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2023年2月25日土曜日

つれづれ雑草「少年と老年」

新橋駅前に名物の蒸気機関車がある。その前を通称SL広場という。過日夕方、友人とそこを歩いていると、NHK党の党首がダウンのロングコートを着て、マスクを握って演説をしていた。聴衆は約20人位であった。かつてNHKのニュースで報じていたといえば、国民はそのニュースを信じていた。だってNHKだもんと。現在毎月5000円近く預金から引き落とされている。安倍長期政権になってから、私はNHKのニュースは信じてはいけないと思っている。だってNHKだから。若者たちはNHK料金なんて払ってない。そもそもテレビあんまり見ないからと言う。NHK党の立花氏の話を聞いていると実に説得力がある。NHKでは会長側近をして、NHKの裏の世界を知り尽くした人間が、NHKをブッ壊すと拳を上げる。NHKと電通、NHKと芸能界、NHKと新聞・雑誌社、NHKと高校野球、NHKとオリンピック、NHKと政界、財界。どうする家康どころではなく、どうするNHK料金をとなる。忖度まみれのニュースに、真実はあるのかと国民は思い始めた。法の盲点をつくように、ガーシーなる暴露人間が28万余票を得て参議院議員となった。SNS時代ならではの出来事である。仮にヤクザ界のスターや、地下格闘家のスターが同じように立候補したら、一人や二人は確実に当選するだろう。ユーチューブを見るヒトビトたちから、絶大な支持を得ることができるからだ。SNSは一夜にしてスターを生み、一夜にして奈落の底に落とす。宮台真司教授は「クズ、クソ、トンマ」を連発していたら、暴漢に襲われた。犯人は自殺したというが、二週間近く親兄弟は気づかずにいたと、NHKニュースは報じたが、引きこもりを心配して、わざわざ家の近所に住まいを与えていたという。やさしい親の姿や言葉は、全く見えてこない。実に不可解だと思う。エール大出身が売りの成田なる人間は、「ジイさん、バアさんは切腹しろ」なんて言って消えたらしい。私はやっとこさっとこ、ユーチューブなるものの一片を見ることができるようになったが、実に恐ろしいメディアだと思う。それをチェックしているのが内閣の内閣情報調査室、通称内調では、数多くのスタッフが誰れが何を言っているか、どこが何を書いているかを調べている。話題を呼んだ映画「新聞記者」では、松坂桃李が、内調のスタッフ役で、正義感(?)により某新聞記社に情報をリークする。私のブログもチェックされている可能性がある。SNS社会はヤクザ者の世界より恐ろしい。ヤクザ者でも金筋の中には、筋を通すとか、道を外さないとか、仁義を守るとして生きている侠客もいる。そもそも参議院議員の懲罰委員会の委員長が、疑惑の総合商社といわれた、鈴木宗男議員である。どうなのこのコントみたいな世界は。私は「NHKスペシャル」と、「将棋フォーカス」(Eテレ)、「チコちゃんに叱られる!」、大相撲、「BS映像の世紀」は見るようにしているのだが、ニュースは災害の時以外は斜めに見ている。どうするガーシー議員。ひょっとして三浦和義みたいになるかも知れない。「邪魔者は消せ」という映画があった。3.11の年に生まれた少年たちは小学校六年生となり、今春中学生になる。先日五年生との親善試合があり愚妻と見に行った。ちっこかった子たちが、すっかり逞しくなった。その夜、保護者が制作したという卒団のDVDを見た。約45分の作品は、私も顔負けのすばらしい感動作であった。卒団式で少年たちはみんな泣いて見たという。私たち家族も泣いて見た。あと10年後少年たちはどうなっているだろうかと思った。この救いようのない国をつくったのは、私たち大人だ。女性記者に睡眠薬のようなもの(デートレイプドラッグを使用したという女性の主張に関しても、「的確な証拠がなく、真実とはいえない」という二審の判決が確定[227したとのこと)入りの酒を飲ませてレイプ(?)した、元TBSの山口敬之という男が、ヌケヌケとジャーナリストとして能書きを言っている。安倍晋三というバックを失ったこの男は、きっとムショ入りとなる日が来るだろう。枕を高くして眠ることはできない。ワッパ(手錠)がその日を待っている。ユーチューブを見ていると、映画が見れなくなるので余り見ないことにした。少年と同じように老年に感動した。九十一歳になるクリント・イーストウッドが、「クライ・マッチョ」という映画を、製作・監督・主演で生んだ。キネマ旬報の外国映画部門の第4位。少年の頃 ローリング!  ローリング!  ローリング! ローハイド! の音楽で始まる西部劇ドラマを夢中で見ていた時は、若き脇役であった。何度か結婚して、何度も離婚した。ハリウッドはおろか、全世界の映画人にとって生ける伝説となった。背中は曲がっても、トボトボとしか歩けなくなっても、クリント・イーストウッドは、原寸大の自分をスクリーンにさらけ出し、闘鶏好きの悪ガキに説教をする。そして、超ボディコンの女性とダンスを踊る。ちなみにマッチョとは、少年が愛し名付けた闘鶏用の鳥の仇名だ。言うことを聞かないと、このマッチョをフライドチキンにするぞと少年に言う。やがて少年と老年は心を通して行く。ストーリーは定番だが、1980年代の荒野を走るオンボロのシボレーに泣けてくる。荒野でベンツとかBMWを決して走らせてはならない。日本車で許されるのはただ一つ、それはダットサンだ。椿の花がホッコリ咲いた。春はすぐそこにある。(文中敬称略)


  

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