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2024年4月20日土曜日

「ばかな話その(8)ばかなNHK」

まえまえ(前々)から疑問に思っていたことがある。私の目の前には、“ワンタンメン”がある。かねてよりカレーライスとライスカレーの違いはあるやなしやかと思っていた。ないに決まっているのだが、どっちでもいいやとかんたんにはいかない。はじめに誰が“ライスカレー”と言ったのだろうか。あるいは“カレーライス”と言ったのだろうか(?)同様に私の中では、ワンタンメンをメンワンタンと言った人間はいなかったのかと悩む。両者(ワンタンとメン)が入っている、中華的入れ物にはでき上がった、ワンタンメンがほぼ同格に入っている。あきらかにワンタンのほうが多ければ、すんなりワンタンメンを受け入れるのだが、メンはメンでその存在を主張する。ワンタンとメンの仲裁として、メンマとかナルトがいる。マアマア、ワンタンメンのほうが呼びやすいじゃん、メンワンタンじゃ、なんかすっきりしないよとレンゲがいう。私はライスカレーとカレーライス論争を自分一人で行なった時、ライスがあって、その上にカレーをのせるのだから、ライスカレーが正しいと決めた。しかしカレーを食べたい気持ちから発する声は、ライスカレーより、カレーライスのほうが断然食欲に応じる。しかしレストランで美しい女性が、カレーライスとおねがいします、というより、ライスカレーとおねがいします、のほうが上品さを感じる。これは、“カレーうどん”か、それとも“うどんカレー”かの論争に発展したりする。美しい女性が、カレーうどんを一つと頼むのと、すみません“おうどんにカレー”をおねがいします、なんていうと、俄然カレーうどんは「うどんカレー」として品格は格段に上がる。さて、私はこれからワンタンメンという、メンズファッション的食べ物を食す。メンワンタンなら、まずはメンをすするのだが、ワンタンメンはワンタンというフニャフニャした腰抜けのようなものを箸でとり、レンゲの中に入れる。ところがこの腰抜けは、つかみどころなく、箸から落ちたり、逃げたりする。レンゲの中に入れると、どことなくフテクサレたように見える。逃げ切れずに捕まった犯人のように。たっぷり肉入りの店もあれば、肉少々のつくりのところもある。ワンタンはヒジョーに熱い。フーフーをしないでいきなり口に入れると、口の中は大騒動となる。アヂ、アヂ、とあわせて飲み込むとノドから食道にかけて、熱いのなんの、背中まで痛くなる。目から涙が出ることがある。フニャ、フニャ、ヘラヘラした見た目と違ったワンタンの粗暴さに対して、メンはおとなしい。箸の動きに忠実に従う。私はワンタンメンより、メンワンタンの順番で進んで行くことにする。こんなどうでもいい事を考えながら、我が身のこれからを思う。九州、島根をハードスケジュールで回って来た。松江で出雲そばを頼んだら、なんとロボット(トレイのお化け)が運んで来た。人手不足なんだとか。羽田→九州大牟田→佐賀→羽田→辻堂、すぐ次の日、辻堂→横浜→羽田→島根松江→米子→羽田→辻堂。飛行機、山陰鉄道、バス、タクシーと、頼りにする人と行動を共にした。原因はNHKのコードに、私たちのつくった映像の中のオレンジが、少し明る過ぎるところがあるから直すようにとの事であった。デジタルの時代、これだけの事で、東京←→島根を泊り込みで往復する。NHKがOKを出さないと民放はOKを出せない。一度島根に持って行ってNGとなり、東京のスタジオで直して、すぐに島根へ。この映像は8分間の政見放送用のフィルム。告示日前日にすべり込みセーフとなった。私の頼りにしている人の冷静沈着に対し、私はこんなのいいがかりだ、バカヤローと思った。NHKのスタジオ内にはたくさんのモニター、たくさんの人、ヒマなんじゃないのと言った。他は人手不足なのにと思った。いかにも何かに忖度しているような嫌な気分だった。民放2社の担当者はすぐにOKをくれた。NHKのばかめと思った。その夜「正欲」という映画を見た。“性欲”とは違う。人にはそれぞれ違ったフェチ(フェティシズム)がいる。稲垣吾郎と磯村勇斗が共演している。かなりの話題作だった。特に磯村勇斗がいい。稲垣吾郎は芝居がうまい。また声がいい。歌より全然いい。私の友人に“太った女性フェチ”(おデブフェチというらしい)がいる。それは単なるグラマラスではなく、よく肥えた、働き者の農家の嫁みたいなのだという。名画でいえば、“ルノワール”の描く裸婦が近い。陽灼けした肌、顔から落ちる汗、その汗をぬぐう太い腕、太い首には手ぬぐい。白いシャツはびっしょり濡れて、肌に密着している。友人はこのことを語り出すと止まらない。きっと大好きだったお母さんの姿を求めているのだろうと思う。4月19日から浅葉克己先生がキャンバスに印刷するというデザイン界初の作品を発表する。神宮前3丁目の「+81 Gallery Tokyo419日(金)~531日(金)まで。その会場で新作映画の上映の機会をいただいた。6時30分からと7時30分からの2回。4月18日夜、浅葉克己先生、井上嗣也さん、稲垣純さんと会場に行って、ギャラリーの社長さんと打ち合わせをした。雨が落ちて来た。すぐ隣りにあったインドカリー店に入った。“ナン”がナンともいえずウマイ。今まで食べたナンの中でいちばんだと思った。つまりナンバーワンだ。先輩の浅葉克己先生をやさしく支える井上嗣也さんの姿が印象的だった。天才と天才の認め合う絆だ。浅葉克己先生をタクシーで送り、東京駅に向った。皇居の前を通りふと思った、桜の花を見なかったなあ、今年もやはり小作人の春だ。(文中敬称略) 









