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2023年3月11日土曜日

つれづれ雑草「今日は、3.11」

 脳内が韓国料理のビビンバ(まぜこぜ)状態になった時は、次の中から見るものを選ぶ。(一)「仁義なき戦い」シリーズの映画を見る。(一)「鬼平犯科帳」のドラマシリーズを見る。(一)「山本周五郎」の小説の朗読を聴く。(一)「立川志の輔」の落語を見て聞く。(一)「アフリカの猛獣」たちの生態ドキュメントを見る。(一)「歴代死刑囚」の起こした事件を特集した作品を見る。(一)「皇帝ペンギン」の子育ての感動を見る。今はビビンバ状態が怒り心頭状態に変わり(一本の電話で)脳内が激辛のカルビクッパの如く、真っ赤になって怒っている。それ故クールダウンさせるために、ショパンのピアノ曲集を聴いている。クラシックはベートーベンの第九と、ショパンのピアノ曲しか知らない。3.11の大震災の事も今では阿呆みたいに大騒ぎしている、WBC世界野球大会のボー大な情報にかき消され、忘れ去られている。今日は3.11の日だから、お祭り騒ぎのイベントは止めるのが人の筋というか、国の道だろうと思う。スケートの「羽生結弦」という選手が、3.11以後の大会で、ショパンの「ピアノ曲バラード第一番ト短調作品23」を演技曲として選んだのを知った。この曲は乱れた心を静かにしてくれる。会社社会は人事の春、どこの会社も(小社の私共は人事のしようもない)ジンジ、ジンジで裏切り、密告、寝返りの仁義なき戦いをしている。SNSの時代は“シン詐欺の時代”といつてもいい、悪知恵の働く者共を、鬼平に退治してもらいたいと思う。学童の子どもたちが、すしづめ状態の部屋にいる記事を知ると、山本周五郎の小説の主人公である、貧乏長屋の生活が見える。切なくて悲しくて、力強くて、逞しい市井の民。ならば長屋の八さん、熊さんの落語で笑いたいので、立川志の輔となる。そういえば笑点の新メンバーに春風亭一之輔がなった。故二代目円楽の変わりだ。女子大学生に猛毒タリウムを飲ませて殺した(今は容疑者)と思われる男と女性の関係に、アフリカの猛毒のオスとメスの関係を見る。人間だけではなく、別れ話には(?)血の臭いがある。幼い我が子を殺す親が増大している。少女を何人も殺した死刑囚が、執行日に言った一言は、「えっ風呂じゃないの」であった。わずか3000円ばかりを奪うために、二人も殺して、死刑になった人間もいる。皇帝ペンギンの子育ての映像を見ていたら、きっと事件を起こしてないのではと思う。サイの親と子、カバの親と子。バカはそこにはいない。大学生が両親を殺したというニュースを見ると、十三階段をリアルに表現した、故大島渚監督作の「絞死刑」を思い出す。最新作では、阿部サダヲと岡田健史主演の「死刑にいたる病」を思い出す。少女の爪に異常に執着するのが主人公だった。人間は誰れもが多かれ、少なかれ多重人格者である。ギリギリのところで踏み止まっているのが、ちょっとした事で血が逆流して、新たな自分が狂気を放つ。ある小説では、実直を絵に描いたような主人公の男が、いつも通り家に帰り、前日台所のここをキチンとしておいて、と言っておいたことをしてなくて。包丁を手にして妻を刺す。人間の心は暗くて、深い闇を持っている。脱いだ靴が揃ってない、閉めたカーテンが少し開いている。台所の食器が洗ってない。ただそれだけで長い間溜まっていた心の闇が鮮血と化す。SNSの時代は人間の獣性を呼び起こす。私たちは今アフリカのサバンナの中にいるのと同じだ。人工知能AIが進化すると、人間は人間のことだけしていればいいらしい。あとはすべて人工知能AIがやってくれる。とすると、食べて飲んで日々SEXをしているか、ずっと寝ているか、走ったり、歩いたり、山に登ったり、釣りをしていればいいのだろう。学問はいらなくなるのだ。七人のピアニストがショパンの同じ曲を弾いているのを見て聞いている。今は辻井伸行さんだ。盲目の天才ピアニストに心打たれる。五体満足の人間が、今日はどうやってヒマをつぶすか、なんていうのを見聞きすると、生きているのに死んでいるなと思う。体が不自由な人に対して、又その世話を、献身的にしている人に対して、伏して詫びろと言いたい。きっと何か出来るはずだ。やさしき心あれば。人生にヒマはない。サンマーク出版から、「千に一つの奇跡をつかめ!」という本が出ている。大尊敬する「千本倖生」さんという、大天才の書いた本だ。奇跡に向って挑戦をつづける起業家だ。先日出版の知らせを受けてすぐに拝読した。巨大電電公社にいたのだが、そこを去り、敵に回し、通信業界に革命を起こした中心の人だ。今は風力発電に心血を注いでいる。私のようなバカ者にも声をかけてくれる。若者よぜひ読みたまえだ。人と人との奇跡的な出会いに感動する。“ボーと生きてんじゃないよ”チコちゃんに叱られないようにと、心を新たにしている。春は誰れにも等しくやって来る(文中敬称略)  




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