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2017年9月26日火曜日

「ある対談」

週刊現代今週号にユニクロの柳井正氏とソフトバンクの孫正義氏との対談が載っていた。
少し興味があるのでキオスクで買って読んだ。
二人共個人資産額において日本の中で群を抜く。
私は別に二人の信奉者ではない。
対談の中で気づいたのは、安い労働力を使って安い物を売っている柳井正氏はファッションの未来とか、Tシャツの未来論位しか語れない。
話のスケールが小さくてつまんなかった。
一方孫正義氏は人間社会がコンピューターの更なる進化によって人間が必要でなくなるようになる、今の100倍か1000倍位(だったと思う)進化をする。
私にはチンプンカンプンなのだが、人間社会から「人間」を引き算すると「社会」だけになってしまうみたいにスケールが大きい未来論だった。
柳井正氏はやはり人間のクリエイティビティはどんなコンピューター社会になっても必要不可欠みたいに語っていたが、孫正義氏は進化したコンピューター社会において人間のクリエイティブは必要ではなくなり人工知能がその変わりをする人ので考える必要はない。
頭の中がTシャツの人と、自分が死んだ先の社会を予言(多分その通りになるのでは)する人との違いを感じた。
有利子負債10数兆円を抱える大借金大企業は売上げも負債と同じ位ある。
借金も財産の内というが、途方もない頭脳と度胸を持っている。

ちなみに週刊現代今週号のフロントページ特集は“神童”は今どうしてるというものであった。
孫正義氏は神童の中の神童であったようだ。
例えをいうならオギャーと生まれた時に、宇宙は何かを知っているみたいなものだろう。
あの堀江貴文氏も神童と言われ、試験の時は10分位で答案用紙を提出していたとか。
刑務所に行くという問題は考えついていなかった。
又、憲法学者木村草太氏は高校三年の時に、第一次司法試験に合格をした。(橋下×羽鳥という番組で知った)
週刊現代の柳井正氏と孫正義氏の対談は、洋服屋さんの大きいのとアインシュタイン位の差を感じてしまった。
詳細を知りたい人は買って読んでください。

私はコンピューター社会が大嫌いなのだ。

二人が対談したのはユニクロ本社内の5000坪のフロアの中であった。
山口県の小さな洋品店をここまでにしたのは何であったかは、分からない。
神童ではなかったようだ。となると並外れた“銭ゲバ”という事になるのだが。
最近のヒット作はワイヤレスブラ(ビューティーライト)であった。
かなり残酷な対話であった。

私は新進気鋭憲法学者木村草太氏の大ファンなのである。

2017年9月25日月曜日

「ガキとカキ」

ガキの頃気に入らないガキ同士がこう言い合った。
「バーカバーカ、チンドン屋、おまえのかぁ~さんデベソあっかんべぇ。」
これを聞いていた、おまえのかぁ~さんと言われたおばさんが出て来て、何言ってんの、あたしはデベソなんかじゃないわ!ガキたちはヤベェ~と言って散り散りとなった。
ちょっと待てガキたちと怒って出て来たのは、チンドン屋を営業している、おじさん、おばさん、お兄さんお姉さん、ビラを配る役の女の子。
ガキの頭をゲンコツでガツンとやった。
チンドン屋をバカにすんじゃないと言って。
二階の窓からヤーイヤーイザマーミロというのが、ガキにいじめられていたお金持ちのボンボンだ。
出て来いよとガキからパチンコでビー玉を飛ばされそれがオデコに当たり、ギャーギャー泣き出して親にいいつける。
お金持ちの家には用心棒みたいな使用人がいて、コリャーボンボンにパチンコを飛ばしたのは誰だと竹刀を持って出て来る。

