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2010年4月27日火曜日

人間市場 マザコン市


あるベスト10
①炒め物②煮物③カレー④肉じゃが⑤豚の生姜焼き⑥ハンバーグ⑦お鍋⑧鶏の唐揚げ⑨餃子⑩すき焼き。これは夫婦関係が円満にいっているという夫婦の夫が作る料理のベスト10

あるベスト10
①おかずこれだけ②食べた後(無言)③塩が足らない④美味しくない⑤不味い⑥味見したの(?)⑦俺が作った方が旨い⑧失敗したの⑨自分で作ったの⑩お袋の味じゃない。
これは夫婦が円満にいっていない夫婦の夫の不用意発言です。

男は台所に入らないでと言う愚妻なので私の作る料理はない。不用意発言はかなり言っていると思うが全て無視されている。家は料理屋じゃないからと。

一組の若い夫婦が離婚した。
結婚して10ヶ月余りであった。その原因は夫の方が32歳にもなって母親離れしていなかったのだ。自分達の新居の一つ隣の駅に両親の家がある。男は新居に帰る前に両親の家にただいまーと帰ってしまうのだ。そこで風呂に入り洗濯物を出し、着替え、お母さんの手作りの料理を食べ、しばらくテレビを観てから新居に帰る。

新妻は26歳、お帰りなさいと迎える。ご飯は食べてきた、お風呂は入ってきた、洗濯物はお母さんのところに置いてきた。可愛い新妻は部屋に入り泣き崩れる。何で何故、一体どうなってるのと悩み苦しんだ。既にお腹の中に三ヶ月の命が宿っている。
思い切って聞き出すと、だって君の体が心配だから無理させちゃいけないと思ってだよと言う。ああ優しいんだ、やっぱりいい人だった。誤解していて悪かったと心を新たにする決意をしたそうだ。しかしそれからも毎日の生活のリズムは変わらない。新妻は育児の本を読みながら帰宅を待ち、一人で淋しい食事をした。

原因は食事にあったのだ。夫の母親はかなり有名な料理家であった。パティシエとしても名を上げ料理教室を持ち、テレビにも顔を出しホテルで講演もしていた。
小さな頃からその母親の料理と盛り合わせとデザートに慣れた一人っ子は他人の味にどうしてもなじめなかったのだ。結婚前は自分の家でデートばかりしていたのだ。
それをしっかり確信した新妻は料理の本やDVDを買い一生懸命料理の勉強をした。涙ぐましい話であった。栃木出身の新妻は必死に努力した。しかし夫は相変わらず毎日母親の味を求めて実家に立ち寄った。

新妻の母親代わりをしていた私の知人のところにこれ以上続けられないと相談に来た時にはお腹が膨らんでいた。
マザコンをはるかに超えたウルトラマザコン男に私の知人は激怒した。何度も何度も阿呆、阿呆、アナタワオンナオトコを連発していた。

夫婦は元々育ちが全く違う同士、お雑煮だって、ちらし寿司だって、味噌汁だって、味付けや盛り合わせだって何から何までまるで違うのだから出て来たものはうまい顔を演じ合えばいいのだ。その内にその夫婦の味となっていくものだ。

栃木の新妻はその後離婚し
田舎に帰り元気な男の子を産んだ。小学校一年になったと手紙と写真を送ってきた。男の方は今も実家から会社に通っている。もう嫁に来る女性はいないだろう。阿呆なオトコオンナ&ウルトラマザコンが定着してしまったのだから。
夫婦円満ですかというある調査によると39%がまあ円満と答えていた。多分10%はゲタを履いているのだろう。夫婦とは妥協と我慢の同居なのだ。

1 件のコメント:

sakon さんのコメント...

夫婦生活はいろんな意味で我慢の連続かもしれません。それでも運命共同体ですから、それもまた良い形だと思います。
マザコンは度を越えると気持ち悪いですね。。笑