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2011年11月28日月曜日

「毒舌の天才逝く」


立川談志七十五歳、骨と皮となり死す。
十一月二十六日(土)BS、朝十一時から一時の特集を見る。
死を予想していたのかずっと「談志師匠」を追っていた。

さすがNHKだと思った。
こういう仕事をしてくれるなら皆気持ちよく受信料を払うであろう。

権威、権力、旧習、旧態を嫌った。落語家は「噺家」ともいう。その文字のつくりは「口」偏に「新」と書く。
即ち絶えず新しい創意工夫をしているのだ。又、噺家は喋ってこそ商売である故、文字に何かを込める事はない。がしかし立川談志は違った。膨大な書籍を集めて蔵書とし、それを読み込み自らの手で膨大な全集を遺した。
心底古典落語を愛していたのだろう。


定席から追放された中で当代きっての人気噺家。志の輔、談春、談笑、志ろく等育て遺した。
反逆児であるがシャイで小心で毒舌で不安症で巾帳面で家族思いで孫大好きであったという。

この頃毒舌家がいなくなって来た。口げんかすらしない時代はイケナイ、キケンだ。
嫌いで結構、好かれちゃ困るその気迫が必要だ。立川談志の「芝浜」は特上であった。
落語のCDから引き出し、名人桂三木助の「芝浜」と聞き比べた。落語家と噺家の違いが分かる。

1 件のコメント:

鈴木 淳 さんのコメント...

私のiPhoneにも立川談志師匠の落語が18本入っております。計721分36秒になります。こちらがその気になれば約半日ほどぶっ続けで私だけを相手に噺を聞かせてくれるわけです。そんな一日を来年の正月には過ごすかもしれません。