2024年4月6日土曜日

「ばかな話その(7)ばかな仕組み」

 人間と人間の引き起こす、うんざりする出来事に、もしかしてこれらは神様がヒマつぶしに、地球という芝居小屋の中で、田舎芝居をさせているのではと思う。国民の税金をたっぷり手にしながら、“何も憶えていない”“何も知らない”“何んの関係もない”と言い続ける。記憶力を失った者共に、一人一億円以上の税金を使わねばならない。こんなバカ者たちを何んで選ぶのか。悲しいかな人間は食べて行かねばならない。そのためには「“職”あるいは“食”“仕事”」が必要である。それを得るために仕事を出してくれる人に、平身低頭する。その仕事を出してくれる人は、その仕事を発注してくれた会社の人に平身低頭する。その会社の人は数ある同業の中から選んでくれた人や人々に平身低頭する。 その会社は政治家や、反社会勢力や、各界のフィクサーたちに平身低頭する。バカヤロー誰れのおかげだと思ってんだ、こんなはした金で済むと思ってんのか、ええ、オイ、分かってんのか、この仕事の流れが、と永田町で怒声が聞える。 私の古い知人(かつては仕事をいただいていた人)が、定年後ある地に老人ホームを建てた。親から譲り受けた土地に建てた。二階建てを計画したが、役所の人からこれからは老人ホームの時代、ここは駅前だから三階建てにしたほうがいいとアドバイスされた。医療付老人ホームは許認可事業である。知人はフィリピンで若い女性を好き勝手に選んで、死ぬまでたのしい性生活の満喫を夢見ていた。が、役所はそれを許さない。でも医療付建設ホームのほうは許すのだ。そうして総工費10億円のところに、13億5千万円が必要となった。3億5千万円は、役所の下っ端から上へ上へと金を使い、役所は市会議員の誰れそれにもといい、 市会議員は県会議員の誰れそれにもといい、県会議員は国会議員の誰れそれにもといい、国会議員は自分の所属する派閥の誰れそれにもといい、派閥のボスは、╳╳組と╳╳会の誰れそれにもという、そうこうしている内に、3億5千万円が消えてしまった。二階までは老人が入居したが、三階は空っぽであった。バカヤローやってられない、これは夢だ、夢なんだとフィリピン女性を想いながら思う。そうです、これは私の創作です。少しばかり本当なのは、一人の知人が定年後、かねてより殺意ばかり感じていた古女房と、別れたいばかりに、フィリピンで今も生活しているという事である。人の世の仕組みは、人は上へ、上へと登りたがる(出世したがる)人よりいい生活をしたがる。映画「仁義なき戦い」の中で、ヤクザ者の千葉真一(故人)が若い衆に向ってこう言う。オレたちヤクザ者はヨオ~、ウメエモン食って、マブイ女(いい女性)を抱いてヨオ~と。作家松本清張が好んで書いた小説は、巨悪、中悪、小悪、そして国家の闇、人間とは性と欲、金と権力。そして人が持っている“秘密”だ。 人間という生き物(動物)は、救いようのない生き物だから、創造主、あるいは神(いなけど)は、人間に寿命(必ず死ぬ)を与え、この世の生き地獄を生んだ。先日、 世界最長寿といわれていた人が117歳でこの世を去った。医学的には115歳が限界といわれていたからそれを二年超えた。(外国の人)黒澤 明(故人)の名作「七人の侍」の中で、三船敏郎が演じた“菊千代”は、仲間にこういわれて怒った。“菊千代、お前は本当は武士ではなく、百姓だろ”菊千代は怒る。“俺は百姓じゃねえ、百姓は大嫌いだ。 いつもペコペコ頭を下げているが、自分たちの食べる物は、ちゃんとどこかへ隠している”。この映画の肝はここにある。本当にこの世を生き抜いて行くのは誰か。自分の胸に手を当てて考えてみる。自分が始末の悪い人間であることが分かるのだ。もう人間はいいやと思いながら一本の映画を見た。「オオカミとライオン」現代のおとぎ話であるが、美しいカナダの風景の中で起きる、一人の若い女性と、親を失った、 犬科のオオカミの子と、ネコ科のライオンの子が生む成長のドラマに、心が洗われる。CGで合成しているのだが実によく出来ている。本来、犬科とネコ科は仲良しにはなれない。が、映画の中ではこれ以上ないほど仲良く成長して行く。人間社会では兄弟は他人の始まりというが、オオカミの子と、ライオンの子は人間たちの悪さから逃れ、大好きな、大好きなピアニストの女性を追う。この映画に本当の 悪人は出てこない、基本的にいい人ばかりなのだ。動物好きのおじいちゃんに育てられた女性は、神のようにやさしいのだ。自民党という動物園で起きている、ブザマな動物たち、権力というエサに群がる、バカな動物たちの生態を見たあと、「オオカミとライオン」を見て、あ~カナダに行きてえ~と思った。広大な空、広大な森、広大な湖、そして小さな家。小さなオオカミ、小さなライオン。かわいいのなんのでウルウルした。愛すべきバカな知人は、今もフィリピンにいて、若い女性と充実した性生活、ハーレム状態らしい。まてよ、夢か。老人ホームはどうなったか(?)それは創作のイメージが思い浮かばなかった。礼儀正しいのと、平身低頭とは大差がある。有名な“韓信の股くぐり”という教えもある。この世でいちばん、ジャマなのはつまらないプライドである。あなたもいざ行けフィリピンに。日本女性の何倍もやさしいのだと。(文中敬称略)









