並ばない、守らない、譲らない、道路にツバを吐く、モノを捨てる、喚く、騒ぐ、殺到する。
銀座四丁目交差点、中央通り、昭和通り、有楽町近辺には大型バスがズラリと勢揃い、そこから続々と中国人観光客が降りて来る。
そして群れをなし四方八方に買い物を漁りに来る。
10万、20万は当たり前、100万、200万、500万と現金で買い漁りに回る。
自分の国の品物は偽物ばかり、日本のトップブランド、海外のスーパーブランドをバッカ、バッカに買うのだ。消費低迷日本の救世主なのだ。
格安ホテルに泊まり、バスで移動する、銀座→秋葉原→浅草へと。
私の知っている中国人の人は日本に長く滞在しているので実にいいマナーを持っている。あくまで想像だが、「陳さん何買ったの、ガス炊飯器とパソコンとロレックス買ったよ、胡さんは何買ったの、シャネルのバッグとエルメスのスカーフとヴィトンのサイフ買ったよ。除さんは何買ったの、マンション2つ、一億八千万円で買ったあるよ」こんな会話が交わされているのだろう。
強烈な権力闘争をしている共産党国家の国民とは(?)私は非常に混乱する。
銀座和光のウィンドウの前にペタリと座り込んで木村屋のアンパンを食べている中国人親子たちは幸せそうである。
だが彼等にルールは無きに等しい。何しろ好き勝手なのだ。
思えば我々日本文化は全て中国から学んだのだ。実に複雑な気持ちになる。
あ、危ない、信号が青になっていないのに何人も飛び出した。
店頭で焼きたてのワッフルを売る店には並ばない人たちが集っていた。
デパートのエスカレーターには譲らない人が重なるようにいた。
ガムをクチャクチャ、飴をペロペロ。
いらっしゃいませ、デパートの女性店員は規則通りに頭を下げ続ける。
心の中では☓△☓□☓だろう(?)銀座はしばらく春節に沸く。
“共産資本主義”中国は日本を買い漁って行く。
何故か中華料理店には殆ど入らず、ラーメン屋の前は素通りだ(当たり前だな)、吉野家の牛丼は満員で外まで中国人だらけだった。
珍さんは特盛りをたのむことよといい、紅しょうがを全部のせて食べてしまったはずだ(?)紅しょうがはタダだから。一人二人凄いのがいた。
この寒いのにTシャツだけであった。勿論中国人が重労働して作ったユニクロだろう。
本屋の前を通ったらユニクロの柳井正社長の顔があって“ブラック企業ではない”という記事が載っている雑誌の広告があった。