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2025年3月29日土曜日

400字のリング 「老人と山/ガールズバンドの山」

的(まと)にかける、という言葉がある。その逆に的(まと)にかけられているという言葉もある。これはある目的を持ってジャマ者を消す、あるいは誰れかの命令によって、消されようとしている状態をいう。分かりやすくいうと暗殺であり、謀殺であり、突然その姿が見えなくなったりする。そして忘れられた頃、山の中で白骨で見つかったり、海の底で見つかったりする。恐い世界といえばヤクザ者の世界だとひとビトは連想するだろうが、「ゴルゴ13」(ゴルゴ・サーティーン)のような事が、日々世界中、そして日本でも起きている。世界の政治史は、暗殺の歴史でもある。国内の自殺者の中には、死人に口なしと、的にかけられて自殺に見せかけられたのも多いはずだと、推測されている。アメリカのトランプ大統領の狂ったような言動を見たり、読んだり、その顔の表情、体から出ている空気感を見ると、的にかけられていることを知った人間特有の脅えが見てとれる。前の大統領の時のような、オチャメでファンキーな姿がない。どことなく疲れている。自分の仕期はあと3年数ヶ月と限られている。不動産王になる前は、失敗が続いた。資金を援助してくれたのは、ロシアの財閥だ。(後にプーチンがいる)でもってトランプはロシアに頭が上がらない。専門的な口出しはされたくないから、訳の分からない、政治のトーシロ(素人)ばかりを側近にした。バカでアホだから裏切らないと。世界最強といわれるロシアンマフィア、麻薬戦争を繰り返す、コロンビアをはじめとする南米マフィア、メキシコマフィア、イタリアのマフィアや欧州各国のマフィア、中国のマフィア、アジアのギャングや中東の諜報機関、早い話世界中から的にかけられている。つまるところ、的にかけてこないのは、日本国だけだと思っているはずだ。トランプ大統領にも家族がいる。かわいい孫もいる。とてもファンキーな気分にはならない。顔にそれが出ている。又、相当焦っている。何故ならいつまでも待ったけの時間がない。大ヒットした映画「仁義なき戦い」の中で、主人公の男が先輩の男にこう言う。「◯╳ちゃん気ぃつけなや、的にかけられる者より、的にかけている方が強いんよ」と。貿易とは戦争である。カナダのトルドー前首相、そして現在の首相は、根性者だ。トランプ何するもんだと脅しに屈しない。さて、我が日本国といえば、チンケな(小さなこと)話ばかりだ。政治家としての度量、器量、才量がない、そして決定的なのは美学が不足している。ネチネチ、ベトベトとした話し方で、すぐに謝る。この人間には根性がない。脅されるまま従属して行く。ディール(取引き)とはトランプのポーカーゲームと同じで、相手の手の内、心の中を読み取るゲームだ。降りるか、降りないか。どう降ろさせるか。それを顔に出したら負ける。“ポーカーフェイス”とはこの事をいう。自分の手はワンペアだが、平然と金をつぎ込んで、相手がこりゃきっと凄い手だ、と思わせて降ろさせる。終ってみれば相手の方がみんないい手であったする。トランプ大統領は、その名の通り、トランプゲームをやるカジノ経営に大失敗した過去がある。トランプという名の持つ宿命と運命的なものを感じる。本当は気のやさしいオジサンなのかも知れない。孫たちにとって大好きなグランパなのだろう。随所にそんな気分が伝わってくるのだ。深夜、「寿ガールズバンド」(AI?)という若い女性のロックバンドのPVを見た。実に面白い。政治ネタばかり。石破茂とか、財務省とか、与党、野党をオチョクッテ小気味いいロックバンドだ。♪~ 史上最悪の総理の座 しっかり守り抜いてくれ! がんばれ 石破さん! 総選挙でバイバイするまで がんばれ 石破さん! もっと国民を怒らせて! がんばれ 石破さん! このまま7月まで突っ走れ!……。♪~ 財務省解体! 止まらないこの声 「財政赤字」って どの口が言う? 税収、過去最高、バランスシートは黒字 増税の痛みにもう我慢ができない……。こんなロックを初めて知った後、映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」を朝まで見た。久々に泣けた。すばらしい映画だった。詳しくは後日に。セブンイレブンの“塩豆大福”を二つも食ってしまった。久々に甘栗も食べてしまった。ガキの頃、大きな鉄鍋の中でかき混ぜながら焼き上げる天津甘栗が大好きだった。(文中敬称略)
 
