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2017年9月20日水曜日

「遠い思い出の十条」


はじめに断っておくが私は決して北朝鮮の味方でも支持者でもない。
が長い人生の中で北朝鮮高校ほど思い出深い学校はない。
東京池袋十条といえば、チョーコウ(北朝鮮高校)であった。
白く鋭い三菱のような校章の学生と出会ったフツーの日本人高校生は、そっと身を隠すか、道を空けるか、下を向いて通り過ぎるのを待った。
もし目と目が合ったりしたら、いきなりチョーパン(頭突き)を喰らう。少し根性を出して殴り合いになると、次から次に朝鮮高校生が現れてボッコボコにする。
五人、十人、二十人、三十人、四十人と集まって来る。
ならばと日本人学生も応戦し集団暴行事件となり相手を一人、二人傷つけると、その高校は百人、二百人の朝鮮高校生に囲まれる。
生徒たちは学校が用意したバスで下校したり、警察が守って下校させた。学校全部を囲まれた事件もある。
私の高校時代は朝鮮高校との戦いの歴史でもあった。
それなりに名を知られていた私を朝鮮高校たちは知っているから、私に対していきなり喧嘩は売って来ない。
やるならリーダーと一対一で勝負する。
その結果は一日にして東京中の高校に知れ渡る。
五分五分だったとか、六分四分だったとか、ハンペンにしたとか(ハンペンとはヘナヘナの意)負けたとなるともうお互いにリーダーの座に居られない。
必死に戦う。
目はブチ切れ、鼻骨は折れ、肋骨はバキバキとなり、両手の指は折れて曲がる。
朝鮮高校のリーダー(番長)となると空手の達人である。
ギャラリーがたくさんいる中の戦いは、人間をハイの状態にして痛みは感じない。もうこれ以上は死んでしまうとお互いに思った時、日朝関係に友情が芽生える。
肩を組み合いグラグラになった歯を出して笑い合う。
こうなるといろいろモメていた高校同士が敵対関係でなくなる。
何故か学校の先生がよくやったと言い、警察はホメてくれる。
一度戦って認め合った相手とは最良の友となり、オムライスやカレーライスを一緒に食べ合うことになる。
相当にモメている事も次々と話がつく。
広島に原爆を落としたアメリカの大統領が国連の演説で、オマエラ、チョーセンゴトキガ、カクオモツナンテ、ヒャクネンハヤイと言っても説得力はない。
完全に破壊してやると言ったのが本音だろう。
世界のリーダーなら北朝鮮に行って一対一で勝負したら局面は変わるだろう。
大国のエゴは自分たちの核保有を許す。
北朝鮮は、いわば山口組九州進攻作戦の鉄砲玉、夜桜銀次みたいなものである。
勿論バックには中国組とロシア組がついている。
日本組の組長が、どれほど根性者かを見せるには、格好の状況となっている。
相手は死を恐れている。
その命の保証をしに行けば、もう誰からも大親分と言われる。
小泉純一郎は相当の根性者だったという事になる。
ブルッていては”拉致”はあかない。
二人の太郎、麻生太郎、河野太郎に根性は期待できない。
口だけ達者者だからだ。
昨夜ニュースを見ていて遠い昔の痛い日々を思い出した。
政府専用機にお手てつないだ安倍晋三総理夫妻が消えて行った。
喧嘩を治めるためのタブーは、脅しと圧力だ。素手で近ずくしかない。
一番物を言うのは、気合と気迫だ。
北朝鮮の高校にはいい奴がたくさんいた。この事実は書いておきたい。
(文中敬称略)

「どんより暗い日曜日」

日曜日劇場にて。

「三度目の殺人」是枝裕和監督作を観た。

その夜レンタルDVDで貫井徳郎原作「愚行録」を見た。
石川慶監督であった。
頭の中の暗闇を映画を見て少しスッキリさせるかと思ったのだが、二作品とも人間誰しもが持つ、日常的狂気、慢性的殺意、宿命的残酷、運命的凶暴を重暗く静かに、底光りする光源の中で描かれていた。
過去に一度目の殺人、そして二度目の殺人は、日常的狂気と慢性的殺意から生まれた。
つまり先天的殺人者である。
殺人者本人もそれが何から起きているか分からない。
国選弁護人となった野心家の弁護士も、空気の器のような犯人が理解できない。
今我々の周辺にはこのような人間が多い。
なんとなく殺した。
人を殺してみたかった。
理由はこの世の空気だろう。
是枝監督は答えは出さない。
観る側に真実はこの世にあるのか、あればいかなる形をしているかを問いかける。

