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2011年8月8日月曜日

「プレイ・ファースト」




やはりプロはプロと思わせる一文を読んだ。

中島常幸プロの全英オープンゴルフ観戦記だ。それは何故石川遼選手はボロボロになってしまったかであった。私は何年やってもゴルフは上達せず、又正しくスコアもつけられぬ失格者であった。


過少申告という事だ。税金でも過少申告には厳しい罰則がまっている。

石川選手はかつて神の子といわれたS・ガルシアと世界ランク一位のR・ドナルドと一緒の組であった。中嶋は解説する。S・ガルシアはとにかくプレイが遅い、何度も何度もグリップを確かめてそれでも打たない。又、グリーン上で極度のパット恐怖症で固まってしまう(イップスという)。一打ごとに大声でGO,GO,GOと発する。


つまり一緒に回る人間にとって最悪の相手で自分のリズムをボロボロにされるのだ。世界一位のR・ドナルドも石川選手と同じくボロボロになって予選落ちした。

成る程、深夜テレビを観ていたがサッパリ分からなかった。あんまり遅いとペナルティが課せられるがそのギリギリでプレイするのだろう。


私のゴルフ自慢といえば数少ないがたまに当たったらメチャクチャ飛ぶという事だけ。

後は人のジャマにならない様直ぐ打つ事位だけだった。


そんな一文を読みながら少しHな話を思い出した。それはオヤジギャグで私が好んで使う言葉、オレはサブローだが君はチローなんだってというサムーイギャグ。あるご夫人がイチローはモノ足らないけどチローはご勘弁といった。イチローを主人に持つご夫人は私今度結婚するときは絶対チローがいいという。それじゃジローはと聞くと、犬みたいで感じ良くないという。そんなんじゃいっそサブローでしょうというと全然H感がないという。

何贅沢いってやがんだと思った。


早いの遅いのゴルフのプレイじゃあんめいし、四の五のいってんじゃネェっていうんだよ。健全な男は思いをやっと遂げた女性なら時速300kmですぐ発車なの。マグロみたいにゴロンと横になっている様なのは徒歩徒歩のスペースでやっとこさの義理果たしなんだよといいたくなったが当然止めた。



奥さんならきっと新幹線だよとお世辞を言った。

堅気のアラフォー夫人は何より下ネタ話が大好きなのだ。

これも仕事の内とサムーイギャグで笑わせ続けた。あーあ、知的美人に会いたいとつくづく思った。



あのマリナーズのイチローも年のせいか動体視力・動体反応がかなり衰えている様だ。

それが証拠にライト方向へのヒットが極端に減った。差し込まれているからだ。

ロッテに居たサブローがいつの間にか巨人の大村になってしまった。なんでサブローのままがいけねえんだよ、などと思う。ホント巨人という組織は訳が分からない。紳士たれなんていってもヒゲも駄目。ロングヘアーもスキンヘッドも駄目。阿呆らしい集団だ。酔狂な親がいて生まれた子供に「遅郎」と名付けたとするときっと巨人軍にはどんなに凄くても入団できないんだろうなと思う。



話がスッカリフェアウェイを外し林の中やバンカーに入ってしまった。

今日で禁酒六日目、お酒を飲まないと寝れない悲しい体。

寝不足は頂点に達し頭の中がOB連発状態だ。品位のない事ばかり浮かんでしまう。ジントニック、冷えたビール、オイルサーディンを肴にチーズやクラッカーとかもいいな。

ワンカップ大関でスルメイカ+マヨネーズ+唐辛子でもいいのです。


そうそう本物のチローの人の話を思い出した。

新婚の夜、二人は愛し合った。ダンナがあまりのチローのため新婦はそのまま大イビキをかいて寝てしまったそうです。その後二人はどうなったか。詳しく知りたい人は私サブローに。

プレイファースト(早くしろい)あの白州次郎がゴルフプレイヤーに必ず言っていた言葉です。

2011年8月5日金曜日

「国定忠治と赤城しぐれ」




赤城の山も今夜を限り、生れ故郷の国定の村や、縄張りを捨て国を捨て、可愛い子分の手めえ達とも、別れ別れになる首途だ。加賀の国の住人、小松五郎義兼が鍛えた業物、万年溜の雪水に浄めて、俺にゃあ生涯手前という強え味方があったのだ।

