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2016年4月15日金曜日

「何度でもある国」



一度ある事は二度ある、二度ある事は三度ある。
つまりは何度もあるのが大地震だ。

昨年から防災関係の仕事のお手伝いをさせてもらっている。
防災学の高名な先生が言いました。
東京直下型地震、東海大地震は起きないほうが不思議なんだと。
今夜かも、明日朝かもしれない。こればかりは起きてみないと分からない。

あなたはもしエレベータの中で大地震にあって、1時間、2時間、3時間と閉じ込められたらどうしますか。近代的ビルは震度4で止まるらしい。
震度567となったらと思うとゾッとする。
高層ビルは1メートル以上も左右に揺れるという。

熊本で震度7の大地震が起きた。
日本列島は地震帯の上にひょいと乗っているだけだから。

東京都から「東京防災」という本が出てベストセラーのようになっている。
が、詳しく読むと詳しすぎてかえって分からない。
もっと子どもでも、お年寄りでも分かるように要約し簡単にして欲しい。
まるで防災学の教科書みたいなのだ。やはり防災について日常化しなければならない。
実施訓練に参加することが何より大切だと思う。

現在午前二時、報道ステーションを見ながらこの書き物をしている。
大地震発生、報道ステーションはずっと地震だけを報道中だ。
被害続々拡大中、家具の転倒で怪我した人が多発中、防災学の先生が言いました。
家具転倒防止をするだけで多くの命が助かると。

築城の名人加藤清正が造った熊本城の巨大石垣がガランゴロンと転がっている。
液状化も進む、怪我人や死亡者も増加、駅近の道路上では人、人、人が座って震えている。停電続々、新幹線脱線、避難所へ人が続々、火災発生、通信不能も、デジャヴだ。
何度も経験し見てきた光景だ。日本には絶対防災学を義務教育化することが必要なのだ。また防災学の訓練、エレベーター閉じ込めから脱出する訓練が絶対必要なのだ。

私がお世話になっている会社の社長が開発した“ポイレット”が必要だ。
エレベーターに何時間も閉じ込められたら、トイレの近い人はどうするのだ。
一人につき一枚のポイレットを必携すべしだ。
私はエレベーターの中で恥をかくのだけはご勘弁といつも思っている。

家具転倒防止は法律で必ずするようにと決めるべきなのだ。
今度原子力発電所がやられたら日本は放射能汚染で終わる。

2016年4月14日木曜日

「寄せ鍋の街」


人間の寄せ鍋とも言えるのが新宿ゴールデン街だ。
主に編集者、各種マスコミ記者、文学、芸術、演劇、芸能人、ゲイ、オカマ、ホモ、レズビアン、役者、ヒモ、お笑い芸人、手品師、占い師、その筋、あの筋の人間が夜な夜な大集合する。

抱き合い路上でSEXする男優同士は犬と同じ。
叫声、怒声、喚声、蛇のように絡み合う女優同士。
異様な世界、異様な酔い、異様な会話、異様なSEX、異様な暴力、異様な臭い。
それは朝まで続く。

ゴールデン街は情報交流の場、およそ名のある人間は実は日々不安でたまらなく、ゴールデン街に行けば誰かに会え、何かに接し、その夜は精神が高揚し少しばかり安定する。
暗闇では、男と男、女と女が抱き合い、歓喜し合い、まぐあい、うめき声をあげる。
私は余り好きでない街であった。仕事上仕方なく何度も行ったが吐き気をもよおした。
私は異臭に弱いので苦手なのだ。

ゴールデン街の主役は雑誌社の編集長や編集者だ。
彼等から情報を貰いたい、彼等の関心を得たいために接近密着する。
映画監督や劇の演出家も主役だ。アブノーマルがノーマルになる街だから気取っていると店のママさんから、テメェ〜気取ってんじゃないよ、なんて言われて追い出される。
一度、ウルセイババアと言ったらとんでもない高い金額を支払うことになった。
常連には安く、ひやかしには高い。
一度も行ったことがない者はママさんのお気に入り次第。
文芸評論家とか、映画や音楽、文学評論家、劇の評論家は準主役である。

ゴールデン街が真っ赤に焼けていた。いよいよ取り潰しになるかもしれない。
真新しいビルの中のゴールデン街もいいかもしれない。
空気清浄装置もついているだろうし、ホームレスのおじさんが放火したとか。
もう人間寄せ鍋は食べれないかもしれない。

人生とはごった煮なのだ。私が実際に見たことはとても書けない。
それは、それは、とんでもない世界だから。
ピーターの歌ではないが、人間は夜と朝の間に本性を表す。
人間の99%は変態あるいは変態気味だと思う。それが正常なのだ。
ゴールデン街は東大よりハーバード大学より優れた最高学府なのだ。但しとても臭い。

