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2018年5月2日水曜日

「ぼっこうきょうてい」

四月二十七日は思い出深い日一日となった。
小社社長と期待の新人と私の三人で、私の故里岡山に日帰り弾丸出張をした。
期待の新人は一泊して岡山研究をした。新横浜→岡山までは「のぞみ」で約三時間二十分程だ。目的はかつて小社にてデザイナーをしていた、土佐出身の女性が、岡山の男性と結婚して岡山市内にある広告代理店にディレクターとして入社して、私たちとつないでくれたのだ。
「ビザビ」さんという広告代理店は、昭和九年創業という歴史ある会社、現在三代目社長であった。ビザビさんは100周年を前に、実に若々しく、活気があり、私たちと会ってくれた七人は、とても目が澄んでいた。社長さんは四十代。
社員数は120人余りの総合代理店であった。メディア局、クリエイティブ局プロモーションの人などが、それぞれオシャレなファッションで対応してくれた。
ビックリしたのは出版物であった。100万都市岡山市は広く、美しく、若い人が多く、まるで銀座のように有名ブランド、スーパーブランドのショップが勢揃いしていた。
岡山は日本一ハレの日が多いことで有名だ。二十七日も見事なハレの日であった。
ビザビさんが発行している月刊紙「おかやま」は、販売部数なんと56,000部で、女性に大人気であった。内容は実に豊富で充実しており、編集、撮影、記事もすばらしい。東京で人気の女性誌と比較しても全く見劣りしない。大人のための情報誌「オセラ」は20,000部を発行していた。
これだけの雑誌を出すのは毎日大変でしょう、と言ったら、遅くとも夜八時頃までには皆退社するとか。私の知っている限り月刊誌の発行はハンパではないほど大変なはずであった。
「ビザビ」とはフランス語で、「お互いが顔を向け合い、見つめ合うこと」であるとか。
365日ビューティフルであることを目指している。大いに感動し、感激した。岡山と言えばジーンズで有名。みなさんいいジーンズを身につけていた。小社にいた女性は一人の若い(と言っても一児のパパ)デザイナーも紹介してくれた。月に二週間は東京に来て仕事をしているとか。ビザビさんはクリエイティブの仕事を東京のスタッフと組んでいる、ネット社会に距離はない。自社ビルを持ち質の高い仕事の数々、イベントからショップ販売まで、すっかり勉強させてもらった。
何かの縁だと思うので大切にしたい出会いであった。
四月二十七日、金正恩と文在寅が38度線を共に超えるという歴史的出会いをした。
これほど用意周到に事を運ぶには相当の日数と下打合せが必要である。が、日本国政府はその情報を知らず、知らされずであった。まさに蚊帳の外、世界はすでに現在の日本政権を見限っているのだろう。CIAというスパイ機関のトップを国務長官にするというトランプ大統領。
日本で言えば陸軍中野学校の校長が外務大臣になるようなものだ。まだ春なのに真夏の夢(悪夢)のような話が持ち上がっている。
トランプ大統領+金正恩+文在寅の三人がノーベル平和賞の筆頭候補だと。一人殺せば殺人犯だが、100万人殺せば英雄だと言う。岡山でビューティフルな気分になったのに、新幹線の中で見る電光掲示のニュースに、ア然、ボー然とした。
それにしてもこの情報化社会の中で、日本政府の情報入手能力の無力さは世界の恥であろう。岡山弁で言えばさしずめこんな風である。
「ぼっこうきょうてい金正恩」金正恩は父、金正日よりはるかに残忍であり、政略家、謀略家である。“ぼっこうきょうてい”は、“ものすごくおそろしい”のことである。岡山駅で大好物の「ままかり」を買って帰った。このコハダのような小さな魚は、今は亡き祖母と母の味である。一箱680円、酢漬けと照り焼きである。嘘で固めたこの国の経済は、“ぼっこうきょうてい”事になっている。
日銀は物価高目標2%の数字を削除した。大借金大国を立て直す人物の出現を待つ。
米、中、露、は勿論、南北朝鮮、アジア諸国、中東、中南米、あらゆる国が日本をシカトしている。
金配り外交は世界中の物笑いなのだ。くれるものは、いただきますと。400字のリングは五月十日まで休業します。みなさんいい連休を。



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