目ん玉の中にヘルニアができた。マサカヘルニアが目の中にとは思わなかった。脂肪の塊のようなもので、医師は放っておいてもいいよと言ったけど、やけにウットウシイので取ってもらった。軽く考えていたが実際は予想以上であった。何かしらの機器で吸い取って終りと思っていたが、実際は目ん玉オッピロゲテ、メスで切開した。二日間出血をした。少し痛いよ、途中で止めてもいいよと、大阪弁で女医(評判がよくていつでも満員)が言う。どうせなら奥の中まで取るかと言うから取ってと言う。目玉がギューギュー押されて圧迫痛が強い。女医が持つメスが右目で見える。縫う糸が見える。五針(?)縫って終り、一時間位かかった。現在左目は殴り合ったボクサーのようになっている。白目は真っ赤だ。俺は外傷には慣れている。ゴールデンウィーク中に見たい映画がたくさんある。土曜日PARCO時代の後輩が旅立ってしまった。PARCOの広告文化をずっと支えていたすばらしい男だった。青森県出身、武蔵野美術大学卒、新人として入社してきて以来半世紀のつき合いだ。PARCOの名作を数多く生んだ巨匠井上嗣也さんと共に葬儀に行った。“ねぶた祭り”大好きの後輩は“ヨハネ”になっていた。カソリックの教会の信者の人々が教会内をいっぱいにしていた。俺は地獄落ちだが後輩は天国へ。きっとそこで俺たちが最大級の敬意を持っていた。PARCOの創立者である、大天才「増田通二」さんと会えるだろう。天才、奇才、狂人、超一流のクリエイターが後輩を愛しつづけていた。葬儀が終り小田急線新百合ヶ丘駅まで、巨匠と歩いて帰った。ゆっくり、ゆっくりと、つつじの花が咲いていた。400字のリングもお休み。「片思い世界」観てない人は、休み中ぜひに。大好評です。
(文中敬称略)
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