歴史には振り返ると大きなターニングポイントがある。
あの選挙だったときっと思われるのが、今度の東京都知事選挙だ。
次のこの国のリーダーが賢明な人であれば分かっているはずだ。
野党4党が共に戦った参議院選挙の総数では、自公に3分の2を許したが、実は完勝ではなかった。
北海道や東北地方では自公は完敗し、沖縄でも完敗した。
これが何を意味するか、TPPに反対、米軍基地に反対なのだ。
鹿児島の県知事選挙では野党統一が完勝した。無党派が動くと権力は一瞬にして敗者になる。
三年前の65議席をとった自民党は今回10議席を減らした。
民進党は三年前は17議席であったが15議席増えた。
野党4党が一つになると、ヤバイ、マズイ、イカンと思ったはずだろう。
三年後の参議院選挙において自民党は65議席も改選となり、もし今回のように野党4党が一つになって攻めて来たら100%完敗する。
法をねじまげ、マスコミを支配し、言論を統制し、ジャーナリズムを押しつぶし、物言えぬ国にして来た。
経済四団体のトップなどはポチと化してしまった。
大マスコミの骨抜き記者たちは、夜毎おいしいものを食べさせてもらい、あーウマかった、こんなウメーものなら明日もヨロシクとなった。
総理はずーっと総理でいて下さいよ、なんてヨイショ大会だ。
勝ったようで敗けたのは実は権力側は分かっている。
競り合ったところでことごとく敗けたからだ。
そして遂にというか政治オンチで、セクト的で融通の利かない野党たちが、ドタバタしながらも東京都知事選にジャーナリスト鳥越俊太郎氏を擁立した。
今のままでは、国がいよいよ“戦争か平和か”の二者択一になってしまうからだ。
自民は分裂選挙となった。
日本国の首都東京にジャーナリスト出身の知事が生まれたら、衝撃的ダメージを受けるだろう。
勿論利権を貪っている人間は顔色を失う。
久々にハレバレした顔、顔、顔が鳥越俊太郎氏を応援していた。
圧政から解放された人たちのように。ズルイ権力はスキャンダルを探しまくるだろう。
この国の次のリーダーは最重要ポイントの上に立っている。
今回の参議院選挙の結果は、自公は苦々しいものだったはずだ。
バラバラの小石も一つに固まれば威力を発揮する。
日本国の国歌ではないが“さざれ石も巖となりて”なのだ。
暑い中大変だけど次のリーダーよ、先をしっかり読んで残り16日間を戦い抜いてほしい。
負ければきっと全ての罪を背負わされてしまうだろう。
孫子の兵法には、戦はドンパチほど愚かなことはない、が一度戦となったらいかなることをしても勝たねばならないと教える。
今の総理大臣は、議員票も地方票も一位ではなかった。
影の男がいたから勝負には勝った。
先を見るに敏な商人たちは、そのことをよく知っていて、すでに次の手、その次の手を打っている。
まるで全ての責任を負わされたような自民党幹事長谷垣禎一氏は、マスダさんしかいない!マスダさんしかいないんですと叫んだ。
この前は、マスゾエさんしかいない、マスゾエさんしかと叫んでいた。
ケンカの仕方を知らない政治家の典型だ。
石田純一氏のトンチンカン振りも後世に珍事として残るだろう。
チラシ50万枚をパーにして身を引いた宇都宮健児氏は、その名を残すだろう。
一度分裂し始めた組織は、繰り返し分裂するのが歴史の教えである。645年大化の改新以来、政治はずっとそれを繰り返して来た。
終りなき修羅道なのだ。