2024年3月22日金曜日

「ばかな話その(6)勉強ばか」

「ムチャクセイキョウ」(無着成恭)という 名物先生が、ラジオのレギュラー番組に出ていた。先生はすでに故人だ。 東北の地に“山びこ学校”をつくり、子どもたちに独特の教育をしていた。ラジオ番組の名は確か「もしもし電話相談室」だったと思うが、記憶は定かではない。無着先生は東京では“ミョウジョウガクエン(明星学園)” という制服なし、私服でOKの学校で教鞭をとっていた。ラジオ番組は夕方だった。小学生たちが電話で相談すると、無着先生や他の先生が質問に答える。生放送形式であった。もしもし、小学六年生の〇△です。ハイハイ、センセイナンデボクノオチンチンハ、オンナノコヲミルトカタクナルノデスカ。う~む、それはねキミが順調にお兄さんになっていってるからだよ。オニイサンニナルトカタクナルノデスカ(?)、センセイモナルンデスカ(?)う~む、先生もなるんだよ。カタクナルトイケナインデスカ(?)いけなくないんだよ、う~む、このことは中学生になると、先生が詳しく教えてくれるからね。こんなやりとりもあったりした。オトウサント、オカアサンハ、ナンデイッショニネルンデスカ(?)ワタシハ○△小学五年生ですと、女の子の質問。う~むそれはお父さんとお母さんが仲良しだからなんだよ、デモイツモケンカシテマス。そうなの、でも大人はケンカするほど仲がいいともいうんだよ。なんて質問に先生たちは悪戦苦闘する。今の時代にこういうライブ感のある番組はない、もしくはできない。昭和はラジオが全盛だった。令和の今はスマホ全盛で見えない相手と交信している。例えば今の状況を“もしもし”風にしたらこうなるだろう。ボクハ○△小学六年生です。ナンデセイジカハウソバカリツクンデスカ(?)う~む、それは政治屋だからなんだよ。セイジカト、セイジヤはドウチガウンデスカ(?)う~む、政治家は国の将来を考えたり、国民の生活を守り、よりよくするんだ。政治屋は自分の選挙のことばかり考え、裏金という悪いお金をつくっているんだよ。ソレデハセイジカトイウヒトタチハワルイヒトバカリナンデスカ(?)う~む、そうとばかりは言えないけど、そういうひとが多いんだよ。セイジカノヒトハトテモベンキョウガデキルンデスヨネ、デモドウシテケイサツニツカマルンデスカ(?)う~む、それはね勉強ばかりしていて、ばかになっちゃったんだよ。ナンデベンキョウバカリシテイルトバカニナルンデスカ(?)う~む、キミのお父さんは何んの仕事をしているの(?)ダイジンデス。えっ、大臣なの。ソーデス、トーダイヲデテイルノニ、ウソツキダト、トモダチカライワレテマス。う~む、そうなのかそれはこまったね、お父さんは今どこにいるの、ハイ、ケイムショノナカデス。こんなことだろうか。出来の悪いコントのような国会中継を見ていると、法律とは一体何んのためにあるのかと思わずにいられない。食うに困った老人が二度、三度とコンビニで、300円ほどの食べ物を盗んで刑務所に入れられる。かつて私の後輩だった人間が、植木市で盆栽を一つ盗んで刑務所に入っていると聞いた。かなり高額な盆栽だったらしいが、身柄の引き受け人がいなかったらしい。女房に捨てられ、我が子からも見捨てられたらしい。七十代になっての刑務所暮らしはキツイ。こんな話が悲しい「春分の日」である。スポーツ新聞はひたすら、大谷、大谷、大谷選手の記事が独占しつづける。日本のプロ野球は完全に大リーグの2軍化している。春の選抜野球チームに、珍らしい学校名の高校が初出場していた。その名は、「耐久高校」和歌山代表だ。何か今の世の中を代表しているではないか。値上げ、値上げ、値上げで“耐久レース”をしている我々を。第一回戦中央学院高校と対戦したが、1対7で敗けた。和歌山といえば先日、国会でヘラヘラ、ヘラヘラ、ウソばかりを言っていた参議院議員世耕弘成を思い出す。“全身嘘人間”だ。この手の人間は恥というのを知らないから始末が悪い。カンナクズみたいな政治屋に、国民は年間一億円近くを与えているのだ。故池波正太郎の名作「必殺仕掛人・藤枝梅安」に始末されるような悪党だ。不眠が酷くて、寝つけないので、故笹沢左保の名作、「木枯し紋次郎」を見ている。アッシにはかかわりのないことでござんす、長い楊枝を口から放す。宿場の飯屋で食べるメニューが、私の大好物と同じなのがいい。冷や飯にメザシの焼き物二匹、あとはとろろ山芋だ。それを一気に食べる。呑気に食べていてはスキが出て襲われる。早メシ、早グソ、武士のたしなみという。戦場ではそれがジョーシキ(常識)なのだ。すっかり時代劇のいい映画がない。制作費が高いので作れないのだ。又いい役者もいない。名優故勝新太郎の座頭市と、名優緒形 拳が共演した映画は見応えがあった。緒形 拳も目の見えない悪党の検校役。見えない者同士が、酒を飲み交わす。このシーンは圧巻だった。今の世は“欲望”しか見えない。その他には、絶望だ。座頭市がいうところの嫌な渡世なのだ。それでも私は希望を捨てない。始末の悪いことに、いいシナリオ(?)が次々と浮かぶのだ。♪~ 私バカよね おバカさんよね うしろ指 うしろ指 さされても……。なんて口ずさみながら。「存在の耐えられない軽さ」という名作があったが、私の場合は、「その存在のあまりの酷さ」といえるだろう。♪~ 人生が二度あれば、なんていう歌があったが、人生は一度しかない。もしもし小学校五年生の◯△ですが、と女の子。オトーサント、オカアサンガ、ナイフト、フォークヲモッテ、ケンカシテルンデスガ、ドーシタライイデスカ(?)う~む、それはきっとナイフでリンゴを切って、フォークで切ったリンゴを刺して、仲良く食べようとしてるんじゃないのかな、ケンカではなくて、きっと……無言。先生は言葉が見つからない。令和の今、昭和がブームらしい。昭和は戦争ブームだった。その戦争を始めたのは、赤門を出た東大法卒たちであった。(文中敬称略)







2024年3月11日月曜日

「ばかな話その(5)ばかなトンビ」

でっぷりと太った彼女が好きだったのか、それとも結婚してから食い太りしたのか、一組の夫婦が私の目の前の席で昼食を食べていた。310日日曜日の午後12時半頃である。見た目が実に仲睦まじい。松下政経塾斜め前に、“大新”という古い中華店がある。早い、安い、旨い、の三拍子が揃っていて地元では人気の店だ。 寒い日がつづき気分はどんよりしていた。土曜日平塚の達人が来てくれて、カチンコチンの全身、バンバンに張っている首、肩、腰。パンパンになっていた両足に、鍼を打ち込んでくれた。全身ハリネズミみたいになる。おかげでずい分楽になり、今年初めて近所の小学校に野球少年を見に行った。陽差しがホッカホッカして気持ちいい。試合は応援していたチームが、 藤沢のチーム相手に、ボコッボコにされて残念ながら敗けた。4年生と3年生のチームだ。真夏を過ぎ、秋になるとぐんと伸びている。その成長を見るのがいいのだ。グラウンドに行くと、マスクをした一人の女性が近づいて来た。そうか先日お世話になっている名医の、ところに行った時、スタッフの子どもさんが、私の息子がコーチをしているチームにいるんですよと言っていた。 その人だった。マスクをしているので顔は分からない、その人の子を見ていると、なかなかいいかんじであった。雲一つない青空の下で少年たちは元気だ。昼メシを愚妻と食べるかと思い電話をすると、パン食べたから一人で行けばと言った。アッそう、で、“大新”に行った。目の前の若い夫婦が和やかだ。女性は278歳だろうか、ギョーザとチャーハン、肉野菜炒めをスイスイ食べている。323歳の学校の先生みたいなタイプの男性は、ヒョロッと細い。この店で人気の大新ラーメンを食べている。ザーサイも二人で食べている。いいねこんな二人。きっと細いご主人は、でっぷり太った女性に、安らぎを得ているんだろう。結婚前はひょっとしたら、スリムだったのかも知れない。ソージ(掃除)、センタク(洗濯)など家の事はやさしいご主人がやってくれて、スリムだった女性は、ソファーに横になり、朝からお菓子を食べ、しっかり昼寝し、3時になったら、菓子パンをちぎっては食べる。ひょっとして、アメリカンドックにケチャップをたっぷりつけて食べる。コンビニの肉マンに、ブルドックソースをつけて二個位食べる。マスタードを少しつける。すごい早さでチャーハンを食べ終って、ちょっとチョーダイと、ご主人の大新ラーメンを、小さなスープ入れで食べる。私といえばエビチリソース煮をオーダーした。ノンアルコールビールも頼んだ。プチン、プチンした小エビは大好きなのだ。小さな幸せこそが、いちばん大きな幸せなんだと、目の前の若い夫婦を見ていた。前夜“フェア・プレー”というイギリス映画を見た。投資会社に勤める人間たちは、投資実績の結果で昇進が決まる。ある日、ガラスの割れる音や怒声が社内に響く。個室を与えられていた上司が、首を告げられてゴルフクラブを振り回し、個室の中で暴れているのだ。その上司がいなくなれば、誰れかが昇進する。社内恋愛をしていた男と女がいた。男は次はお前だと上司から思わせぶりにささやかれていた。社内恋愛の相手からも、そう言っていたと告げられていた。会社の昇進争いは激しい。男と女はさかりのついたオスとメスのように、情事を行ない、やがて一緒に暮らす。ところが会社のボスが選んだのは、 男の相手の女性だった。女性は広くて美しい個室を与えられた。男は部下となり、その他大勢の中にいる。日々実績がチェックされる。投資に失敗すると、自分に抱かれていた女から、叱責される。家での生活は、憎悪の日々となる。毎夜、パーティなどで飲んで帰ってくる女に復讐を誓う。能無しよばわりしやがって。ついに会社のボスから決定的なことを告げられた時、男の怒りは頂点に達する。フェア・プレーとは何か。時は春、会社人間たちにとって人事、人事に敏感な季節だ。会社には廊下トンビという、大ばかが必らずいる。アッチ、コッチに行って情報をつかみ、アッチ、コッチに行って、あること、ないことを言いふらす。鴨長明も菅原道真も、廊下トンビによって、悔しい思いをした。会社という所は、能力があれば昇進昇格するという生やさしい所ではない。幸い私は会社つとめの経験は少ない。人間の心理とはヒジョーにサディスティックであり、 エロティックである。男と女の恋愛感情も昇進を争うという事になると、知性も理性もあったもんじゃない、という事になってしまうのだ。骨格的にいうと上昇志向が強いのは、やせぎみのタイプとか、こじんまりしたタイプらしい。(エビデンスはない)肉感的である女性は、その魅力で自己満足、アタマの中はエロエロで、昇進などには興味がないらしい。ばかな廊下トンビは、ある事、ない事をつくって持って飛び回る。見つけたら、弓を放つべしだ。人の人生も、家庭も、目茶苦茶にする、ばか野郎だからだ。(文中敬称略)








