまだ恐縮ですがと仁義を切ってからマイクを突き出していたが他のレポーター達、記者達は何の仁義もなくハエの群れと化す。

職業とはいえ私はサイテーの奴等だと思っている。
スクープですスクープですと人の離婚に大騒ぎ、ちなみに女性誌やスポーツ新聞、週刊誌で一番売れるのが(一)に離婚、(二)に結婚、(三)に別居、(四)に破産、(五)に自殺とか云われている。正に人の不幸が飯の種なのだ。


この間「たけしのTVタックル」という番組に安倍晋三と麻生太郎が出ていた。
遂に元総理大臣もバラエティに登場となった。

TVタックルより


いよいよ世も末だ。
吉田茂とか田中角栄とか佐藤栄作がバラエティに出るか大竹まことや阿川佐和子のお笑いのネタにされている。その中で安倍晋三と麻生太郎が小泉純一郎は本当に迷惑な奴だった、特にぶら下がりなんてやっている国は世界中で日本しかない。そんな人気取りをしやがってと言った。

特に頭にきたのは朝日新聞だ。他社は一人なのに朝日は五人がかりでぶら下がり。なんとか怒った顔とか、ムッとした顔を引き出そうとする。

ぶら下がりは新人の仕事、ただ総理ひと言を連発する。
一度引き下がって行こうとするとあまりに総理お答えを是非というから戻って質問は何ですかと聞いたら何の質問も用意してなかった。朝日は最悪だと安倍晋三が言った。


そう言えば叔父の佐藤栄作も最後の記者会見で新聞社は出て行ってくれと言った。


テレビ朝日は朝日新聞系、週刊朝日も同じ、AERAも同じ。
ところがこれらはまるでが悪い。朝日を飛ばされたのがAERAや週刊朝日に行く。つまり骨っぽい記者は朝日新聞にはいられないのだ。
ゴマスリ、太鼓持ち、ファジーな連中だけが残っているのだ。


今や朝日は不動産部門だのみ、本業は赤字続きだ。
恐縮ですがひと言、朝日新聞は何処へ行くのですか余りに酷いですねと聞いてみたい。


星浩なんて好きな記者だったのにすっかり骨抜きにされてしまった。記者というより批評家になってしまった



で、元に戻って松平さん松平さん、奥さんはパニック障害やウツ病で通院されていたんですか?公演は休まず行うのですか、松平さん松平さん、ひと言お願いします。
ハエたたきで打ち殺してやりたいと思った。


テレビの前ではワイドショー好きの暇なオバサン達が話の種を探している。
世の中のためにならない。ハエみたいなウルサイババア達だ。


2010年11月19日金曜日

湘南の嵐便り 「かっこめ」




「時をかける少女」は映画のタイトルだが、かつては人の噂も75日といったが今や人の噂も75時間以内になってしまった。


「時をかける大人」なのだ。
次から次に起こる事件やニュースも3日後には話題にもならない。チリの奇跡の脱出劇ですらすっかり過去の話。どんな勇気や美談も目の前の生活の為にはすっかり通り過ぎた話なのだ。


芸能人や有名人の結婚、離婚、自殺も同じ。おぞましい事件も又然りだ。
「耳かき殺人」「秋葉原事件」、親殺し、子殺しももう忘れている。

交番に貼られているポスターに賞金300万で「おい出て来い小池」というのがある。他にも逃亡者はごまんと居る。リンゼイさんを殺して逃げ逮捕された男には×マークが書いてあった。とにかく嫌な事が多い年であった。人間が人間性を失っているのだ。



早いもので十一月七日が終わり後は今日の二の酉だという。
関東一円「鷲」と名の付く神社で行われる祭りだ。発祥の地は足立区の大鷲神社だという。

実際は江戸時代に日本武尊の命日とされる十一月に近隣の農民が開いた収穫祭が始まりとされる。日本武尊が鶏が大好物だったという逸話から酉の日に開かれるようになったとか。
この日は大判小判やおかめなどをあしらった派手な熊手が売られる。
神社では小さな竹の熊手に稲穂とお札を付けた「かっこめ」と呼ばれるお守りを売る。

花園神社の酉の市


鷹の爪の形をした熊手は運や福を鷲掴みにすることから来たらしい。小さな物だとヨォーハイでお終い、中位だとヨーオと三拍子、大きな物となると隣の店の人まで盛大に三・三・七拍子。ちなみに三千円〜十五万円位だ。


