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2016年8月3日水曜日

「小樽の人よ」

朝新宿西口発、長野県の山奥に10万ヘクタール、野球場20個分の中に創業400年の養命酒の製造工場があり取材し、その後山梨県にあるアサヒのワイン工場に行って帰った。

本日はかなりヘトヘトになったので多くを記せない。
昨日の夕刊で北海道小樽市にある「石原裕次郎記念館」が来年で閉館するという記事を読んでガックリしていたのも疲れが出た原因であった気がする。

どうした石原軍団、どうした小樽の人たちよ思った。
大スターの歴史を後世に伝えるためになんとかならないだろうか。
読売新聞夕刊に12行のベタ記事であった。

この国はつくづく文化後進国である。

2016年8月1日月曜日

「ラ・プラーヤ」




都知事選の結果については語らねばならない。このブログを記憶しておいてほしい。
裏切り、寝返りの新都知事が任期を無事まっとうすることはないだろう。
何故なら投票した多くの有権者がクリーンさを求めているが、その小池百合子氏にはどこを探してもないからだ。
情けないのはジャーナリストである鳥越俊太郎氏が池上彰氏のインタビューから逃げたことだ。彼はジャーナリストでなくなった。

安倍晋三総理総裁という人間はとことんついている。
この都知事選は負けて勝ったようなもので、やがて小池百合子氏を取り込める。
東京都を仕切っていた闇のボスの力をそぎ落とし目の上のたんこぶだった存在を戦犯にできた。情けなき政治家岡田克也民進党代表は、投票中に代表選不出馬を表明した。
これは政党人として許されない前代未聞の逃亡行為だ。

その頃安倍晋三総理は都知事選そっちのけで橋下徹氏とその盟友たちと三時間以上ホテルで会談していた。ひょっとすると“おおさか維新”から大臣をつくるかもしれない。
小池百合子新都知事は改憲論者であるから、国も首都も改憲色になる。
改憲の話がいいように進んだのか、ホテルから出て来て車に乗る顔は気分よさそうな笑顔であった。

また谷垣禎一幹事長はサイクリングで落車してかなり重傷となった。
やりたい放題の体制が作れるのだ。
根性無しの戦下手石破茂氏では勝負にならない。きっと閣外には出る根性はない。
リベラル派の代表岸田文雄氏を留任させ閣内に取り込み、2020年のオリンピックを自らの手で迎える気なのだろう。

とここまでは絶好調なのだが、肝心のアベノミクスはメッタメタとなって来た。
先週の日経新聞に企業の46月期の決算報告が載っていたが、減益、減益、減益ラッシュである。円高株安による不況の渦に日銀の黒田総裁たちはもう打つ手がない。
三本の矢どころか、弓折れ矢尽きたのだ。
リベラルよ結集せよ、お公家集団よ武器を持ち立ち上がれだ。
本当の勝負は3年後の参議院選挙(多分衆参同日選挙)だ。

♪〜三年目の浮気位おおめに見ろよ…と唄った女性(キー坊)が介護疲れにより、わずかな化粧品を万引きした。悲しいニュースであった。
政治家のみなさんは3年目は本気になってほしいと思う。大政変が必ず起きるからだ。
それまでに東京には直下型大地震が来ているかもしれない。
私の中に不吉で嫌な空気が流れている。その風の色は小池色のグリーンなのだ。
あ〜嫌だ。

土曜日、日経ホールで知人が出演している劇を観たあと、渋谷のラ・プラーヤというスペイン料理のレストランに行った。お客は私たち3人だけ、シェフは腕をふるってくれた。
間違いなく日本一美味しい店だ(値段は安いと言ってもいいだろう)。
三元豚のカツレツ、手長海老、浅利、イカなど入ったパエリアは、大絶品であった。
この店に来る友人に一本のワインを買い置いた。青いラベルに“夏の始まりに”と書いた。

2016年7月29日金曜日

「許されざる者」




私は次の行為をした人間は決して許さない。
仲間を裏切り、組織を裏切り、人を裏切った者を。
一度裏切り行為をした者は二度裏切る、三度裏切る、そして何度も裏切る。

私は神奈川県民だが仕事は東京都内で行っている。
いつ来るか分からないが必ず来ると言われている地下直下型地震、私の命は別にどうってことはないが、恩人、知人、友人、仲間たちが居て、そして会社組織がある。
それ故東京都知事選の候補者が大地震について、防災について何を語っているかをチェックしている。また、誰がいざという時都民を裏切るかを見定めている。

