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2011年11月9日水曜日

「文学少女を偲ぶ会」



虎魚(おこぜ)、自分の住まいがある処の名を頭に付けて“鉢山亭虎魚”と名乗る。
真冬でも雪駄履き、着流しに信玄袋でニタッと現れる(絶対に遅刻は許されない)。

希代の名文家、希代の美食家、この人がここは美味いといえば一級、あの取り寄せは美味いといえば一級、なかなか誉めない。私の先生の師匠である。


先生と師匠と私の3人で「忘憂会」を時々する。
「忘憂」とは中国では「酒」の事だ。先生から紹介された時、さすがの私も大緊張した。

東大を出てあの池波正太郎の内弟子となる、ウルトラワガママな池波正太郎と長きに渡って師弟関係であった。雑誌広告の見開きに書かれた文章は教科書であった。
歴史に残るサントリーオールドの「懐石サントリーシリーズ」、長いシリーズ広告だった。

 1022日土曜日、その大師匠の奥様を偲ぶ会が神田駿河台、山の上ホテル(文士のホテルという)で行われた。

自宅で静養中であったが何がなんでも行かねばならない。
知り合いの人に車を運転してもらい、挨拶をし帰って来た。
勿論大磯の先生と一緒であった。
亡くなった愛妻のお気に入りの写真の前でパチリと写真を撮ってもらった。
凄い人達が続々と来はじめた。

2011年11月8日火曜日

「ジャブとジョブ」

 
ボクシングの基本はジャブ、生きて行く上で大切なのはジョブ=仕事だ。

左は世界を制するという。左のジャブ、ジャブ、ジャブが打てないボクサーは絶対強くならない(右利きの場合)。
アップル社を時価総額(36兆円位)世界一にしたスティーブ・ジョブズ氏、手は芸術的であり言葉は機関銃の様にダダダダダーンと飛び出したらしい。

ジョブ、ジョブ、ジョブ、さあ仕事だ、仕事だ仕事だぁーと言い続けたのだろう。
今、世界中でジョブ、ジョブ、ジョブ、仕事を寄越せ、寄越せ、寄越せってんだよぉー、お前ら1%の金持ちが99%を支配してんだ、バァロー、バァロー、と世界はジョブの洪水だ。

皮肉にもスティーブ・ジョブズ氏の名前はジョブ(Jobs)=沢山な仕事であった。
膵臓癌と肝臓移植でも命はお金で買えなかったのだよ。
世のお金持ち達、お金は貧しい人へ分配しないといけないのだよ。映画に出資しないといけないんだよ。

スティーブ・ジョブズ氏は若者達にこう言った。「ハングリーであれ、愚か者であれ。」
明日のジョーが丹下段平に最初に教えて貰った言葉はジョー、ジャブだ。
真っ白い灰になるまで戦うのだ。ジョブズ氏は56歳で白い灰となった。


2011年11月7日月曜日

「そうせい公」

私の一番大好きな人、高杉晋作
飲み込む相手。

こういう人は手強い人だから気をつけよう。
私のように直ぐ反応する男はスヤイ男(安い男)。

幕末維新の頃、長州の毛利公は「そうせい公」といわれた。
家老でも、その下の者でも、その下の下の者でも意見具申をすると「そうせい」と応える。
本当にいいのといえば「そうせい」、知らないよどえらい事になってもと言っても「そうせい」と応えたのだろう。

そんな中から吉田松陰や桂小五郎(後の木戸孝充)や高杉晋作や久坂玄瑞、村田蔵六(後の大村益次郎、日本陸軍生みの親)や山縣狂介(後の日本陸軍の大ボス山縣有朋)、伊藤俊輔(後の初代総理大臣伊藤博文)たちが続々と生まれた。
現在の日本を支配している官僚システムの源流だ。

野田佳彦を甘く見るとそれは甘い。私なら手強い相手と見る。
ヤクザ者の世界でアイツは砂を食って来た男だ、といえば辛い思いをして来た男だから気をつけろという事。
どじょうは泥を食い飲み込んで生きて行く。だからヌルヌルと掴みにくい。ドジョウのぬめりを取り料理を早くするには酒樽の中に酒を入れ、その中にいれるらしい。

攻めるヒントはここにある。
野田佳彦は大の酒好きらしい、うなぎや穴子より手強い。

2011年11月4日金曜日

「名刺は恐いよ」

名刺という文字を見ていると段々と恐くなる。

名前で刺すとも見えてくる。
日本で最初に名刺を出したのは、坂本龍馬を暗殺に来た男が龍馬が留守であったので小さな紙に名を書いて置いていったという説がある。となると暗殺者は本当は堂々と名を名乗り龍馬と勝負する気であったという事になる。