2024年3月2日土曜日

「ばかな話その(4)バカなコント」

おバカな自民党による、おバカな自民党のための、おバカな政治。出る、出ない、出れば、出ろ、出ます。お粗末な自民党のソーリ(総理)と、カンブ(幹部)たちにこの国は統治されている。かつて「美樹克彦」という歌手が「♪~ かおるちゃん おそくなって ごめんね」と歌い、最後にバカヤローと叫んで終る。歌の題名は「花はおそかった」かなりヒットした。島国ニッポンは他国との国境がないので、政治に緊迫感がない。故に危機意識が国民全体にもない。政治判断の誤り一つで、ど、ど、どどっと難民が押し寄せる事もない。私が十代の頃ツイストの大ブームがあった。でもって私は大学生のバンドを呼んで、ツイストのパーティを行なった。大きなドラム缶に水を入れる。そこにコカコーラやジュースやカナダドライをぶち込む。パー券は判子屋さんに安い値段で刷ってもらった。それを仲間たちと売りまくる。倉庫みたいな会場費は激安で借りる。夜六時開場となると恐ろしい程の男女が集まって来る。ヘタクソな学生バンドが、テケテケとエレキギターを弾き出すと会場は異常な状態となり始める。人が人を呼びもうウハウハ、パー券が売れた。サービスするのはワンドリンクだけ。会場外まで人、人、人。若い男女が狂ったようにツイストのリズムにのって腰をひねりつづける。私は冷静に全体の動きを見ている。中に入れず酔ってケンカが始まると、行って“ヤメロ”と仲裁する。やがてヤクザ者たちが、オイ、セイガク(学生)誰れに断ってやってんだと乱入して来る。私は学生の遊びに大人がからむんじゃないよと制す。ガンガン響くツイストのリズムに誘われて、警察官がやって来る。私はこれは流行ですから止められません、そこら中でやってますと言えば、金を取ってやってんだろ、これは興行だ、許可を取ってんのかと怒鳴る。先程のヤクザ者たちもソーダ、ソーダ、俺たちを通さずに何やってんだと暴れ出す。私と私の仲間が集まり“ツイストパーティ”は最高潮に達して行く。ツイストパーティは十代の私と仲間たちの貴重な収入源であった。所をかえて何度か開催した。しかし世の中は甘くはない。やがて血と血を流すドラマが始まり、法律というキツイお仕置きが待っていた。昨日夕方4時半頃NHKで、出来の悪いコントのような政倫審という、ヤキトリじゃなくて、ヤリトリを見ながら、ホントウニ(本当に)この国はアカン、ヤカンがイカリフットウ(怒り沸騰)して、ドカンと脳内爆発。全身脱力していた。そこへ私の横にいた仕事仲間のボスが、突然大谷さんが結婚するんだってと言った。何それ、なんの話となった。NHKのコントはもう問題外となった。他の人たちもヤン坊、マー坊の天気予報みたいだ。(むかしの人は知っている)その話当たり、それとも外れみたいになった。私は知人と会う約束時間が来たので5時少し前に外に出た。小雨がチラチラ降って来た。この頃の天気予報は科学の進歩でよく当る。知人とはヤン坊、マー坊で有名な、東京駅八重洲口ヤンマーディーゼル本社の斜め前で待ち合わせていた。約束の時間より前に着いた。「絶望は、愚か者の結論なり」なんていうフレーズから始まった昭和の番組を思い出していた。パー券なんていうのは、昭和の話だよと笑っていたが、永田町は昭和の時間で止まっている。現職の国会議員にとって選挙ほど嫌なことはない。ソーリダイジン(総理大臣)が持っている恐怖の権力、解散権を行使させたくない。ソーリはアイアムアソーリ、こうなりゃヤケクソ解散だぞと、目の上のタンコブ麻生太郎に決別宣言的行動に打って出た。値上げ、値上げでついこの間まで一個360円位だったショートケーキが、えっ何、560円なのとビックリしながら五個買った。白い服を着たケーキ屋さんが原料が何もかも値上げで参っているんですよと言った。レジのところに“カスハラ防止”というシールが貼ってある。これはなあ~にと言うと、カスタマーハラスメント防止なのですと言った。そうかカスタマー(お客)が値上げに文句言ったら、お仕置きを受けるんだ。岐阜県のとある町の町長が、99件のセクハラ行為で猛攻撃を受けていた。アタマナデナデ、オシリにタッチ。胸の谷間チラチラ見ていてたとか。昭和の町長は悔しい、もう心が折れたと辞任をする。令和の時代は目のやり場もないんだなと思った。雨が少し強くなった。オッ待ち合わせをしていた恩人(男の人)が近づいて来た。二人でタクシーに乗った。大谷選手結婚だってね、なんで突然になんだろうと言った。私はきっとそうしなければならない事態が、ネット上に発生するからではと応えた。フィギュアスケートの羽生結弦選手みたいにならないことを願う。恩人がケーキ(景気)はどうなのと聞いて来たので、“値下げ、値下げ”ですよ、株価は最高ですが私たちの実態は最低なんですよと言った。パー券を刷って、ツイストパーティをやりたい位ですと言った。懐かしいなツイストパーティ、大学生の頃よく行ったなと笑った。この恩人は慶応大学出身、私が十代の頃よく頼んだ学生バンドは、慶応大学生のバンドがいちばん多かった。その夜、家に帰って夕刊を読んだり、ニュースを見たりしたあと、午前一時半頃、“リトル・リチャード”を聞き始めた。ビートルズやすべてのロックンローラーが影響を受けた。私はゲイですとカミングアウトした、伝説のアーチストだ。雨音がかなり強くなっていた。私はすっかり十代に返っていた。最低ではなく、最高の気分だ。明日もバカなコントが国会である。リトル・リチャードはすべての常識を破壊したロックの先駆者だ。放送禁止用語が飛びまくる。“のっぽのサリー”を聞いている。ピアノの達人でもある彼を超えるロックンローラーは絶対出ない。“ジェニ・ジェニ”を聞いていたら、脳内がスッキリして来た。今の世は上から下まで、ゼニゼニゼニだ。(文中敬称略)