三度目の殺人、それは死刑判決を受けた犯人が死刑によって殺される殺人である。(三度目の殺人)
幼稚舎から小・中・高・大学と進んだ学校の学生とは違い、差別社会の壁の中にいる学生もいる。
つまり大学からの途中入学者たちだ。
人間が人間を殺すのに殺意はいつ生じるか、親の仕送りで豪華なマンションに住む、高級ホテルでランチをし、夜ごとコンパで相手を探しフリーSEXをする。
まい日、まい日、愚にもないことを集まっては話す。
高級車、ブランドのファッション、そしてブランドの男と結婚してブランドの子を生む。
そこにあった包丁で刺したら、まるでゆで玉子に刺しているみたいにスーと入ったわと話す。学園のマドンナの一人であった友人夫婦と子どもを殺す。
幼児期父から虐待を受け、肉体関係も持った少女の救いは一人の兄であった。
兄は妹を有名校に入れた。
が娘となった少女は私生児を生み虐待で殺して、刑務所にいる。
小さな雑誌社の記者をしている兄は、守るべきものを守るため人を殺し、その罪を人にかぶせる。全篇どんより真っ暗なドラマであった。
殺してしまった私生児の父親は、兄であった。
“私はお兄ちゃんだけが好き”と言う。

福山雅治は物足りなかったが、役所広司の不気味さは見応えがあった。
妻夫木聡も良かったが満島ひかりは秀逸だった。(愚行録)
私の頭の中は真っ暗闇となった。
この世に殺意のない人間はいないが、ギリギリの理性がそれを止めている。

仕方なく深夜、「フーテンの寅」さんを見た。
労働者諸君!今日も元気でお仕事ご苦労さん!

一生懸命働いている我々は何故に浮かばれないのか。

10月22日莫大な時間とお金をかけて、衆議院選挙をやるという。
「愚行の極み」である。
あまりに民衆をバカにすると、とんでもないことが起きて来たのが、歴史的である。
正に追いつめられ解散で、勝っても負けても自民党内には抗争が起きる。
政界の一寸先は闇である。

2017年9月15日金曜日

「祝いはサバのみそ煮」


その声は弾んでいた。
九月八日ひと勝負かけていた結果が昨夜午後七時頃に出た。
勝ちましたよ、とりましたよと。某女子大生がバイトに来た初日に、いい経験をさせてあげるよと言って、私がプレゼンをする場に同行させてあげた。
真っ黒に統一された広い会議室。
先方は12人、こちらは確か10人。
一社四十五分の説明時間であった。
私の担当時間は約二十分とちょっと。
これが採用になったら業界もビックリ、インド人もビックリする案を一案だけ用意した。
ずっと考えに考え、取材に現地にも行き、更に練りに練って、バサッとぜい肉を切り落とした案であった。
私は依頼して来てくれた人を信じていたので、どうですこれでと言ったら、ヨシ行きましょう。
となりそれぞれの分野の詰めに入った。
マーケティング、プロモーション、メディア、クリエイティブ、私はそれらの考えを約九分のプレ用の映像にした。
まるで映画のようにドキドキ、ワクワクするものとして、我々のプランに絶対に自信ありと説明した。
詳細は後日。
勝負は楽をしようと思ったら負け、ヘトヘトになってもう動けないと思うまで追い込んで、更にとことん追い込まないと大勝負には勝てない。
採用してくれた会社に心から感謝だ。
私はバイト一日目で目を白黒させている若者にいい経験をさせてあげられたのがウレシかった。
大きなパネルボードを持つ役を頼んだ。
家に帰り愚妻に言うと、あっそう良かったわね、ゴハンはと言った。
でサバのみそ煮、ブタのショーガ焼き、とん汁。食べてくると思ったのでこれしかないわよと言った。
好物のチリメンジャコ。
昆布の佃煮、白菜の漬け物が小鉢にあったのでそれをつま味にひとまず一人で乾杯をした。
だが明日からプレゼン以上にもっと難しい問題に取り組まねばならない。
人間の誇りとプライドを守らねばならない。
ともあれ役目を果たして依頼人の期待に応えられほっとしている。
昨日BACHバッハ幅さんという、高名な本のプロデューサー&ブックギャラリーデザイナーの方の事務所をある出版社の編集者の方と訪ねた。
青山にある根津美術館の側、お宝のような本が見事にレイアウトされていた。
この方にある物件のブックギャラリーの仕事を依頼した。
バッハが好きなんですかと、幅さんに聞いた。
勿論バッハは大好きですと言って笑った。
ステキな人と知り合えてウレシイ日であった。
近々飛騨高山の天才と会って仕事を依頼する。
全身殺気の塊りである。
人間溶岩のように熱いのだ。
今夜はなんとしても眠る。
次の勝負のために。修羅の道を私は進む。
プレゼンを戦っている人にアドバイス。
どんなに遠くても必ず現場に立て、作っている現場に。机の上ではいいアイデアは浮かばない。
地取り捜査の刑事のように靴底を減らすのだ。