世論調査によると現在小池百合子氏がトップであるようだ。
その小池百合子氏の道程は権力に接近、密着するためには何度も寝返り、裏切り、そして組織人としてあるまじき裏切りをして来た。
別に鳥越俊太郎氏、増田寛也氏へぜひ一票をというのでなく。
自分のためにしか物事を考えない人間に、大地震が起きる確立が大なりという東京都を任せていいのだろうかと不安になる。

何度も裏切りを繰り返して来た習性は一朝一夕には治らない。
私を裏切り、仲間を裏切った人間も同じであった。
裏切りと借金の踏み倒しはビョーキと同じなのだ。
“一将功成りて万骨枯る”という言葉は仲間や組織(国のこと)を裏切って自分だけいい子になっても、東京都はガレキの下で息絶えることを意味しているともいえる。
景気回復も社会保障の充実も、保育園や保育士の問題も、全ては命があってのことだから、まず大地がガタガタ揺れた時裏切って真っ先に逃げ出さない人間をと思う。

主要三人の候補の他にも次の方々がと紹介される人の中に、この人はと思う人がいるやもしれない。残念ながら勉強不足でこの人たちのことを語れない。
返してもらえないかもしれない300万円を払って出ている人たちだから、きっと大人物に違いない。

いよいよ夏本番だ。今年はじめて元気なセミの声を聞いた。
わずか10日間ほど鳴くためにセミは生きていく。
深夜白桃の缶詰を一つばかし食べた。魔物のように美味しかった。

2016年7月28日木曜日

「あるキャッチフレーズ」

※しらべえより



天才的コピーライターは数多くいるが、大天才というのは日本広告史上唯一人しかいない、おそらく永久にいない。

そのヒトは仲畑貴志氏。
大島渚監督の作品「戦場のメリークリスマス」の音楽は坂本龍一氏であった。
その音楽アルバム発売の告知ポスターのキャッチフレーズは「異常も、日々続くと、正常になる。」昨日夜家に帰り仲畑貴志氏のコピーを思い出し、座右の書にしている「コピーのぜんぶ・仲畑貴志コピー集」を開いて言葉を確認した。
当時売り出し中のビートたけしさん、先頃亡くなったデビッド・ボウイ、そして坂本龍一氏も出演した話題作であった。

私たちは今、日々続く異常な事件、異常な出来事、異常な天変地異にさほど異常を感じない人間になってはいないだろうか。世界中で起きているテロの惨劇をテレビで見ながら、またか、そういいながら家族で食事をしたりしている。
テロリストに首を切り落とされる動画をインターネットで見ながらビールを飲んだりしている(これは私でない)。
大地震や大洪水、ハリケーンや竜巻による大被害のシーンを見ながら、オッ結構スゲエなと言いながら居酒屋で乾杯!あの人私のタイプと合コンなどをしている(いわゆる会社員の人々)。

一人二人残念に殺されても別にオドロク事もなく、例え五人十人殺されても、障がい者の人が十九人も殺されても、アッゲット、ヤッタァーとポケモンGOに夢中になっている。
現代社会の人間の有り様を今から何十年も前に仲畑貴志氏は見抜いていた。
正に異常は正常となっている。
健常者自体が自分自身の異常に気づくことなく正常だと思い込んでいる。

インターネット社会は人間を確実に破壊し、破滅させ続ける。
朝家を出て夜無事帰る保証は誰にもない。むしろ一日24時間生きているのが不思議に思える世の中になっている。
さりとてインターネットの便利さと進化は水と酸素と塩分のように無くては生きていけない社会となっていく。異常と正常の区別がつかない。私もよく分かんない。

このブログを書いている最中(夜十一時四十七分)に茨城県北部で震度5弱の地震があったとニュースが流れた。私の仕事の片腕は茨城出身だ。
実家のご両親にどこか安全な地(無いかもしれないが)に引っ越してもらう事をすすめたい。みなさん異常に気をつけて下さい、以上です。

2016年7月27日水曜日

「報道に(?)」




昨日戦後最大の事件が起きた。本日はブログを控える。

ただ一つ印象的な事を記す。
昨夜NHK九時のニュースで事件をより詳しく知りたいと思った。
だがNHK18分しか事件を取り扱わなかった。
MCの河野憲治氏はいつものように無感情、無表情であった。
このような事件は二度と起きないように、この位のコメントで次へとなった。
少々薄笑いだったのが不気味だった。

