芸能ネタを書くのは芸がないのだが、人間社会の嫌な一面を新聞の一面で見たので書く。SMAPというグループがこれほど社会を動かす存在だとは思わなかった。
ボスが交代したかのように、いつもはリーダーとして真ん中にいた中居正広が左隅に行き、真ん中に木村拓哉がいた。SMAPのボスが変わったのだ。
このシーンをスポーツ新聞や夕刊紙は、中居正広の公開処刑とか、公開降格、見せしめとバカでかい文字で書いていた。一年で数百億の価値があるというSMAPには、四方八方、天地左右から様々な願いと圧力があったのだろう。
芸能界はオドロシイ、スサマジイ世界なのだ。
会社社会でも入社以来とことんお世話になった先輩をいとも簡単に裏切る。
あなたのためならこの命たとえ火の中水の中、どこまでもついて行きます、なんて誓った上司があえなく権力闘争に負けて左遷島送りとなると、あれもチクリ(密告)、これもチクリチクリまくって寝返ってしまう。
これが社会だ、これが会社だ、これが組だ一家だと、ゴマスリ、チクリ屋が出世をする。
中居正広、香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎の顔は見えない恐怖におののいているようであった。ジャニーズ王国は鉄の掟をもっているという。
これにて王国はその怖しさを世に知らしめた。後継者は決まった。
これから何十年も王国は繁栄するのだろう。
5人共に同じ背広であった。
その背広を着ている時、どんな気持ちだったのだろうか、オイ木村お前が真ん中に立てよ、何言ってんだよ、リーダーは中居お前じゃないか、オレは5人でずっと音楽してたいんだよ、真ん中には絶対立たないよ。そんな会話があったのだろうか。
オレたち5人絶対あの人(女性マネージャー)の恩を忘れずに前に向かって行こう。
いつかきっと恩返しをしよう。だってオレたちただのガキだったんだから。
才能ある5人の人生はずっと長い、育ての親の恩を忘れずにいてほしいと願う。
敏腕マネージャーがまた、スターを育てることを願う。
自分で王国をつくればいいのだ。世の中にはスターが必要なのだ。
タレントとは才能のこと、その昔気むずかしい大スターにCM出演を依頼した時、ドーンと机をたたき、オレはタレントじゃねぇ、CMなんかに出れるかと叫んだ。
私は言った、それじゃオレは才能がないと言ってるのと同じじゃないですか。
その大スターは今も大スターをやっている。マアマアと中に入って話をつけてくれたのはマネージャー。スターにはマネージャーが何より大切なのです。
裏切り者には痛い痛いおしおきが待っているのです。(文中敬称略)