※寿ガールズバンドの曲
「おい!与党!  “悪政やめろ!”」「おい! 減税せよ!」「おい! 国会! Wake UP!」「石破首相の楽しい日本...?  ”石破さんへのお願い••••!」「財務省解体! 止まらないこの声!」等々。



 
 
 


 

2025年3月23日日曜日

400字のリング 「老人と山/闇の山」

春は雨、風と共にやって来る。そして桜前線のニュースが流れ、さあ~花見で一杯だと世の中が騒々しくなると、きっと満開の桜を散らす花嵐が吹き荒れる。この古の頃から変わらぬ、自然の営みを「花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ」と、誰かが言った。ちなみに俺は花見で一杯は大嫌い。飲んでバカ騒ぎをするのを見ていられない。“ウルセイ! 静かにしろ!”なんて不粋なことを言ってしまいそうだからだ。「桜折る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」というが、俺は桜より、ひっそりと咲く梅の花がいい。木曜日深夜から朝にかけて、「夜の外側」という映画をブルーレイで見た。いつもお世話ばかりかけている人に、アマゾンで購入してもらった。340分一話二話で約5時間半の大長篇である。映画友だちの後輩から(彼は映画館で観ている)ベストワンですと教えてもらっていた。年を取るとおシッコが近いので、映画館だと途中トイレに行って戻ってくると、ストーリーが分からなくなる。「尿意ドン」と急いで行っても、分からなくなる。その点家で見るDVDだと、リモコンで一時停止ができる。安心して見ていられる。「夜の外側」はイタリアであった。ある政党党首を誘拐して、惨殺した。実話に基づいている。5時間半を一気に見せる。モノ凄い映画だった。我が国も、どの国でも、政治の世界は人の心という闇の世界。神がニンゲン(人間)という生き物を粘土から創った時から、変わる事がない。人の心の闇の支配者は神の代理人ローマ教皇である。この代理人の手の上で、世界は動く。で、土曜日この代理人、ローマ教皇を選ぶ(ローマ教皇を選ぶことをコンクラーベ[cum clavi]という。ラテン語で「鍵がかかった」という意味)過程を描いた「教皇選挙」を、息子と共に湘南モールの中のシネコンのレイトショーで観た。この作品は約2時間、9時40分から予告篇、10時~12時迄、システィーナ礼拝堂に集まった世界各国の信者代表108人(108は偶然が人間の煩悩の数)が、死去した教皇の後を誰れにするかを選ぶ。一回、二回、三回、一日一回ずつ投票される。映画はこの礼拝堂という中でのことのみしか描かない。誰れにするか、それは総理大臣を密室で決めてきた、我が国と同じだ。それぞれの“利”は誰か、陰謀が渦巻く。コンクラーベとはまるで根比べである。決められた票を得た人が教皇が選ばれた時、白い煙が出る。そうでない時は黒い煙だ。黒白をつけるのがコンクラーベなのだ。この作品は今年度アカデミーの脚色賞を受賞した。週末お世話になった大先輩のお墓参りに娘さんと行った。目黒であった。その翌日、経堂に行って、池袋にあった、丸物百貨店がPARCOになって以来の後輩を見舞った。PARCOの広告文化はこの後輩がずっと支えつづけた。天才、奇才、狂人、如何なる才人もこの後輩を愛しつづけている。もう明日はないかも知れない後輩は、動かない手を少し動かし左手を出した。俺はその手を両手で握った。大きくて、ぶ厚い手であった。巨匠井上嗣也さんが俺に声をかけてくれた。後輩とPARCOで一緒に仕事をしていた。後輩の後輩の女性も一緒だった。目黒→経堂→「夜の外側」→「教皇選挙」生と死と、仏と禅。人の心の支配者たちの黒い闇の中を見た。週末であった。この世でいちばん恐いもの、“それは人の心”実に全くその通りである。人生は根比べ(コンクラーベ)でもある。(文中敬称略)