◉二月二十五日日曜日夜、ついに新作の映画が出来上がった。みんなで拍手! 拍手! 丁度一年かかった。





 




2024年2月18日日曜日

「ばかな話、その(3)バナナ」

“マツコ・デラックス”ってだれがつけたのか知らないけど、見事に名は体を表しているよな。最近“はるな愛”がテレビに出ないよな。その“はるな愛”がさ、どうしても女になりきれなかったことがあると言っていたぜ、何だいそりゃ、一緒に夜を過ごした相手に、やっぱり男の体臭だなと言われた時、ショックだったと。見た目は整形できるけど、内なるものは整形できない。まして“心”は整形できない。マツコ・デラックスってさ。糖尿病になったり、痛風になったり、高血圧や心臓病、中性脂肪とか高コレステロールなんか大丈夫なのかな。今日さ会社の定期検診の結果が出たんだよ。これ見ろよ、かなりヤバイッてよ、俺まだ38歳だぜ、これからは、“マツコ・スラックス”になりなさいなんて女医のババア(お年寄りです)が言ってたよ。朝マックはダメ、コーヒーに砂糖なんて許されない。筋子、白子、明太子、“子”のつくものはダメ、“子作りの行為”も気をつけてだと。腹上死するからだと。身長168センチ体重86キロ、減量目標はとりあえず20キロ減だよと言って大笑いしていた。“目クソ鼻クソを笑う”というけどョオ、自民党の裏金のことを、自民党の人間だけで調べるなんて、笑ってしまうよな、そうだよ、ヨソの国だったら暴動だよ、ホント日本人は骨抜きになってしまった。株価はバブル期並みの高さなのに、マイナス成長だぜ、どうなってんのこれ、世界の企業ランキング50社の中に、日本の企業で入ってんのは、トヨタ一社だけだってョオ、ばかじゃないのこの国は、GDPはドイツに抜かれて第四位、近々インドに抜かれるんだってよ。バブル期は世界企業ランキングの10位以内に7社も入っていた。NTTが一位だったけど、今はむかしの光いまいずこ、蛍の光だよ。“マツコ・デドックス”だな、と大笑い。終電二本前の列車の中、私は腹ペコであった。三人は缶ビールや缶ハイボールを飲んでいる。こん度の人事酷いよな、あの茶坊主が本部長だっていうんだから、ウチの会社も終りだね。結局ゴマスリが勝つんだよ。カツサンドを食べていた。マイナス20キロ目標の男は、その他にもカレーパンの入った袋をヒザの上に置いている。ロシアはやっぱり恐いよな、プーチンは政敵の“ナワリヌイ”を殺してしまった。日本と違ってナマヌルクないんだよ、プーチンのロシアは。元幹事長の二階俊博が、本を爆買いして3500万円で3万冊を買ったとか、イチイチ、本の名を出さないで、貴重な古書を一冊3500万円で買ったんだ。それじゃその本の名はと聞かれたら、この歳になると本の名は忘れる。古代エジプト時代のエロ本だったのは憶えている。“男女問題の研究”のために買った。ワシは読んだら捨てる主義だ。なんて言ってみたらと思うな。“マツコ・ダンシャリスト”だな、そうそう、三人は盛り上がる。中国の話でビックリしたことがあるぜ、何だよ、かなり前に安藤サクラ主演の映画で「百円の恋」というのがあったろ、あったあった、いい映画だったな、その映画が中国でリメイクされて大ヒット、興行収入が3日間で、237億円だって。ええ~、何それ、2月16日の日経に載っているよ。日本では低予算で作られ、単館上映だった。家でゴロゴロしていて、食っちゃ寝、食っちゃ寝の生活をしていた主人公の女性は、体もブヨブヨ太っていた。時々近所のコンビニでバイトをしている。そこに一本百円のバナナを買いに一人の男が来る。(新井浩文)主人公はヒトメボレ(ひと目惚れ)。男はボクサー、近所のジムで練習しているのを知る。主人公はついた恋の火を消すことはできない。家族も見放していた。自堕落な生活から、イチネンホッキ(一念発起)。アタシはこの生活から抜け出すんだと、ブヨブヨの体で走り出す。安藤サクラは、この役作りのために、たっぷり太らせ、ガッツリ減量した。役者さん根性はスゴイことを知る。中国の映画界は日本の10倍だ。坂井真紀主演の「ノン子36歳(家事手伝い)」という映画もよかったよなあ。私は映画の話になって、急にこのウルセイバカたちがかわいくなった。女性は一人の男性によって急変できるのだ。残念なことに新井浩文という、いい役者が現在刑務所の中にいることだ。下半身にくっついている彼のバナナが、イケナイ事をしてしまった。高いバナナとなってしまった。もうすぐ出所して来るだろう。映画界は彼を迎え入れてやってほしい。実にいい役者だから。その夜、「イースタン・プロミス」と「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を見た。朝シャワーを浴びて新聞に目を通して、「ゴーン・ガール」と「そして父になる」を見た。いずれも最高にいい作品で、何度か見ている。午後五時から打ち合わせがある。その打ち合わせに映画のいくつかのシーンを見てもらうために。で、ゆっくりしてから東京へ向った。銀座中央通りの、シャネルショップは外国人の行列で入場制限、コロナ禍がウソのようだ。女性がいかに恐いかを知りたい人は、デヴィッド・フィンチャー監督の「ゴーン・ガール」がおススメだ。夫婦とはまい日、殺意と殺意で向き合っている、赤の他人なのだ。(文中敬称略)









