グッグッグラスの底に絵があったっていいじゃないか、と下から上のカメラに向かってギョロッとしたのは私の大尊敬する岡本太郎画伯であった。
どこかのお酒メーカーのプレゼントであった。グラスの底に画伯の絵がレリーフの様にあるのだ。
グラスといえば何といってもバカラだ。随分とコレクションしてきた。
指でパチンと弾くとキィーンと独特の響きがするから直ぐに分かる。
バカラで飲むジントニックのロックはたまんなく旨い。次にやはりスコッチだ。
バーボンや日本酒や焼酎はバカラに拒否される。
そんなバカなといってもバカラの威厳に駄目を出される。
駄目といえばそんなバカラという男がいた。
大王製紙の会長である。東大法学部を出た男がラスベガスのワナにはまった。
財務省の役人は1億円をザブトンというらしい。ピン札で一億が丁度ザブトン一枚の大きさになるのだと。
100億だとするとザブトン100枚。「笑点」は10枚で万歳だからベガスの連中にとっては「エリエール」万歳だ。
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