週刊誌のグラビアページに沢尻エリカがヒマワリだらけのファッションで出ていた。
英国のアミシュのミニドレスとイタリアのセルジオ・ロッシのヒールと書いてあった。
とまあこんな事はどうでもいいのだが、次の文章に目が止まった。
今、手に入れたいものはの記者の問いに対し、“透明人間になりたい”と応えた。
精神科の分析によると「演技性パーソナリティ障害」があるのではという。
何でもこの病気は一見強うそうだが傷つきやすく、努力するとか、責任を持って仕事をするという事が苦手で持続力がない、ちやほやされると瞬間的に昇るなどと書いてある。更に自分中心でないと怒りが爆発する。
なんだか身近に似た様な人間がいるなと思ったら、自分自身だった。
そうか、演技性パーソナリティ障害だったのか。そういわれれば、見え透いた芝居、臭い芝居、田舎芝居の人生だった気もする。
四十八歳で水死した名優太地喜和子は何もかもが虚であり続けた。
実の部分は芝居の中の主人公になりきる事であったと伝えられる。
とことん共演者に嫌悪され、演出家、監督をてこずらせた女優であったかがその芝居は圧倒的であった。
ある人は評して、太地喜和子は何もかも脚色して生きた。
嘘をついて自分を作りあげた。生まれも育ちもその都度変わった。その嘘は実を演じる芝居のためだったのだろう。
熱い愛に生き、酒に身を委ね、煙草をくゆらせ、性を満喫し恋を捨て、人生というシナリオを縦横に書き、そして事故死した。
人生が劇場であればその中にいる一人一人は芝居の役者でもある。
本当ばかりの人生なんてあるのだろうか。嘘をつかない人間なんているのだろうか。
太宰治はまさに演技性パーソナリティ障害だったのだろうか、嘘を演じ続けて心中をし水死した。
男はかわいい健気な嘘をつく女に弱いのだ。
水難の恐れがある芝居がかった男は、水商売に気をつけよう。
クラブ活動は学校の課外授業だけにすべしだ。えっ、○×さんから電話!いかん赤坂のママさんだ。
何!□△さんから電話いかん、いかん銀座だ!
7月26日から8月6日までブログをお休みします。