ガキの頃を思い出すと、アメリカのトランプと北朝鮮の金正恩の言い合いを重ねてしまう。

ボンボンはある国のリーダーであり、使用人はその側近たちという事になる。
昨夜BS TBS九時~十一時、今度の解散について外国人記者や憲法学者、街角インタビュー、外国人インタビューもあった。
共同通信の最新世論調査がでた。
選挙に反対64.3%賛成が23.7%。殆どが今なんでやるのか分からない。
一人の学者は、自分勝手の“さもしい解散”と厳しい意見。
比例区の投票先自民27%、民主8%、新党6.2%、無党派層は42.2%。
与野党伯仲が望ましいが49.3%、与野勝利が32.4%。
思いもよらずこの選挙は首相の解散権が争点となってしまった。
シマッタと思っているのはさて誰か。
森友、加計問題の説明不足78.8%で説明十分は13.8%。
そこにニュースが入り、自民党麻生派の現職副大臣がなんと若狭新党(小池新党(?))へ。
蚊の泣くような声で震えるように話す、ウルトラライトの“日本のこころ”代表が、私たちも小池百合子と共にと会談。

10月22日は私の大切な仕事仲間の結婚式があるおめでたい日。ガタガタしないでほしい。

ガキの頃を思い出し、カキフライをビールと共に食した。

2017年9月22日金曜日

「公務員の話」

新聞社というのが今以上に社会的地位を持ち、各新聞社がそれぞれ個性を発揮していた頃、各社を評してこう表現された。
朝日インテリ、読売ジャイアンツ、毎日ノンポリ、産経右翼。朝日新聞の人間は、今でも朝日以外はダメ新聞だと思っている。
確かに名記者を輩出し、政治部と司法に強い朝日と言われた、私が憧れた記者がいた。(深代惇郎)
社会部が強く、取材力も強く、ヤクザにも強いのが読売であった。(特に大阪読売には黒田清軍団がいた)
私が最も好きだった記者もいた。(本田靖春)
毎日には国際部にカリスマ記者がいた。(大森実)
作家司馬遼太郎が産経にいたのは何故だろうか。
朝日は今だに創業家と社内抗争をしている。
そのため取材力は劣化している。
読売は正力松太郎という国家権力を動かしていた人間が生み、販売の神様が日本一の部数にした。
現在のボスは政界をも動かす大ボスである。
”ペンは銃よりも強い”という自負がかつての物書き(文士とも言った)や記者魂であった。
現在私の愛読紙の第一は東京新聞である。
友人に一人の記者さんを紹介され、親しくさせていただき、その人柄と取材姿勢に心打たれた。
九月十九日(火)東京新聞朝刊「総合」全ページに、「言わねばならないことを100回目」山田洋次監督の話がとてもいい話なので原文のママ一部書く。
「男はつらいよ」シリーズ。確か二十六作か二十七作だったと思います。
妹のさくらが旅先の寅さんを心配して「おにいちゃん、今ごろ、どうしてるんだろ」「旅先で病気にでもなってたら、心配だわ。健康保険にも入っていないし」というせりふがありました。
その映画が封切られて、しばらくたって厚生省(現、厚生労働省)の某課長さんという人から僕の家に手紙が来たのです
こんな内容でした。
「今回の寅さんも大変おもしろく見ましたが、さくらさんが『お兄ちゃんは健康保険に入っていない』と言っておられることに、一言申し上げたい。われわれ、国民皆保険を目指すものてしては、寅さんにも、ぜひ入っていただきたい。住所不定でも、さくらさんの住所にすれば入れます。」
僕は偉い公務員がいるんだな、この人は国家公務員の鑑だな、とひどく感心したものです。
このシリーズは2013年12月13日から始まった。
これほど息の長いシリーズを全ページ使っている新聞社はあるだろうか。
地域の人ひとり一人に何か困っていることはありませんかと接するのが、公務員、その代表者が政治家である。
政権の私物化は決して許されない。
新聞記者を目指す若者に、おススメの一冊がある。
「たかが朝日、されど朝日」
(文中敬称略)

