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2024年2月18日日曜日

「ばかな話、その(3)バナナ」

“マツコ・デラックス”ってだれがつけたのか知らないけど、見事に名は体を表しているよな。最近“はるな愛”がテレビに出ないよな。その“はるな愛”がさ、どうしても女になりきれなかったことがあると言っていたぜ、何だいそりゃ、一緒に夜を過ごした相手に、やっぱり男の体臭だなと言われた時、ショックだったと。見た目は整形できるけど、内なるものは整形できない。まして“心”は整形できない。マツコ・デラックスってさ。糖尿病になったり、痛風になったり、高血圧や心臓病、中性脂肪とか高コレステロールなんか大丈夫なのかな。今日さ会社の定期検診の結果が出たんだよ。これ見ろよ、かなりヤバイッてよ、俺まだ38歳だぜ、これからは、“マツコ・スラックス”になりなさいなんて女医のババア(お年寄りです)が言ってたよ。朝マックはダメ、コーヒーに砂糖なんて許されない。筋子、白子、明太子、“子”のつくものはダメ、“子作りの行為”も気をつけてだと。腹上死するからだと。身長168センチ体重86キロ、減量目標はとりあえず20キロ減だよと言って大笑いしていた。“目クソ鼻クソを笑う”というけどョオ、自民党の裏金のことを、自民党の人間だけで調べるなんて、笑ってしまうよな、そうだよ、ヨソの国だったら暴動だよ、ホント日本人は骨抜きになってしまった。株価はバブル期並みの高さなのに、マイナス成長だぜ、どうなってんのこれ、世界の企業ランキング50社の中に、日本の企業で入ってんのは、トヨタ一社だけだってョオ、ばかじゃないのこの国は、GDPはドイツに抜かれて第四位、近々インドに抜かれるんだってよ。バブル期は世界企業ランキングの10位以内に7社も入っていた。NTTが一位だったけど、今はむかしの光いまいずこ、蛍の光だよ。“マツコ・デドックス”だな、と大笑い。終電二本前の列車の中、私は腹ペコであった。三人は缶ビールや缶ハイボールを飲んでいる。こん度の人事酷いよな、あの茶坊主が本部長だっていうんだから、ウチの会社も終りだね。結局ゴマスリが勝つんだよ。カツサンドを食べていた。マイナス20キロ目標の男は、その他にもカレーパンの入った袋をヒザの上に置いている。ロシアはやっぱり恐いよな、プーチンは政敵の“ナワリヌイ”を殺してしまった。日本と違ってナマヌルクないんだよ、プーチンのロシアは。元幹事長の二階俊博が、本を爆買いして3500万円で3万冊を買ったとか、イチイチ、本の名を出さないで、貴重な古書を一冊3500万円で買ったんだ。それじゃその本の名はと聞かれたら、この歳になると本の名は忘れる。古代エジプト時代のエロ本だったのは憶えている。“男女問題の研究”のために買った。ワシは読んだら捨てる主義だ。なんて言ってみたらと思うな。“マツコ・ダンシャリスト”だな、そうそう、三人は盛り上がる。中国の話でビックリしたことがあるぜ、何だよ、かなり前に安藤サクラ主演の映画で「百円の恋」というのがあったろ、あったあった、いい映画だったな、その映画が中国でリメイクされて大ヒット、興行収入が3日間で、237億円だって。ええ~、何それ、2月16日の日経に載っているよ。日本では低予算で作られ、単館上映だった。家でゴロゴロしていて、食っちゃ寝、食っちゃ寝の生活をしていた主人公の女性は、体もブヨブヨ太っていた。時々近所のコンビニでバイトをしている。そこに一本百円のバナナを買いに一人の男が来る。(新井浩文)主人公はヒトメボレ(ひと目惚れ)。男はボクサー、近所のジムで練習しているのを知る。主人公はついた恋の火を消すことはできない。家族も見放していた。自堕落な生活から、イチネンホッキ(一念発起)。アタシはこの生活から抜け出すんだと、ブヨブヨの体で走り出す。安藤サクラは、この役作りのために、たっぷり太らせ、ガッツリ減量した。役者さん根性はスゴイことを知る。中国の映画界は日本の10倍だ。坂井真紀主演の「ノン子36歳(家事手伝い)」という映画もよかったよなあ。私は映画の話になって、急にこのウルセイバカたちがかわいくなった。女性は一人の男性によって急変できるのだ。残念なことに新井浩文という、いい役者が現在刑務所の中にいることだ。下半身にくっついている彼のバナナが、イケナイ事をしてしまった。高いバナナとなってしまった。もうすぐ出所して来るだろう。映画界は彼を迎え入れてやってほしい。実にいい役者だから。その夜、「イースタン・プロミス」と「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を見た。朝シャワーを浴びて新聞に目を通して、「ゴーン・ガール」と「そして父になる」を見た。いずれも最高にいい作品で、何度か見ている。午後五時から打ち合わせがある。その打ち合わせに映画のいくつかのシーンを見てもらうために。で、ゆっくりしてから東京へ向った。銀座中央通りの、シャネルショップは外国人の行列で入場制限、コロナ禍がウソのようだ。女性がいかに恐いかを知りたい人は、デヴィッド・フィンチャー監督の「ゴーン・ガール」がおススメだ。夫婦とはまい日、殺意と殺意で向き合っている、赤の他人なのだ。(文中敬称略)