2017年9月14日木曜日

「列を乱した者は」

「悪い奴ほどよく眠る」黒澤明監督の名作を思い出す。
この夫婦も悪い奴に変わりはないが、巨悪たちはふんわりとしたいい布団の上にクッションのよく効いたベッドの上で眠っている。
納豆で腹ごしらえをし、ソーメンをずるずるとコーヒーを飲むマグカップに麺汁を入れてすすった籠池理事長夫婦は、追起訴、追起訴でかれこれ一ヶ月以上勾留中。
黙秘を続けているという。
門前逮捕という言葉がある。
黙秘を続け、このヤローと思った容疑者に警察が使う手である。
21日目で勾留中に調べの方がつかない、で釈放した瞬間に新たな容疑で勾留する。例えば家にやっとこさ帰ったその門前で逮捕する。
そんなところからついたらしい。
これを繰り返すとたいがいの悪もマイッタとなる。

巨悪はたくさんの小悪の積み重ねたブロックの上の上にいるので、下のブロックが一つひとつ外されている内に、時は経ち逃げ切ってしまう。
小悪の中には、高級官僚、中、小役人、詐欺師、詐話師、地面師、暴力団、ギャング、相場師、大手ゼネコン、中小建築業、時にはヤメ検弁護士など様々な人間がいる。
この中の誰かが事件の当事者に指名されて罪を背負い込む。
いもずる式に小悪が列を成して捕まって行く。
警察用語では「列」と言う、共犯者のことである。
籠池事件(森友事件)はきっとこの列が長いはずだ。
NHKに岩田明子氏という安倍晋三総理お気に入りの記者がいる。
海外に行く時はすべてと言っていい位に同行している。
NHK内では総理大臣お気に入りの記者(確か解説委員)なのでホットなニュース元であるから一目も二目も置かれている。

今月の文藝春秋に8ページを使って安倍総理「驕りの証明」を書いた。
つまり心変わりをした訳だ。
まるでいもずる式に事細かに支持率が下落した理由を書いてある。
権力とは「列」である。
この列を乱す者が出始めると、列は崩れて、強かったはずの太い列は弱くなる。NHKの岩田明子氏に何があったか、そのキーポイントは籠池事件(森友事件)でなかったのかと私は思う。
列を乱した張本人が安倍昭恵総理夫人だからだ。女の戦いは苛烈であり、妥協がない。ソーメンが美味しかった季節は終り、夜には鈴虫がないている。
籠池夫妻に再びソーメンの季節が来るだろうか。
小悪人の末路はいつの世も哀れを極める。
又、門前逮捕となるだろう。
完落ちするまでそれは続く。

