2011年10月28日金曜日
「朝と夜の間」
2011年10月27日木曜日
「犯人は誰だ」
犯人は・・・お前か! |
「イビキはジャズ」
2011年10月25日火曜日
「裏世界用語」
2011年10月24日月曜日
「白い数値」
2011年10月21日金曜日
「そんなバカラ」
2011年10月20日木曜日
「見えない相手」
※写真はイメージです。 |
ブログを更新します。
「話の鉄板焼き」を二週間ほどお休みしました。
今までは2000字から2500字を使いエッセイ風に書いていました。これから暫くは「400字のリング」とします。
一枚400字の原稿用紙は書き手にとって戦う言葉のリングです。
400字でジャブ、フック、アッパー、ストレートなどのパンチを打ち出します。
ブログを休業していた諸々の事情とは風邪をこじらせたのをいい機会にズル休みの事でした。
寒くなってきました、くれぐれも風邪に要注意を。時にはズル休みも肝腎ですから。
2011年10月18日火曜日
2011年10月5日水曜日
「血と筋」
血筋とは凄いものだと改めて知った。
連休中、溝口健二の映画を五本観た。どれも名作であったが、中でも「残菊物語」は良かった。
1939年の作品であるから終戦の6年前という事になる。日本映画は凄かったのだとつくづく思った。146分の長尺であった。
寺島しのぶさんのお母さんは寺島純子さんである。
なんとなく馴れ馴れしくいっていたがこの寺島家とは歌舞伎の名門尾上菊五郎の血筋である。
物語は菊五郎の子、菊之助がいい芸をしない。これではとても菊五郎を継げない、しかも女中のお徳という女性に惚れ込み名門同士の結婚に応じない。菊之助はお徳と一緒に江戸を離れドサ回りの地方へと出て行く。心からお徳を愛しているのだ。
流れ流れて月日は三年五年と経っていく。
二人は安宿の一銭五厘のむしろの上で生活をしている。
お徳はそんな旅芸人の中で菊之助が磨かれて行っているのをしっかり見抜いていた。
五年目、大阪で江戸での仲間、中村福助と親戚筋である中村芝翫と出会う。すっかり変わり果てた菊之助を見て何とか大阪の舞台に立たせたいと座頭に福助は頼む。悩んだ末、座頭は寺島家の血筋のためと大役をつける。
実はお徳が土下座してきっと立派にやり遂げますと頼んでもいた。そして自分は身を引き菊之助を寺島家にお返ししますと。そうとは知らずお徳のためと菊之助は名演技をする。それからはほろほろと悲愛の村松梢風原作の世界となっていく。
香川照之という東大出の凄い役者がいる。
実はスーパー歌舞伎を生んだ革命児市川猿之助と女優浜木錦子の間に出来た子であるが父と母は離婚、以来45年父子の関係を絶っていた。複雑な愛憎劇の中、父は脳梗塞で倒れ大きな後遺症を抱える身となる。
血は争えない。香川照之は45歳にして歌舞伎に挑戦する事となる。その名は市川中車である。
きっと父を超える革命的な舞台を生み出すであろう事は確かだ。現在の人間国宝、七代目尾上菊五郎も凄い。
娘寺島しのぶはフランス人の大男との結婚を許し、自らも緋牡丹お龍の藤純子と一緒になった。
そして新しい舞台ではなんとレディーガガをイメージしたコスチュームで空中に舞う。
いつまでも同じではいけないんだとインタビューに応えていた。
正に「序・破・急」の心だ。
型から入り破る、そして新しい型を生む。是非観に行く。我々にも血筋がある。名門もあれば無名もある。
どんな血筋も全てオリジナルな血統書付きな事は確かだ。自らの血筋に誇りを持ち日々精進を心掛けねばならない。