鮭のおにぎり、梅、おかか、ゆかりちゃんのおにぎり、ミートボール、ゆで玉子の煮込んだもの、玉子焼き、牛肉の佃煮、ウインナーソーセージ、おいなりさん、鶏の唐揚げ、さわらの西京漬け焼き、車海老のフライ、トウモロコシ、枝豆、オレンジとパイナップル。
この日は二人の孫の運動会、お弁当をお嫁さんと愚妻とが夜なべで作った。
父を早く失った私にとって子供の運動会は一度も欠かさず行った。そして今その子供達の子供、即ち四人の孫の運動会見物だ。切った張ったで生きてきた身には夢の様な事だ。子供一人に四・五人が付いて来るから運動場はお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんで一杯だ。
この頃の運動会には何故か万国旗がない事が多い。入場門や退場門もない場合がある。赤勝て、白勝てはずっと変わらない。親が見る子供への目は真剣そのものだ。母親にとって自分の子供は命を掛けて生んで育てた命の結晶だ。父親は精子を送り込んだ労働者だ。母親の喚声は父親の何倍も大きいのだ。ガンバレ、ガンバレだ。
私の友人が作った名作コマーシャルにこんなのがある「ワンパクでもいい、丈夫に育ってほしい」丸大のボンレスハムの作品だ。本当にそう思う。
心身を痛めてまで受験戦争をして社会に出てストレスまみれになり、ボロボロになってリストラされる。あるいは、受験ママ、パパに反抗して引きこもったり金属バットを振り回したりする。ワンパクの経験がないから強い者には平伏して弱い者には襲いかかる。
小学生でボールが投げられない子が半分位いるというし、逆上がりが出来ない子も同様だという。
いい精子を送るためには、強い父親にならねばならない。
「雨にも負けず、風にも負けず、丈夫な体を」持つべきだ。一人の丈夫な男が残せる子の数は限りある。精一杯愛し合わねばならない。10年間位禁酒法ではなく禁ピル法とか禁ゴム法を作ったらどうだろう、アルカモネだ。
勝平正、美濃国、秀菊安、安重安、福之国。このスーパー精子を持つ種牛が口蹄疫問題で避難していてこのエース級の五頭が殺処分されずに済んだ。この五頭から何百、何千の松阪牛、山形牛、飛騨牛、但馬牛等が誕生してゆく血統の根本となるのだ。
豚たちから私にブータレて電話が入った(?)何で牛ばかり大切にされ、俺たち豚は安い扱いを受けねばならないんだ。牛はステーキや鉄板焼きなんてエリートコース、スキヤキとかが待っているステスキ人生だが、俺たちは残飯食わされてせいぜい焼豚とかトンカツ、豚シャブ止まりだ。トンでもない差別だ補償金もヒト桁違うしなってブーブーブータレてた。
だが栄養学的にいえば豚の方が牛より全然栄養満点なのだ。
それとこれは意外と知られていないが豚は動物の中では一、二を争う程キレイ好きなのだ。
血統書付きの美人がキレイ好きで栄養満点というケースはかなり少なくその逆が世の中なのだ。
豊臣秀吉は美人好みで精力を使い果たしたが徳川家康は決して美人を好まなかった。欲情が立ち上がるのを防ぐために、それ故75歳まで長生きし、豊臣家をこの世の歴史から消してしまった。
関ヶ原の合戦で西軍の親玉の一人であった宇喜田秀家は八丈島に島流しにされた。しかしアシタバを食べ続け欲情を忘れ、ひたすらシンプルライフに徹した。そしてなんと83歳まで生き抜いた。関ヶ原の合戦の真の勝者は宇喜田秀家かもしれない。アシタバ恐るべしだと言える。
アシタバは別名八丈草とか明日葉ともいう。夕べに葉を摘んでも明日には芽が出るという強靱な生命力があり朝鮮人参に変わる程薬用効果や強壮作用があるという。天ぷら、おひたしは大島名物である。
ワンパクでもいい丈夫な子に育ってもらう、可愛い子供たちのために個性重視と体力育成重視をするべきだ。過剰な期待は必ず心身の歪んだ子を作る事となる。種牛たちよ、頑張れ頑張れだ。アシタバ食べようだ。