2017年9月21日木曜日

「ウヤムヤの人」

戦国の世は勿論、大化の改新以来戦さに裏切り、とんずら、両てんびんはつきものである。
少なからず言葉を交わしたり、食を共にした人が、沈むかもしれねえからと船を捨ててとんずら(逃げ出す)した。
政治家として未熟なのである。
又打算的なのである。
口角泡を飛ばし自分こそが正しいと思う野心家には、自分以外はバカにしか見えない。
あっちにふらふら、こっちにふらふらして八方美人の目立ち屋には自分という軸がない。
これもっと安くして、もっと、もっと、と言う役目であった女性に主義主張はない。
すでにはぐれ鳥になってしまった人、政治家にしてはフレッシュすぎる人に清濁合せ持つことはできない。
われ先にと党を飛び出し、仲間を裏切り、支持者を捨てた人間に未来はない。
何を語っても言い訳でしかない。
自分の党がピンチの時こそ義を貫く。
耐えて戦う。
どうしても主義主張が合わず、出たい時は、平らな時に自論を堂々と展開し、それでは皆さんさようなら。とすべきなのだ。
悪魔(小沢一郎)とだって手を組むと言って自民党を守った野中広務(当時幹事長)の凄みを出し、党を割って出た人間を現在幹事長にしたり、重要閣僚にすることが青臭い政党にはできない。
相手の嫌がることをするのが戦いなのだ。元検事若狭勝が何ができるか、何もできない。
本人が当選しない(?)でやっぱり小池百合子頼みだが、絶対に勝てるという見込みがない以上、ウヤムヤ、ムニャムニャで逃げてしまうだろう。
もともとがウヤムヤなのだから。
私はある人をいつか国のリーダーにと思っているのだが。
決戦の日は数年先だろうと思う。
世界一の借金国を救うには経済通が必要である。
上杉鷹山とか二宮金次郎とか、保科正之(名君No.1)みたいな人間が出なければならない。
何とかの一つおぼえのように、圧力、圧力、圧力と、叫び続ける姿に暗然とする。
東京駅のキオスクでKIRIN氷結ロング缶と、”うずらの薫製”一袋を買った四十代の女性。
レジが混んで胸章に「シン」と書いてある男性と、「ヨー」と書いてある女性は、ハーイドーゾ、ツギノカタァとやっていたのだが、女性は乗りたい列車が出てしまうのか、列を乱してスイマセン急いでるのでとレジに向かったが、ミナサンチャントナランデマスカライケマセンと言われてクシュンとなってしまった。
抜け駆けは恥をかくのである。私もむかし経験した。(文中敬称略)

