ヒトの命以外何んでも金さえあれば買える世の中で、何よりのものは手作りの料理だ。電子レンジでチンすれば、ソコソコの味が何んでも食べられる。ある企画をカタチにするために、21日22日と北海道に行って来た。ドキュメンタリーの作品作りは長い旅と同じ、その一歩を進めた。コンピュータの達人と、写真家の達人と一緒であった。あるご家族の家に取材に行った。そしてデパートの食品売り場に売っていない、最高の味に感激した。お料理が上手な奥さんを選んだご主人は幸せ者である。又、そのお子さんもベリーハッピーである。私は手作りの“茶碗蒸し”を奥さんに作っていただき、久しぶりに手作りの味を食した。奥さんの作品は本格的であった。特にうれしかったのは、ギンナンの替わりに、大好きなクリが入っていたことだ。茶碗蒸しはやわらかすぎてもダメ、固すぎてもダメ、丁度いい味を作るには、上から下へ段々やわらかにする。絶妙の時間を必要とする。シャケのムニエル、シシャモのオスとメス。メスは卵を腹いっぱいにふくらまし、その味は野性的であり、オスはスレンダーで繊細な味であった。茅ヶ崎のスーパーに出ているシシャモは、細々としてメザシみたいだ。きっと韓国産か中国産だろう。他にもいろいろごちそうになった。デザートとして手作りの、チーズケーキをいただいた。私はこのところチーズケーキ大好きなのでサイコーだった。中秋の名月から一日ズレていたが、帰りの飛行機の窓の横に、10円玉位の大きさの名月が、きれいに輝いていた。人間はあの月に行ったのかと思った。奇蹟は起こすためにあるのだ。家に帰って二日分の新聞を読んだ。9月21日東京新聞一面の大見出し(夕刊)「少年院 保護犬と更生歩む」読むと、千葉県八街市(ヤチマタ)にある八街少年院では、保護犬の訓練を取り入れ、非行少年たちに、保護された犬が家庭で生活できるように教える。ある公益財団が実施している。全国で初の試みとか。犬は人を肩書きで判断しない。大人や社会に不信感を持つ少年でも心のよろいを剥がせると八街少年院の人は言う。非行少年たちは、保護犬を自分の犬と呼び、なんとかしてあげたいと思うようになる。それが更生に結びつけられたらと願う。飼い主から捨てられた犬、社会から捨てられたと思ったりしている少年たち。それを癒してやれるのは、「愛情」でしかない。コロナ、コロナで言葉をマスクで失った今の乾いた社会、動物たちが人間を励ましてくれている。落花生で有名な八街市にいい事をよくやってくれたとお礼を言いたい。人生は何度落下しても生きていれば夢が追える。9月22・23日、日経新聞社会面の4分の1を使った記事の見出しに、目を奪われた。22日、『寝不足日本が失う15兆円』睡眠時間OECD最下位「寝ないと渡り合えない」と中見出しがあった。要するに日本人の平均睡眠時間は7時間22分、加盟国30ヵ国でビリケツ。全体平均は8時間24分、一時間も少ないのだ。寝不足は、集中力を欠き、思考力も記憶力も低下、いいアイディアや、いいヒラメキを妨げるのだ。ちなみにアメリカは45兆円、ドイツ6.5兆円、イギリス5.4兆円の損失と試算されている。不眠症の私は平均4時間位で、大損失していたのだ。23日、大見出し『スリープテックで質磨く』中見出し「1.5万人の分析 寝返り・いびきに家電連動」「できる社員 寝付き良く」とあった。寝具大手メーカーと、家電大手メーカーが、コラボレーションして、いかに健康的でいい睡眠を得るかを開発している。老舗のデータと先進のIoT技術を結びつけて、睡眠環境を最適にする。コロナ禍で寝具にお金をかける、そのことに本格的に目覚めたのだ。元来日本人は寝具は畳んでおし入れに入れてかくすものと思っていた。海外では寝室も生活の一部として見せるのも珍しくない。日本人の多くは、リビングやキッチンにはお金をかけるが、寝具はニトリとか、通販ものとか、テレビショッピングでいいと思っている。それはまい日ダニとかカビとか、ハウスダストを吸って寝てるのと同じだ。東洋羽毛工業株式会社の高級羽毛ふとんをおススメする。直販はしていないので、「oluha(オルハ)」で検索してほしい。安物買いの銭失いと言う。高級な眠りの追求は、世界的な潮流なのだ。9月24日午後三時四十八分、左腕にブスッと二度目のワクチンの針が刺された。信頼しているドクターが刺してくれた。副反応は分からない。現在約8時間経過中。自民党の総裁選は、何やら学級委員会選びみたいになっている。このままだと、二階派の40数票が決選投票の決め手になりそうだ。百戦錬磨の老人が、キングメーカーとなる。三歳の子を熱湯で殺したバカヤローが捕った。この国に隣人愛は無くなっている。知っていながら知らないそぶりなのだ。バカヤローは、釜ゆでにして殺してやりたい。摂津市役所は本当に役立たずの死役所だ。誰れが総理大臣になっても、来年の夏までの命だろう。恩義も義理も友情もない。永田町はこれからが盛夏だ。連合の会長に初めて女性が選出されたとか、時代は確実に「女の時代」だ。これはずっと昔の西武百貨店のキャッチコピーだった。銀座ggg(スリージー)で、敬愛する葛西薫さんの展覧会を開催している。すばらしい作品ばかりだ。いよいよベン・シャーンを超えたねと電話をした。北海道生の大天才だ。ぜひ行って薫風に出会ってほしい。戦には足し算と足し算は、引き算という格言がある。河野太郎プラス小泉進次郎に石破茂がプラスされて、「小石河連合」となった。これで反石破茂が引き算となった。承久の乱とか応仁の乱、戦国時代に学んでいない。さて戦略と戦術にすぐれた陣立を組んでいるのは……。アメリカの望む者は、菅総理はそれを聞いて帰って来るのだろう。これから知性を持ったサイコ女性の恐ろしさを描いた秀作「ゴーン・ガール」を久々に見る。(結婚して夫に殺意を持つ妻と、その妻を嫌悪する不貞の夫。)朝になったら副反応が楽しめるはずだ。
(文中敬称略)
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