 
 
 

2025年3月17日月曜日

400字のリング 「老人と山/インディーズの山」

土曜日終日寒々とした一日。花粉症が酷く、クシャミ鼻づまり、目元がクチュクチュしてかゆい、集中力が切れ切れになってしまった。原稿用紙に向うと、鼻からポタポタ、で書くのを止めた。映画「市子」を見る。一度見たのだが、よく分からないところがあったので再び見た。戸籍がなくても、「就籍」というのがあることを知った。主演の杉咲 花がすばらしい演技だった。高校生の時男子学生とディープキスをする。女子高生の秘密は、深い闇を背負っている。その夜インド映画「ザ・ホワイトタイガー」を見た。大金持ちを目指す若者はいう、これからはインドと中国の時代だ、茶色と黄色の時代だと。目的を達成させるためには、インド人は手段を選ばない。雨の中コンビニにスポーツ紙を買いに行った。テレビも新聞も、一杯飲んでいる酒場の人々、仕事の合い間に会話をしている人も、メジャー、メジャー、メジャーの山盛り、大谷、OhTANI、オオタニサンの山盛りジョーシキ離れした大谷翔平選手はいきなりホームランを打った。二階に陣取っていた愚妻が、スゴイ、スゴイを連発しながら降りてきた。当分というより一年中、メジャー、メジャー、オオタニサンが山盛りとなる。暗い話、嫌な事件、この頃やたらに人を刺す事件が多い。韓国映画みたいに、ブスッ、ブスッ、ブスッと刺し殺す。SNS社会の生む事件は、正に事実は小説より奇なりを超えている。米不足、値上げラッシュ、実質賃金は値下げ、あ~あやんなっちゃった、あ~あ新入社員の初任給と、20年以上会社で働いているオレの手取り給料と同じかよと、ホッピーを飲み、ウーロンハイ、緑茶割りなどを飲みながら、アンハッピーな時代を肴に飲む。大谷は凄すぎだよな、で勘定となる。三人で5740円、オレいくら、割って割って3人で割ってと、ジョッキに残った緑茶割りを飲み干す。歌いに行くか、行かない行かない、行かないの、カアチャンが恐いから。台所で包丁を持っている姿を見るとゾッとするんだよ。エッ、何、何、石破 茂が新人議員に10万円の商品券だと、バカかアホか、お土産代だと、前からやっていただと、政治資金規正法に違反しないだと、すみません、緑茶割りおかわり。なんだよ割り勘の計算したのに。いいよオレ様がおごるから。やってらんねえよ、オバサン、じゃねえ、おネエさん、エシャレットください。うんざり、アホか、やってらんねえの山盛りとなる。新聞買ったついでに書店に行って、“キネマ旬報”を買う。2024年度の映画ベストテンの発表が載っている。(一)「夜明けのすべて」(二)「ナミビアの砂漠」(三)「悪は存在しない」(四)「Cloudクラウド」(四)ぼくのお日さま(同数)(六)「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(七)「ルックバック」(八)「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」(九)「ラストマイル」(十)「あんのこと」。日本映画部門で大手映画会社が配給したのは、2本のみであった。日本の映画界を支えているのは、映画根性のあるインディーズ系の山だ。中国、韓国は3兆円以上の映画業界、インドは世界一の映画大国。日本は2000億位だ。文化芸術に予算を出さない国は、「終」「完」「FIN」「END」となる。映画館で観た、ボブ・ディランの「名もなき者」はよかった。今の世に欠けているのは、メッセージを込めた歌だ。“増税の歌”“年金の歌”“お米の歌”“戦争すんなよ”、そして“商品券の歌”だ。シイクル、シイクル、シイクル、クルシイ民の声を歌うミュージシャンを時代は待っている。オバサン、じゃネエ、おねえさん、エシャレットまだ、何! もう食べただと。ハッピーじゃないからホッピー二杯も。(文中敬称略)

※就籍:出生届けを怠ったときや戸籍の記載もれによる無籍者が、届け出をして戸籍に記載されること。保護者(届出義務者)が出生届を出さなかった無籍者は、保護者から提出された出生届だけで就籍できる。就籍する者は、保護者がいる場合はその戸籍に入籍し、保護者がない場合は自由に氏・新戸籍をつくることができる。
※エシャレット:らっきょうを軟白栽培(食用の白い部分を多くする栽培法)して、若採りしたもの。柔らかさと辛味が特徴で、生で食べることができる。




