文部科学省にもいい根性の人間(?)がいたんだ。
元事務次官前川喜平氏(62)が、あった文書がなかったとか、それは怪文書だとかはもうやめなければならないと言い切った。
官僚たちにとっての目標は出世と将来の天下りだ。
事務次官というのは官僚のトップである。人事権を官邸に握られているので決して逆らえない。
官僚の元トップが、正面切ってかつての自分の部下たちがかわいそうだとか、このままでは国民の知る権利が危うい、民主国家でなくなるとまで言った。
堂々たる(?)記者会見やテレビの独占インタビューに応えられたのにはこんなバックの援護がある。
前川喜平氏の実家は年商800億を超す産業用冷凍機メーカーの前川製作所。
妹の嫁いだ先は元外務大臣中曽根弘文氏、その父親は大勲位こと元総理大臣中曽根康弘氏である。そのバックが付いているから前代未聞の行動ができたのだと思う。
官僚→役人とは時の権力者に従うものとこの国では決まっていた。
だが黒いものを白とは言えない。文書なんてすぐ出せるとまで言った。
つまり官邸と中曽根一家が戦う構図となった。
このことが何を意味するかはいずれ判明する。
歴史を振り返った時に、今回のことが運命線の分かれ道であった事を知るはずだ。
「軍師の死にざま」という本があるが、見事な最後を遂げた軍師は少ない。
影であるべき人間が権力者より表に出すぎた時、ジャマな存在になる。
それを知った者たち、ずっと忍従して来た者たちはここぞとばかりに襲いかかる。
誰が軍師かは分からないが(?)いずれあわれとなった者がその人間であったという事になる。かくして自民党は三国志に向かう。
歴史上軍師の最後は使い捨てのライター、チルチルミチルの如くで終わる。
欠けない満月はない。輝け!期待の星よ、風林火山だ。
「それにつけてもおやつはカール」といわれたカールおじさんも8月で終売となる。
ポテトチップスにその座を追われたらしい。
昨夜この間まであるスナック菓子メーカーの宣伝部長だった知人と、山形のイモ煮を食しながら一杯飲んだ。やるべき事をやったと12年勤めて退社した。
炭水化物ダイエットで15キロ位やせて肉体改造に成功していた。
やるべき事があるのではと、長い歴史を持つお菓子メーカーの商品企画部長になっていた。
あるアイデアを言ったら大乗り気だった。実現したらお菓子界がおかしくなるはずだ。
それにつけても世の中はおかしくなってしまった。