とまあこんな名調子はご存知「新国劇」の定番中の定番「国定忠治」の名場面、演じるのは辰己柳太郎大先生だ。大、大、大好きだった。そしてもう一人の大先生は島田正吾だ。

大、大、大超大好きだった。仕事でヘロヘロしていた若い頃仕事の合間時間をつくっては「新国劇」の国定忠治を観に行った。動の辰己、静の島田、動の長嶋、静の王の様な日本の歴史に残る名コンビだった。

で、何故こんな話をかというと五人の孫達が夏休みで家に泊まりに来ている。その孫たちに近所のサークルKに行って何か好きな物買っていいよと言ったら五人とも「ガリガリ君」と言ってアイスのケースに向かった。みんな大、大、大好きなのだ。

お店の人に聞けば人気ダントツNo.1だというではないかい。で、このガリガリ君の製造元が群馬県の赤城乳業だ。このガリガリ君の広告は昔私のところで手伝っていたが今は一志亮氏という私の処に居た優秀な男が他所の会社でどんと立派なり見事に仕切っている。

悩みと言えば売れすぎて広告をしない位とか(世の中上手くいかないものだ)で、更にこの一志亮氏の兄貴分だったのがやはり七年程わたしの処に居た赤城廣治氏だった。

今や超売れっ子の男、やがてこの国の広告界のリーダーになるであろうと思っている。何だか国定忠治が「赤城」というキーワードで繋がっている。孫と一緒にガリガリ君をガリガリ食べながら思わず上手いネーミングだなと思った。

私は「やわらか赤城しぐれ」が中でも好きだ。地方には地方の名品が沢山ある。これからは広告活動も道州制になって行くだろう。中央集権的戦法はもう古いのだ。これからは古いのが新しい。遠いのが近い存在となるのだ。新国劇の国定忠治は弱い農民をいじめ抜くお代官をブッタ斬ってお訪ね者となった。今も昔も泣く子と地頭には勝てないと諦めて年貢を納めて来た。魯迅はいう、中国人は何があってもいつも芝居を観るただの観衆だと。

なにやら日本人もそうではないかい。全く無様な中央集権に対し怒りを表さないただの観衆の様だ。出て来い現代の国定忠治よ。又、又、年貢の数が増えるのだ。電気、ガス、煙草、お酒、消費税。稀代の悪代「菅」往生際の悪い男をブッタ斬るのだ。そして刀こぼれした刀で首をガリガリと切り落とすのだよ。

2011年8月4日木曜日

「ちゃんと報道しろ」



飲食店勤務の27歳の女性は人を殺し逮捕された。

しかしまだ容疑者だ。報道は生まれから現在までいかに悪者的であったかの大報道。


一方殺害された昼はパチンコ店、夜は高級クラブで働くホステスさん27歳、こちらは元キャンペーンガール、店では一番明るくていい娘と大報道。



未だ取調中、裁判も何も行われていないのに報道はいつものパターンでタレ流しだ。

いつも事件の度に気になるのだが職業に上下や差別があってはいけないのだ。

飲食店とか、クラブとかバーとかスナックとかホステスというと何かいけない職業のニュアンスで伝えられる。


実はどうしようもない女子大生とかだらしないOLとかより家族を守るため遙かに人生を一生懸命生き抜いているのに。又、配管工とか左官工とか塗装工とか施盤工とか建築工とか「工」の字がつくと妙に差別したニュアンスで語られる。


私の息子は17歳の時から建築工だが真っ黒になって働き30歳にして3人の子供を育ててる姿は誇らしい。出来の悪い親にも「親工々」だ。逆にデザイナーとかキャスターとかジャーナリストとかヘアメイクとかカメラマンとかカタカナ文字だと急にニュアンスは一目置くようになり、弁護士とか公認会計士とか弁理士とか「士」が付くとまさかあの人が風に見える。「工」と「士」はほとんど似ている一文字なのに。

この頃特に悪い事を起こすのは、教師、医師、整体師とか「師」が付くのが多い。

日頃のストレスがなんていうがストレスはみんな等しく抱えているのだ。

無職といえばほぼヤクザ者と決まっている。

現実には無職士というか無職師というか無職工というプロの職業なのだ。


報道の方針は被害者重視主義、例えば二人殺して逃げている男が逃亡先で返り討ちになると一時は○○さんとか表現される。まるで工夫されていない。

正しくは××事件の殺人容疑で逃亡中の○○は、逃亡先でメッタメタに刺されて殺されました。これでいいのだと思うのだが。○○さんは何者かにより何カ所も刺され殺害されました。○○さんはかねてより××事件の殺人容疑で指名手配中でした。と、こんな記事になるのです。本来は記事や報道の頭に必ず未だ事件の解明が済んでおりませんとか現在裁判中ですとか表示しないと人権問題なのだ。