一番のコツは日付が変わる時がいい(1155分頃)、えーいチキショウ持ってけドロボーなんて言ってぐーっと安くなる。かなりバブリーな頃は銀座だ赤坂のホステスを車二台に乗り込ませ、会社の若い者と屋台をハシゴして朝まで飲んだものだ。

鷲神社の酉の市

一杯飲むとその頃の思い出話をする、歳をとった証拠だ。ピチピチしていたホステスは「時をかけた老女」になってしまっている。アゴはたるみ、目尻は下がり、顔にはシミとシワばかり。トイレに入って自分の顔を鏡で見たらもう愕然とした。
鏡に向かってお前は誰だと言ったらお前だよと応えられた気がした。


月日は残酷だ。日本武尊の様にみんなで鶏肉を食べに行くかと言ったら、お寿司の方がいい、油っこいのはもう駄目だからだと。

2010年11月18日木曜日

湘南の嵐便り 「チンタラ」


いつまで掛かってダラダラチンタラやってんだよ、さっさとしろい。
全く何をやらせてもトロイんだから。そんな事で一人前の職人になれると思っているんだ、と親方や兄弟子に叱られ、どつかれ、こづかれ職人は育っていく。


放送作家の古谷徹さんが「チンタラ」は実は焼酎造りの言葉だと書いていた。
へえーそうなんだ、一時の焼酎ブームも去って酒造メーカーはサバイバル時代へ、そんな中で昔ながらの製法を見直す機運が高まっている。

兜釜式蒸留気

そのシンボルが江戸から明治にかけて使われていた兜釜式蒸留器、通称「チンタラ蒸留器」だ。現在焼酎の多くはもろみ蒸気を吹き込みステンレス製の釜で大量生産をしている。
対して「チンタラ」は鉄釜にもろみを入れ直火でじっくり加熱して造る「スローフード」だという。熱くなった鉄釜が「チンチン」と音を発し、蒸発したアルコール分が冷やされ液化、「タラタラ」と滴り落ちる。略して「チンタラ」。


「チンチン」は鹿児島弁でゆっくり、少しずつという意味らしい。
こんな事を教えてくれたのは今リコール問題で大騒ぎしている阿久根市の大石酒造の五代目であったと記している。

この頃は家の中で恐い奥方がヤル気のない孤舟族に、何皿洗い一つやるのにチンタラしてんのよとか、さっさと洗濯物取り込んでよ全くチンタラしてんだからとか、何私の後をチンタラ歩いてんのよとか、たまには一緒に寝てあげるからチンタラしてないでさっさとシャワー浴びて来なさいよとか言われ文字通りたつものもたたずチンタラーとなってしまう。


妻とか、女房とか、かあちゃんとか、お前と呼んでいる女性を「山妻」「山の神」とかいう。恐い山妻が増殖していてチンタラ亭主は粗大ゴミ化され家の中で居場所がなく、タラタラと油汗をかいている。


私の友人の写真家は余りの高名さ故全くもって仕事が少なくなった。
家に居ると山妻にジャマだからどっか出掛けてと言われ、ほぼ毎日「ぶらり途中下車の旅」と「ちい散歩」を混ぜこぜにした様な形で時間を潰しているというではないか。


特快とか快速とかは絶対に乗らない、一駅一駅チンタラチンタラ走るのが絶対条件という。朝出掛けて夕方帰るのだ。
お土産に干物だ、まんじゅうだ、おせんべいなんて買って帰ると酷く叱られるらしい。そんなものしっかり仕事で稼いでからにしてと。

大巨匠はチンタラしている若い人には使いこなせない凄い写真家過ぎたのだ。
どなたでも紹介はいつでもします、腕は日本一です。

2010年11月17日水曜日

湘南の嵐便り 「オオカミの血」

ジャック・ロンドンの名作に「野性の呼び声」というのがある。



中学だか高校生の頃(半分しか行ってないが)読んだ。
英国の大富豪の家でのんびり楽しく生きてきた一頭の犬が歴史の流れの中でゴールドラッシュに沸く米国に売られて行く。