2024年2月10日土曜日

「ばかな話、その(2)トヨタ」

久々の400字のリングだ。何度か書いてきたが私の書いた原稿用紙コクヨの20×20字詰めの紙を、FAXという近代的道具にてテキスト化してくれる大切な方に送る。この作業が愚妻の担当なのだ。私と同じですこぶるメカオンチなのだ。我が家のFAXは古いもので、まい日機嫌が違う。それ故大切な方にご迷惑とお手数をかけてしまう。その大切な方に諸事情が発生して、リング上での動きがレフリーストップとなっている。一月一日能登大地震、二日ジャンボ機炎上、辰年は大乱で年が明けた。能登の人々は今も起つ事がままならない。今日どうしてもと400字を書いた。大切な方がテキスト化していただけたら発信できる。二月七日朝刊に「トヨタの純利益初の4兆円」と大きな見出しがあった。バカヤローフザケンナと思った。系列とかいって下請けをイジメにイジメて利益を出す。(乾いたタオルも絞るという)時価総額は50兆円とか。資本提携をした小型車メーカー、ダイハツとか、スズキもトヨタ方式で徹底的にシゴかれて、不正の乱発となった。バカヤローなのは、そのトヨタの金持ちたちが、いち早く能登大地震への援助支援体制をとって何かしたかだ。答えはNO! 未だに何も聞かない。私の耳が遠いのかも知れない。40兆円も利益を出すトヨタや、かつて38兆円近い利益を出していたソフトバンクなどは、ゼーキン(税金という)を払わない。大谷選手が少年たちに6万個のグローブを贈ったが、私の応援する少年野球チームに、トヨタやソフトバンクから、バット一本、ボール一個も届いていない。大阪の西成地区や、東京の山谷地区で働いている貧しき者(私も同じ)に、ショーチュウ(焼酎という)一本も届いていない。国家予算の3分の1の利益を出しているのは、独占禁止法違反だ。元アサヒ(朝日ともいう)の記者が、ちょいと一緒になった時、岸田文雄に麻生太郎と縁を切れ、どこより早く派閥を解散して、安倍派も解散させろと命じたのは、“グズの岸田”と言っていた。元派閥のボス古賀 誠だったと。大酒飲みの岸田文雄はこの命令をグイグイ飲み込んだ。今や一強だ。古賀 誠と麻生太郎は、福岡県のボスとボス。で、自民党の派閥は、麻生派だけを残して、解散ブームとなっている。バカヤローなのは政治家の裏金は、不明、不明、不明、行方不明だ。私がある年、ある会社から少しばかりの裏金を預かっていたら、丁度税務調査が入り、朝から夕方まで(昼に弁当でもと言ったらケッコウですと食べに行った)ネチネチ、ジワジワ、調べられ、次の日もやられ、週に一度、二度会計士と呼び出され調べられた。これは脱税です! 犯罪ですよと大声を出した。クソ忙しい中、仕事のトラブルが続出している中、徹底的にイジメられた。仕方ねえ、頼みたくないが国税OBの知人に事情を相談したら、なんだい統括官、すっかり態度が変って、ほんの少しの税金で一件落着となった。その時の統括官のオッサンと、立ち食いそば屋(小諸そば)で隣り同士となった。オッサンはチクワ天そばを食べていた。わざと横に行った。ズルズル割り箸ですすっていた。バカヤロー日経平均株価が三万七千円近くとなった。株を持った金持ちが、どんどん金持ちになって行く。実質給料はずっとマイナス、大企業は値上げで儲けベースアップの大盤振る舞い。我々弱小(極小)会社は給料なんて上げられるはずがない。三月から無担保融資の借金の返済が始まる。広告界は人工知能AIによってシケタ業界となって行く。やってられないから払えない。大企業のトヨタやソフトバンクからとってと言うことにしている。あとは両手を上げて“万歳三唱だ”。新作の映画が二月二十五日完成する。寺尾学ぶ監督、梅根秀平さん撮影、浅葉克己先生、北野里沙さん、仲野 温さん、後藤仁美さん出演。映画界始まって以来のことをやった。ファンドで資金を出してくれた多くの人々に感謝。そして親愛なる二人の兄弟分に大感謝だ。トヨタやソフトバンクより世の中に貢献している。バカヤローなる将棋界にため息だ。藤井聡太に勝てる奴はいないのか。まったく情けない。大好きだった将棋番組を見なくなった。九州の福岡からなんと65分で羽田に着いた。(日)、(月)、(火)と早朝から広いところをアチコチ撮影して回って、足腰はヒメエ(悲鳴ともいう)を上げていたので、羽田からタクシーで帰った。高速道路が雪の影響で交通止め、でもって辻堂の家まで約2時間かかった。昼に弁当を食べただけだったので、途中セブンイレブンで、助六弁当(おいなりさん二個に太巻き四個)を買って食べた。十二時少し前に家に到着。バタンキューと眠りたいが、しっかり不眠症で、タランティーノの名作「パルプ・フィクション」(約二時間三十分)を見た。やはり抜群によくできている。いい歳をして自分は、なんてバカな人間なのだろうかと思った。仕事をやればやるほど思いが入り過ぎるクセがあり、結局入るものより、出るもののほうが多くなる。バカにつけるクスリはない。松本人志は下半身もずっと芸達者だったのだろうか(?)、かつて下半身は、武士の情といわれたのだが(?)。暴露系ユーチューバーの、ガーシーに求刑四年、すっかり泣きが入っている。ヤクザ者の世界では、警察根性(決して自白しない)がある人間が最も評価される。照ノ富士の優勝はうれしかった。ボロボロの体でも、根性が横綱だ。何かと告げ口や、泣きを入れる男は、こぢんまりした生き方しかできない。根性あるバカになれといいたい。この国は本当に大丈夫だろうか。記憶がないを、連発する記憶力のない政治家に何ができるんだ。恥を知れバカヤロー。こういう政治家は、「指定管理政獣」に指定しべしだ。この世とは、パルプ(紙)の上の、フィクション(作り物)。(文中敬称略)
