東電OL殺人事件の容疑者ゴビンダ氏は時にゴビンダであり、時にはゴビンダさん、あるいはゴビンダ氏と裁判のたびに変わった。


報道の自由とよくいうが、報道の自由過ぎとか不自由とかを正直にいってほしい。

国会の委員会で泣きじゃくった海江田通産大臣の映像をその夜のNHKニュース9も、報道ステーションも流さず、その他もほぼ同じであった。



現職の大臣が泣きじゃくり、言葉を失い、目を手で覆い隠した前代未聞の姿を何でちゃんと報道しないのか。

古舘伊知郎風でいうなら、おっと海江田大臣、菅の裏切りチョップと嫌みキック、お得意のハシゴ下し固めで悶絶しております。な、なんと手のひらに忍の一文字があります。

耐えています、苦しんでいます。おーっと菅夫人がタッチなしの掟破りでリングに上がっています、とんでもない事です。菅とその夫人の夫婦でのウエスタンハリアット、ガバッと喉元に決まり全く言葉が出ません。マット上で泣いています、泣いています。立ち上がりません。リングサイドの観客から菅夫婦にキタネェゾーの大喚声!なんて感じでしょうか。


この国のジャーナリズムはテンカウントのゴングを聞いてしまったのでパーフェクトに終わりです。歴史的に当たり前有名人になったら盗聴に気をつけてなんとなく常識のイギリスの盗聴もヒデーけど。


もうよく分からんらんらんと、眠いけど目はらんらんとしているのです。

報道ステーションから古舘伊知郎が消えたら一杯、二杯、三杯奢ります。

正義の押し売り屋は大嫌いなんです。古舘伊知郎お前は何も戦っていない。

2011年8月3日水曜日

「闇は見えない」



コインに表と裏がある様に世の中には明るい場所と闇の世界とがある。

裏社会はおぼろげに見えるが闇社会は見えない。



なでしこ、なでしこで毎日うんざりしている時、ある人物二人と出会った。

このある人物とは、一人は旧満州で関東軍にいた老人である。

年は91歳だ。近所にある二つの公園を綺麗に掃除してくれている。

背格好は私より少し低いから170㎝位だろうか、よく陽灼けしている。


陸軍大学を優秀な成績で出て中尉として満州に従軍し、終戦時は上海にいたというあの自殺した甘粕正彦憲兵大尉の下でハルピンとの情報活動をしていたらしい。

中国人を拷問で何人も殺したと最近になってやたらという。家族や周りの人は頭が変になっているのでとまともに聞かないでという。

自分が中国人に酷い拷問されたからその逆を思ってしまっているのだとか。



もう一人の老人も一緒だった。その老人は元陸軍中野学校出身であった。

やはり上海を舞台に諜報活動をしていたらしい。年は93歳だ。しかし見かけは75歳位にしか見えない程シャンとしている。戦後はS・商行という日本橋辺りにあった武器商社の顧問をしていたらしい。この人はいまミッション系の幼稚園の創立者として地元の尊敬を受けている。小柄だが目が決して笑わず、時として獲物を追う鷹の様になる。日頃の癖なのか爪を噛む。



老人二人と私が何故に海岸のレストランカフェにいたのか、それは老人達のひ孫が揃って自殺したからである。



死んだ二人共官僚であった。

一人は38歳外務官僚、一人は41歳警察官僚であった。二人共その原因は鬱病によるものとされ二人とも密葬にされ解剖もされぬままこの世から消えた。

二人が知り合い同士であったかは分からない。

私が鬱についてあるイベントをしたのを誰かに聞いたのだった。



何故心配しているのか、それはひ孫の子がはやり鬱っぽいのでという。

一人は13歳の女の子、一人は15歳の女の子とだという。共に私立の有名校に通っている。

コーヒーを飲みながら「あかるい鬱」について少し教えて欲しいというのだ。


私達はもう長くない命だけどあの子たちに父親の様な事になって欲しくない。

いろんなカウンセリングを受けたが効果は出ずらしい。

私には素人考えしかありません、私はただただ一番苦手だった歩くという事を十年一日も休まず行ったんです。丁度この目の前のサイクリングロードを行きは江ノ島に向かい、帰りは富士山に向かって。チキショウ、チキショウ負けてたまるかといって。ただそれだけですよ、13歳と15歳の女の子ですか、丁度ホルモンのバランスが崩れる年頃だしなんで父親は自殺したのかなんて関心がわき、聞いたり調べたりするんですよ。



