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2017年3月31日金曜日

「原宿ロール」




「原宿ロール」がいいんじゃないですか、と教えてくれたのはタクシーの運転手さんだった。仕事をさせてもらっている代田橋の会社まで向かっていた。

青山通りから表参道に入った時、お土産を買ってないなと思った。
運転手さん悪いけどなんかお菓子屋さんかなんかあったら止めてよと言ったら、ゴッツイ顔からやさしい声で原宿ロールを教えられたのだ。
で、着いた店は「コロンバン」であった。店内は若い女性で満員であった。
午後四時三十分頃である。

私の前に三人組と二人組の若い女性がお菓子ケースの前に並んでいた。
ケースの下段に宮内庁御用達原宿ロールとPOPがあった。
独特のハチミツと生クリームが人気らしい。
直径8センチ位、長さ12センチ位が一本1080円であった。それを四本買った。
一本ずつ白い箱に入れてくれた。
そしてその箱の上に保冷剤を長く切ったセロテープで貼り付けてくれた。

私は辛党なので生クリーム系は年に11回しか食べない、それも少々。
10回は家族の誕生日、後一回はクリスマスだ。
運転手さんありがとよ、かなり旨そうだよ。原宿ロールは人気なんですよと言った。

二時間位アレコレみんなと打ち合わせ後、社長さんと食事でもと思っていたが、原宿ロールを太く切って食べたのでおなかが一杯となった。
社員の方々が旨かった、美味しかったと言ってくれた。男女共に人気であった。
ちょっと珈琲でもとなり、社長さんと小一時間話をして四ツ谷駅へ。
四谷から東京→辻堂と乗り継いで帰った。

八時四十五分頃に着くと腹が減っていた。
駅のホームからおでんの赤ちょうちんをよく見ていた。
線路ぞいの店でいつか入りたいと思っていたので店に向かった。
アタマの中は日本酒とおでんになっていた。
初めて入るのでかなり古くなったスライド式の扉をゆっくり開けた。
おっ小さい、おっおでんだ、おっ満員だであった。
五人位しか入れないカウンターだけの店だった。残念ながら常連さん風ばかりだった。
仕方ない帰るかとなった。
家に帰りブリの塩焼きと、ハンバーグ、しらすおろしを食べた。


東京新聞の夕刊に好きなコラム「大波小波」というのがある。
お茶を飲みながら読んだ。村上春樹の新作がらみのことをちゃんと書いていたので原文のママ書く。
「発売日の発行部数が百三十万部。待ちに待たれた『騎士団長殺し』は、社会現象になるほどの反響かと思っていたら、どこの書店へ行っても店頭に売れ残りが高く積まれている。予約部数の多さからして当然ベストセラーにはなったものの、読者のツイッターや各紙に出た批評家たちのコメントには、さほどの熱がない。
主人公が山の家に籠もって絵を描くばかりで、行動範囲が極端に狭い今回の作品は、いかにも村上春樹らしいと言えばそうだが、どこか昔の作風に逆戻りしたようで、大胆さや新鮮さには乏しい。東北の港町や東日本大震災は書かれるが、原発事故への記述が全くない。期待が大きすぎただけに、肩透かし感が残る。
出版社頼みの綱のハルキ特需も、ぼちぼち限界なのではなかろうか。今回の発行部数は読者の熱意よりもスマホでの宣伝まで駆使したセールス主導のバブリーな数字である。
呆れて背を向ける人口が逆に増えた気がする。あとに残るのが返本の山にならなければいいのだが。金の卵を産むガチョウも不死身ではない。いっそ商業的に失敗し、お祭り騒ぎから開放され、誠実な読者だけを相手に書けるようになればいい、と作者は望んでいるのではないか。穏やかな老後を送らせてあげたい。(イデア)」
コラムのキャッチフレーズは“ハルキ特需は限界?”であった。

セックスレス夫婦には受けているらしい。何!ヤッテルってか、ならば買うことはないかも。ラストシーンが衝撃的映像の「草原の実験」を又借りて来ていたので午前二時二十分五十八秒から見始めた。セリフは一切ない。
映画を志す人は必ず見てほしい。天才中野裕之監督も絶賛している。いい週末を。

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