アメリカの同時多発テロは9.11、日本を襲った人類史上初の大災害は3.11。
世界で唯一原子爆弾を落とされたのが日本、唯一落としたのがアメリカ。
何かの因縁を感じる。
日本国は数奇な運命を辿って今日まで来た。
蒙古の襲来を神風で二度防いだ。絶対勝てないといわれた日清、日露戦争に勝った(実際は勝っていないともいえる)そして調子に乗り世界を相手に大戦開始、そして300万人以上を戦死させ原爆を投下され敗戦。昭和二十年私が生まれた年である。
その後奇跡的な復興、昭和39年には東京オリンピック、昭和45年には大阪万博開催。全く資源の無い島国なのに、その後オイルショックを経験、やがてジャパン・アズ・ナンバーワンといいバブル景気に突入、世界中の不動産を買い漁る。
株価は38,000円を超えた。
やがてバブルは崩壊、しかしこの国は懲りずに再び不動産バブル、ITバブル、株投資バブルを経験し、散々な目に遭ってどん底に落ちた。その中で日航ジャンボ機事故や阪神淡路大震災、三宅島の噴火中越大地震等々災難大国であった。
世界中どの国も経験した事のない無資源国家の無計画の連続であった。
日清戦争は女狂いの政界のボス、伊藤博文の女性への金代の為に始めたという説もあり、日露戦争は軍隊のボス山縣有朋の庭園造りの金代の為に始めたという説もある。
伊藤、山縣共に長州人であり、高杉や桂小五郎の使い走りであった。みんな死んでしまったので維新の立役者として不動の地位を築いた。その山縣が日本陸軍を作り、その陸軍が他人の国中国に満州国を創る等途方もない事をした。やがてその満州の資源やアヘンの権益を手にすべく世界を敵に回す事となる。
全権大使松岡洋右は国際連盟を脱退する、その原因はアメリカによる石油資源の日本への輸出禁止である。資源のない日本はどん詰まりとなり絶対勝つ見込みのない世界大戦に突入した。時の総理大臣近衛文麿は強烈な痔の痛さに耐えられず、もう戦争でも何でもやってくれと総辞職し大した人物じゃ無いが仕方なく軍人東条英機にその役を投げ渡したという説もある。
1000年に一度という大地震、大津波、原発の爆発、放射能の流出、その原因。
数奇な運命の伏線は歴史をさかのぼると全て国家の無計画、権力争い、楽観論に起因している。いつもコテンパンにやられ大事故が起きてからまさかというのである。
その結果一番弱い者がその犠牲となる。
私はこの度の東北の人々の被災は無計画国家の生け贄にされてしまったと思っている。
第二の戦後である。第一の戦後は国民は赤紙一枚で戦場に連れて行かれ、水も飲めず何も食べれず雨に打たれ泥に沈み骨と皮となり国の生け贄にされた結果であった。
その戦争を何とか生き抜き国の為に働き、子を育て村を起こし、町をつくって来た老人達が根こそぎ海にさらわれてしまった。愛する村も町も市さえもさらわれてしまった。最先端のIT文化だ、文明だと言っていた国の民が難民となり段ボールで配給を受け疎開だ土葬だなどという言葉が飛び交っている。生まれた赤ん坊のミルクをつくる水が放射能に汚染され、農家や漁民は何もかも失う。
日本国民はなんて整然としているのだ、なんて高潔な民だ、なんて崇高なんだなんて誉められてやっぱり何度も災難を克服して来たお陰だなんていうのは違う、全然違うのだといいたい。日本人は長い長い不況ですっかり疲れてしまっているのだ。
怒る気力も無くなっているのだボディーブローを打たれ続けたボクサーの様に。
被災で死んだ65%の人は老人達である。息子達若者は長引く不況の中仕事を求めて都会に出てしまった、だからいち早く老人を助けられなかったのだ。青年団の姿も消防団の姿も殆ど見えない。村や町に若者達の姿が無い。津波にもっていかれた訳だけではない。
「私は生き残った、しかし本当に生き残って良かったのだろうか」という老人の言葉が胸に迫る。寝たきりのご主人を動かせない、このままにしておいて下さい、このままどうなってもいいんです後生だからと白い防護服の救援隊に哀願する老婆。
国家が全て無計画だから数奇な運命となる。
政局だ、政変だ、政治指導だなんてつまんない権力争いをしている。もし今のままの国家機能だとまだまだ災難が続くだろうと思う。国家滅亡の序章かもしれない。
石油がなければ生きていけない国ならば石油が無くても生きて行く方法を考えねばならない。その時初めて日本国民は世界から敬服され真の高潔さが認められるのだ。
「名もなく貧しく美しく」これしか生き残る方法はない。日本は山の民、海の民、水の民、森の民、風の民、匠の民なのだから必ず正しく生き残っていける。
ちなみに東京電力などのエネルギー関連企業は巨大利権企業、永田町から霞ヶ関、闇会社から東大や東工大の学識者、大マスコミまでありとあらゆる手を使って徹底的に接待漬けにして来た。高級料亭、高級クラブ、大量の広告出稿、講演イベント、海外旅行等への出資。だからテレビに出てくる学者達は原発推進派ばかり。
安心だ安全だばかり言いまくる。
一人たりとも原発の現場に行っている者はいない筈だ。絶対に信用してはいけない。
もはやオール電化などを語る事はできないだろう。無計画を計画するのはいつも東大出身者達である。※立花隆氏は巨大著書「天皇と東大」で日本国を全て支配し続けているのは東大法学部であると書いてある。
私達は正しく生き残る方法を自分達で計画しよう。
※やっとブログを再開する気になりました。これからは「湘南から喜怒哀楽」といたします。