私ら二人この辺りでいろんな噂をされているのか知っていますよね?ええずっと前からいろいろ聞いていますけど噂は噂ですからそれだけの事ですよ。

私らはね、むかし人の命を一個の石とか一本の小枝に例えたりしたんですよ。

官僚の世界は闇のまた闇ですからね。そう警察が自殺と断定した人の数%は間違いなく闇が動いて消したんですよ、見えない真っ暗闇の命令で。

あの石ジャマだからどかせとか、その枝そろそろ切った方が景色が良く見えるとか、ずーっと深い闇から丁度山の中で獣同士が合図し合う様に。


裏社会なんて闇の闇から見たらどうという事はない。

手のひらの中のちっぽけな生き物ですからと、そこへおじいちゃんなにやってるの?こんなところで、又二人で訳の分からないどこかで聞いたような話をしてるんだから。

すみません、本当にご迷惑をおかけしてと60代のご婦人。さ、帰りましょう本当にすみません。何もかも聞かなかった事にしてください、みんな作り話ですから、さあ○○のおいじいちゃんも一緒に帰りますよといってレシートを持った。

私が払いますよと言ったらいけませんと言って勘定をしてしまった。



店の外にはご主人と思われる人がBMWのハンドルを握っていた。

そしてご婦人と老人二人は車の中に入りエンジン音を出して平塚方面に消えていった。



その日からほぼ二ヶ月、夏の兆しが肌に感じて来た頃あのBMWを運転していたご主人らしき人が山手線に飛び込み自殺をした。56歳であったとか。

なんと通産省の高級官僚でありかつて原子力担当であったという。

自殺した?次の日大好きだったゴルフの予約をしていたというではないか。

又、美しい愛人がいてその女性は伊豆の宿泊付ゴルフ場でずっと待ち続けていたという。


女性の勤務先は大手商社であった。その女性は上海万博担当だったらしい。

闇社会のお告げとか命令はいまもかつての上海関係の闇から出るという。


みんな嘘かもしれない、みんな本当かもしれない。私の真夜中の作り話かもしれない。

利権の側にいる人は高い所に登らない様に、ホームの端は歩かない様にしましょう。

ラストコーションとい映画は面白いですよ。

2011年7月29日金曜日

「一夜漬け」


ズルイ、正直自分はズルイと思い日々反省する。

又、ウソつきであり、ホラ吹きである。

「反省だけならサルでも出来る」と高名な文章家が書いたがサル以下であろう。


学問のない人間にとって一日一日を乗り切るには「一夜漬け」という漬物を作らねばならないのだ。講釈師、見てきた様なウソつき。というが正に講釈師と同じなのだ。

人にこの意味知ってると一夜漬けの話をする。相手は知らないとか、知らなねぇよとか、知らないわとか、知んねえべえとか言えば実はこうなんだよと話す。

深くその先を聞かれるとウヤムヤ、ムニャムニャにする。クイズなどは知っている事だけ出すのだ。嫌な奴だなと思われているのは充分承知の上で講釈師を演じるのだ。


時々この一夜漬けの知識がビンゴとなり大勝負に勝つ決め手になる事がある。

一夜漬けでも漬けた者勝ちという訳だ。街を歩き、人間を見物し、楽しそうな相手とみれば話をはずませ人の迷惑を顧みず漬物のネタを探す。



歯医者さんでアーンしながら治療を受けている間も何か思いつくと水しぶきを浴びながら歯の手入れをしてくれ純粋な女性(多分バージン)歯科助手さんを困らせる。

歯医者さんには秘密を知られているので頭が上がらない。(銀座鳩居堂裏の深水歯科は素晴らしいですよ)


芸能人がヘアメイクの人を大切にするのは美人だけどハゲがあるとか、イケメンだけど付け毛とかみんな知られているからだ。


本屋さんは一夜漬けのネタの宝庫だ、小一時間ほど店内を歩き本のタイトルや表紙を見ていると邪な講釈師の血が騒いでくる。デパ地下の食品売り場も宝庫だ。

勝負をかける相手が好みそうな料理のコースを考えるのだ。


前菜からデザートまで。美しいケーキを見ればそれを口にする女性のセクシーな姿や大声を上げて喜ぶ子供達の顔が浮かぶ。塩せんべいや歌舞伎揚げを見るとおじいちゃん、おばあちゃんの顔が浮かぶ。お総菜コーナーに行くと手料理を怠けている人達の姿が浮かぶ。