2024年2月10日土曜日

「ばかな話、その(2)トヨタ」

久々の400字のリングだ。何度か書いてきたが私の書いた原稿用紙コクヨの20×20字詰めの紙を、FAXという近代的道具にてテキスト化してくれる大切な方に送る。この作業が愚妻の担当なのだ。私と同じですこぶるメカオンチなのだ。我が家のFAXは古いもので、まい日機嫌が違う。それ故大切な方にご迷惑とお手数をかけてしまう。その大切な方に諸事情が発生して、リング上での動きがレフリーストップとなっている。一月一日能登大地震、二日ジャンボ機炎上、辰年は大乱で年が明けた。能登の人々は今も起つ事がままならない。今日どうしてもと400字を書いた。大切な方がテキスト化していただけたら発信できる。二月七日朝刊に「トヨタの純利益初の4兆円」と大きな見出しがあった。バカヤローフザケンナと思った。系列とかいって下請けをイジメにイジメて利益を出す。(乾いたタオルも絞るという)時価総額は50兆円とか。資本提携をした小型車メーカー、ダイハツとか、スズキもトヨタ方式で徹底的にシゴかれて、不正の乱発となった。バカヤローなのは、そのトヨタの金持ちたちが、いち早く能登大地震への援助支援体制をとって何かしたかだ。答えはNO! 未だに何も聞かない。私の耳が遠いのかも知れない。40兆円も利益を出すトヨタや、かつて38兆円近い利益を出していたソフトバンクなどは、ゼーキン(税金という)を払わない。大谷選手が少年たちに6万個のグローブを贈ったが、私の応援する少年野球チームに、トヨタやソフトバンクから、バット一本、ボール一個も届いていない。大阪の西成地区や、東京の山谷地区で働いている貧しき者(私も同じ)に、ショーチュウ(焼酎という)一本も届いていない。国家予算の3分の1の利益を出しているのは、独占禁止法違反だ。元アサヒ(朝日ともいう)の記者が、ちょいと一緒になった時、岸田文雄に麻生太郎と縁を切れ、どこより早く派閥を解散して、安倍派も解散させろと命じたのは、“グズの岸田”と言っていた。元派閥のボス古賀 誠だったと。大酒飲みの岸田文雄はこの命令をグイグイ飲み込んだ。今や一強だ。古賀 誠と麻生太郎は、福岡県のボスとボス。で、自民党の派閥は、麻生派だけを残して、解散ブームとなっている。バカヤローなのは政治家の裏金は、不明、不明、不明、行方不明だ。私がある年、ある会社から少しばかりの裏金を預かっていたら、丁度税務調査が入り、朝から夕方まで(昼に弁当でもと言ったらケッコウですと食べに行った)ネチネチ、ジワジワ、調べられ、次の日もやられ、週に一度、二度会計士と呼び出され調べられた。これは脱税です! 犯罪ですよと大声を出した。クソ忙しい中、仕事のトラブルが続出している中、徹底的にイジメられた。仕方ねえ、頼みたくないが国税OBの知人に事情を相談したら、なんだい統括官、すっかり態度が変って、ほんの少しの税金で一件落着となった。その時の統括官のオッサンと、立ち食いそば屋(小諸そば)で隣り同士となった。オッサンはチクワ天そばを食べていた。わざと横に行った。ズルズル割り箸ですすっていた。バカヤロー日経平均株価が三万七千円近くとなった。株を持った金持ちが、どんどん金持ちになって行く。実質給料はずっとマイナス、大企業は値上げで儲けベースアップの大盤振る舞い。我々弱小(極小)会社は給料なんて上げられるはずがない。三月から無担保融資の借金の返済が始まる。広告界は人工知能AIによってシケタ業界となって行く。やってられないから払えない。大企業のトヨタやソフトバンクからとってと言うことにしている。あとは両手を上げて“万歳三唱だ”。新作の映画が二月二十五日完成する。寺尾学ぶ監督、梅根秀平さん撮影、浅葉克己先生、北野里沙さん、仲野 温さん、後藤仁美さん出演。映画界始まって以来のことをやった。ファンドで資金を出してくれた多くの人々に感謝。そして親愛なる二人の兄弟分に大感謝だ。トヨタやソフトバンクより世の中に貢献している。バカヤローなる将棋界にため息だ。藤井聡太に勝てる奴はいないのか。まったく情けない。大好きだった将棋番組を見なくなった。九州の福岡からなんと65分で羽田に着いた。(日)、(月)、(火)と早朝から広いところをアチコチ撮影して回って、足腰はヒメエ(悲鳴ともいう)を上げていたので、羽田からタクシーで帰った。高速道路が雪の影響で交通止め、でもって辻堂の家まで約2時間かかった。昼に弁当を食べただけだったので、途中セブンイレブンで、助六弁当(おいなりさん二個に太巻き四個)を買って食べた。十二時少し前に家に到着。バタンキューと眠りたいが、しっかり不眠症で、タランティーノの名作「パルプ・フィクション」(約二時間三十分)を見た。やはり抜群によくできている。いい歳をして自分は、なんてバカな人間なのだろうかと思った。仕事をやればやるほど思いが入り過ぎるクセがあり、結局入るものより、出るもののほうが多くなる。バカにつけるクスリはない。松本人志は下半身もずっと芸達者だったのだろうか(?)、かつて下半身は、武士の情といわれたのだが(?)。暴露系ユーチューバーの、ガーシーに求刑四年、すっかり泣きが入っている。ヤクザ者の世界では、警察根性(決して自白しない)がある人間が最も評価される。照ノ富士の優勝はうれしかった。ボロボロの体でも、根性が横綱だ。何かと告げ口や、泣きを入れる男は、こぢんまりした生き方しかできない。根性あるバカになれといいたい。この国は本当に大丈夫だろうか。記憶がないを、連発する記憶力のない政治家に何ができるんだ。恥を知れバカヤロー。こういう政治家は、「指定管理政獣」に指定しべしだ。この世とは、パルプ(紙)の上の、フィクション(作り物)。(文中敬称略)
