「返すからな」


私は100才の老人も、18才の少年も世のため、人のために尽くしている人を友人という、心から敬意を表し、ちゃんと敬語を使う。
その逆に、100才の老人も、18才の少年も悪い所業を重ねている者は、どこまでもゲスとして扱う。
相手がいくら甘言を使って近づいて来ても決して友人にはならない。
金の亡者には特に反感を持つ。
情けないヤツだと。
金でつかんだ友情関係などは決してない。
金で相手の関心を得ても、相手は腹の中では友情などかけらも持っていない。
金を出してくれる内はいい顔をするが陰では見下ろしている。
その金が出ないとなれば使い捨てのライターのようにポイと捨てられる。それ故むかしから友情を大切にするなら決して金銭の貸し借りはするなという。
金を出してくれている内は、◯◯さんというか、金が出ないとなれば◯◯のヤローとなってしまう。
人間はそんなもんなのである。
金の切れ目が縁の切れ目というが、正にその通りなので、相手に無視されたくない人は、陰で何を言われていようと金を出す。
だがこの関係がずっと続くことは100パーセントありえない。
必ず金を出した方が敗北感を味わうことになる。
屈辱感と脱力感を感じ、自らのコンプレックスがこの事を起こした事を知る。
借り逃げの相手は、次の金を出す人間を漁る。
夜な夜な酒盛りしてあいつからはもう引っ張れない、もともと◯◯だからなと言って可々大笑する。
長い人生の内で私はその両方をずっと見てきた。今、目の前に現れたらブッタ斬って肉ダルマにして海に捨ててやるという奴もいる。
又、今目の前に現れたら有り金を全部出して返したい人間もいる。
ヒロコちゃん、カズコちゃん、ずい分ツケをためてしまい払ってくれてありがとう。
今ならツケを支払うからなど日々思っている。
何!痴呆症だと、◯◯ママ、◯◯マスター。今ツケいくら残ってる、えっ、とっくにあの世に行っちゃった。
それでもあの世できっと利子をつけて払うからな。
と、バーのカウンターを叩く。
何!あのヤロー今でも人から金を借りてブイブイしてるだと。すぐに呼んで来い。
えっ!糖尿病で足を切断しているだと。
えっあいつはアルツハイマーで何も分からないってか。若かりし頃、バブルでワンサカ金を稼いで、バンバン芸能人やヤクザ者や一流会社、スポーツマンに金を出していた、金貸しタニマチ中毒のオッサンがいた。
ボクシングジムを持っていて世界チャンピオンも誕生した。
「あのなあ~金を貸す時ほど気持ちいいものはない。みんな土下座してこの俺にペコペコするんだ。ザマーミロという気分は最高だったな。」今は車椅子生活、鼻から酸素を吸っている。

上野であるホームレスの老人を見てハッと思った。
あのオッサンではないか?
友人とモデリイアニ展を見た後だった。
昼間から数人でたむろして酒盛りをしていた。
「オジサン、◯◯年前に◯◯にいなかったか」と聞いたら、でかい声で「知らねえ、あっち行け」と言われた。七年前のことである。
オッサンであれば数千億以上の借金を抱えているはずだ。
オッサンが金をバラまいた相手たちは今もマイクを握って歌っている。

2017年9月12日火曜日

「甘い生活」

昨日急用(?)ができてブログを書けなかった。

正しくはいつも通り明け方に書いた原稿を送信用にパソコンを打ってくれる女性にFAXをした。
仕事場に行くとデスクの上に校正用にプリントアウトされたのが置いてあった。
改めてそれを読むと、かなり生々しいテーマを低次元の例えで書いてあった。
せっかく長文を打ってくれていたのだが、女性にこれはちょっとマズイかなと質問した。
よくないと思いますとすぐ言われたので書き直すかと思ったが、1.5時間はかかるので時計を見ると、今夜友人が結婚したので奥さんを連れて来る、仲間五人で御祝をする席に行かなければならない。
神宮外苑前に七時十五分が目標だ。
もう一度読むとやはり低俗であった。
男と女の話は当人同士にまかせるしかない。
下半身には学歴は関係なく別人格と言う。
で短い文を急いで書いて用のある神宮外苑前に向った。

女性には近々何かごちそうをする。

夫31歳、妻29歳。二人は新婚二ヶ月であった。
なんともウイウイしい。
二人共神戸出身、関西学院大学時代からの恋愛であった。
一人の友人がシャンパンで乾杯を終えたと同時に、お風呂に一緒に入ってんの、なんて聞いた。
え、いや、シャワーですから、湯船にお湯を入れた時に、時々……(?)(!)と口ごもった。
もう一人の友人がいきなりなんてことを聞くのと言って大笑いをした。

私は数日間あまり眠っていなかったので、いつも元気が出ない。
友人からかなり疲れてますねと言われた。
その前の打ち合わせでもやはり今日はかなりお疲れ気味と言われた。つまりプロ失格である。
どんなにキツクてもそれを見破られてしまったらプロではない。
酒も入らず乾杯の後グラスワインを1.5杯だけであった。

一日5時間22歳の女子大生がバイトに来た。
ひと言多い後輩がスゴイ美人ですねと言ったので出入禁止にしようかと思っている(?)

