東京発湘南ライナー小田原行。20時30分発。全席座席指定である。発車音が切れる寸前に乗った。
キオスクで夕刊二紙と夕刊紙を二紙買った。胸に〝ヨウ〟と書いてある名札をつけている若い女性に五千円札を出した。ハイ、オツリオオキイノ、イチマイ、ニマイ、三マイ、四マイと数える。朝毎で100円、日刊ゲンダイと夕刊フジで280円。
オツリワヨンセンロピャクニジュウエンデスとていねいに勘定してくれた。
オツリワヨンセンロピャクニジュウエンデスとていねいに勘定してくれた。
キオスクは殆んど中国人か韓国人の人である。若い男は〝テ〟と一文字書いてあった。
テさんとヨウさんがいた。
テさんとヨウさんがいた。
東京駅9番ホーム湘南ライナーは乗車前にキップを見せてパチンと穴をあけてもらう。
昨夜はよく太ってパンパンの定年少し前位の男であった。身長155センチ体重89キロ位だろうか。
乗車券を出すといつも手が震えている。キップを渡すとやはり手が震えてた。
アル中(?)と聞くとポッカンとした。
乗車券を出すといつも手が震えている。キップを渡すとやはり手が震えてた。
アル中(?)と聞くとポッカンとした。
飲みすぎちゃ駄目だよと言ったら、コクンと頭を下げた(気がした)
座席はいちばんうしろ。窓側にはすでにアルコール度9%入りロング缶を飲み終わって一人の中年男が眠っていた。(確か天海祐希さんがCMに出ていた)
男のヒザの上に週刊現代が広がってのっていた。
ふとそれを見る。
男のヒザの上に週刊現代が広がってのっていた。
ふとそれを見る。
「週現川柳」のページが目に入った。最優秀作「吸い過ぎに注意は人も蚊も同じ」お題が「蚊」であった。
「採血は看護師よりも蚊がうまい」「たたかれて直ぐに潰れる蚊と社員」「蚊帳をつる俺の田舎はまだ昭和」「蚊よ頼む吸うなら脂肪抜いてくれ」などが読めた。
次週のお題は「長生き」であった。
「柔肌好きは蚊も同じ」そんな川柳もあった。
列車はいつのまにか大船駅に着いていた。
「採血は看護師よりも蚊がうまい」「たたかれて直ぐに潰れる蚊と社員」「蚊帳をつる俺の田舎はまだ昭和」「蚊よ頼む吸うなら脂肪抜いてくれ」などが読めた。
次週のお題は「長生き」であった。
「柔肌好きは蚊も同じ」そんな川柳もあった。
列車はいつのまにか大船駅に着いていた。
巨体の男はずっと眠っていた。