12月3日(金)深夜一年がかりで作っていた短編映画二本が完成した。
この日は麻布十番のスタジオと目黒の109スタジオをはしごした。
二本で約25分、低予算だけに一流のスタッフが忙しい中時間を縫って作っていくから時間が掛かる、又様々な人達や会社の方々にご協力をしていただいて作っていく自主映画は一銭も無駄には出来ない。
来年のカンヌ国際映画祭に出品する、その他の映画祭にも出品する。
私に残された仕事はいかに若い感性の映画屋を育てるかにある。
一本は「夢魚」、平間絹乃さんという若い女性の監督第一作目。
平間絹乃監督 「夢魚」 |
もう一本は「120円」、寺尾学ぶさんというきっとこれからの映画界にデビューする若い監督の第一作目だ。
寺尾学ぶ監督 「120円」 |
カメラマンは二作とも長年のコンビ猪俣克己さん、又無理を頼んだ。
プロデューサーは奥野和明君とサポートプロデューサーとして鈴木智暢君、制作デスクは上原有美君だ。頑張ってくれてありがとうと言いたい。
祭の音、風の音、花火の音、車の音、蝉の音、川の音、カエルの音、鈴の音、餅つきの音、笛の音、電車の音、携帯の音、自販機を殴る音、蹴る音、ジュースを飲む音、お札を数える音、小銭の音、犬が吠える音、絵を描く音、色んな音を重ねて仕上げていく。
色味を細かく調整しナレーションを取る(何回もやり直しながら)私がOKを出さない限り終わりはない、だからみんなの意見を聞く。一人一人いいアイデアを出してくれる。
スポンサーがお金を出してくれるコマーシャルとは違う、コマーシャルの最高責任者はスポンサーだからだ(泣く子とスポンサーには勝てないという)。
最終的には監督が自分の作品にする、そしてOKいいじゃない最高だよと私が言った時、スタジオ中が拍手拍手となるこの一瞬が何よりのご馳走だ。
二人を世に出してあげたい必ず。
ランチ&シネマ、自主映画なので有料試写会にしてもらった。
「120円」という映画は銀座のクラブのオーナーの義姉が主役、初めての演技とは思えない熱演だ。試写会には店のNo.1ホステスさんはじめ何人もスッピンで来るという。
女性はスッピンが一番だ。
※写真はイメージです |
なんとその中の一人の女の子がヘアーヌード写真集を自分の記念に作りたいという。
勿論OKいい写真家を起用していい写真集を作ってあげる約束をした。
物作りをしていると色んな事に出会う事ができる。
頭の中にはアイデアが夏の雲の様にモクモクと沸いて来ている。
美しい顔、美しい肌、美しい豊かな胸、美しい足。果たして心の中は美しいか?写真は決して誤魔化せない。トコトンえぐり出す。
「銀座と人生と男と女」そんな世界を作るつもりだ。
映画はきっと劇場にかける様にしたいと思っている。