 





2025年3月8日土曜日

400字のリング 「老人と山/くしゃみの山」

今では暴力団といわれる存在の“男”たちは、かつては“侠客”と呼ばれた。その間には“博徒”とか、“渡世人”と言われた。その名も高き大侠客といわれたのが、山口組三代目「田岡一雄」という人だった。その人がこんな侠客になりたいと、思っていたのが、歌舞伎の演目でも有名な、「幡随院長兵衛」という江戸期の侠客だったと、何かで知った。本来、道を極め、弱きを助け、強きを挫く。それが極道であり、侠客であった。幡随院長兵衛の稼業は、今日でいうところのリクルート、人入れ稼業だったらしい。ビズリーチとか、パソナとか、○╳とか△╳とか、テレビCMには人材募集の会社が次から次へと増えている。庶民の味方であった幡随院長兵衛は、旗本奴(ハタモトヤッコ)といわれてた。今でいうところの代々金持ちのボンクラたちのリーダー(水野成之)の家に言葉巧みに招かれる。幡随院長兵衛は死を覚悟している。水野成之は邸宅の中の風呂にまず入れて、スッキリしたら、一杯飲もう、てなかんじだ。つまり裸にしてしまえば、反撃できない。で予定通り風呂に入った幡随院長兵衛を、槍で刺し殺す。つまり汚い手を使ったのだ。一人に対しボンクラ息子たちは多勢だ。終りには水野成之がすまなかった許せよ、幡随院長兵衛、お前は侠の中の侠、見事であった、みたいなセリフを語る。これを現在の我が国に置きかえると、国会議員選挙は、人材募集、いわば就職活動、志も何もないが、代々議員だった人間のボンクラ息子たちが、議員バッジをつける。俺にはこの男、この女性は天下国家のためになると応援している議員もいる。意志が強く、言動がブレない根性者だ。世界は今トランプという、幡随院長兵衛を殺した、水野成之と重なる。一人物の言動に右往左往している。ディール、ディール政治は取り引きだ。そのためには、どんな汚い手を使ってもいいんだとばかり、狂犬のように吠えては脅かす。この狂犬もイギリスとか、フランスを相手にすると、歴史の違い、国の格の違いがあるので、クシュンと大人しくなる。トランプは不動産業、カジノ稼業、司会業でのし上がった。ディールとは、ヤクザ者の世界でいえば、掛け合いだ。度胸と根性がないと、脅しハッタリに敗ける。親分の器量を知るには、NO2の若頭がどれほどの者か知る必要がある。食を得るためには様々な会社にプレゼンするには、NO2を知る必要がある。トップは誰れに目をかけているか、ボンクラな副社長とか専務以外にいる場合が多い。国会議員であるならば、いちばん信頼しているのは、どの秘書か、秘書は生命線である。トランプは何かに脅えている。自分の命の先に悲劇が見えて焦っている。何よりこりゃヤバイ、こいつは使えないと、舌打ちしているのが、副大統領に選んだバカ者だ。こいつはオレの命取りになると思っているはずだ。山口組三代目が伝説の親分、侠客になったのは、NO2の若頭がきっちり動ける人間だった。人を見るには、人の脇を見ろという。どんな人間が脇を固めているかだ。石破 茂の両脇は、左に肥満体でベルトも締められない男。右にはまるで存在感のない男だ。(あえて名は伏す。少々つながりがあるので)花粉症が酷く一人のサラリーマン(会社員)に悪いことをした。この頃ノドが荒れていて、唐辛子とか、こしょうやタバスコを使うと、荒れたノドにへばりついて大きなくしゃみがでる。花粉症で鼻がどんづまりのところに、“きつねうどん”をすすっていた。トーゼン(当然)唐辛子をパラパラかけた。北風が強い昨日の昼、うどんをすすり込むのも最後半になった。残り少ない汁をすすった。うどんが少し残っていた。と、その時クシャミが出そうになった。ヤバイと口をふさいだ。残り汁と残りのうどん切れが口の中で止まっている。が、しかし、ふぁぁぁ~くしょんと大発声をしてしまった。一つのテーブルのその後の席で、そばを食べていた、二人連れのサラリーマン(会社員)に、うどんの欠片が飛びついてしまった。で、どうなったかは、ご想像を。きつねのような話となった。くしゃみの山は当分つづく。(文中敬称略) 