2024年1月12日金曜日

「ばかな話、その(1)乾燥剤」

令和六年より「400字のリング」は、「ばかな話」一行の日もあれば、400字詰め原稿用紙5枚の日もある。我が家のFAXは壊れ気味で、ごきげんナナメの時は、私の書いた生原稿をテキスト化していただく人へ送信できない。文字校正や、テキスト化していただく人から、ここはマズイのではとか、ここは違っているとか、ここはこうしたほうがなど、ありがたきやりとりに、我が家のFAXはブータレて送信、受信拒否となる。PCやスマホが使えないということは、実にややこしく、ヒトビトにご迷惑をかけてしまう。ガラケーを使っているのだが、ショートメール通称(SMS)のやりとりもままならない。仕方ないいつもよりもっと一生懸命ばかになろうと心に決めた。昨年末私が誰れよりもアコガレていた坂田利夫師匠が亡くなった。「アホちゃあねん、パーやねん」という言葉にアコガレた。アホとパーと五分の勝負をできるのは“ばか”だと決めたのに師匠は82年の生涯を終えた。そっと静かに老衰で“ありがとさ~んと”。野球のエリートが人生のエリートになれる。そんな保証はないと、ある高校野球の監督が言っていた。東大を出たからといって、人生のエリートになれる訳ではない。霞ヶ関、永田町の東大出が、パー券だキックバックだ、証拠隠滅だと騒いでいる。一生懸命騒いでいる。一月一日「能登大地震」、二日「日航ジャンボ機大炎上」。運命論者の私には、やはりこの国は数奇な運命の国であり、故小松左京が書いたように、日本沈没の運命をクッキリと見るのだ。佐賀が生んだ葉隠の精神は、“一日一死”、朝起きたら、夜には死んでいるやも知れない。これが武士道精神となった。であるから、朝には体を清め、ちゃんと洗った下着(ふんどし)をつけた。もし汚れたりしていたら、一家一門の恥となる。一歩間違えると軍国主義となるのが、武士道精神だから、気をつけねばならない。そんじゃノーパンでとなる人も多い。霞ヶ関、永田町のエリートたちは、ノーパン大好きであるのはいうまでもない。内閣官房や、警視庁公安部は、エリートたちの内緒の部分をすべて知りつくしている。いざという時に役に立てる。この延長上にジャニーズ問題があり、松本人志=吉本興業問題である。次はその次は、ほぼ想像できるのだ。さて、志賀原発は本当に大丈夫なのか。総理大臣は何故能登に行かないのか、留守をしていると寝首をとられるから心配なのかも知れない。日本は地震帯の上にある。それなのに学習効果がなく、水がない、食べ物がない、トイレがない。灯油、ガソリンがないを繰り返す。テレビではひたすら歩いて食べ物を見つけ、ウマイ! おいしい! を連発する。将棋の名人であった故米長邦雄は、兄貴はバカだったから東大に行った。私はおりこうさんだから将棋さしになったと言った。エリートたちには危機感という感性がないのだ。大好きだった歌手、八代亜紀さんが急逝した。芸能人絵画展というのがあった時、その絵を観たがとてもいい絵だった。♪~ 雨々ふれふれ もっとふれと歌ったが、今の能登では雨よ止め、雨よ止めだ。七尾に大親友と行ったことがある。故高橋 治の“風の盆恋歌”の祭りを見に行った。夜から明け方まで、ゆらゆら踊る。みんなが参加してゆらゆら踊る。能登はいらんかねえ~、故郷能登はよォ~、こんな歌もあった。日本列島に絶妙の形で突き出た能登半島のことを思うと、気分が鬱状態にある。電気を消して深夜映画を見ながら、岡山の知人から送っていただいた、ハムの燻製を袋から出して食べた。紙みたいにペラペラなのだが、これが咬むほどにやわらかくなり、絶品の味となる。一枚、二枚、三枚、番長皿屋敷みたいに数えながら映画を見る。オッ、これでラストだなと口に入れる。咬めば咬むほどマズイ、なんだこりゃと電気をつけたら、乾燥剤の袋だった。“ばか”だなまったくと思った。見ていた映画はデンゼル・ワシントン主演の「イコライザー」であった。その題名の意味は、平等にするものであった。地震も平等になると、いよいよ静岡、そして東京だ。防炎対策できることから始めよう。朝は体を洗い、きれいな下着をつけよう。(文中敬称略)
















