今週の週刊朝日より |
私が小さいながら会社なるものを始めた時、心に決めた事があった。
どんな事があっても社員のプライドを守るという事だ。
私たちにとって仕事を持って来てくれる方はなによりありがたい方々だ。
その方々から競合プレゼンなるレースに参加させていただき目指すのは一着のみだ。
私たちにとって二着、三着は何の意味もない“負け”なのだ。
だが全戦全勝という訳には行かない。
残念な結果になっている処に犯人探しをする方々がいた。
私の大切な社員に対してだ。“負け”の責任は全て私にあるのに。
あの人さどこの出ですか、ちっとも動きが悪く走らない。
味噌汁の飲み方だって卑しいじゃないですか。お里が知れるし、親の顔が見てみたいですよ。やっぱりプレゼンに勝つ競走馬は“血統”でしょう。
かつて何度か経験した事だ(表現は違うが)。
私が怒り狂った時、上司や会社のトップまで頭を下げて来たが、そんな気分を味わった仕事のギャラをビタ一文もらった事はない。
確かに何億、何十億のプレゼンを勝ちたいのはわかるが戦っている内は一心同体なのだ。如何なるケースでも、人の家の“血”の話をしてはいけない。
会社の社長なんて社員が全員辞めたらただの一人者だ。
私は社員のプライドを守るためなら潰してもいいと公言して生きてきた。
週刊朝日の今週号で、橋下徹市長の“血”について書いてあった。
ドキュメンタリー作家の佐野真一氏を起用して。
私は別に彼の支持者ではないがあまりに度を超している。
“血の差別”は決して許してはいけない。
言論の自由をはき違えている。佐野真一氏ともあろう人がなに故書いたのか????だ。橋下徹市長には奥さんも子ども達も居るではないか。
人間は誰でも血の過去を背負っている。
知られたくない血、知りたくない血、できれば断ち切りたい血と共に生きているのだ
週刊朝日がどう言論人としてけじめを付けるかを見てみたい。
編集長の謝罪文では決して終わらせてはいけない。
休刊もあるやもしれない。それ程重大なテーマなのだ。