2025年3月1日土曜日

400字のリング 「老人と山/悪党の山」

「悪党」故新藤兼人監督の映画だ。足利尊氏の第一の側近に“高 師直(コウノモロナオ)”という男がいた。室町幕府ができた頃、武士という呼び名はなく、悪党といわれていた。高 師直は好色な男で、部下の妻に横恋慕する。ある夜その女性が入浴しているところを、デバ亀のようにノゾキ見をする。女性の夫は地位が高く、正義感が強い。塩谷判官(エンヤハンガン)というから法を守る仕事をしていた。自分の妻がしつこくつきまとわれていると知った塩谷判官は激怒して、権勢第一の悪党をこのバカスケベヤローとこらしめる。が、しかしいつの世も善人は悪人のチカラにイジメ抜かれる。塩谷判官は地方に飛ばされる。だが権勢はつづかない。やがて首が胴体とオサラバする。ずっと昔の映画なので記憶は定かでない。悪党を「小沢栄太郎」塩谷判官を「木村 功」その妻は「岸田今日子」だった。映画は実によくできた作品で、さすが新藤兼人監督であった。で、悪党だが永田町に行くと群れをなしている。悪臭を放ちながら。高等教育を受けた人間たちは、悪党になるために学問をススメていたのだろうか。辻堂↔︎東京↔︎京都↔︎奈良↔︎木津川に行って来た。ある産業を復活させるための工場見学だ。俺たちは三人、大手不動産会社の偉い方と女性一人、群馬から社長さんたち二人であった。みんな善い人ばかりであった。帰りの新幹線の中で、朝刊を読んだ。英・仏・米・露・中国という悪党大国、それに振り回されるのが核を持たない国々だ。(といっても核は大反対)気色悪い“石破 茂”、暗闇の牛のような“森山 裕”、格下げになってもしがみつく恥を知らない“麻生太郎”、深酒つづきの“岸田文雄”、嫌われ度No1の“茂木敏充”たち。不倫しておいてヘラヘラ笑っている“玉木雄一郎”、裏切り寝返り渡り鳥の“前原誠司”、永田町の泥水にたっぷり浸って、悪党だらけ、極めつけはNHKをブッ壊すのオッサン“立花孝志”だ。だが映画の主役を張れるような顔はいない。やはり小沢栄太郎は名優だ。少子化が加速して、一年間で和歌山一県分(約90万人)が減少した。胸がハチ切れるような恋をしない。愛に溺れない。まして結婚なんてという若者が増えつづけている。悪党を退治する人間はSEXをしないと生まれない。(イエス・キリストは例外)このままではこの国は確実に滅びる。野性を取り戻し、理性を生み落とせ。しかし今の世は、みんな“高 師直”のように、スマホでノゾキ見している。新幹線の中の乗客は不気味なほど無言であった。外国人はこの無言が信じられないらしい。あと、ごはん“おかわり”とか、ごはん“半分”とか、ほんの“ちょっと”とか日本語の繊細な表現が分からない。悪党たちは、おこぼれおかわりとか、おこぼれ半分とか、おこぼれほんのちょっとでもと利権を漁りまくっているのだ。俺もすっかり悪党顔になって生きている。ちっちゃな頃から 悪ガキで 15で不良と呼ばれたよ……チェッカーズのこの歌が気に入っていた。もう一曲ある。北海道の伝説の悪党(ヤクザ者・荏原哲夫)の歌、ヤクザ者なら知らない者はいない。曲の名は「484のブルース」♪~ 義理や人情に あこがれた 十九 はたちが 花だった……「484」とは札幌刑務所の旧住所である。悪い事をするとここに入れてもらえる。永田町の権力者たちは、実のところ有能な官僚の手のひらの上で踊っている悪党の山なのだ。
(文中敬称略)