フロ、メシ、ネル。フロ、メシ、ネル。
昼夜兼行、減私奉公が定番だった。その内、メシだけとか、ネルだけとかフロ抜きとなりいつかネルもなくなり、起きる、起きよう、起き続けようという労働変則三段活用となっていった。
モーレツ社員の誕生、1960年代からだ。その中核は元軍人少年か元軍人たちであった。
上官の命令には逆らえない。気が付けば会社は軍隊となっていたのだ。“企業戦士”なんて言葉が生まれたのはこの頃だ。
「24時間戦えますか」なんてふざけんじゃねえぞコノヤローと思う、ドリンクのコマーシャルがその延長上で生まれた。
私も一時期徹夜、徹夜、半徹、徹夜、徹夜、半徹、完徹そしてダウン。
先輩がオイ大丈夫か?気は確かか?お前今日は何曜日か分かるか?オイ、お前自分の名前いってみろなんて言われた。
「モーレツからビューティフルへ」なんていう言葉がテレビから流れ出した時何だか新しい夜明けが来るのではないかと思ったのであった。
だがその先に来たのは更にモーレツな地獄の戦場であった。