その後テレ朝の報道ステーションをチェックし、テレ東のWBSをチェックし、日テレのNEWS ZEROをチェックした。
MCの富川悠太、大江麻理子、村尾信尚、TBSNEWS23の星浩らをチェックしたが、皆それほどの切迫感も緊張感も、事の重大性へのメッセージはなかった。

私は思った、被害者の多くが障がい者であったからだと。
報道は差別しているのだ。もしこの大事件の被害者が、健常者であったら報道の仕方はもっと変わっただろうと思った。
プライバシーを考慮しているとしても、私はテレビ報道に(?)を感じた。

最早異常な事件は通常の事件と変わらずMCたちは自らの言葉を放棄し、あるいわ失い淡々とその日の仕事をこなすのみとなる。(文中敬称略)

2016年7月26日火曜日

「太陽の季節」




昨日ゴールドジムのことを書いたら、そもそもゴールドジムは“ソノケ”のある男たちが好んで入るジムなんだと教えられた。
駅前で便利だから入ったのだが知らなかった。
ボディビル系なのは分かっていたが、私の場合は時速10km位で一時間から二時間位歩くだけだった。私には全く“ソノケ”はないのである。

ナルシストというのは実に厄介な人間だ。
何しろ世の中の人はみんな自分を見ていると思っている。
また、見られているという、高揚した気分を全身に受けとめて快感を得る。
ドン・キホーテと呼ばれることもある。

鳥越俊太郎氏もそれに近い。
自分はカッコイイジャーナリストだという並外れたナルシズムが大ズッコケになっている。政治とは演説だがまるで演説になっていない。
聞く耳を持っているのが売りなら、朝から晩まで一カ所で討論会のバトルをやるべきだった。ジャーナリストは真実を語らねばその存在はない。

癌と闘いながら指揮者岩城宏之さんは、ベートーヴェンの第九を一番から九番までぶっ通しで指揮をしていた(休憩はある)、十時間位だっただろうか。
途中酸素吸入を受けながらタクトを振り続けた。鬼気迫っていた。その何日か後この世を去った。
最近では蜷川幸雄さんが骨と皮になりながら、酸素吸入をしながら演出をした。
私の好きだった神代辰巳監督はやはり車椅子に乗り酸素吸入をしながら映画を作った。
永六輔さんと大橋巨泉氏が死の直前「徹子の部屋」に出た。永さんはずっと口を開きっ放しでモノを語らず、大橋巨泉氏はシワシワになった体で思い出を語った。
残酷に変わった自分を見ろという覚悟があった。
私は見るに耐えなくなった。永さんのずっと開く口を見て。

渋谷区に住んでいた頃、青山サウナというのがあった。
東映ヤクザ映画の全盛期、ボスは富司純子さんの父親で東映ヤクザ映画の生みの親、大プロデューサーの俊藤浩滋さんだった。高倉健さんたちを連れてよく来ていた。
ゴールドジムで思い出した。健さんは鏡の前に立ってずっと自分の体を見続けていた。

健さんを愛してやまない田中邦衛さんとある年、下呂温泉の浴場で会った。
岩下志麻さんを起用して下呂温泉の老舗水明館の仕事をしていた。
浴場に全身ショボショボになった人がいた。
オシリの肉が煮込んだハンペンみたいだった。
田中さんですかと言ったら、おちょぼ口をとがらせて、どーもと言った。

話はずい分外れたが私が言いたいのは、ひと度事を成すためには命をかけるんだと言いたい。醜態をとことん晒せよだ。実はそれが真の美しさなんだから。
競輪を知っている人ならこんな言葉があるのを知っているだろう。
「後位凡走」これ鳥越俊太郎氏。「ちょい差し」これは強力な逃げ足を持ち一番先を行く選手をマークし、文字通りゴール寸前でちょい差しする、増田寛也さんは今この位置にいる。落車というのがある。ゴール目前にして猛スピードで三角から四角を目指した時、バァーンと落車する。小池百合子選手は無事ゴール板を通過できるか(?)
「まくり」という丈勝負がある、後方から一人で仕掛ける。
八人の選手をバンクの中央まで登り一気に抜き去る。「かまし」とも言う。
競輪用語に「もがく」というのがある、全身全霊を込めてペダルを踏む。
その必死さがもがくという表現になる。
勝負の神はこの「もがく」を最後までやった者にしか微笑まない。

候補者の入ったタスキをかっこ悪いから、あるいはオレの名は誰でも知ってるからと身につけない気取り屋は、ゴール寸前に行く前に落車する。
こう書いてみるとやっぱり石原慎太郎さんというのは特別だったんだなと思う。
いよいよ梅雨が終り、太陽の季節だ。