2023年12月12日火曜日

つれづれ雑草「リステリン」

山のように嫌な事があり、荒波のように困難は押し寄せ、救い難き政治家が悪業を行なっている。テレビでは大谷、大谷、大谷。1000億円の契約金かと大騒ぎ。号外まで出るという今日この頃。大谷翔平選手は日本人にとって誇り高き稀有な選手だが、第三次戦争前夜ともいわれている世界情勢の中で、もっと、もっと報じる事があるはずだ。国の悪事はこういう騒ぎの影で着々と進めて行く。三年間にわたるコロナ禍で、私たちの状況は激変した。数多くの恩人、知人、友人は旅立ってしまった。又今も酷い後遺症に悩まされている友人も多い。一つの仕事をもらったうれしさに、携帯に向って何度も何度もありがとうございましたと、頭を下げる業界人の姿を見ると、切なくなるのだ。いやまてよ、それは自分かもしれない。金もうけの話をしないで酒を飲める良き友は、殆んどあの世に旅立ってしまった。夢とロマンを語ってくれた先輩たちもいなくなった。つまんねえ、まったくつまんねえといいつつ、“銀だこ”というたこ焼き屋の横を通る。タコハイボールを飲む客で満員だ。会社の同僚たちだろう。男6対女性4位の比率だ。酒を飲んでキャーキャー大声を出してバカ笑いする女性は、ほぼ不美人だ。それでも飲んでいる男は、あわよくば今夜はと狙っている。たこ焼きのソースと、カツオ節の味がたっぷり残っている、口と口でキスを交わすのだ。そしてその先へと進み人生を失う。ギョーザのケースも、焼肉のケースも、ヤキトリやジャージャーメンのケースも同じだ。“臭い仲”というのは、ほぼ後悔をする。なんでマスク、マスクとうるさい人間が、ニンニクの臭いたっぷりの仲で、キスするのだろうか。映画の仮編集を終えた十二月九日(土)の夜の赤坂、通称ヤッカン通り(ヤクザと韓国料理店が多い)のアチコチで、酔って抱き合う男女を見た。あ~嫌だ嫌だと思いつつ、頼み事がある人に、会うために先に向う。ポン引き(客引き)の男が、そこかしこにいる。さすがに私には声をかけない。柄が悪いからだろう。あるいは同業と思われているのかもしれない。日本人よ冷静に考えよ、今パー券、パー券、裏金、キックバック、16文キックの話がどっと出ているが、この裏に読売新聞とアメリカのCIA(つまりアメリカ国)が深くからんでいる。読売の創業者は正力松太郎、内務官僚のボスだった。それ故、時の政権の裏の仕事を秘かに行う。グズという仇名を持つ岸田文雄にいら立っている。アメリカはイスラエルから手を引けない。ウクライナへの支援もままならなくなった。日本というサイフの中からもっと、もっと金をしぼりとりたい。すべてにグズな岸田文雄は使えない存在なのだ。ビートたけしの映画“首”ではないが、岸田文雄は首と判断された。財務省が絵を描いている。その財務省ベッタリの麻生太郎を首切り役にした。中国+ロシア、インドの台頭、核をアメリカ本土に着弾させる能力を持った北朝鮮。ユダヤ資本に牛耳られているアメリカは、日本人が貯め込んだタンス預金1000兆円が欲しいのだ。郵政民営化でガッポリ稼いだように。財務省はアメリカの戦費をかき集めるために、増税、増税のペースを急ぐこととなる。グズグズしているなと。本来検察のリークは、朝日新聞がいの一番であったが、今回、読売にリークしたのには深い意味がある。あ~嫌だ嫌だ。だが乱は人を生み出すという。きっと政界は再編成となる。だがしかしアメリカの子分であることに変わりはない。“専守防衛”から反撃能力へ、戦争オタクといわれる“石破茂”がやけに明るい。前総理大臣“菅 義偉”が、競輪用語でいえば、“大まくりを打つ”(後方から一気にアタマになる)を仕掛けるだろう。小泉、河野ラインを先頭に使って、石破に一着を取らせるのだ。石破大嫌いの麻生太郎は悩ましい。しかし政界の一寸先は闇だ。ドサクサの中で伊集院 静がこの世を去った。無類の競輪好き、博打好きであった。自から無頼派といっていた。無頼とは頼るもの無き人間のことだ。銀座で女性にモテた作家は“故吉行淳之介”がいちばんといわれてたが、伊集院 静も吉行に負けずモテたという。故夏目雅子と時間を共にしていた、逗子の“なぎさホテル”は無くなってしまった。お洒落なホテルだった。今の世は死んだ者は、二・三日で忘れられる。ヒジョーニカナシイ、ワスレナイデチョーダイ! と故財津一郎さんは言っているだろう。そして、テレビCMをやっている葬儀屋さんには十分気をつけてチョーダイと。とにかく次から次にこうしたほうがと値が上っていく。終いにはケンカになるという。板橋にまっ正直な葬儀屋さんがある。恩人であり友人でもある。その人を紹介する。ところでオ~タニさん、ぜひ日本の映画界に出資をお願いします。そうしたら号外をバンバン私が配ります。そんなこんなで400字のリングは今年の最終回、今後どうするかを考えます。サバイバルゲームが待っている。こんな映画を見た。すっかり倦怠期に入っている夫婦が、その夜久々にベットでとなる。二人は洗面所に行って、リステリンでうがいをする。妻役はニコール・キッドマンだった。みなさんよいお年を迎えてください。
文中敬称略)