私の友人の七度目(?)の奥さんに、ゴールデン街名物の女性ママがいた。
何度か家に来てベロンベロンになるまで酔って、ありとあらゆる分野について口角泡を飛ばして朝まで話した。純粋で頭がよく読書家でとてもステキな女性だった。
その名をキヨさんと言った。五十代で亡くなった時、記事になった。
新宿ゴールデン街の名物ママ死すと。愚妻がつくる豚の角煮が好きだった。

2016年4月13日水曜日

「No.1に?」




出るぞ、出るぞと言いながらやっと出たと思ったら何だいこりゃ、まるで花園神社で見た蛇女みたいでないかい。

国境麻薬戦争の「今」を極限の臨場感でとらえたサスペンス・アクション。
アカデミー賞三部門ノミネート。本年度No.1、衝撃的傑作!他に類を見ない、最も野心的、脳と腹にズシンと来る。
などギョーサンの言葉につられて速攻で観た映画「ボーダーライン」に見事に裏切られた。

大好きなベニチオ・デル・トロは謎の男であった。
メキシコの麻薬カルテルの実態が遂に見られるのかと思ったのが大間違いだった。
ずいぶんと大げさに近づいて行くのだが、近づくほどに迫力不足になり、登場人物はいなくなり終いには一人で立ち向かって行くことになり、私的復讐劇となってしまった。


オドロシイ相手なのに何故一人だけ女性FBIがいるのか、それも全然鍛えられてない弱々しいFBIBARで買収されている警察と酒を飲み踊り、たやすくKissをして部屋に連れ込まれてしまい本気で抱かれてしまう。
あっ、と思ったら都合よく助け人が現れて途中で終り。
お前それでもFBIかとなってしまった。

ベニチオ・デル・トロは正体不明、CIAらしき人間が出てきたり、SWATや国境警備隊らしき男たちが重装備で出るが緊張感まるでなし。緊迫感もなし。
で、結局オドロシイ麻薬王の実態や、カルテルの実態は出そうで出ないままで、えっ麻薬王の大邸宅ってそんなに簡単に入れちゃうの、で、そんなに簡単に殺せちゃうの、なんでなんでなんでづくしで女房子ども殺して(麻薬王の)一人の復讐劇は終る。

バカヤロー1100円を返せよだ。
圧倒的クオリティに絶賛の声!何が正しいのか、何が悪なのかそこにボーダーはある。でもラインはない。デル・トロの存在は圧倒的だ。
作家・映画監督/森達也、他にも作家黒川博行/キャスター安藤優子/ジャーナリスト大谷昭宏等々が大絶賛だ。結局実態には迫らずにであった。

昨日あわてて行った私がバカでした。
でもこれはあくまで私の感想だから観る人によっては違うことになる。
なんで途中から個人的になったのかが分からないので観た人は教えてください。
映画はやはり、シナリオが命なんだとつくづく思った。
毎年一万人以上を殺す国家の中の国家といわれる麻薬カルテルの実態を知りたかったんだよなぁ。次は見逃していた「サウルの息子」だ。

駅弁の牛肉どまん中を買って食べたのだが、こちらも(?)であった。
これぞNo.1という人もいる。

2016年4月12日火曜日

「友情の詩」

 ♪〜泣けた泣けた こらえ切れずに泣けたっけ あの娘と別れた哀しさに 山の懸巣も啼いていた 一本杉の石の地蔵さんのヨー 村はずれ…。
高野公男作詞/船村徹作曲の名作「別れの一本杉」。
唄ったのは春日八郎であった。

昨日千葉のとある駅でお世話になる人と待ち合わせをしたのだが約束の時間よりかなり早く着いてしまった。その駅に今では未だあったのかというアフタヌーンティーがあった。流行から遅れた店はどこかうらさびしい。

そこで愛読している夕刊紙を読んだ。
そこにレコードメーカーの垣根を超え、実現した夢の豪華企画!/別れの一本杉は枯れず。「別れの一本杉」競演集/四月二十七日発売/2,778円+税/という広告が載っていた。名曲を三橋美智也、北島三郎、美空ひばり、五木ひろしなどが唄うのだ。
ギターは名人木村好夫だ。

私は思い出した。
古い友人に福田嚴(通称ガンさん)というのがいる。
近頃会ってないが、とにかく熱血長電話の写真家である。
その“ガンさん”から電話があって、船村徹大先生の密着ドキュメント番組を撮影するというのだ。題名は「聖なる酔っぱらい伝説 作曲家・船村徹の50年」であった。
この番組はTBSだった。その年のギャラクシー賞を受賞した。

船村徹は大学でクラシックを学んでいた。先輩に高野公男がいた。
高野公男は船村徹に言う。そんなむかしの人間が書いた作曲をいくらなぞったって仕方ない、人間を書け、人間を、と。
船村徹はクラシックを捨てて演歌の道に入り、街を流すギター弾きとなる。
別れの一本杉を当時の大プロデューサーに持って行くと、君の詩は、泣けた泣けた こらえ切れずに泣けたっけ 山の懸巣も啼いていた、やけに泣けるんだなと言われた。

