二月は逃げるという。足が速い月なのだ。
わずか二週間ほどの二月に、甘利大臣の現金フトコロ入れ辞任、清原和博のシャブ漬け逮捕、北朝鮮のミサイル発射、国会議員にも育休をといっていた議員の不倫発覚。
プロレスの必殺技岩石落としのように株価は大暴落、金利は史上初のマイナスへ、円安から一気に円高に、石油の価格は1バレル25円に近づく。
女性議員の発言が官邸の頭を痛くする。
高市早苗総務相の電波法発言、島尻安伊子北方担当相の歯舞を読めない発言、丸川珠代環境相の1ミリシーベルト以下なんて何の根拠もない発言、黒い網タイツが決めファッションの稲田朋美先生の超右翼的発言。
永田町は一寸先は闇のまた闇の中に入った。
国民はやっと大事な事に気が付き始めたが、野党はバランバラン。
アメリカでは民主社会主義者バーニー・サンダースが支持を拡大中。
民主党のヒラリー・クリントンは一家総出で防戦。一方、共和党のトランプは金、金、金のカードを大乱発して、ワンペア、ツーペア、スリーカードとなっているが、100%大統領にはなれない。
最後はドボンで終わり、だが宣伝効果は使った金以上なので損はしない。
トランプを扱うカジノのディーラーのように、トランプは博打では負けない。
毎日刻々と目と耳に入る出来事を知ると、自分自身現在はどこにいるのかと思ってしまう。台湾のビルの倒壊を見ると、東京直下型地震が来たらそこいら中の超高層ビルがバキッ、ボキッ折れたり、ガランゴロンと倒壊するだろう。
十日夜、友人がプロデューサーとしてその腕を奮っている映画の完成試写を見せていただいた。未発表なので詳細は書けないが、主人公が言った言葉が胸に刺さった。
「お前ら、生きている人間の先には死しかないんだよ」
二月十一日建国記念日、午後二時十二分、三年目の闘病に入っていた大、大、大親友が、生きている先の世界に旅立った。
初めて知りあった高校一年の入学の時を思い出す。
私は155センチ、友はすでに180センチ以上。見上げるようにでっかい男だった。
学ランのボタンを2つ外し、学帽を頭にチョコンとのせてドーンと私の隣に座った、ヨォッと言って。亡き母は自分の子どもの様に可愛がってくれた。
ほぼ一年中私と一緒であった。
東京都立鷺宮高等学校出身の人がこのブログを読んでいたら合掌をしてくれ。
オレといつも一緒だった。高橋周平が旅立った。
二月十五日(月)お通夜、二月十六日(火)が告別式だ。
一人でも会いに来てくれ。勿論オレは両日その場にいる。
友の別れ際の口癖は、ジャアナ、であった。
抗癌剤の副作用と転移で声は出なくなっていて、そのジャアナは言えなかった。