2023年11月24日金曜日

つれづれ雑草「雨の朝にて」

長~い間、太田胃酸い~い薬ですと言ってたが、ズルーイ薬となっている。分量がかなり減っている。布製のガムテープは、丸々と太かったが、バウムクーヘンみたいになっている。ティッシュペーパーの箱は枚数が減らされて薄形になっている。老舗ブランドのかっぱえびせんや、ポテトチップスは、袋はパンパンだが中身は半減している。スーパーの刺身は薄切りにされてヘラヘラとなり、大根のつまをてんこ盛して見た目を海鮮盛に見せている。世の中は何もかもが実質値上げとなっている。ザ・ケンジヤないわよね、マツタク、ズルイ、セコイ、スクナイ。星乃珈琲店内、私が小さなテーブルでシコシコと雑文を書いているうしろのテーブルで、女性三人がスーパー、コンビニ、さらに長い歴史を持つブランドへの悪口雑言。アレモヘッタ、コレモヘッタ、ヘッタヘッタで腹減ったと、どこぞで買ってきた助六寿司のパックをパクッと開けた。これ見てよ太巻きが細巻きに、おいなりさんがこいなりさんになっていると、見せている。何よ、ガリがたった三枚じゃないと言う。店の近所に幼稚園があるので迎えに来ているらしい。一人はワニのような顔で、一人はニワトリのようで、一人は黒い金魚みたいであった。声が大きく、笑い声は不気味であった。何だかオカルトチックになったので店を出た。顔はトイレに行った時に、マジマジと見た。ウルセイナと言いそうだったが、同感することもありそっとスルーした。過日、新幹線の車内で見た女性は三十五・六歳であった。ZARAの紙のバックと、シャネルの小さな白い紙バックを空席の横に置いていた。手には本麒麟の赤い缶ビール。つまみに“とびっこのくん製”と、ナッツの袋入り。これが臭いのなんので、顔をマジマジと見た。相手も私をドキッと見た。誰れかに似ているなと思った。そうだ京都へ行こうじゃなくて、そうだ時々行くラーメン店の奥さんだ、と思うとあの奥さんはいつもハキハキしていて、かんじいいもんなと思った。勿論別人だが世の中には、二人ソックリな人がいるという法則があったはずだ。オット見ると、どこぞの車両から連れの男が来て、紙袋をどけて座った。同じ会社の人のようだ。えっ何! 電球の球を取りかえる時に、椅子から落ちて大怪我をしたの、そんな会話が聞こえた。女性は赤い本麒麟をグイ、グイと飲みこんだ。CMの定番のセリフ、プハァーウマイ! は言わなかった。それじゃ行っても会えないわけ! と強く言った。女性の方が上司らしい。私も切れた電球の球をとりかる時に、グラグラして何度か落ちそうになったので、この頃は行なっていない。ということは家の中のことは何もやってない。実に使いものにならない存在なのだ。うどんを食べ終って、どんぶり位自分で下げれるでしょ、と怒気を放っ声がした。入ってくるものが減りつづけ、出ていくものが値上げラッシュで増えたせいか、殺気を感じる。この季節家に帰ると、一枚、二枚、三枚とかつて仕事を一緒にした人や、お世話になった人の奥さんからの葉書が来る。夫が旅立ったので……、との一枚だ。毎年思うのだが圧倒的に奥さんからのが多い。やはり男より女性の方が生命力が強いのだ。男は絶対女性を敵に回してはいけない。勝つ見込みはない。テメェ~、ナメンジャネーヨ、若いホストに1千万近く突っ込んだ、若い女性がカッターでホストを斬って、叫んでいるニュースを見て、ドキュメンタリー番組で見た、ある女性医師のことを思い出した。エルメスのバックに何故か700万の札束(銀行の帯付)をブッ込んで、お目当ての店に行き、一晩で700万を使い、明け方新宿の街から去って行く。時々ある地方からやって来る。ホストに入れ込んで風俗へ売られ、やがてアジアの国に売られ、臓器まで売られて行くケースを知っている。有名な事件があった。ある地のホスト界のボスが、後輩のホストたちに殺され、薬品を使って溶かされた。バスタブかなんかの中に、金歯だか銀歯が残っていた。ノルマ、ノルマを達成できないホストに、やりたい放題のヤキを入れたりしていたらしい。ホスト狂いをする女性に同情する声は少ない。行く方が悪いのだと思われるのだ。でも、シャンパンタワーで背負わされた借金を懸命に働いて完済して、しっかり立ち直り、幸せをつかんだケースも知っている。バカバカしさに早く気づき、強く生きる意志があったからだろう。夜の世界はちょっとやそっとでは学べない。入学は簡単だが、卒業は厳しい。そして学費は高いのだ。私の親愛なる友は、夜の歌舞伎町を知り尽くしている。困っている人は紹介する。場合によっては相談に乗ってくれるはずだ。現在十一月十七日金曜日、朝九時三十九分十六秒、外はどしゃ降りの雨だ。各局、朝の番組でエンゼルスの大谷選手がMVPを獲得したと報じている。生まれながら、才能と体力と知力に恵まれた選手が、人一倍努力をした結果だ。興味は800億円近いという契約金を何に使うかだ。ぜひ日本の映画界に投資してほしいと願う。それよりも若くして戦力外通告されて、これから妻子をどう養って行くか、途方に暮れている選手たちに、負けるな、人生はこれからだぞと声援を送る。“勝者には何もやるな、すでに勝利を手にしているのだから”、そんなことを、確かE・ヘミングウェイが書いていた。徳川幕府を倒したのは、関ヶ原の合戦で負けた、薩長土肥が中心だった。私もリングの上に立って、ファイテングポーズは失わない。バカはバカなりのケジメを求めて。◎前回倉敷の“ナマコ壁”を“マナコ壁”と書いてしまい、間違いを指摘された。この場にて修正する。(文中敬称略)