2017年9月20日水曜日

「遠い思い出の十条」


はじめに断っておくが私は決して北朝鮮の味方でも支持者でもない。
が長い人生の中で北朝鮮高校ほど思い出深い学校はない。
東京池袋十条といえば、チョーコウ(北朝鮮高校)であった。
白く鋭い三菱のような校章の学生と出会ったフツーの日本人高校生は、そっと身を隠すか、道を空けるか、下を向いて通り過ぎるのを待った。
もし目と目が合ったりしたら、いきなりチョーパン(頭突き)を喰らう。少し根性を出して殴り合いになると、次から次に朝鮮高校生が現れてボッコボコにする。
五人、十人、二十人、三十人、四十人と集まって来る。
ならばと日本人学生も応戦し集団暴行事件となり相手を一人、二人傷つけると、その高校は百人、二百人の朝鮮高校生に囲まれる。
生徒たちは学校が用意したバスで下校したり、警察が守って下校させた。学校全部を囲まれた事件もある。
私の高校時代は朝鮮高校との戦いの歴史でもあった。
それなりに名を知られていた私を朝鮮高校たちは知っているから、私に対していきなり喧嘩は売って来ない。
やるならリーダーと一対一で勝負する。
その結果は一日にして東京中の高校に知れ渡る。
五分五分だったとか、六分四分だったとか、ハンペンにしたとか(ハンペンとはヘナヘナの意)負けたとなるともうお互いにリーダーの座に居られない。
必死に戦う。
目はブチ切れ、鼻骨は折れ、肋骨はバキバキとなり、両手の指は折れて曲がる。
朝鮮高校のリーダー(番長)となると空手の達人である。
ギャラリーがたくさんいる中の戦いは、人間をハイの状態にして痛みは感じない。もうこれ以上は死んでしまうとお互いに思った時、日朝関係に友情が芽生える。
肩を組み合いグラグラになった歯を出して笑い合う。
こうなるといろいろモメていた高校同士が敵対関係でなくなる。
何故か学校の先生がよくやったと言い、警察はホメてくれる。
一度戦って認め合った相手とは最良の友となり、オムライスやカレーライスを一緒に食べ合うことになる。
相当にモメている事も次々と話がつく。
広島に原爆を落としたアメリカの大統領が国連の演説で、オマエラ、チョーセンゴトキガ、カクオモツナンテ、ヒャクネンハヤイと言っても説得力はない。
完全に破壊してやると言ったのが本音だろう。
世界のリーダーなら北朝鮮に行って一対一で勝負したら局面は変わるだろう。
大国のエゴは自分たちの核保有を許す。
北朝鮮は、いわば山口組九州進攻作戦の鉄砲玉、夜桜銀次みたいなものである。
勿論バックには中国組とロシア組がついている。
日本組の組長が、どれほど根性者かを見せるには、格好の状況となっている。
相手は死を恐れている。
その命の保証をしに行けば、もう誰からも大親分と言われる。
小泉純一郎は相当の根性者だったという事になる。
ブルッていては”拉致”はあかない。
二人の太郎、麻生太郎、河野太郎に根性は期待できない。
口だけ達者者だからだ。
昨夜ニュースを見ていて遠い昔の痛い日々を思い出した。
政府専用機にお手てつないだ安倍晋三総理夫妻が消えて行った。
喧嘩を治めるためのタブーは、脅しと圧力だ。素手で近ずくしかない。
一番物を言うのは、気合と気迫だ。
北朝鮮の高校にはいい奴がたくさんいた。この事実は書いておきたい。
(文中敬称略)

「どんより暗い日曜日」

日曜日劇場にて。

「三度目の殺人」是枝裕和監督作を観た。

その夜レンタルDVDで貫井徳郎原作「愚行録」を見た。
石川慶監督であった。
頭の中の暗闇を映画を見て少しスッキリさせるかと思ったのだが、二作品とも人間誰しもが持つ、日常的狂気、慢性的殺意、宿命的残酷、運命的凶暴を重暗く静かに、底光りする光源の中で描かれていた。
過去に一度目の殺人、そして二度目の殺人は、日常的狂気と慢性的殺意から生まれた。
つまり先天的殺人者である。
殺人者本人もそれが何から起きているか分からない。
国選弁護人となった野心家の弁護士も、空気の器のような犯人が理解できない。
今我々の周辺にはこのような人間が多い。
なんとなく殺した。
人を殺してみたかった。
理由はこの世の空気だろう。
是枝監督は答えは出さない。
観る側に真実はこの世にあるのか、あればいかなる形をしているかを問いかける。

三度目の殺人、それは死刑判決を受けた犯人が死刑によって殺される殺人である。(三度目の殺人)
幼稚舎から小・中・高・大学と進んだ学校の学生とは違い、差別社会の壁の中にいる学生もいる。
つまり大学からの途中入学者たちだ。
人間が人間を殺すのに殺意はいつ生じるか、親の仕送りで豪華なマンションに住む、高級ホテルでランチをし、夜ごとコンパで相手を探しフリーSEXをする。
まい日、まい日、愚にもないことを集まっては話す。
高級車、ブランドのファッション、そしてブランドの男と結婚してブランドの子を生む。
そこにあった包丁で刺したら、まるでゆで玉子に刺しているみたいにスーと入ったわと話す。学園のマドンナの一人であった友人夫婦と子どもを殺す。
幼児期父から虐待を受け、肉体関係も持った少女の救いは一人の兄であった。
兄は妹を有名校に入れた。
が娘となった少女は私生児を生み虐待で殺して、刑務所にいる。
小さな雑誌社の記者をしている兄は、守るべきものを守るため人を殺し、その罪を人にかぶせる。全篇どんより真っ暗なドラマであった。
殺してしまった私生児の父親は、兄であった。
“私はお兄ちゃんだけが好き”と言う。