凶暴な人間に棒で殴られ続ける、運ばれる船には何頭もいる。
一頭又一頭と人間の凶暴さに耐えられず命を落とす。
ブルジョアの生活にどっぷり浸かっていた犬がやがて野性を呼び起こしていく、それは自分の原点の血オオカミに還っていくのだ。
そして野犬のリーダーとなっていく。うろ覚えだがこんなストーリーだったと思う。


現代人がペット犬を買う小さなチワワから大きなドーベルマンとかゴールデンレトリバーとか、私の家の近くにある海浜公園は愛犬のお披露目合いの場所となる。

洋服を着た犬、リボンを付けた犬、ベストを着た犬、人間以上に大切にされた犬たちがキャンキャン集まっている。芝生に座ってじっとそんな光景を見ているとまるで犬が人間を飼っているのではと錯覚する。

日曜日の夕方、かなりの早さで陽が落ちている。丹沢連峰が黒い曲線をつくっている、大きな石炭の塊の様だ。



ギャキャーイヤーダメーヤメテ、イタイイテテテ、ウワーという叫び声、60代位のおじさんが2頭のビーグル犬を連れていた。

そこに白い日本犬、土佐か紀州か秋田犬だろうか猛烈なスピードでおじさんに飛びかかった。ビーグル犬は根性が無いのか(元々は軍用犬だが)ご主人を守らず尾っぽを丸めてご主人の後に隠れてしまった。おじさんのジーパンが破れ白い犬は食いついて離れない。飼い主の持っていた太いロープの様な物が一瞬手から離れてしまったのだ。

秋田犬

何と小学生に持たせていたのだ。犬は一瞬にして野性を呼び起こしオオカミと化したのだ。海浜公園はもうパニック大騒ぎ、小学生の男の子(56年生)は泣きじゃくる、私は何もする事なくその一部始終を見ていた。


会社の女性のお父さんがこの間犬に噛まれて酷い事になった話を思い出していたのだ。
二人の男の人が現れて食いついている犬を離した。犬は目を血走らせて二人の男の人に飛びかかった。一人が太いロープを掴んで犬を引き寄せ眉間を思い切り二度殴った。
白い犬は段々静かになった、うーうー唸りながら。


公園で犬を放して遊ばしている人が多い。
小さな子や赤ちゃんもいるのに犬がオオカミだった事を忘れているのだ。

こんな可愛いチワワでも・・・

かつてチワワに片目を噛まれて失明したおばあさんがいた。チワワだってオオカミの血が流れているのだ。犬を見たらオオカミと思う事だ。

私も愛犬に何度も噛まれた。飼い主に似るんだよなんて言われ続けた。

2010年11月16日火曜日

湘南の嵐便り 「ホルモン」


男らしさを保つには男性ホルモンが重要らしい。

一日の内では朝が男性ホルモンが多く、夕方から夜に掛けて減少する。
朝だったら会社の上司に叱られても気を取り直して頑張る事が可能だが、夕方や夜に叱られると気が萎えてしまう。男性ホルモンは褒められると増えるらしい。

マカ

2000年以上もアンデスで使われて来た「マカ」、征服者のスペイン人が連れて来た馬が高地に対応できず繁殖力が落ちた時、マカの葉を食べさせたら復活したらしい。

トンカットアリ

「アリさんの杖」という意味の「トンカットアリ」もよく効くらしい。(ちなみに杖はオチンチンを意味する。)マレーシアの熱帯に生息するハーブで、ベトナムでは「百の病を治す植物」と呼ばれている。マレーシアではコーヒーや紅茶に入れて飲むという。


タイの少数民族の間で古くから強壮剤として使われてきたソフォンも効果があるらしい。
(科学作家 竹内薫氏のコラムより)


で、私が何を言いたいかというと更年期に近づいた男を退社する時間に、オイボケドジちゃんと責任をお前がとれよ、ワシャ知らんぞドアホー等と叱りつけると男性ホルモンは一気に減少してしまう。

トロホルモン

もやもやして家に帰るとすっかり見飽きた女房が悩ましい姿で今夜はネッ、なんて顔をしているといよいよホルモンが出ない。
ちょいと駅前へ行って元気付けてくるわとホルモン屋に行ってハツ、モツ、ガツ、トロホルモンなんかを食べる、でもやはりあの嫌な上司の怒った顔と不気味は女房のエロ姿を思い出すといよいよアキマヘン状態になる。