一人暮らしの女性の生活を垣間見る。チンして食卓に出されるコロッケやメンチを口にする主人の顔が浮かぶ。オーイソースなんていうと、自分で出してなんて言われてお終い。私にとって勝負をかける相手とは一夜漬けを買ってくれる大切なお客様だ。

その人達のお陰で今日まで食べ繋いで来れたのだ。


デパ地下で絶対近づかないコーナーがある。漬物コーナーだ。

ココへ行くと自分の一夜漬けがバレてしまうからだ。さて家の中から本が全て無くなった(断舎離)ネタが浮かばない。深夜で本屋もデパ地下もやっていない。

しかし12時間後どんな事をしても一夜漬けを作り上げていなければならない。

一睡もしなくても相手にはさとられない様ずっとむかしから知っていたかの様に特上の漬物をひけらかすのだ。そして終了と同時に強い自己嫌悪に陥るのだ。


講釈師が一席終わった後、楽屋でガックリしている様に。

2011年7月28日木曜日

「被害者はすべて35人以下」


「口は災いのもと」反省の夜であった。

自分自身が後輩に人に紹介された店は自分が通い慣れた店の様に勝手に行ってはマズイよ、もし勝手に行った時紹介してくれたご本人が来たらバツが悪いからな、行くときは一応断るかその店に連絡してご本人の予約が入っていないかを確認してからにした方がいい。

なんてエラソーな事を言っていた私が友人に紹介された店に私の友人二人と行った。予約の電話をした時にしっかりと紹介してくれた人の予約が入っていないかを聞くべきであった。



「鱧しゃぶ」のおいしい季節になったので友人と六時半に店で待ち合わせをした。

友人の内一人が私の手掛けた映画の主役をしてくれた人であった。彼は先日中国の巨匠チャン・イーモウの映画に出演、南京で撮影して帰って来たのでその話を肴にしようという事になったのだ。生憎私は体調がイマイチで酒を飲んでもいい味がしないので禁酒三日目であった(予定は一週間)。



話はしょっぱなから盛り上がって三十分位したら、あっ○○ちゃんとなった。

お店を紹介してくれたご本人が友人と来たのだ。今年二度目だったのにどんぴしゃであった。ご本人はちゃんと予約してきたのだった。


親しすぎる程親しい仲だが私としては後輩たちにエラソーに言っていた手前なんとも締まらない話であり後輩達にちゃんと謝りたいと思った。

スマン許せよだ。



「鱧のしゃぶしゃぶ」は絶品であった。友人の手前お店の名前は言えない。

中国から帰った友人は直ぐに北京に行くという。本格的に中国で活躍するために自分自身のスキルアップをする、45年中国に住み中国語を学びたいという。未だ若いしその行動力にうらやましさを感じた。私にはもはや悠久の大地で行動する力はない。



かつて若き遣唐使達が命をかけて大陸に向かい、あらゆる文化を持ち帰った様にきっと大きな財産を身につけて帰って来るだろう。


中国の新幹線事故の話になった。友人が面白い数字を教えてくれた。

中国ではいままで様々な大事故を起こしてきた、その時の被害者や被災者の数字はほとんど全て35人以内という事であった。その一覧を見せてもらって正直驚いた。

本当にみんな35人以内であった。その理由は35人を超えるとその地区の共産党の責任者が更迭されるからだという。なるほど中国的な話だ。


二軒目は失礼して家に戻りテレビのニュースを見ると事故の車輌は全てシートで覆われている。そして被害者遺族へ50万元、日本円で約600万円を支払うという。

ただし何も調べない、何も文句をいわないという条件付きだ。


島国日本の文化の父であり母でもある中国は嘘つき文化、隠蔽文化まで教えてくれていた。

家庭菜園用の腐葉土からも高い数値のセシウムが検出された。

もう日本は空気も水も土も野菜も魚も何もかも世界一危ない国となってしまったのだ。


中国には映画にポンと100億円出す人物もいるという。北海道の水や土地をどんどん買い占めているという。中国人来ない、中国人買わない、中国人作らない、中国人払わない。

中国人次第で世界は一変する。中国で活路を見いだしている若い建築家が言っていた。中国人は会議に必ず遅れる、途中で退出してしまう。設計変更果てしなく、見積もりはあって無きの如く。嘘は八百以上。


でも日本人よりはるかに面白いと。



一度施主とケンカになったら青龍刀のでかいのを持ち出して首を切られそうになったとか。セメントにもっと水を増やして安くしろ、柱をもっと減らして安くしろだと。ニーハオ中国熱烈歓迎???


