電気スタンドというのは実に気分を演出してくれる。
一ヶ月ほど前に届いた1200円ほどの電気スタンドを使いうつ伏せになって文字を書いていると、何やら物書き的になる。
小さな灯りが原稿用紙だけを照らしてくれるからだ。
実は腰が酷く痛いのでうつ伏せが楽なのだ。
前回に続き「結婚考」について。
少子高齢化社会を救うには若い人たちが結婚してたくさん子どもを作ってもらうしかない。結婚大歓迎なのだ。
政府は結婚援助金とか新婚支援金、新家庭住宅補助金とかを考えていかねばならないのに何もしない。
新生児おめでとう御祝支援、第二児誕生よく生んだ支援、第三児えらいぞ支援、第四児、第五児、そして第六児になると生活費50%OFFのようにしなければ子は増えない。
戦費ばかりが増えて五年連続五兆円超えだ。少し減らせば子づくりに使えるのだ。
政治家は本来ボランティアの仕事、給与を減らして選挙活動にお金がかからないシステムにする。
今よりずーっと貧しかったこの国には、十一人家族、十人九人家族、五・六人家族は当たり前だった。ちなみに私は六人家族の六番目。
♪〜僕の髪が 肩まで伸びて 君と同じになったら 約束どおり 町の教会で 結婚しようよ…なんて吉田拓郎の名曲があったが、少し髪が伸びた位で結婚しようよだ。
新婚家庭の電気スタンドの灯りは少々妖しい雰囲気を演出する。
旅館やホテルの電気スタンドの灯りもまた胸震わすものとなる。
なすべきか、なさざるべきか、それが疑問だ。なんて気分だ。
何やってんのよここまで来て意気地なし、帰るわなんて言われて心は乱れ、頭の中では結婚資金や自らの生活能力を計算するのだ。
あー駄目だ×万円足らない、なんて事になるのも多いはずだ。やっぱり帰ろうなんて。
今頃の若い人は家計簿感覚が優れているのだ。
結婚は最大の節約術だよ、何しろみんなシェアできるのだから。
一人じゃ食えんが二人なら食えるというのは江戸のむかしから伝わる教えなのだ。
若い男はもっと本能的に行動せよ、ひるむな、逃げるな、女体の魅力に溺れよだ。
オイ、部屋の電気を消すぞ、早くこっちへ来いよ、なんて電気スタンドのこぼれ灯の中で意を決してほしいのだ。ハイ、ワタシアナタニズットツイテイキマス、ドウニデモシテクダサイ、なんてことになるやもしれない。
イイワネ、イイトコマデイッタラゼッタイケッコンシテヨ、年老いたオトーサン、オカーサンの面倒は嫌よ、早く部屋の電気消してスタンドだけにして。
なんてことにもなる。がんばれ若者よ。