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2021年7月9日金曜日

つれづれ雑草「ドンマイ・ドンマイ」

 お姫様や大奥の女性たちは、きっと強かったという確信を見た。佐賀県のとある市、とある学校の体育館で、剣道有段者(二段、三段クラスの男子と女子2名)と、女子高校生薙刀部(一級、二級クラスの女子)が戦った。先鋒、次鋒、中堅、副将、大将の各5人ずつ。これが実に面白かった。見応え十分だった。キェ~ィと剣士、ハリャーと女子、掛声はよく分からなかった。試合時間は3分3本勝負。面(メン)、小手(コテ)、胴(ドウ)、そして臑(スネ)だ。剣道に臑はないので、足に防具をつけている。地元の剣道連盟の剣士たちは、竹刀より長い薙刀対策が出来てない。高校生女子たちは、エイ、エイ、エ~イとか、ウキャ~、ハキャ~とか、大声を発しながら、剣士の臑を攻める。オメ~ン、コテ~、ドーと剣士は面、小手、胴を攻めるが、薙刀で防がれる。そしてキエ~イとばかり臑を攻め、一本! を取られる。男子剣士ヤバイ、マズイ、突きは危ないので禁止。長い薙刀を自由自在に操って攻めに攻め、守っては攻める。結局薙刀の3勝2敗だった。時代劇で見ていた、お姫様や大奥の女性たち、武家の女性たちの薙刀姿は、お飾り程度と思っていたが、とんでもないぞと思った。かなり前の映像だった。その次の大会は剣士たちが薙刀対策を練って、剣道の3勝2敗だった。人生を長くやっていると、臑に傷はつきものだ。弁慶の泣き所を薙刀で思いっきり切られると、飛び上がって悶絶するだろう。コロナが収束したら、大人たちの全国大会、それを見に行こうと思っている。剣道と薙刀はいい勝負のようだ。武士道の教本「葉隠」を生んだ佐賀の女性恐るべしだ。戦国時代最強だったのは、薩摩ではなく佐賀だったのではと、歴史家たちは分析している。薩摩は芋侍だが剣術がもの凄かった。佐賀は近代兵器を使用した鉋術に優れていた。話は変わる。去る日曜日近所の小学校に野球の応援に行った。雨のため試合開始が大幅に遅れていて、目指す試合の前の試合を見た。試合時間は一時間半と決まっている。少年たちは互いに整列して、遠く離れて大声を出さず一礼を交わす。公式戦なのでネット裏に公式記録員が三人。主審、副審三人の計四人で、いざプレイボール。ボール、ボール、ボール、打つ、エラー、ボール、ボールそして情は無用と打ちまくる。ボール、ボール、時々ストライク、あとはボール、ガツンとヒット。これを延々一時間十五分続けて一回の表32点入った。一回裏あっさりと終って、試合終了。32対?、監督、コーチ、応援の父兄たちは、ドンマイ、ドンマイ次があると、泣きじゃくる子供たちを励ます。でもって次の試合は私が目指す試合。プレイボールと試合開始、ボール、ボール、ボール、ドカーンと一発、ボール、ボール、バコーンと一発、ヤバイ、この先はつらくて、かなしいので書けない。32点までは取られなかったと思うけど。ドンマイ、ドンマイだ。いつもはいい球を投げるエースと、準エースが調子がよくなかった。最近女子選手もいてよく打ち、よく投げ、よく守る。それにつけてもよく雨が降る。カラ梅雨だと思っていたが、とんでもなかった。近所の名もなき中華店に入って新聞を広げていると、ギャ~、アジィ~と叫ぶオバサンがいた。いわゆる老夫婦だ。小籠包(ショーロンポウ)を一気に口に入れて、大惨劇となったのだ。熱い肉汁が老婆の口の中に充満した。水、水、水を飲めと老主人。目から涙を流す老婆。スミマセンとあやまるバイト風の女の子。ドンマイ、ドンマイとそれを見ている私であった。それにしてもNHKの天気予報士、斉田さんは苦手だ。まったく無感情で無表情。台風に大雨、竜巻に強風、大災害が来るやも知れない。何があっても、何人死んでも、ドンマイ、ドンマイ。◯×です。◯×でしようと、タンタンとタンタンメンなのだ。ムキャンキャンじゃなくて、ムキャンキャクでオリンピックを開催するとか。暗~い顔したこの国の顔。マスク、マスク、消毒、消毒の中でやるスポーツに、安全安心という言葉は使えない。裏社会にヤクな奴という言葉がある。疫病神みたいな奴のことを表わす。現在この国で、ヤクな奴は誰か。言うまでもないだろう。こればかりは、ドンマイ、ドンマイとは行かない。みんな共倒れになってしまう。昨日東京に出ると、銀座のクラブのヒトが来た。写真家の人と話をしていた。マア座れよと言った。ある大箱店に復帰したとか。もうやってられない。政府や東京都に潰されてしまう。銀座は殆どフツーに営業してますからと言った。そうかがんばれドンマイ、ドンマイだ。でも行けないけどなと言った。






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