大天才と言われた高野公男は体を壊し古里茨城に帰る。
後輩の栃木生まれ船村徹は駅のホームで先輩と別れる。
泣けた、泣けたなのである。
高野公男は26才で生涯を閉じ、船村徹は演歌の大作曲家となる。

船村徹は功成り名を挙げた後、高野公男の墓を造る。
そこにこんな言葉を刻んだ。“友よ 土の中は 寒いのだろうか 友よ 土の中には 夜があるのだろうか もしも 寒いのならば 俺のぬくもりを わけてあげたい もしも 夜があるのならば 俺の手で灯りを ともしてやりたい 友よ 俺の高野よ こおろぎの よちよち登る 友の墓石

友情とはこういうものなのだとその番組を見て泣けた、泣けただったのを思い出した。
当時上京する人間にとって、茨城は遠い、遠いところだったのだ。

2016年4月11日月曜日

「Aのバッジ」




「実話時代」5月号510円、この雑誌を読む人は暴力団ウォッチャー、ヤクザマニア、極道こそ男の道、任侠または任侠道への憧れ等々を持つ人々が買う。
東大の教授も愛読していたり医学界、経済界、政界の人々も愛読する。
勿論弁護士や検察官や、警察関係者も愛読する。
毎号購読をしている人(堅気の人)も多い。
私も時々買う。

昨夜5月号を買った。
私の親しい友人がとても可愛がられた人の特集号だったからだ。
友人の父上は元海軍将校で戦後大手石油会社の役員をしていた。
友人は大会社に勤める立派な社会人だったが、縁あって可愛がられていた。

特集号の主人公はあの安藤組組長、安藤昇氏であり、もう一人は加納貢氏という。
特集のタイトル/特別企画「安藤昇『お別れの会』」に寄せて/愚連隊の王者、死してなお光を失わず/とあった。
新宿には愚連隊の“帝王”といわれる人がいた、それが加納貢氏であり、渋谷の“王者”が安藤昇氏であった。私が買った5月号は後編であった。

安藤組とは俗称で本当の組織名は“東興業”であった。
安藤昇氏が敬慕していた愚連隊の創始者のような伝説の喧嘩のチャンピオン、万年東一氏から一字とったのではと書かれていた。筆者は大貫説夫氏であった。
加納貢氏は良家の出であり、安藤昇氏は特攻帰りの若者であった。
法政大学中退、当時の大学生は軟派と硬派に二分され、硬派は愚連隊になった。

人気no.1が渋谷の安藤組(東興業)であった。
イニシャルの頭文字「A」のバッジはその憧れの象徴であった。
今でもそのバッヂはネット上で人気である(いろいろに書体は変化している)。
女性に人気があったのは軟派より硬派であったのはいうまでもない。
一時期花の東京は愚連隊の天下であった。

本文の中にこんな個所があったのでそれを書きたい、私も同感だからだ。
筆者はかつて加納貢氏にインタビューした。
「戦後五十一年を過ぎて今の日本をどう思いますか?」
「こんないい加減な国はなくなった方がいい、ドイツはちゃんと自国民の手で戦争犯罪を裁いたが、日本は敵に裁かせて何もしなかった。反省してケリをつけてないんだよ、だから現実は何も変わらなかった。いや政治家も役人も民衆も腐敗しきって、むしろわるくなった。オレはこんな国は認めない、一度滅んで目が覚めないなら、もう一度滅んでみるしかないんだよ」(加納貢氏談)

今の大学生たちはひたすら「就活」にいそしみ、夢も希望も失った若者たちは引きこもり、精神を病み、あるいわ自ら命を絶って無言で姿を消していく。
社会は隅々まで管理されて息が詰まるような閉塞感があるが、国民すべてに番号をつけられ管理されることに対しても、さしたる反対意見は出てこない。
ただ内部に溜まった腐敗の膿だけが至る所に滲み出して悪臭を漂わせる。
今の日本はそういう社会になっていて、それが「戦後」の成れの果てである(本文抜粋)。

故安藤昇氏の「お別れの会」は、過日青山葬儀所で行われてた、いわゆる反社会的人間ならば青山葬儀所で行うことは許されない。
会場にはその筋の人や、芸能界、出版界、経済界さまざまな分野の人が訪れた。
安藤昇氏は昭和三十九年、八年の刑を終えて出所した後、有名な「安藤組解散式」を行った。俳優となり、作家となり、プロデューサーとなっていった。
享年九十歳であった。

私は暴力を肯定も否定もしない。
弱気を助け、強気を挫くための手段ならそれもやむを得ないと思う。
人が怒りを忘れてしまう社会に明日はない。今どき硬派の大学生などはいるのだろうか、バンカラなどという言葉は死語になってしまった。

鈴木清順監督の名作「けんかえれじい」が懐かしい。
かつては喧嘩で捕まっても警察はさしたる事件にしなかった。
両成敗であった。学生よ、バンバン喧嘩しろ、出でよ硬派のスターよ。
女の子にモテるぞ。