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2018年4月25日水曜日

「お赤飯のおにぎり」




昨日朝辻堂駅、列車は確か高崎行(眠気があり記憶が定かではない)七時ちょっと過ぎ(少し遅れて来た)当然満員に近い。
(グリーン車も満員)ラッシュの時間、2-3分遅れただけでも混み方が大違い。
どうしても書いて渡さなければならない原稿があり、満員列車に乗車した。
きっと藤沢で学生さんたちが降りると思い前の方へ向った。
辻堂駅は何んの取り柄もないが、ホームの長さは相当なものらしい、かなり長い、本当に長い。前から三両目に乗った。満員の中に入った。大船で横須賀線に乗り換えるかと思った。
わざといちばん後から乗ってドア側に立つことにした。やれやれと思っていると、体の小さなおばあちゃんが、グイグイと私を押しながら乗って来た。
大きなズタ袋みたいなバッグを肩から斜め掛けにし、手にはたっぷり物が入っていた麻のトートバッグ。
下を向いているので顔が見えない。ドアが閉まると同時にトートバッグの中からゴソゴソっと物を出した。それはお赤飯のおにぎりと、ポカリスウェットのペットボトル。狭い中でおにぎりを包んでいたビニールを取り、ガブリと口に入れた。列車が揺れる中誰に遠慮することなく丸いお赤飯を食べる。
列車がスピードアップすると、食べ方は逆にゆっくりとなる。眠気の覚めない私は悪い夢を見ている様にじっと事の成りゆきを見る。辻堂→藤沢間は4分位だと思うが、10分以上に感じる。藤沢駅に着くと、どっと人が降りる。当然私も降りて人が降り切るのをホームの上で待つ。おばあさんは残り少なくなったお赤飯のおにぎりをホームの上で食べては、ポカリスウェットを飲む。さて又乗車、私の後におばあさんがくっついて乗って来た。やはり満員状態、やっぱり次の大船で降りようと思った。と、その時おばあさんは二つめのおにぎりを出した。濃い茶色をしていた。やはり円形である。列車がスピードアップするとおばあさんは私にへばりついたようになって来た。しかし正体不明の濃い茶色のおにぎりを食べては、ポカリスウェットを飲んでいる。かなり器用なのだ。藤沢→大船間は短い、おばあさんの顔を見たいが見ることができない。濃い茶色のおにぎりは何かを知りたいが、混雑から抜け出したい。戸塚まで行けばドア・ツー・ドアで乗り換えられる。迷う私、食べては飲むおばあさん。大船だと階段を上って下りてホームチェンジが必要だ。迷う私なのであった。実はこのおばあさんと戸塚駅のホーム上で会話を交わすこととなった。この話は後日に。私にはいろんなドラマがついて回る。否ドラマに近づき過ぎるのだ。 

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