仲間三人からそれぞれプレゼントを送った。
お店から二人の名前と結婚おめでとう、とチョコレートで書いた、ケーキのプレゼントが出た。
甘い生活がこれから始まる。

2017年9月11日月曜日

「無題」

本日急の仕事が発生してブログを書く時間がとれませんでした。
湿気が多くベタベタしています。メキシコで秋田で、北海道で地震が起きています。
アメリカではハリケーンのでっかいのがダブルで来襲。懐中電灯の電池は大丈夫ですか。
ロウソクとマッチは、水に食料は大丈夫ですか。
“イツモ”防災を考えておく習慣を“ふだん”から災害に対する備えをしておいて下さい。
本日はとり急ぎここまでです。

2017年9月8日金曜日

「ある佃煮」

~わ~らにまみれてよぉ~育てた栗毛今日は買われてよぉ~町に行く。
アーアーアーアと唄ったのは今は亡き三橋美智也さんだったと思う。
この歌を知っているヒトはかなり年を食っている。
私もその一人なのだ。

昨夜和牛コンテストという映像を見ていて酪農家さんはつらい仕事だなと思った。
我が子のように愛情を込めて育てた牛が種牛になって生を全うできればいいが、そうでないと焼き肉になり、ステーキになり、ローストビーフになって人間たちに食べられてしまうのだ。
ビーフカツ、ビーフサンド、ビーフシチュー。
あぁもう肉を食べるのは当分ダメな気分になった。
ニワトリも、豚も、人間はペロリと食べる。火あぶりにしたり、火鍋にしたり串刺しにする。
養豚も養鶏業の人もつらいでないか。
ミンチボールとかタタキなんてことをして人間は食べまくる。
という事で人間は死んだら一度は必ず地獄に落とされる。

地獄の審判でエンマ大王にオドロシ~獄卒たちが、こいつはこれだけ生きていたものを食べた罪がある。
と指折り数える。
マア待てこいつは生きているものに、こんなやさしいことをした善行があると指折り数える弁護役もいる。
悪行の数と善行の数を比べて地獄か逃れられるか、ずーと地獄に落とされたままかが決まる。
愛犬家なんかはかなりいい得点がもらえるらしい。
愛猫家、愛鳥家と続く、愛牛家、愛豚家、愛クジラ家、愛トド・アザラシ家は得点不明。

私が育った戦後間もない頃は動くものならイナゴでも食べていた。
黒々としたイナゴの佃煮を見た時、イナゴの大群を追っかけたガキの頃を思い出した。
かなりいい値段でも人気があるらしい。佃煮を考えた根気ある人はスゴイと思う。
きっとずっと空腹に耐えていたはずだから。

ロシアのプーチン大統領が北朝鮮は、雑草を食べてでも核ミサイルの開発はやめないだろうと言った。
雑草は食べても地獄に落ちないのか(?)広島と長崎に原爆を落としたアメリカ人は完全に地獄に落とされるはずだ。
アメリカ原住民を殺し、ベトナムでイナゴたち生きものを皆殺しにした。
イナゴの呪いは恐いと農家の人に聞いたことを思い出した。
和牛のコンテストに出ている牛は、まるで天才が造った彫像のように美しかった。
世界の大国は自分たちの国以外は、イナゴ位にしか思っていない。
世界がモメればモメるほどザクザクと金をもうける者共がいる。
それらは教会などで、天にいる(?)神に死んでも命がありますようにと祈っているのだ。

2017年9月7日木曜日

「ネムイ朝」

午前四時いつもの通り、おはよん(4)が始まった。
ネムイ、ネムイ、でもネムレない。

朝からつくばエクスプレスで出張するのだが、昨夜急に仕事を頼まれたので、ずっと企画を考えている。出かける前にビックアイデアを出さねばならない。
すでに浮かんでいるのでそれを書いている
ネムイ、ネムイなのだ。

睡眠負債の解決には、まずはじめの90分いい眠りが大切らしい。

長い習慣で電気を消すとパッとアイデアが浮かぶ、言葉が浮かぶでそれを書いて電気を消すと又、浮かぶ。
だが大したもんではない。
殆どは使いものにならない。

四時十分テレビにはこれ以上ない位に陽灼けした「松崎しげる」がカルビーの黒い商品のCMに出るとかやっている。
この男いっそアフリカに行った方がいいのではと思う。
たいめいけんの真っ黒いシェフと一緒に。

ネムイ、ネムイ、天気予報では雨のち晴れだとか。

ヨーイスタート即骨折の民進党の人事に口アングリとする。
そういえば国対委員長になった「松野頼久」も真っ黒主義だ。
つまり民進党の前途も真っ暗だ。
元検事と年下の弁護士のW不倫なんて本当だとしたら、文学的ではないか。永田町は嫉妬の町でもある。
人の出世は何より許せないので、チクリ合戦だ。
セコイ、ズルイ、チクル、スネル、スゴム、タカル、小役人がおこぼれ不足だとチクル。
心の中が陽灼けして真っ黒なのだ。

