結局私たちは何も学んでなかったようだ。
新潟、阪神、淡路、東日本、そして今度の九州における大地震において、被災者が求めるものは水と食糧とトイレと紙。常備食を用意してなかった人々はそれを求めて大行列を成す。せめて三日間から一週間分の水と食糧を常備していたらと思い改めて我が家を点検した(全然常備していなかった)。
マンションのロビーが避難場所になっていたのは学習効果だ。
いいマンションがあるところは安心があるのだ。
学校の校庭にパイプ椅子でSOSとカミ・パン・水を文字にして、空撮されているのを見てスマホやPCでの通信手段が発達しているようで、いざという時には役立たずになることを再現していた。
停電するとTV、PCは使い物にならず、暗闇をさまよう人々はラジオが頼りだと言った。
毛布は一人一枚支給なので寒さと恐怖でガタガタと震えることになる。
デジタル社会は災害には弱いのだ。コンピューターが頼りだからだ。
米軍のオスプレイについて導入大反対と言っていたが、救援物資を届けることを頼むとなったようだ。被災地にオスプレイが墜落しないことを願う。
災害の担当大臣が私の住む選挙区から出ている代議士河野太郎氏だ。
国会中継を見ていると、殆どコックリコックリと居眠りしている、グリーンの蛍光色の腕時計が異様な気がしている。
何しろ我が茅ヶ崎のために目立った実績を残してくれていない。
なので私の気分は、ダイジョーブですかなのだ。茅ヶ崎の衰退は著しい。
未だにサザンビーチと加山雄三通りと、サザンオールスターズ桑田佳祐しか売りがないのだ。茅ヶ崎駅のタクシーの運転手さんたちはお客さんが減っているので他市へ移っている。
さて、こんな状況下で衆参同日選挙など出来るのだろうか。
何があろうとも安倍総理は同日選挙をすると思う。誰かが体を張って止めない限り。
被災地のことより憲法改正しか考えていないはずだから。
ずーっとむかしの大ベストセラーにイザヤ・ベンダサンという人が書いた「日本人とユダヤ人」という本があった。「日本人は水と安全はタダで手に入ると思っている」そんなことが書いてあった。確かユダヤ人の作家であったと記憶している。
※イザヤ・ベンダサン氏は山本七平氏のペンネームという説もあり、他の説もあり。
※イザヤ・ベンダサン氏は山本七平氏のペンネームという説もあり、他の説もあり。
「セコムしてますか」というミスター長嶋さんの声がする。
「人間はパンのみにして生きるにあらず」というが、被災地ではパンのみでもあればと思っている人々は多い。タスカルブレッドを送ってあげたい。
さあ、起きてしっかり働いてください河野太郎先生。
パンは一人一個ですよという声が聞こえてくる。世の中は本当に一寸先は闇なのだ。
人と人がつながっていることで命を救えることを改めて知った。
「人」この一文字の大切さを学んだ。