2024年1月12日金曜日

「ばかな話、その(1)乾燥剤」

令和六年より「400字のリング」は、「ばかな話」一行の日もあれば、400字詰め原稿用紙5枚の日もある。我が家のFAXは壊れ気味で、ごきげんナナメの時は、私の書いた生原稿をテキスト化していただく人へ送信できない。文字校正や、テキスト化していただく人から、ここはマズイのではとか、ここは違っているとか、ここはこうしたほうがなど、ありがたきやりとりに、我が家のFAXはブータレて送信、受信拒否となる。PCやスマホが使えないということは、実にややこしく、ヒトビトにご迷惑をかけてしまう。ガラケーを使っているのだが、ショートメール通称(SMS)のやりとりもままならない。仕方ないいつもよりもっと一生懸命ばかになろうと心に決めた。昨年末私が誰れよりもアコガレていた坂田利夫師匠が亡くなった。「アホちゃあねん、パーやねん」という言葉にアコガレた。アホとパーと五分の勝負をできるのは“ばか”だと決めたのに師匠は82年の生涯を終えた。そっと静かに老衰で“ありがとさ~んと”。野球のエリートが人生のエリートになれる。そんな保証はないと、ある高校野球の監督が言っていた。東大を出たからといって、人生のエリートになれる訳ではない。霞ヶ関、永田町の東大出が、パー券だキックバックだ、証拠隠滅だと騒いでいる。一生懸命騒いでいる。一月一日「能登大地震」、二日「日航ジャンボ機大炎上」。運命論者の私には、やはりこの国は数奇な運命の国であり、故小松左京が書いたように、日本沈没の運命をクッキリと見るのだ。佐賀が生んだ葉隠の精神は、“一日一死”、朝起きたら、夜には死んでいるやも知れない。これが武士道精神となった。であるから、朝には体を清め、ちゃんと洗った下着(ふんどし)をつけた。もし汚れたりしていたら、一家一門の恥となる。一歩間違えると軍国主義となるのが、武士道精神だから、気をつけねばならない。そんじゃノーパンでとなる人も多い。霞ヶ関、永田町のエリートたちは、ノーパン大好きであるのはいうまでもない。内閣官房や、警視庁公安部は、エリートたちの内緒の部分をすべて知りつくしている。いざという時に役に立てる。この延長上にジャニーズ問題があり、松本人志=吉本興業問題である。次はその次は、ほぼ想像できるのだ。さて、志賀原発は本当に大丈夫なのか。総理大臣は何故能登に行かないのか、留守をしていると寝首をとられるから心配なのかも知れない。日本は地震帯の上にある。それなのに学習効果がなく、水がない、食べ物がない、トイレがない。灯油、ガソリンがないを繰り返す。テレビではひたすら歩いて食べ物を見つけ、ウマイ! おいしい! を連発する。将棋の名人であった故米長邦雄は、兄貴はバカだったから東大に行った。私はおりこうさんだから将棋さしになったと言った。エリートたちには危機感という感性がないのだ。大好きだった歌手、八代亜紀さんが急逝した。芸能人絵画展というのがあった時、その絵を観たがとてもいい絵だった。♪~ 雨々ふれふれ もっとふれと歌ったが、今の能登では雨よ止め、雨よ止めだ。七尾に大親友と行ったことがある。故高橋 治の“風の盆恋歌”の祭りを見に行った。夜から明け方まで、ゆらゆら踊る。みんなが参加してゆらゆら踊る。能登はいらんかねえ~、故郷能登はよォ~、こんな歌もあった。日本列島に絶妙の形で突き出た能登半島のことを思うと、気分が鬱状態にある。電気を消して深夜映画を見ながら、岡山の知人から送っていただいた、ハムの燻製を袋から出して食べた。紙みたいにペラペラなのだが、これが咬むほどにやわらかくなり、絶品の味となる。一枚、二枚、三枚、番長皿屋敷みたいに数えながら映画を見る。オッ、これでラストだなと口に入れる。咬めば咬むほどマズイ、なんだこりゃと電気をつけたら、乾燥剤の袋だった。“ばか”だなまったくと思った。見ていた映画はデンゼル・ワシントン主演の「イコライザー」であった。その題名の意味は、平等にするものであった。地震も平等になると、いよいよ静岡、そして東京だ。防炎対策できることから始めよう。朝は体を洗い、きれいな下着をつけよう。(文中敬称略)
















2023年12月12日火曜日

つれづれ雑草「リステリン」

山のように嫌な事があり、荒波のように困難は押し寄せ、救い難き政治家が悪業を行なっている。テレビでは大谷、大谷、大谷。1000億円の契約金かと大騒ぎ。号外まで出るという今日この頃。大谷翔平選手は日本人にとって誇り高き稀有な選手だが、第三次戦争前夜ともいわれている世界情勢の中で、もっと、もっと報じる事があるはずだ。国の悪事はこういう騒ぎの影で着々と進めて行く。三年間にわたるコロナ禍で、私たちの状況は激変した。数多くの恩人、知人、友人は旅立ってしまった。又今も酷い後遺症に悩まされている友人も多い。一つの仕事をもらったうれしさに、携帯に向って何度も何度もありがとうございましたと、頭を下げる業界人の姿を見ると、切なくなるのだ。いやまてよ、それは自分かもしれない。金もうけの話をしないで酒を飲める良き友は、殆んどあの世に旅立ってしまった。夢とロマンを語ってくれた先輩たちもいなくなった。つまんねえ、まったくつまんねえといいつつ、“銀だこ”というたこ焼き屋の横を通る。タコハイボールを飲む客で満員だ。会社の同僚たちだろう。男6対女性4位の比率だ。酒を飲んでキャーキャー大声を出してバカ笑いする女性は、ほぼ不美人だ。それでも飲んでいる男は、あわよくば今夜はと狙っている。たこ焼きのソースと、カツオ節の味がたっぷり残っている、口と口でキスを交わすのだ。そしてその先へと進み人生を失う。ギョーザのケースも、焼肉のケースも、ヤキトリやジャージャーメンのケースも同じだ。“臭い仲”というのは、ほぼ後悔をする。なんでマスク、マスクとうるさい人間が、ニンニクの臭いたっぷりの仲で、キスするのだろうか。映画の仮編集を終えた十二月九日(土)の夜の赤坂、通称ヤッカン通り(ヤクザと韓国料理店が多い)のアチコチで、酔って抱き合う男女を見た。あ~嫌だ嫌だと思いつつ、頼み事がある人に、会うために先に向う。ポン引き(客引き)の男が、そこかしこにいる。さすがに私には声をかけない。柄が悪いからだろう。あるいは同業と思われているのかもしれない。日本人よ冷静に考えよ、今パー券、パー券、裏金、キックバック、16文キックの話がどっと出ているが、この裏に読売新聞とアメリカのCIA(つまりアメリカ国)が深くからんでいる。読売の創業者は正力松太郎、内務官僚のボスだった。それ故、時の政権の裏の仕事を秘かに行う。グズという仇名を持つ岸田文雄にいら立っている。アメリカはイスラエルから手を引けない。ウクライナへの支援もままならなくなった。日本というサイフの中からもっと、もっと金をしぼりとりたい。すべてにグズな岸田文雄は使えない存在なのだ。ビートたけしの映画“首”ではないが、岸田文雄は首と判断された。財務省が絵を描いている。その財務省ベッタリの麻生太郎を首切り役にした。中国+ロシア、インドの台頭、核をアメリカ本土に着弾させる能力を持った北朝鮮。ユダヤ資本に牛耳られているアメリカは、日本人が貯め込んだタンス預金1000兆円が欲しいのだ。郵政民営化でガッポリ稼いだように。財務省はアメリカの戦費をかき集めるために、増税、増税のペースを急ぐこととなる。グズグズしているなと。本来検察のリークは、朝日新聞がいの一番であったが、今回、読売にリークしたのには深い意味がある。あ~嫌だ嫌だ。だが乱は人を生み出すという。きっと政界は再編成となる。だがしかしアメリカの子分であることに変わりはない。“専守防衛”から反撃能力へ、戦争オタクといわれる“石破茂”がやけに明るい。前総理大臣“菅 義偉”が、競輪用語でいえば、“大まくりを打つ”(後方から一気にアタマになる)を仕掛けるだろう。小泉、河野ラインを先頭に使って、石破に一着を取らせるのだ。石破大嫌いの麻生太郎は悩ましい。しかし政界の一寸先は闇だ。ドサクサの中で伊集院 静がこの世を去った。無類の競輪好き、博打好きであった。自から無頼派といっていた。無頼とは頼るもの無き人間のことだ。銀座で女性にモテた作家は“故吉行淳之介”がいちばんといわれてたが、伊集院 静も吉行に負けずモテたという。故夏目雅子と時間を共にしていた、逗子の“なぎさホテル”は無くなってしまった。お洒落なホテルだった。今の世は死んだ者は、二・三日で忘れられる。ヒジョーニカナシイ、ワスレナイデチョーダイ! と故財津一郎さんは言っているだろう。そして、テレビCMをやっている葬儀屋さんには十分気をつけてチョーダイと。とにかく次から次にこうしたほうがと値が上っていく。終いにはケンカになるという。板橋にまっ正直な葬儀屋さんがある。恩人であり友人でもある。その人を紹介する。ところでオ~タニさん、ぜひ日本の映画界に出資をお願いします。そうしたら号外をバンバン私が配ります。そんなこんなで400字のリングは今年の最終回、今後どうするかを考えます。サバイバルゲームが待っている。こんな映画を見た。すっかり倦怠期に入っている夫婦が、その夜久々にベットでとなる。二人は洗面所に行って、リステリンでうがいをする。妻役はニコール・キッドマンだった。みなさんよいお年を迎えてください。
文中敬称略)