福山雅治は物足りなかったが、役所広司の不気味さは見応えがあった。
妻夫木聡も良かったが満島ひかりは秀逸だった。(愚行録)
私の頭の中は真っ暗闇となった。
この世に殺意のない人間はいないが、ギリギリの理性がそれを止めている。

仕方なく深夜、「フーテンの寅」さんを見た。
労働者諸君!今日も元気でお仕事ご苦労さん!

一生懸命働いている我々は何故に浮かばれないのか。

10月22日莫大な時間とお金をかけて、衆議院選挙をやるという。
「愚行の極み」である。
あまりに民衆をバカにすると、とんでもないことが起きて来たのが、歴史的である。
正に追いつめられ解散で、勝っても負けても自民党内には抗争が起きる。
政界の一寸先は闇である。

2017年9月15日金曜日

「祝いはサバのみそ煮」


その声は弾んでいた。
九月八日ひと勝負かけていた結果が昨夜午後七時頃に出た。
勝ちましたよ、とりましたよと。某女子大生がバイトに来た初日に、いい経験をさせてあげるよと言って、私がプレゼンをする場に同行させてあげた。
真っ黒に統一された広い会議室。
先方は12人、こちらは確か10人。
一社四十五分の説明時間であった。
私の担当時間は約二十分とちょっと。
これが採用になったら業界もビックリ、インド人もビックリする案を一案だけ用意した。
ずっと考えに考え、取材に現地にも行き、更に練りに練って、バサッとぜい肉を切り落とした案であった。
私は依頼して来てくれた人を信じていたので、どうですこれでと言ったら、ヨシ行きましょう。
となりそれぞれの分野の詰めに入った。
マーケティング、プロモーション、メディア、クリエイティブ、私はそれらの考えを約九分のプレ用の映像にした。
まるで映画のようにドキドキ、ワクワクするものとして、我々のプランに絶対に自信ありと説明した。
詳細は後日。
勝負は楽をしようと思ったら負け、ヘトヘトになってもう動けないと思うまで追い込んで、更にとことん追い込まないと大勝負には勝てない。
採用してくれた会社に心から感謝だ。
私はバイト一日目で目を白黒させている若者にいい経験をさせてあげられたのがウレシかった。
大きなパネルボードを持つ役を頼んだ。
家に帰り愚妻に言うと、あっそう良かったわね、ゴハンはと言った。
でサバのみそ煮、ブタのショーガ焼き、とん汁。食べてくると思ったのでこれしかないわよと言った。
好物のチリメンジャコ。
昆布の佃煮、白菜の漬け物が小鉢にあったのでそれをつま味にひとまず一人で乾杯をした。
だが明日からプレゼン以上にもっと難しい問題に取り組まねばならない。
人間の誇りとプライドを守らねばならない。
ともあれ役目を果たして依頼人の期待に応えられほっとしている。
昨日BACHバッハ幅さんという、高名な本のプロデューサー&ブックギャラリーデザイナーの方の事務所をある出版社の編集者の方と訪ねた。
青山にある根津美術館の側、お宝のような本が見事にレイアウトされていた。
この方にある物件のブックギャラリーの仕事を依頼した。
バッハが好きなんですかと、幅さんに聞いた。
勿論バッハは大好きですと言って笑った。
ステキな人と知り合えてウレシイ日であった。
近々飛騨高山の天才と会って仕事を依頼する。
全身殺気の塊りである。
人間溶岩のように熱いのだ。
今夜はなんとしても眠る。
次の勝負のために。修羅の道を私は進む。
プレゼンを戦っている人にアドバイス。
どんなに遠くても必ず現場に立て、作っている現場に。机の上ではいいアイデアは浮かばない。
地取り捜査の刑事のように靴底を減らすのだ。

