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2013年1月25日金曜日

「先生のおかげ」






卒業式から先生がいなくなったらどうなるか。

その応えは簡単ですね。生徒だけになってしまうのです。
大学生ならいざ知らず、小・中・高校生にとって卒業式は何よりの思い出なのです。
どんなイジメっ子も、悪ガキも、半グレの生徒も、
♪仰げば尊し我が師の恩、教えの庭にもはいくとせ〜とオルガンやピアノに会わせて歌うと胸が熱くなり、目から涙が出たりするのです。

先公、先公なんていって嫌っていた先公いや先生から、オイ、随分つらい事言って悪かったな、立派な大人になるんだぞ、なんて泣き声でいわれ体を抱かれたりすると、ボクいや俺こそ色々ご迷惑をかけました、きっと立派なヤクザじゃない立派な大人になりますなんてかなりクサイシーンも生まれるのです。

私の仲人をしてくれたのは杉並区立天沼中学時代の担任の先生です。
卒業式の日、先生のお腹は赤ちゃんが大きく育ってパンパンでした。
(女性ですから)本当に面倒ばかりかけてくれたけどお母さんのためにもきっと立派になってね、なんていわれて涙でぐしゃぐしゃになった。

それからアッチコッチ横道にそれたけど一応真っ当になって24歳になった時先生のお宅に行きました。先生結婚するのでぜひ仲人をお願いします。
ご夫婦共先生でした。
アラマアホント、もう不良じゃないのねなんていわれました。
そして気持ちよく引き受けてくれました。

それから43年以上経っても先生とはずっと仲良しです。
結婚35周年の時は新宿の高野フルーツパーラーで乾杯もしたのです。
山登りが大好きな先生夫婦は二人で登山すると写真葉書を送ってくれます。

今、日本中で教職員の早期退職が激増しています。
法改正で150万位退職金が少なくなるからです。どうしてこんなへんてこなバラバラの法律ができたのでしょう。

どうして杓子定規な事しかできないのでしょう。
“大岡裁き”という発想ができないのでしょうか。
一律○月○日付とする。
卒業式には必ず教師は同席すべし。
後は国がキチンとする。
お金より思い出を重視すべし、とできるはずなんです。

贈る言葉が悲しく淋しく流れる卒業式に大反対です、先公いや先生、先生のいない卒業式なんて考えられません。そんな声が聞こえて来るのです。ちなみに日本に残したい歌謡曲のNo.1はずっと舟木一夫の高校三年生です。

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