2023年11月12日日曜日

つれづれ雑草「倉敷とアナキストの妻」

岡山県倉敷市に美観地区という場所がある。この地区をみんな、みんなが大切にしている。派手な看板やネオンサインもない。高い建物もない。そこに林源十郎商店という、ステキな施設がある。ずっと昔は漢方薬店であったらしい。一人の熱血漢が次々と新しいことに挑戦し発展させている。“めをみはる”とはを実感する。男の名は「辻 信行」さんだ。10年ほど前にそこでアートディレクターをしていた女性に紹介された。女性は何年か私たちの会社の仲間であったのだが、ご主人が岡山出身で、その地で仕事をしていたため結婚後、岡山での生活となった。ご主人は下戸、女性は土佐出身でかなり飲める。今回は辻 信行さんより、「一棟貸の宿」をオープンしたので、ぜひ来てくださいと招待状を頂いた。丁度湯布院に同様の宿を建てているオーナーから、諸々アドバイスを求められていたので、仕事仲間と三人で取材に行った。かつては大きな病院であったとか、旧土屋邸をリニューアルをしたのであった。古きを残しつつ新しさと絶妙の調和をさせる。これが見事に大成功であった。美観地区とも調和するこの宿には、女中さんはいない。屋号の看板もない。「土屋」という小さな表札のみ、いくつかの箱庭には、腕のいい植木職人さんの細やかなセンスが生きている。座布団もない。テレビもない。座椅子はなく、上質な椅子がいくつもある。茶受けなどもない。ビックリするほど香り高いヒノキのお風呂が大小ある。料理は自分たちで作るか、外で食す。朝は隣接するカフェレストランで、八時から利用できる。私たちが泊る前日には、倉敷の“菊寿司”(そのおいしさはNo1だと思う)が出張してくれて来て、対面式のキッチンで握ってくれたとのことであった。(ウラヤマシイ)基本は自分たちで選んだ店に行って食す。つまり食事は出ない。自分の歯磨きだけ持って来てと言われた。何があるかといえば山ほどある。窓からは爽やかな風が汚れた胸を洗ってくれる。差し込むやわらかな美しい光が、ささぐれだった心をおだやかにしてくれる。雨戸や鉄のトビラなどはない。マナコ壁の美観地区と対話するような気分を縁側で味わえる。高瀬舟が川をゆく、2名、4名、10名と、三種類に区分けされる仕組みとなっている。私たちには全部を使わせてくれた。風と光、小さな置物まで、辻 信行さんのセンスが生きている。スバラシイ寝室なので、ペッタンコの床生活者の私には、豪華なベットと寝具がもったいなかった。一棟貸の宿は全国で生まれている。後継者のいない旧店舗や、1000万戸ともいわれる空家の利用だ。調理場もなく女中さんたちスタッフもないので、静かなること山の如しだ。人手不足の時代、こういうコンセプトを持った「宿」が増えるだろう。辻 信行さんは、酒津の“川辺のレストラン”とか、ジャムや焼菓子も作っている。それも自分たちの仕事場の中で、(旧屋敷をリニューアル)外にはサウナもあり、きれいな水風呂もある。実にオープンで、ユニークな仕事場だ。川辺のレストランは名所となっており、今度ピザの釜を造った。90秒でおいしく焼ける。釜の石組みも多色の石をつくり、一つひとつが鮮やかに存在している。究極の地方創生を行なっている。料金はフツーであるので、ぜひ行ってチョーダイ。バリアフリーなのでご心配は無用だ。裸足で畳の感触、窓から見る夜空は絶妙である。久々に本でも読むかと、瀬戸内晴美(出版時)の「美は乱調にあり」を持参したのだが、宿の美は実に整調であった。私は今アナキスト大杉 栄の妻で二十八歳で憲兵隊の甘粕正彦大尉に、殺され井戸に投げ捨てられた大杉 栄、甥の六歳橘宗一(道連れ)、そして妻の伊藤野枝のことに興味を持っている。ダダイストであった辻潤とのW結婚、大杉 栄が情人であった神近市子に刺された、有名な葉山の“日蔭茶屋事件”十年間に七人もの子を産んだ伊藤野枝の生命力、その血みどろの人生に、大正時代の熱愛を感じる。「平塚らいてう」の同人誌に詩作を送っていた伊藤野枝、すこぶる魅力がある容姿。大正時代の作家は血気盛んであった。神近市子は後に社会運動のリーダーとなった。熱情熱愛の行き先は殺す、殺されるか、あるいは自裁するか。芥川龍之介も、火野葦平も、ただなんとなくの不安でと死んだ。大正時代は15年間であったが、最も文学的で、劇場型の時代であった。作家は死んでこそその名を残した。令和の現在そのようなドラマタイズされたものは皆無であり、作家は不作揃いだ。伊藤野枝の子たちは今も生きている。(何人かは分からない)現在日曜日の朝六時三十四分、テレビのニュースで、藤井聡太八冠が竜王戦で勝って、インタビューを受けている姿があった。彼が強いのか、他が弱いのか。ボソボソ何を言っているのか分からない。私は彼に生身の人間性を感じない。彼にぜひ血みどろの女性関係(男関係もある)を経験してほしいと願う。つまり“人間になってほしいのだ”そうでないと、サイボーグ的で終ってしまう。お手本は囲碁の天才、「故藤沢秀行」だ。藤井聡太のライバルが言った。“彼は人間を拒否している”と。人生は乱調にありだ。(文中敬称略)






