人間と人間の引き起こす、うんざりする出来事に、もしかしてこれらは神様がヒマつぶしに、地球という芝居小屋の中で、田舎芝居をさせているのではと思う。国民の税金をたっぷり手にしながら、“何も憶えていない”“何も知らない”“何んの関係もない”と言い続ける。記憶力を失った者共に、一人一億円以上の税金を使わねばならない。こんなバカ者たちを何んで選ぶのか。悲しいかな人間は食べて行かねばならない。そのためには「“職”あるいは“食”“仕事”」が必要である。それを得るために仕事を出してくれる人に、平身低頭する。その仕事を出してくれる人は、その仕事を発注してくれた会社の人に平身低頭する。その会社の人は数ある同業の中から選んでくれた人や人々に平身低頭する。 その会社は政治家や、反社会勢力や、各界のフィクサーたちに平身低頭する。バカヤロー誰れのおかげだと思ってんだ、こんなはした金で済むと思ってんのか、ええ、オイ、分かってんのか、この仕事の流れが、と永田町で怒声が聞える。 私の古い知人(かつては仕事をいただいていた人)が、定年後ある地に老人ホームを建てた。親から譲り受けた土地に建てた。二階建てを計画したが、役所の人からこれからは老人ホームの時代、ここは駅前だから三階建てにしたほうがいいとアドバイスされた。医療付老人ホームは許認可事業である。知人はフィリピンで若い女性を好き勝手に選んで、死ぬまでたのしい性生活の満喫を夢見ていた。が、役所はそれを許さない。でも医療付建設ホームのほうは許すのだ。そうして総工費10億円のところに、13億5千万円が必要となった。3億5千万円は、役所の下っ端から上へ上へと金を使い、役所は市会議員の誰れそれにもといい、 市会議員は県会議員の誰れそれにもといい、県会議員は国会議員の誰れそれにもといい、国会議員は自分の所属する派閥の誰れそれにもといい、派閥のボスは、╳╳組と╳╳会の誰れそれにもという、そうこうしている内に、3億5千万円が消えてしまった。二階までは老人が入居したが、三階は空っぽであった。バカヤローやってられない、これは夢だ、夢なんだとフィリピン女性を想いながら思う。そうです、これは私の創作です。少しばかり本当なのは、一人の知人が定年後、かねてより殺意ばかり感じていた古女房と、別れたいばかりに、フィリピンで今も生活しているという事である。人の世の仕組みは、人は上へ、上へと登りたがる(出世したがる)人よりいい生活をしたがる。映画「仁義なき戦い」の中で、ヤクザ者の千葉真一(故人)が若い衆に向ってこう言う。オレたちヤクザ者はヨオ~、ウメエモン食って、マブイ女(いい女性)を抱いてヨオ~と。作家松本清張が好んで書いた小説は、巨悪、中悪、小悪、そして国家の闇、人間とは性と欲、金と権力。そして人が持っている“秘密”だ。 人間という生き物(動物)は、救いようのない生き物だから、創造主、あるいは神(いなけど)は、人間に寿命(必ず死ぬ)を与え、この世の生き地獄を生んだ。先日、 世界最長寿といわれていた人が117歳でこの世を去った。医学的には115歳が限界といわれていたからそれを二年超えた。(外国の人)黒澤 明(故人)の名作「七人の侍」の中で、三船敏郎が演じた“菊千代”は、仲間にこういわれて怒った。“菊千代、お前は本当は武士ではなく、百姓だろ”菊千代は怒る。“俺は百姓じゃねえ、百姓は大嫌いだ。 いつもペコペコ頭を下げているが、自分たちの食べる物は、ちゃんとどこかへ隠している”。この映画の肝はここにある。本当にこの世を生き抜いて行くのは誰か。自分の胸に手を当てて考えてみる。自分が始末の悪い人間であることが分かるのだ。もう人間はいいやと思いながら一本の映画を見た。「オオカミとライオン」現代のおとぎ話であるが、美しいカナダの風景の中で起きる、一人の若い女性と、親を失った、 犬科のオオカミの子と、ネコ科のライオンの子が生む成長のドラマに、心が洗われる。CGで合成しているのだが実によく出来ている。本来、犬科とネコ科は仲良しにはなれない。が、映画の中ではこれ以上ないほど仲良く成長して行く。人間社会では兄弟は他人の始まりというが、オオカミの子と、ライオンの子は人間たちの悪さから逃れ、大好きな、大好きなピアニストの女性を追う。この映画に本当の 悪人は出てこない、基本的にいい人ばかりなのだ。動物好きのおじいちゃんに育てられた女性は、神のようにやさしいのだ。自民党という動物園で起きている、ブザマな動物たち、権力というエサに群がる、バカな動物たちの生態を見たあと、「オオカミとライオン」を見て、あ~カナダに行きてえ~と思った。広大な空、広大な森、広大な湖、そして小さな家。小さなオオカミ、小さなライオン。かわいいのなんのでウルウルした。愛すべきバカな知人は、今もフィリピンにいて、若い女性と充実した性生活、ハーレム状態らしい。まてよ、夢か。老人ホームはどうなったか(?)それは創作のイメージが思い浮かばなかった。礼儀正しいのと、平身低頭とは大差がある。有名な“韓信の股くぐり”という教えもある。この世でいちばん、ジャマなのはつまらないプライドである。あなたもいざ行けフィリピンに。日本女性の何倍もやさしいのだと。(文中敬称略)
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