2011年7月27日水曜日

「ぴあでない一日」

平凡パンチ、ブルータス、アンアン、ノンノン、クロワッサン、スポーツナンバー、雑誌文化は若者達にとって№1の情報発信の基地であった。


中でも1972年に発刊された「ぴあ」はその最大最高の情報源であった。

しかしかつて60万部近くあった部数は6万部に減ってしまった。

1972年は沖縄返還、日中国交回復へと向かっていった年であった。


とここまでは冷静に書いているが本音はこうだ。


えっ「ぴあ」が家に配達されない!関東地区休刊!何!インターネットがあればいいだって!?それじゃ私みたいにパソコンも携帯もITと名の付く物、何も持っていない人間はどうすんだよ。毎日映画館や劇場やコンサート会場やライブ会場や展覧会会場や末広亭や鈴本演芸場など一つ一つ歩いて探せって事な訳?そりゃない、ヒドイ、ムゴイ、ザンコクではないか。


両足骨折した者が頼りにしていた松葉杖を引き取られた気分だ。あーあ、どうしよう。

前途は真っ暗闇ではないか。

アイラブぴあ、アイニードぴあだったんだよーんと大泣き状態だ。


私はネット社会が非常に弱い。歩きながら携帯、話ながら携帯、食事中も携帯、何もかもながら携帯だ。ぴあのない人生なんて美しい裸を見てもたたない人生、美しい建築物を見てたたない人生と同じだ。(いい建築物はとてもセクシー)


私はいま足腰がたたない程打ちのめされている。

毎週日曜日一週間分のスケジュールをぴあを見て決めていたのだから。

もう天才達、超一流達、超二流の尊敬する忘れていた芸人達。明日へ成り上がる夢を持ちマイクに向かう若者達に会えないのだ。大好きなダンディ坂野にも松鶴千とせにも、オジャマしますの南州太郎師匠にも会えないのだ。


おれがむかし英語だった頃、妹は単語だった。兄貴は駅前留置でおふくろは駅前留学だった。「分かるかな〜分かんねぇーだろうな」この寂しい気分。



銀座松屋斜め前の教文館書店の入口で最終号を売っていたが意地でも買わなかった。


この夜東電OL殺人事件のゴビンダ受刑者の冤罪の可能性が出て来た。

ネット上では殺された東電OLの会社での直属の上司は現、勝俣会長であったと、ヒョッとしてもしかして大騒ぎになっていると聞いた。何故今この時期に、何かがあるのでは?と。



神様やってない!神様助けてください!と法廷で叫んだゴビンダ氏は14年間獄に入っている。私は佐野眞一氏の著書を読んだり他の本を読んで冤罪だと言い続けて来た。

そうか、ぴあではこういう話は教えてくれない。ネットの書き込みは大マスコミより断然真実が多い。何しろ真実を知っている人間が書き込むのだから冤罪はない。


つまり情報は「PURE」「純粋」なのだ。

2ちゃんねるというのに書き込む人達もっと勇気を出して決然と言えばいいのだがきっと闇から闇へ消されるだろう。何だか一日中ぴあでない日であった。

2011年7月26日火曜日

「男の夢」


人間には人に勇気を与える人と、人に勇気を与えて貰う人とに大まか二分される。

この場合私は後者の勇気を与えて貰う方だ。


映画監督鈴木清順88歳、「けんかえれじい」「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」などなど熱狂的なファンが多い。

私もその一人である。しかし私以上に鈴木清順のファンがいた。そしてその人と二人は結婚した。


本年度最高にロマンティックでいい話だ。

相手の女性は確か40歳、その差48歳外国ではヘンリーミラーとホキ徳田とかオナシスとかジャックリーンとかいくらでもいるが、そのほとんどは財産目当てだ。車椅子生活の鈴木清順さんと女性はなんと映画的関係ではないんですか。

きっと二人は強烈なインスピレーションで結ばれたのだと思います。


結婚というと直ぐに性生活はとか子供はとかが語られるが何もそれだけではない。

ただ居るだけで何だか心が落ち着く関係、一日中何も喋らなくてもいい、お互いにお互いの時間を過ごす。

あまり干渉しあわない、関係しあわない、ただ秋刀魚が食べたいと思えば秋刀魚があり、大根おろしがついていてついでに豚汁もあればいいなと思えば豚汁がある。そんなものでいいのである。

