昨夜帰宅してアレコレゴソゴソした後、テレビのスポーツニュースを見た(フジTVすぽると!)。午前一時であった。
サッカーの日本代表監督がイランと引き分けに終わった後インタビューに応えてこういった。「このチームはもっとトレーニングしたらもっと強くなる」それを学んだと。
ハリルホジッチの姿は疲れ切っていた。
言い換えればこのチームはハードな練習をしていない、だからいつまでも進歩がない。
メンバーの名はいつも通り、何しろ戦火の中にあるシリア相手に3対0で勝って劇的勝利などとスポーツ紙にヨイショ、またはコケにされていた。
相手は世界ランク最下位に近い130位ほどの相手なのだ。
ガラガラのスタンド、ヘトヘトになっている姿を見てやっぱり日本は世界ランク60位の近辺なのだ。そのくせチヤホヤされて勘違いをしている。
ACミランの監督批判を延々とした本田圭佑はイタリア人から大ブーイング、出て行け、出て行けと罵声を浴びている。
こういう男がチームの柱ではサッカー界の凋落は目に見えている。
事実J1、J2のチームで黒字経営になっているチームは少ない。
年々観客は減り続けている。チームを維持するために血の出るような努力をしている経営陣に対し、バカヤローフザケンナ、なのだ。
ハリル監督は乱れた髪を整える余裕もなく、ヤッテランネェーと顔に描いてあった。
その一方サッカー人気に押されっ放しだった日本ラグビー界は、エディ・ジョーンズ監督(ヘッドコーチ)の地獄のトレーニングを積んでW杯で3勝1敗、サッカー発祥の国イングランドを抜いて世界ランク上位となった。
羽田飛行場にはファンが集まり、スポーツニュースには活躍した選手が引っ張りだこになっていた。が、ラガーマンは本当に死ぬかと思ったというほど徹底的にシゴかれた監督に対し批判などはしない。勘違いもしない。未だ未だ上に行くには物足りないといった。
が、今は誇らしいとエディ・ジョーンズは満面の笑みを浮かべた。
そして彼は日本を去って行く。
科学的に練習をすればする程強くなるという基本中の基本を教えて。
ファッションモデルになったと勘違いしているサッカー界と、ゴッツイ体に似合わないスーツ、そしてレジメンタルのネクタイという定番スタイル。
草食系代表がサッカーだとしたら、肉食系代表がラグビーだ。
私はどちらも好きだが両方共に日本人の指導者が出て来ないのが気に入らない。
熱血的科学的動物的冷静沈着的愛情十分的な人を求む。
但し間違っても日本サッカーを今日的に発展させた功労者、三浦知良選手を私情的復讐心でWカップに出場させなかった岡田武史氏みたいなのはゴメンだ。
ラグビー人気が続くことを願う。
日本人は一時的熱狂力は凄いが、忘却力はそれの何倍も凄い。
かつて「君の名は」という大ヒット映画があった。佐田啓二と岸恵子が主演だった。
「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」
こんな言葉を思い出す。
ハードな練習をしないで能書きばかりいっている選手は、どの世界でも忘れ去られるだろう。ある日、道で会った時「君の名は」と。