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2023年4月15日土曜日

つれづれ雑草「長屋の食事」

ずるずるずるずる……と、情緒のない雨が降りつづいている。こういう雨はじつに気分が重くなる。そうでなくても気が晴れるようなことがない。昨夜息子が食事に来て、インテリアの仕事をしている知り合いが、コロナに感染して、肺炎を悪化させ、四十八歳の若さで急死したと言った。中学一年の子がいたという。なんと悲しいことか。下火になったとはいえ、コロナを甘く見てはいけない。“マスクは「自主的判断」にまかせます”みたいなことになるが、日本人はこのような判断がもっとも苦手な国民である。“お上のいうこと”に従ってさえいればいいんだという習性が身についている。お殿様、御奉行様、御代官様、御役人さんの指示にずっとへいこらと従ってきた。それは何かあった時に、お上の指示に従っただけだという逃げ口上に使える。日本人ほど好戦的な体質を持っている国は少ない。より好戦的なのは、中国と韓国民だろう。日本の文化はこの両国から教わった。共通しているのは、中→韓→日と伝わり、共に、人海戦術で、徹底的に殺し合う。英、仏、米、露、独、オランダ、スペイン、トルコなどは、殺すより生かし奴隷にして、こき使い産業を生み植民地化する。すべてビジネスなのだ。金儲け第一主義だ。戦争の時上官は部下に情況は自分で判断しろ。そして“生きろ”と命じる。日本軍は違う自主的判断は許さず上官は生き恥をさらすな、そして“死ね”と命令する。この国の民は、何より周囲の眼を気にする。体面や世間体を気にする。欧米は生きて帰ることが名誉であり、この国は見事に死んで帰ってこそ名誉となる。なまじ生きて帰ると“村八分”にされた。小さな手帳を持ち、「聞く力」を持ってと言って、芝居がかったデビューをした岸田文雄総理大臣だが、聞く力は国民の声ではなく。米国の声、官界の声、財界の声、今なお安倍派を名のる大派閥の声ばかりを聞いて、軍事費増大OK、原発再稼働OK、カジノ賭博OK、俺の辞書にNOはない、とばかりにあの安倍総理でもOKしなかった重要案件を、オッパッピーと、かってに流行った、パンツスタイルのノリでOKの大連発だ。オッパッピーの小島よしおさんは極めてインテリである。岸田総理はどさ回りの旅人のように点数稼ぎのために、諸国を回ってサミットを迎える。“俺は政局に強いんだ”が自慢のようだが、実は酒の方が強いらしい。和歌山県で選挙の応援中、24歳の若者が何かを爆発させたと、ニュースは伝えている。岩手県六戸では92歳の男が、放火殺人で5人を焼死させたと伝える。幼い子まで殺めるという残酷さに身が震える。自主判断ができない体質の日本人に、これからどんな争い事が起きるか想像もつかない。私は声を大にして言いたい。“死ぬな”“生きろ”そして、殺されるな。私はもう十分過ぎるほど生きているので、命に未練はない。むしろみんなに迷惑ばかりかけてるこの身を恥じる。がどうしても作りたい映画がある。たくあんだけにかじりついても、後世に残したいメッセージがある。いよいよスタッフが決まり、キャストも決まりはじめた。仲間も集結しはじめた。制作費を生み、貧乏に耐えるために、この頃は、メザシと納豆だけ。塩鮭と味噌汁だけ。とろろとカツオ節だけ。こういうメニューの食事をつづけている。江戸時代の長屋の住人の食事を見本にしている。今日はブリのカマと冷奴。早朝、何人かの恩人、知人、友人の健康を祈って、眠り薬と一合の酒を飲む。三時間は眠れるはずだ。楽しみにしていた少年野球の試合は中止だ。20数年前の名作、リドリー・スコットの「ブラックホーク・ダウン」を見る。ソマリアの内戦に米国が介入して失敗した戦争だ。ベトナム、コソボ、イラン、イラク、アフガン、米国は内戦に介入しては軍事ビジネスを栄えさせた。今はその力は無い。世界の番長は中国になった。米軍の主力ヘリコプターの名が“ブラックホーク”であった。先日何かのアクシデントで海に消えた自衛隊の主力ヘリコプターは、ブラックホーク型だという。軍事費を増大して米国の中古品を買わされるというパターンはずっと続くのだろう。後期高齢者の保険料がさらに上がるという。ふざけんな聞く力と言いたい。知り合いの魚屋さんに聞くと、メザシも塩鮭もロシアとか中国からの輸入品、うまそうな蛸だねと言ったら、モロッコ産だとか。鯛のアラ、ブリカマを買った。海老が旨そうだったがメキシコ産だった。魚屋さんはもう一軒しか残ってない。首に難病のある12歳の中学生をロッテ球団が入団させた。こんなステキなニュースを見ると、気分はハレバレする。(文中敬称略)



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