2023年11月5日日曜日

休筆のお知らせ

芸を売るために、数日間、旅に出るので休筆致します。

急に涼しくなってきたので、皆様、ご自愛ください。

2023年10月28日土曜日

つれづれ雑草「ザ・ホエール」

ヒッジョーニカナシイ。ピアノ売ってチョーダイ、もっともっとタケモット。近頃このCMが流れないなと思っていたら、私がヒッジョーニ大好きな、財津一郎さんがこの世を去ってしまった。“ヤメテチョーダイ”と右手で左の耳をかきじゃくるギャグや“ヒジョーニキビシイ”というギャグも大好きだった。舞台の役者としても、俳優としてもいい味を出していた。享年89歳、この世の中に大貢献をした。今の世はヒジョーニキビシイ、ヒジョーニ熊が出る。人類が熊たちの生き場所を奪ってしまったからだ。親熊は子熊の空腹を満たすために、人類が生活している所に出没する。ヤメテチョーダイと熊たちは思っているだろう。どんぐりや栗の実など木の実類を主食にしていた熊は、牛や鹿、豚などを食べる肉食獣となっている。日本は世界一の山林国家なのに何故こんなことになってしまったのだろうか。山には山の掟があり、海には海の掟があった。里にも里の掟があった。人類はすべての掟を破ってしまった。一つ、二つ、三つと頼まれた、仕事らしきものがあり、歩いて、歩いて、歩きつづけていた。その中である博物館を見て来た。小学生になったように楽しかった。マンモスや象の骨体。マッコウクジラの巨大なチンボコ。虫メガネでやっと見れる極小の昆虫類。石器時代の人間の創意工夫、大好きな縄文時代の創造物。弥生時代の刀剣もあった。縄文時代は戰がなく、弥生時代から領地の奪い合いが始まったことが分かる。稲作農業が生まれ、米や麦などの穀物類が主食となったからだ。太い木を尖った石の破片でくりぬき丸太舟を造り、巨大クジラを、木の先につけた尖った石を、木の蔦でくくりつけただけの道具で、飛びつき、突き殺す。集団で行ない、平等に分け合って空腹を満たした。私はこんな時代に生まれたかった。しかし私は何も造ることができないので、食うだけで、ヒッジョーニバカにされただろう。博物館ですっかり小学生になった夜、「ザ・ホエール」という映画を見た。妻がいて、16歳になる娘がいる一人の男は、体重が240k近くになっている。ソファーに座りひたすら食べる。フライドチキン、宅配ピザ、マヨネーズたっぷりのサンドウィッチ、チョコレート類。男は大学生に文学や詩を教えている。当然インターネットで。かつての恋人だった人間のお姉さんが医師で訪問医療に来てくれる。男は妻と娘と別居している。男には講師で稼いだお金が15万ドルほどある。妻はそれを狙っている。学業不振で8歳の時に自分を捨てた男(父)を、デブのバカと罵る。宿題のエッセイを自分に代わって書けと命じる。男の恋人は、男であった。つまり主人公はバイセクシャルだった。パートナーが死んでしまったショックで、大食漢となり始めてしまった。映画は訪問に来た医師の女性が血圧を計り、上が238、下が140近いからすぐ入院しないと、一週間内にうっ血性心不全で死ぬという。その一週間を描いている。器具を使わないと一人で歩くこともできない。何をするにも長い棒が必要なのだ。年齢はきっと40歳位だろうか、男が娘のエッセイのために選んだのは、「白鯨」だった。文学者であり、詩人の男は娘のために、モビィ・ディック(白鯨)を殺すことに命をかける。片足の船長エイハブのことを書く。240k近い男を演じた役者は、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞した。ハリウッドのこういう映画は抜群にいい。ミッキー・ロークが主演した映画「レスラー」を思い出した。老いぼれたプロレスラーと、別居している年頃の娘との物語り、ゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞した。ブルース・スプリングスティーンの主題歌がヒッジョーニgoodだった。財津一郎さんサヨウナラ、たくさんの笑いをありがとう。この頃すっかり笑うことが少なくなった。この世はヒジョーニキビシイ。もっと、もっとそうなるのだ。オドロクほど進化しない、ヒジョーニワンパターンの国会中継を見ていて、この国の終末を感じた。日本国のGDPはついに第4位となった。すぐにインドに抜かれる。平均年収は韓国に抜かれた。私はこれから群馬、岡山、九州へと足を運ぶ。ニュービジネスを生むための仕事のために。アイディアは座っていては出て来ない。私の先生は、歩く巨人といわれた、民俗学者「宮本常一」さんである。イスラエルとハマスの戦争は、ユダヤ資本が世界を支配している限り永遠に終ることはない。山口組と一和会の戦争のようにはならない。ロシアとウクライナも同じだ。地球上の争いごとはすべてユダヤ資本が仕切って、儲けるのだ。地球の闇の中に姿を沈めている。“ザ・ホエール”は、戦争太りするユダヤ資本家だ。戦争をヤメテチョーダイ(文中敬称略)