オッ、出たぞ、コレだ!いいアイデアが浮かんだ。
採用になったら教えます。

アントニオ猪木が32回目の訪朝とか、元気ですか~、元気があればミサイルが撃てる。なんて言って来ないで下さい。
ヤバイ、90分間はなんとしても眠らないと。

♪~黒い落ち葉が夜の銀座をー。
と水原弘が唄ったが、今年の八月は銀座史上最悪の“赤”だったと、ある大箱のBOSSが仕事場にお米を持って来た。
アベノミクス大不況はミサイルと共にやって来て、支持率は上がる。変な国なのだ。

(文中敬称略)

2017年9月6日水曜日

「哲学と焼き肉」

人間は頭に来るとどうなるか、当然怒る。
怒るとどうなるか顔に出る。
顔に出たあとどうなるか口に出る。
これが決まりなのだが、この人は違う。
昨日深夜長い間の謎が分かった。
コンピューターのプログラマー&ホームページやウェブのデザイナーをしているその人は、もう何年間も私の無理難題や、奇跡に近い注文を私の狙い通り、それ以上に平然とカタチというか映像デザイン化してくれる。
メカオンチの私は次々とあ〜して、こ〜してと頼む。
時には相当に頭に来る言葉で頼む。
が決して怒った顔をしない。
怒気を含んだ声も出さない。
○○さんは怒ったことあるのと質問をしたことがある位だ。
九月八日にひと勝負かけている仕事があり昨日深夜まで二人で一コマ一コマ、半秒一秒、句読点の微妙な位置まで編集作業をした。
決まればその業界初といえる自信作が生める。
それ故注文も多い。
かなり形が見えて来たので、その人の会社の入っているビルの地下にある焼き肉店で腹ごしらえしようとなった。
私は日本酒を一合飲んでいいと聞いたら、どうぞと笑った。
○○さんはウーロン茶。
かなりいい線に来たねと言えば、マアウフフこれから朝までと言った。
牛タン、ハラミ、野菜サラダ、カルビーを焼き、二人共ビビンバ半分サイズを頼んだ。頭が疲れ切っていて食欲がなかった。

そうか昼にお世話になっている社長さんに、これは旨い!という特製シュウマイ二個とネギ&細切りチャーシューメンをごちそうになっていたからだ。
15分位外でお待たせしてかなり叱かられた。
店の中で待っててと言ってくれればいいのに、ハイスイマセン店の位置がわからなかった、と謝った。

で焼肉店、ところで○○さんはずっと前から今のコンピューターの仕事を考えていたの、当然理工学部系だよね。(ずーとそう思っていた)息子さんもやっぱりそっち系に進むのと聞いたら、僕は○△大学の哲学科卒ですと言うではないか、へぇ〜哲学と今の仕事全然関係ないじゃんと言った。そうですね哲学でメシは食えませんからと言った。
友だちなんかはどうしたのと聞いたら、マアせいぜい学校の先生とか、本屋さんとか、えへへへと笑った。無学の私にとって哲学なんて(?)(?)(?)哲学ってどこから入るのと聞けば、まずはやっぱりソクラテス、プラトン、アリストテレスをギリシャ語の原書でなんて平然と牛タンとカルビーを食べながら言った。ニーチェやカント、サルトルなんて言って、マアあれこれコンピュータ(パソコン)で調べている内に今の仕事をしているんですと言った。
聞いてみないと分からない。
聞いてみて分かった。
だから○○さんは絶対自慢話をしない。
人の悪口を言わない。
自分の会社の社長の悪口を言わない。
絶対にお金の話を自分からはしない。
そうか哲学を極めていたんだと、ため息をつきながらワカメスープを飲んだ。

哲学のない自分がはずかしくなってしまった。
感情ムキ出しで悪口雑言をはき出す自分が。焼きすぎてコゲてしまったハラミを箸でつまんでいた。
本日の肉は鹿児島の△□牧場の△□さんが生産したものですと、生産者のニカッと笑った写真を店員さんが見せに来た。来年のNHKの大河ドラマは西郷さんが主人公だから鹿児島ブームになるかもなと言った。
写真では大きく元気に育っていた牛ちゃんが、切り刻まれて目の前の皿の上にのっていた。

○○さんはポツンと言った。人間は雑食ですからねと。