ハツ

借りに現在50歳、結婚して25年、週に平均2回女房にご奉仕となると単純に月に8回×12ヶ月で96回×25年でなんと2400回交わった事になる。


男性ホルモンが減ると気力を失いやる気が起きずグッタリとなる。
閉経した女房たちはもう恐い物無しでよく食べてスタミナと女性ホルモンの分泌が盛んとなる(女性の更年期も辛いが)


そこで私は提案する。
50代になったら年に一度アンデスとかマレーシアに旅行して男性ホルモンを補給するのだ。無駄遣いをしないで少しずつ貯めておく。ホルモン貯金だ。勿論行為もせずスタミナを貯めておくのだ。中国には山ほど漢方があるが高くて偽物が多いので注意を。

モツ

私は65歳となったが今のところ何の補給もしていない。人を叱ってばかりで叱られていないからなのかもしれない。ちなみに私は自分を「歩く迷惑」と言っている。


全くもって困ったオヤジなのだ。山本文郎というアナウンサーが若い女性と再婚した。
この人は週に2回ちゃんとしてますと何かに書いていた。凄いオジイチャンではないか。

ガツ

世の元気溢れる奥方たち、夜は幾ら叱っても大丈夫です。
手抜きしたりしたらドンドン叱って下さい。

2010年11月15日月曜日

湘南の嵐便り 「スーチーさんの笑顔」




ガッチリ握手、イヤイヤ握手、なんとなく握手。

横浜で行われたAPEC。苦笑、微笑、作り笑い、引きつり笑い。
各国が権益と面子を守るためにどっと集まりサッサと帰って行った。警備に掛かった経費約100億、経済効果は600億以上とか。



どの国の代表の顔はひとくせもふたくせもある。
夕食をみんなで食べていたところ、小学2年生の孫が日本て凄く小さい国なんだよねと言うから、日本は実は世界で六番目に大きいのだよと私が言った。
えっ、何で?というから地図を出して日本は200海里という大きな海を持っているんだよ、だから本当は大きい国、海洋資源の国なんだよだからロシアとか中国とかがそれを狙っているんだよ、そんな難しい事を言ったって分らないわよと愚妻に言われた。


よく分かんないと孫が言ってこの話はオシマイになった。
ずーと国民に教えてこなかったのだ。権力亡者、権益亡者たちの顔はみんな悪党顔だ。



そんな中でミャンマーのアウン・サン・スー・チーさんが七年振りに解放されて顔を出した。なんと気高く美しい笑顔だろう、この人が同じアジアのリーダーとして悪党顔の中にいたらどれだけ明日への勇気と希望を得ることが出来るだろう。
死を覚悟して日々生きてきた人間だけが放つ事が出来るオーラだ。

漫画喫茶から機密情報を流出した人間を英雄だ、国士だなどというのはそれこそ漫画だ。
本当の国士なら10時間余りあるというテープを堂々とテレビ局なり新聞社なりに持参すべきであった。

この国のマスコミが全く信用できないからか、この国のジャーナリズムが絶滅してしまっているから漫画的行動に出たのだろうか。
そうでなくとも警察からテロに対する情報が流出した。
世界中が日本とは秘密情報や大事な情報を共有出来ない国と決定付けられた。日々海を守っている同僚達を最悪の状態にしてしまった。


告発は堂々と命懸けでないと英雄になれない。
古来直訴は打ち首となる決まりであり、それを行った人間は神となった。

救い難きテレビ局や大新聞社は全く機能していない、ただただ阿呆なニュースキャスターは、一体この国はどうなってしまのだろうなどとしたり顔をして、次は天気予報なんてやっている。いつも出てくる評論家やコメンテーターや大学教授が無駄な時間を費やしている。

海上保安庁の船には機関砲が常備されている、つまりは軍隊と同じと思わないといけない。
軍の機密は自分勝手に流すことは許されない。
まだまだ見えない裏と闇があるのだろう。この事で誰が損害を受け、誰が特したかでわかる。


鎌倉観光を堪能したオバマ大統領

APECで一番笑っていたのが米国の大統領(抹茶アイスが旨かったからな)とその次が韓国の大統領だった気がする。一番苦虫顔は中国の首席とロシアの大統領と日本の首相であったのは気のせいだろうか。


いつかアウン・サン・スー・チーさんが登場してくれる事を望む。
あまりに正しすぎる姿だ。くれぐれも気をつけて欲しいと思う。
権力は恐い、正しいものを消すために何でも出来るから。