が、しかし龍馬は暗殺された。
と、いう事は紙に名を書いて堂々とした男と、いきなり刀を振り下ろした名を名乗らない男と別人という事になる。

名は体を現すともいうから名刺を作る時はよくよく気を配った方が良いと思う。
一枚の名刺は強力な武器である。一度見たら忘れられない一枚を必死に作ったが勝ちに繋がる。

一枚の名刺で人を殺す事ができる。
親指と人差し指で名刺を横にし、相手の喉笛に当て思い切り横にする。
これで相手はオロク(死ぬの意)となる。最もこの場合は名刺ではなく名死という不気味な文字になる。
久々に名刺の整理をしていたら恐くなってきたのです。

悪い癖で直ぐ名刺で人を殺す映画なんか作りたくなるのです。そんな自分が恐いのです。

2011年11月2日水曜日

「アリスが魅せられたスポーツ」



最も神聖なるスポーツ、それはボクシングといわれた。

同じ体重リミットの中で戦い例え死んでも殺しても罪にならない合法的なのである。
アゴの先をチン、耳に近いアゴをジョー、こめかみの部分をテンプルという、この3カ所が急所だ。

腹の部分をボディ、肝臓をリバー(レバーとも)、横腹の部分をキドニーという急所だ。
そこ意外は反則となる。ヘディング(頭突き)、サミング(グローブの親指で目を突く)、ベルトの下を打つローブローが主な反則だ。

顔面のパンチで横や後に倒れたケースはほぼ立ち上がるがボディブローで前に倒れるとほぼ立ち上がらない。


死ぬケースはボディブローを打たれ続け、顔面にパンチを受け、後に倒れ後頭部を打つケースが多い。計量に失敗するとグローブを大きくされタイトル戦ならノンタイトルとなる。

絞りに絞った体、1ミリグラムを減量するのに苦労する。
頭を刈り、パンツも脱ぎ、体毛も剃るそして計量計に挑む。
計量はいまでも分銅式、是が一番正確だといわれる。

この頃心身共に贅肉が付きすぎてしまった。

アリスが歌った「チャンピオン」を思い出す。
立ち上がるな、もうこれでいいんだと。いや老いても最後のリングに上がるんだ。
最終回のゴングまであと1ラウンドある。

2011年11月1日火曜日

「新聞広告の日の先の新聞広告」

朝日新聞より

坂田栄一郎氏 朝日新聞より
1020日は新聞広告の日だった。
しかしこれといった新聞広告は影も形もない。どうしたんだといいたい。

かつて新聞広告は歌舞伎座座であり、帝国劇場であり、京都南座であり、鈴本であり、末広亭で有り続けた。檜舞台だったのだ。


広告の作り手をカタカナでいうとクリエイター。
長崎円山、京都祇園、東京赤坂、柳橋でいえば花形芸者、職業的にいえば職人、農業的にいえば小作人、工業的にいえばシステムエンジニア。


自分の持っているあらゆる感性や習性や野性や理性や本気や冗談を総動員して新聞広告の舞台に載るのだった。拍手もあれば帰れ、下がれコールもあったり、座布団一枚いや二枚をもらったりする。

私の大尊敬する写真家の坂田栄一郎さんが今は朝起きて新聞広告を見る楽しみがなくなったとインタビューに応えていた。
私の尊愛する仲畑貴志氏と井上嗣也氏との作品が載っていたいい新聞広告だ。