まさかナイフとフォークで生活する訳ではないのだから。噛んでも噛んでも固いハンバーグの時は本日失格といってお終い。

それが年の差がなかろうが、20歳離れていようが問題ない。例え自分の孫ほどの年の差でもいい男の夢だ。

カレーの中のジャガイモが固い。シタビラメのムニエルがフライパンにくっついてとれない。

スパゲティが固い、度を超したアルデンテだっていい。鯖の味噌煮が食べたいと言えばそんなの作れないでもいい。

ひじきが食べたい、作れない。梅干しつくってくれる、買えばいいじゃない。でもいい。


腰痛、肩痛、首痛に優しくインドメタシンを貼ってくる。

随分白髪が多いですね、筋肉が落ちてますね、足が細くなっています。一緒に散歩しましょう。

ちょっと気に入ったブラウスがあるの、4800円が3200円なの、買ってもいい?なんて会話はすこぶるいい。

原稿を書いてはゴロゴロしていると冷たいおしぼり、男はこんな世界に憧れるのです、永遠に。


一度しかない人生なんとか40歳離れた女性と夢の様な生活を小説上で書いてみようとおもう。

66歳と26歳と25歳の三角関係、それをジャマする46歳の女性と謎の女。26歳に好意を持つ医学教授、25歳を追い続ける料理屋の流れ板前。謎の女は当然謎でありつづける。足フェチの谷崎先生も、ロリコンの川端先生も、SMの団鬼六先生も、鈴木清順の男みなぎる人生には勝てなかった。


この間若尾文子(むかし大好き)、岡田茉莉子を見た。

顔はすっかりシワシワだがやはり美しく独特のオーラが出ていた。若尾文子には色気が漂っていた。

頑張れ60代、70代。フランス・イタリア・アメリカ、外国では本当の愛を探す年なんだから。

エレジーなんていい映画もあったしな。


私は人生の最後でマサカ、ウソ、シンジラレナイ、カンガエラレナイを演じて終わりたい。

映画的人生を。妻にも愛人にも家族にも友人にも見捨てられて冷たい大地に落ちて行く。もう誰もいない、金もない、気力もない、体力もない、何もかも失ってアイルランドに行きたい。U2のロックを聴いていると一人の若い女性がポツンと待っている。死ぬまでは一緒にいてあげる、でも一緒には死なないという。若い女性には明日があるから。


こんな事を書いている私の狭い部屋の向こうの部屋で赤いワインを飲みながら早く薬飲んで寝なさいよ、朝はカレーを食べるなんて言っている。パン?それともご飯?なんて、阿呆、馬鹿者、俺はいま文学しているんだと言って扉越しの会話は終わった。


鈴木清順さん私もします、きっとします。

子供も孫も可愛いけどもっともっと愛のスリルとサスペンスを追いたいのです。生きている証しです。

私から人を恋する心を失ったら鈴木清順さんから酸素ボンベを外すようなものなのです。

61歳の後白河天皇が愛し続けたのは14歳の待賢門院璋子でした。

ずーっとです、二人の愛は。

2011年7月25日月曜日

「かき氷とバルサン」


ラーメンからメンを抜くとただのラー。麻婆豆腐から豆腐を抜くとただの麻婆。

マロングラッセからマロンを抜くとただのグラッセ。メロンかき氷からメロンを抜くとただのかき氷だ。


当たり前じゃないかといわれればその通りですと応えるしかありません。

プロ野球のボールを統一球にしたら全然飛ばなくなってしまった。

ボールの縫い目を1ミリ広げただけで俄然ピッチャーに優位となった。巨人軍から得意のホームランを抜くと小人軍になってしまい一点を取るのが大変だ。いかに上げ底の野球をしていたかだ。大リーグのボールはもっと飛ばない。

あのゴジラ松井秀喜もコチラ位になってしまった。


日曜日家に来る小学生の子供達にかき氷を作ってあげたくて駅の側の雑貨問屋でかき氷セットを2,100円で買った。

ソフトバンクのコマーシャルの犬の様な格好をしている。

中に冷凍庫でカチカチにした氷を入れる円形の場所があり、頭の部分のハンドルをグルグル回すのだ。ガラスの入れ物にカルピスを入れてさぁ〜カルピスかき氷だぞと大声を発し、ぐるぐるを開始。スプーン片手に固唾をのむ子供達、おおできるではないかかき氷、白い雪みたいにガラスの入れ物に入っていき、ふんわり白い山の様になった。

