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2015年3月6日金曜日

「便利過ぎ」






銀座には美しいトイレの店が多い。
和光とか、ティファニーとか、資生堂パーラーとか、

但し便利すぎて便意、尿意が、えっ、おっ、と立ち止まる。
ドアを開けた瞬間に頼みもしないのに便器のフタがニューと上に上がる。
イヤダネーこういう過剰のシステムは、さらにゆったりのんびり思索しながら少しばかり腰を上げると、いきなりジャーと流れてしまう。
大事な行為の途中に水を差す大変迷惑なシステムだ。

健康を調べるには、その日の便の色、便の量、便の様子などをしかと見て判断する。
あら、それなのにほんの少し腰を浮かしただけでその貴重な姿を一気に流してしまう。
早い話無駄なことなのだ。二度流すのだから。
それにやたら押しボタンの表示が多い。

オバアちゃんはそれがよくわからなく、突然トイレから出て来た。

ちょっとすみません流したいんだけど、どのボタンを押せばいいのよ。大きな字で「流す」と書いてくれてあればいいのに。

マッタクオバアちゃんは正しい。

便利はいいが便利過ぎは、不便ということにもなるのだ。ウォシュレットの水のいきおいが強すぎて服を濡らしてしまったレディ&ジェントルマンを何人も知っている。
とにかく気安く腰を浮かさないことが重要なのだ。

その日、ある店で買い物をしてカードにサインをしていたら、オバアチャンがブツブツいいながら私の前に座ったのです。

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