2023年11月24日金曜日

つれづれ雑草「雨の朝にて」

長~い間、太田胃酸い~い薬ですと言ってたが、ズルーイ薬となっている。分量がかなり減っている。布製のガムテープは、丸々と太かったが、バウムクーヘンみたいになっている。ティッシュペーパーの箱は枚数が減らされて薄形になっている。老舗ブランドのかっぱえびせんや、ポテトチップスは、袋はパンパンだが中身は半減している。スーパーの刺身は薄切りにされてヘラヘラとなり、大根のつまをてんこ盛して見た目を海鮮盛に見せている。世の中は何もかもが実質値上げとなっている。ザ・ケンジヤないわよね、マツタク、ズルイ、セコイ、スクナイ。星乃珈琲店内、私が小さなテーブルでシコシコと雑文を書いているうしろのテーブルで、女性三人がスーパー、コンビニ、さらに長い歴史を持つブランドへの悪口雑言。アレモヘッタ、コレモヘッタ、ヘッタヘッタで腹減ったと、どこぞで買ってきた助六寿司のパックをパクッと開けた。これ見てよ太巻きが細巻きに、おいなりさんがこいなりさんになっていると、見せている。何よ、ガリがたった三枚じゃないと言う。店の近所に幼稚園があるので迎えに来ているらしい。一人はワニのような顔で、一人はニワトリのようで、一人は黒い金魚みたいであった。声が大きく、笑い声は不気味であった。何だかオカルトチックになったので店を出た。顔はトイレに行った時に、マジマジと見た。ウルセイナと言いそうだったが、同感することもありそっとスルーした。過日、新幹線の車内で見た女性は三十五・六歳であった。ZARAの紙のバックと、シャネルの小さな白い紙バックを空席の横に置いていた。手には本麒麟の赤い缶ビール。つまみに“とびっこのくん製”と、ナッツの袋入り。これが臭いのなんので、顔をマジマジと見た。相手も私をドキッと見た。誰れかに似ているなと思った。そうだ京都へ行こうじゃなくて、そうだ時々行くラーメン店の奥さんだ、と思うとあの奥さんはいつもハキハキしていて、かんじいいもんなと思った。勿論別人だが世の中には、二人ソックリな人がいるという法則があったはずだ。オット見ると、どこぞの車両から連れの男が来て、紙袋をどけて座った。同じ会社の人のようだ。えっ何! 電球の球を取りかえる時に、椅子から落ちて大怪我をしたの、そんな会話が聞こえた。女性は赤い本麒麟をグイ、グイと飲みこんだ。CMの定番のセリフ、プハァーウマイ! は言わなかった。それじゃ行っても会えないわけ! と強く言った。女性の方が上司らしい。私も切れた電球の球をとりかる時に、グラグラして何度か落ちそうになったので、この頃は行なっていない。ということは家の中のことは何もやってない。実に使いものにならない存在なのだ。うどんを食べ終って、どんぶり位自分で下げれるでしょ、と怒気を放っ声がした。入ってくるものが減りつづけ、出ていくものが値上げラッシュで増えたせいか、殺気を感じる。この季節家に帰ると、一枚、二枚、三枚とかつて仕事を一緒にした人や、お世話になった人の奥さんからの葉書が来る。夫が旅立ったので……、との一枚だ。毎年思うのだが圧倒的に奥さんからのが多い。やはり男より女性の方が生命力が強いのだ。男は絶対女性を敵に回してはいけない。勝つ見込みはない。テメェ~、ナメンジャネーヨ、若いホストに1千万近く突っ込んだ、若い女性がカッターでホストを斬って、叫んでいるニュースを見て、ドキュメンタリー番組で見た、ある女性医師のことを思い出した。エルメスのバックに何故か700万の札束(銀行の帯付)をブッ込んで、お目当ての店に行き、一晩で700万を使い、明け方新宿の街から去って行く。時々ある地方からやって来る。ホストに入れ込んで風俗へ売られ、やがてアジアの国に売られ、臓器まで売られて行くケースを知っている。有名な事件があった。ある地のホスト界のボスが、後輩のホストたちに殺され、薬品を使って溶かされた。バスタブかなんかの中に、金歯だか銀歯が残っていた。ノルマ、ノルマを達成できないホストに、やりたい放題のヤキを入れたりしていたらしい。ホスト狂いをする女性に同情する声は少ない。行く方が悪いのだと思われるのだ。でも、シャンパンタワーで背負わされた借金を懸命に働いて完済して、しっかり立ち直り、幸せをつかんだケースも知っている。バカバカしさに早く気づき、強く生きる意志があったからだろう。夜の世界はちょっとやそっとでは学べない。入学は簡単だが、卒業は厳しい。そして学費は高いのだ。私の親愛なる友は、夜の歌舞伎町を知り尽くしている。困っている人は紹介する。場合によっては相談に乗ってくれるはずだ。現在十一月十七日金曜日、朝九時三十九分十六秒、外はどしゃ降りの雨だ。各局、朝の番組でエンゼルスの大谷選手がMVPを獲得したと報じている。生まれながら、才能と体力と知力に恵まれた選手が、人一倍努力をした結果だ。興味は800億円近いという契約金を何に使うかだ。ぜひ日本の映画界に投資してほしいと願う。それよりも若くして戦力外通告されて、これから妻子をどう養って行くか、途方に暮れている選手たちに、負けるな、人生はこれからだぞと声援を送る。“勝者には何もやるな、すでに勝利を手にしているのだから”、そんなことを、確かE・ヘミングウェイが書いていた。徳川幕府を倒したのは、関ヶ原の合戦で負けた、薩長土肥が中心だった。私もリングの上に立って、ファイテングポーズは失わない。バカはバカなりのケジメを求めて。◎前回倉敷の“ナマコ壁”を“マナコ壁”と書いてしまい、間違いを指摘された。この場にて修正する。(文中敬称略)