広告界を代表してきた秋山晶氏とJR東日本の「その先の日本へ」を作った。
山形新幹線デビューの広告だった。その新幹線は今、被災地を走っている。

何か暗示的ではないか。その先の日本へ、その先の新聞広告。


2011年10月31日月曜日

「バカをバカというバカ」


野球バカだったあいつ。
サッカーバカだったあいつ。
釣りバカだったあいつ。
ロックンロールバカだったあいつ。

仏前で死んだ親友の遺影に向かってバカヤロー何で死んでしまったんだ、何で逃げなかったんだと泣き叫ぶ親友。バカは最高の友情の証し。認め合う言葉でもあるのです。

民主党の平野復興相がバカという言葉をいったのを揚げ足をとって、それ国会追及だ、任命責任だと大騒ぎ。

かつて吉田茂が国会で諮問者に向かってバカヤローといって解散したケースもある。

言葉は生き物でもあるのです。
 1020日の朝日の天声人語や読売の編集手帳もこりゃ言葉の危機とかんじたのかこの頃言葉が息苦しいと書いていた。

言葉の揚げ足をとるのはガキのやる事、
「聞いちゃった、聞いちゃった、先生に言ってやろう」と小学生の頃すぐ告げ口をする奴がいた。

亡き向田邦子さんがもし「バカ」が差別用語になったら放送作家を辞めるわと、ある対談で言っていたとか。

向田邦子さん

バカと言われる様になれば一人前なのだ。
出て来い、バカ、バカ、バカ、私はバカが大好きなのです。

2011年10月28日金曜日

「朝と夜の間」



地球の上に朝が来た、その裏側は夜だろうと歌ったのは当時のスーパースター川田晴久です。野球帽がトレードマークでした。美空ひばりさんがまだ小さな頃です。

ひばりさんはとても可愛がられその後の歌に大きな影響を受けたと何かの本でいっていました。


そうです世の中には朝と夜、表と裏、正と悪、男と女。
コインの裏表の様な決まりがあります。
昨今はその決まりの中にニューハーフという男・女みたいな人が出て来ました。
朝と夜の間の昼みたいな存在でしょうか。

ところがこの昼の様な存在は社会的には昼の太陽の下を大手を振って歩けなかったのです。

マツコデラックスとかラブチューニューとかミッツマングローブとか今や昼がモテモテのテレビです。どうした男、どうした女、しっかりしろといいたい。
負けてんじゃないわよです。

人魚のタトゥーを入れた沖縄出身の男・女の人が林の中に捨てられていた。
足が凄く速くアダ名はカールルイスだったとか。
沖縄では男、東京の夜の中では女性の様になっていた。

なんだか悲しく切なくなって来たのです。人には見えない表と裏、ピーターが歌った「夜と朝」の間の出来事がゴマンとあるのです。弁護士、医師、教授がニューハーフの三大お客さんらしいです。


2011年10月27日木曜日

「犯人は誰だ」

犯人は・・・お前か!


小さな我が家に小さな池、そこに小さな瓢箪池がある。
その中に一匹の白と黒の鯉(30センチ位)と去年の平塚の七夕祭りで孫が金魚すくいでとって来て大きくなった赤い金魚2匹と今年の七夕祭りでとって来た金魚3匹が泳いでいた。

過去形である。何故、Why?

ある朝起きて見るとウワァ、オヤッ、エーと大声を上げた。
な、な、なんと鯉がいない。
池の縁に大きくなった金魚ちゃんの亡骸、池の周りに白い鯉のウロコが一杯だ。

前にも赤と白の鯉が同様に消え、その前は一夜にして十二匹の金魚が全て消え、誰もいなくなった。
そして今犯人は、お隣の奥さんはハクビシン説、鯉マニアの藤沢の鰻屋「うな平」の親父は白鷺説、息子は野良猫説、鎌倉の亡き義兄は絶対狸説。そこに持ち上がったのがアライグマ説。


私の体をケアしてくれる佐賀のハナワ君こと内藤君が目の前にアイポッドだかアイフォンだかでその姿、その習性を見せてくれる。
よーし、今度釣り竿に500ポンドでもOKのリールを付け、でっかいハリに生き餌をつけアライグマを釣ってやる。
会社に居る釣り名人の鈴木社長と相談するのだ。

「イビキはジャズ」

グァ、グァ、グァー、ガァガァガァガァガー、アッアー、アー、ウァー、ウォー。
ウウウウウッウァー、ゴオゴオゴ、グググップハァー、グググブハァー、ウッグガッ、ウッガァガァガァーアー、オー、オウオー、ウップハァウッウッブハハッハッウォー、プハァーアアアーズズズズウォープハァーウッウップハァー。

ある夜どうやら無呼吸症候群&慢性鼻づまり&習慣深酒症と見られる人と諸々の事情の中で二夜を共にした。
他にも一人の男がいたがこちらは完全黙秘的生死不明的静けさ。

イビキをジッと聞いていると実にジャズのハミングの様にも聞こえて来るではないか。
セントルイスカージナルスが5年ぶりに優勝した大リーグの名門チームだ。

私の大好きなセントルイスブルースの町を思い出した。
私の先生の様な友人との旅は最高だった。ジャズのハシゴをした。
目の前のおじさんを眠っているままジャズの街に運ぶか。

イビキはモダンジャズではないかい。