子供達は大喜び、さあー誰か始めに食べてみなという。


一人がスプーンをサクッと入れこわごわ口にした。

どうだ旨いだろうと聞くと、全然上手くないだと、何でだ?他の子食べてごらん、やっぱり旨くないと女の子、おかしいなと食べてみるとただのカルピス氷水だ。


おかしいな、お菓子屋で売っているのと、かなり意気込んでいたのでガックリしていると義姉が丁度訪ねて来た。

ちょっと食べて見てというと義姉がスプーンでひと口、何コレシロップが入っていないか�$89ただのカルピスを氷で薄めているだけじゃないと原因が判明。そうか主役不在だったのか、あの赤や黄色やメロン色のシロップの凄さを感じた。

で、赤い自転車に乗りシロップを買いに行ったのでした。やっぱり主役的な物が欠けると駄目なのだ。



ラーメンにチャーシュウ、おでんに大根、野球にホームラン、ガラガラのお客の中で大相撲、やはり八百長抜きでは駄目だった。私の予想通り白鵬は優勝しなかった。


先日、本を全て処分したので日曜日に部屋中バルサンを焚いてもらった。

部屋に本がないというのも主役より脇役の方がいい映画のようでなかなかだ。

何、家の中の一番のおじゃま虫は私だと!?まあいいやと、かき氷を作った。大成功!

2011年7月22日金曜日

「信用問題」


今の世で信用できない人間達。


主に民主党の政治家、検察、警察、教育委員会、一部教師、一部公務員、美容外科、(ほぼ)東電、原子力保安院、原子力委員会、傍聴券を求め裁判所に並ぶ一般傍聴希望者(ほとんどバイト)、リーブ21で毛の生えた人(ほとんどヤラセ、毛が生えたらノーベル賞とか)、書店のサイン会に並ぶ人(ほとんどバイト)、綾鷹のお茶を飲んで旨いという板前たち(サギ同然)、飛行場に帰ってくるスポーツ選手を迎えるファン(ほとんどバイト)、朝日新聞、NHK他テレビ各局(まるで言論統制社会)、各局女子アナの国語力(みんな噛み噛み、間違いだらけ、訂正まみれ)、特にフジテレビの秋元優里の数十秒間下を向いていてADの合図で顔を上げるクサイ演技、そして噛むことNO.1


しっかり勉強しろといいたい。


ついでに顔デカなで肩女、安藤優子のファッション感覚、厚化粧、ついでに小谷真生子の時代遅れの無惨なロングスカート、全くその感覚が信用できない。この頃すっかり離婚疲れが顔に出ている。


国会の予算委員会で指名された海江田通産大臣の手に「忍」の文字、これは信用できる。

何しろ菅直人にいいようにコケにされてきたのだから。

山口組六代目の若頭である高山清司親分が命に別状有りと医療施設に移された。当代の留守を守り巨大組織を守り続けたこの凄い手腕は学ぶべきものが多い。専門書や教科書等で学ぶより命をかけた実践学の方が信用できる。


いじめ問題評論家、ひきこもり評論家、非行問題児評論家たちは自分が不良やグレた事、ひきこもったり、いじめられたりしていない者がほとんどだ。


ふざけんな、傷つけ傷つく辛さを知らないくせに。高い講演料などとってと言いたい。

勝間和代などの顔を一瞬でも見ると数時間は気持ち悪い。

自転車でぶっ倒れてそのままおだぶつになればよかったのにと本気で思う爬虫類顔だ。経済評論家(ほぼ全員)。



松井秀喜が日米通算500本塁打を打った。この人は本当に素晴らしい人格だ。

私と違って絶対に人の悪口を言わない、愚痴をこぼさない、同じ人は長嶋茂雄と王貞治の二人しかいない、スポーツマンシップの見本だ。


私と同じ岡山の星野仙一(悪口の塊)は最悪だ、何を考えてんのか分からない落合博満とかボヤキで生きている野村克也などと比べ様がない。かつて同じリーグで共に戦ったスペンサー選手は野村克也を濡れた雑巾と言った。

グチグチしているからだろう。だが一度仕事を頼んだ時、ていねいな御礼のハガキを達筆な文字でもらった。


そんな人は未だに誰もいない。

それ故私はかなり信用しているのだ(本当は心から野球が好きな人間なんだと)



人は見かけによらないものだ。

特に恋愛の相手は充分に品定めしてほしい、目的を達成するためには嘘八百だから。