2017年9月14日木曜日

「列を乱した者は」

「悪い奴ほどよく眠る」黒澤明監督の名作を思い出す。
この夫婦も悪い奴に変わりはないが、巨悪たちはふんわりとしたいい布団の上にクッションのよく効いたベッドの上で眠っている。
納豆で腹ごしらえをし、ソーメンをずるずるとコーヒーを飲むマグカップに麺汁を入れてすすった籠池理事長夫婦は、追起訴、追起訴でかれこれ一ヶ月以上勾留中。
黙秘を続けているという。
門前逮捕という言葉がある。
黙秘を続け、このヤローと思った容疑者に警察が使う手である。
21日目で勾留中に調べの方がつかない、で釈放した瞬間に新たな容疑で勾留する。例えば家にやっとこさ帰ったその門前で逮捕する。
そんなところからついたらしい。
これを繰り返すとたいがいの悪もマイッタとなる。

巨悪はたくさんの小悪の積み重ねたブロックの上の上にいるので、下のブロックが一つひとつ外されている内に、時は経ち逃げ切ってしまう。
小悪の中には、高級官僚、中、小役人、詐欺師、詐話師、地面師、暴力団、ギャング、相場師、大手ゼネコン、中小建築業、時にはヤメ検弁護士など様々な人間がいる。
この中の誰かが事件の当事者に指名されて罪を背負い込む。
いもずる式に小悪が列を成して捕まって行く。
警察用語では「列」と言う、共犯者のことである。
籠池事件(森友事件)はきっとこの列が長いはずだ。
NHKに岩田明子氏という安倍晋三総理お気に入りの記者がいる。
海外に行く時はすべてと言っていい位に同行している。
NHK内では総理大臣お気に入りの記者(確か解説委員)なのでホットなニュース元であるから一目も二目も置かれている。

今月の文藝春秋に8ページを使って安倍総理「驕りの証明」を書いた。
つまり心変わりをした訳だ。
まるでいもずる式に事細かに支持率が下落した理由を書いてある。
権力とは「列」である。
この列を乱す者が出始めると、列は崩れて、強かったはずの太い列は弱くなる。NHKの岩田明子氏に何があったか、そのキーポイントは籠池事件(森友事件)でなかったのかと私は思う。
列を乱した張本人が安倍昭恵総理夫人だからだ。女の戦いは苛烈であり、妥協がない。ソーメンが美味しかった季節は終り、夜には鈴虫がないている。
籠池夫妻に再びソーメンの季節が来るだろうか。
小悪人の末路はいつの世も哀れを極める。
又、門前逮捕となるだろう。
完落ちするまでそれは続く。

「返すからな」


私は100才の老人も、18才の少年も世のため、人のために尽くしている人を友人という、心から敬意を表し、ちゃんと敬語を使う。
その逆に、100才の老人も、18才の少年も悪い所業を重ねている者は、どこまでもゲスとして扱う。
相手がいくら甘言を使って近づいて来ても決して友人にはならない。
金の亡者には特に反感を持つ。
情けないヤツだと。
金でつかんだ友情関係などは決してない。
金で相手の関心を得ても、相手は腹の中では友情などかけらも持っていない。
金を出してくれる内はいい顔をするが陰では見下ろしている。
その金が出ないとなれば使い捨てのライターのようにポイと捨てられる。それ故むかしから友情を大切にするなら決して金銭の貸し借りはするなという。
金を出してくれている内は、◯◯さんというか、金が出ないとなれば◯◯のヤローとなってしまう。
人間はそんなもんなのである。
金の切れ目が縁の切れ目というが、正にその通りなので、相手に無視されたくない人は、陰で何を言われていようと金を出す。
だがこの関係がずっと続くことは100パーセントありえない。
必ず金を出した方が敗北感を味わうことになる。
屈辱感と脱力感を感じ、自らのコンプレックスがこの事を起こした事を知る。
借り逃げの相手は、次の金を出す人間を漁る。
夜な夜な酒盛りしてあいつからはもう引っ張れない、もともと◯◯だからなと言って可々大笑する。
長い人生の内で私はその両方をずっと見てきた。今、目の前に現れたらブッタ斬って肉ダルマにして海に捨ててやるという奴もいる。
又、今目の前に現れたら有り金を全部出して返したい人間もいる。
ヒロコちゃん、カズコちゃん、ずい分ツケをためてしまい払ってくれてありがとう。
今ならツケを支払うからなど日々思っている。
何!痴呆症だと、◯◯ママ、◯◯マスター。今ツケいくら残ってる、えっ、とっくにあの世に行っちゃった。
それでもあの世できっと利子をつけて払うからな。
と、バーのカウンターを叩く。
何!あのヤロー今でも人から金を借りてブイブイしてるだと。すぐに呼んで来い。
えっ!糖尿病で足を切断しているだと。
えっあいつはアルツハイマーで何も分からないってか。若かりし頃、バブルでワンサカ金を稼いで、バンバン芸能人やヤクザ者や一流会社、スポーツマンに金を出していた、金貸しタニマチ中毒のオッサンがいた。
ボクシングジムを持っていて世界チャンピオンも誕生した。
「あのなあ~金を貸す時ほど気持ちいいものはない。みんな土下座してこの俺にペコペコするんだ。ザマーミロという気分は最高だったな。」今は車椅子生活、鼻から酸素を吸っている。