2023年10月13日金曜日

つれづれ雑草「コスモスと枯木のバラ」

「ご自由に持っていってください。」と書かれた一枚の紙が駐車場脇に貼ってある。その下には大きなバケツに入った、秋桜「コスモス」の花が何本も入っている。なんでこんな色が生まれるのだろうかと、植物界の不思議に敬服する。核戦争が起きて地球上の生き物が消滅しても、植物界とゴキブリ界は生き残るらしい。近所のコンビニにスポーツ紙を買いに行く途中でコスモスの花を見た。家に帰ると愚妻がすでにそのコスモスを何本も手に入れていた。花瓶に挿されたコスモスがあった。きれいでしょと言ったから、◯◯さんの家の駐車場にあったのだろうと言った。そうよと応えた。柿とかイチジクとか、キンカンとかをよく持って帰る。私は春に咲く桜よりも、秋に咲くコスモスのほうが好きである。コスモスは咲く場所を選ばない。路傍の花でもある。茎の部分は絡み合い、捻り合う。それはまるで抜き差しならない、男と女の関係のように、死ぬまで解れない。春の桜は散るのが覚悟みたいな戦争を連想する。桜の花の下には死体が埋っていると買いた小説家がいた。そういえば新橋駅SL広場のところによく出ていた右翼の街宣車はどこへ行ったのだろうか。あまりの暑さに活動を控えていたのだろうか。街宣車が同期の桜を流している後に、シュークリームで有名な“HIROTA”ヒロタがある。右翼とシュークリームは、シュールな関係で嫌いではない。(映像的に)この一週間は新作映画の撮影のために、山の頂上から、山の下にある滝まで、腰痛ベルトを装着してがんばった。もともとは修験者が歩んだところなので、岩やら石やら木の根などが山道にあり、汝修業行せよと足腰を痛める。映画についてはいずれ詳細を書く。山の人々がみんな応援してくれた。映画好き20数名がごっそり機材を運んだ。柳田國男の“遠野物語”ではないが、真夜中の山の中には、超常現象的なものを感じる。私は雨よ降るなと念力をかける。で、山の撮影中は思い通りの良い天気であった。山を下り私の地元茅ヶ崎の野球場のシーンを撮り、東京蔵前の地下スタジオ(音響が大きいので)で最終カット。監督のOKの声と共に、拍手拍手ヤッターである。みんなで記念撮影、息子が車で応援しに来てくれたので家に向う。腹が減ったなとなり、家の近所の中華ソバ店へ。12時閉店なので約30分、二人でカタヤキソバとギョーザ一皿を分け合って食べた。なんともいえない疲労感と達成感が、闘志をかりたてる。で、次の日は一日中雨であった。私にはまだ運があるぞ。長い間ロケで雨に降られたことのないツキが残っていた。50年以上傘というものを買ったことがない。一日中雨の日、一日中ゴロンゴロンしていた。両足がひきつりあわてて芍薬甘草湯を服用した。イノシシカレー、熊カレー、コンニャクの刺身、山わさびなどを食す。これがヒジョーニ旨い。そして起きてからは、お世話になった方々に、礼状、礼状、また礼状を書く。(これが重要)ファンドに出資してくれたありがたき方々には、一人ひとり会ってお礼を言う。(これからの最重要)自主映画づくりとは、頭を下げることでもある。北島三郎の歌に、「与作」というのがあるが、私の場合は「遺作」である。♪~ トントントン、トントントンと、与作は藁を打つが、私はドンドンドン、ドンドンドンとご迷惑を打つ。ヤクザ者を志すならこの一曲を知らぬ者はいない。この頃明け方にこれを聞く。31歳で殺された北海道のヤクザ、荏原哲夫通称“雁来のバラ”又、“枯木のバラ”ともいう。この伝説のヤクザを歌ったのが、「484のブルース」だ。484とは札幌刑務所の番地、雁来町に生まれた。♪~ 義理や人情に あこがれた 十九はたちが 花だった ここはその名も 雁来町 いきつく所は 承知の上で ままよこの道 おれは行く……。北海道中のヤクザを震え上がらせた雁来のバラは、当然のように銃弾を浴びた。数人に襲われてスミス&ウェッソン45口径で撃たれた時、海老のように飛び上がった。トドメを刺しに行くと、笑っていたと言う。ずっと昔の話だが、今も語り継がれている。私はバカな自分のことをこの曲を聞きながら想っている。目の前に小さな花瓶がある。濃紅なコスモス、妖しげな桃色のコスモスが、私をじっと見つづけている。人生は、くんずほぐれず、修羅の道だ。(文中敬称略)









2023年10月7日土曜日

休筆のお知らせ

 本日、出張のため休筆致します。

急に涼しくなってきたので、皆様、ご自愛ください。