上野であるホームレスの老人を見てハッと思った。
あのオッサンではないか?
友人とモデリイアニ展を見た後だった。
昼間から数人でたむろして酒盛りをしていた。
「オジサン、◯◯年前に◯◯にいなかったか」と聞いたら、でかい声で「知らねえ、あっち行け」と言われた。七年前のことである。
オッサンであれば数千億以上の借金を抱えているはずだ。
オッサンが金をバラまいた相手たちは今もマイクを握って歌っている。

2017年9月12日火曜日

「甘い生活」

昨日急用(?)ができてブログを書けなかった。

正しくはいつも通り明け方に書いた原稿を送信用にパソコンを打ってくれる女性にFAXをした。
仕事場に行くとデスクの上に校正用にプリントアウトされたのが置いてあった。
改めてそれを読むと、かなり生々しいテーマを低次元の例えで書いてあった。
せっかく長文を打ってくれていたのだが、女性にこれはちょっとマズイかなと質問した。
よくないと思いますとすぐ言われたので書き直すかと思ったが、1.5時間はかかるので時計を見ると、今夜友人が結婚したので奥さんを連れて来る、仲間五人で御祝をする席に行かなければならない。
神宮外苑前に七時十五分が目標だ。
もう一度読むとやはり低俗であった。
男と女の話は当人同士にまかせるしかない。
下半身には学歴は関係なく別人格と言う。
で短い文を急いで書いて用のある神宮外苑前に向った。

女性には近々何かごちそうをする。

夫31歳、妻29歳。二人は新婚二ヶ月であった。
なんともウイウイしい。
二人共神戸出身、関西学院大学時代からの恋愛であった。
一人の友人がシャンパンで乾杯を終えたと同時に、お風呂に一緒に入ってんの、なんて聞いた。
え、いや、シャワーですから、湯船にお湯を入れた時に、時々……(?)(!)と口ごもった。
もう一人の友人がいきなりなんてことを聞くのと言って大笑いをした。

私は数日間あまり眠っていなかったので、いつも元気が出ない。
友人からかなり疲れてますねと言われた。
その前の打ち合わせでもやはり今日はかなりお疲れ気味と言われた。つまりプロ失格である。
どんなにキツクてもそれを見破られてしまったらプロではない。
酒も入らず乾杯の後グラスワインを1.5杯だけであった。

一日5時間22歳の女子大生がバイトに来た。
ひと言多い後輩がスゴイ美人ですねと言ったので出入禁止にしようかと思っている(?)

仲間三人からそれぞれプレゼントを送った。
お店から二人の名前と結婚おめでとう、とチョコレートで書いた、ケーキのプレゼントが出た。
甘い生活がこれから始まる。