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2019年1月18日金曜日

「有名と無名」

私のことを広告デザイン界で有名でないからな、と言ったと言う人の話を風の便りで聞いた。若手ベンチャー企業の人だとか。そうです私は無名です、決して有名になりたくなくて、場末でそっと世の中を動かして来たのです。というかステキな仲間とモノ作りをして来た。有名な人が一流の仕事人である保証はない。そのくせギャラは高くて、細かくて、ロイヤリティーがどうのこうのうるさい。私たちプロフェッショナルは、年齢に限らず、真の一流、超一流、名人、達人、天才をいつも追って情報をストップしておく。友達が私に言った、 その人は、きっとミーハーでテレビに出ている有名人を連れ歩くタニマチみたいで、自分を少しでも大きく見せたいという、コンプレックスがある業界音痴の人だよ。そうかもなよくいるよなと私は言った。私が知っている有名クリエイターは、年収から計算すると、1ヶ月20日毎日8時間働くとするとギャラは1時間に100万だとか、それじゃ何をやったかといえば、シロウトのデザインに毛が生えた程度だ。本当の超一流たちは決して目立たずに。ハイ一億、ハイ二億、三億、と契約している。(有名になったらマズイ。カルロスゴーンになる)。最近クリエイターではないが、「朝まで生テレビ」とか、バラエティ番組に、古市憲寿とか落合陽一とか出まくっているが、余程ミーハーの有名人病なのだろう。せっかく天才的なのに、ただのタレントみたいになっている。最もタレントとは、才能の意味だから、別に出てもらっていいのだが、話があまりにガキ的でつまんなくてガックリとする。もっと世の中を勉強しろと言いたい。他にも博報堂の○×研究所員とか脳心理学者とか、 間の抜けたことしか言えない、最悪の弁護士たちが多い。 TBSの「情熱大陸」やNHKの「プロフェッショナル」もネタが尽きたのか、キャスティングがつまらない。ソロソロやめた方がいい。それに出た人を何人か知っているが、とんでもないのがいる。もっともっと日本中を歩いて回ると、スゴイ人たちがたくさんいる。超一流の職人たちは、有名になることなんかに全く興味なく、日々精進である。世の中の有名人(?)が、ちゃんといい仕事をしてくれるなら、私の仕事はやることがなくなる。私たちは若い人材を育てるのも重要な仕事である。超一流すぎて毎日の食事代や飲み代、女性と遊ぶ金に困っている人が多くいる。あの仕事をした人といえば、えっ超有名じゃない、それが本当の有名人なのだ。私の敬愛するの仲畑貴志氏が、先日第38回「白川忍」賞を受賞した。 大変名誉ある賞である。受賞理由は、長年にわたってコピーライター、 クリエイティブディレクターとして、広告業界の第一人者として、社会に大きく貢献した。要約するとこういう記事であった。この第一人者は、自分からギャラの話などは一切しない。有名になることもしない。若い人材をしっかり育てている。ライバルのように見られた糸井重里氏は、有名になることを好み(?)今では手帳で荒稼ぎをして、会社を上場、実業家の仲間入りとなっている。私のコピーは“一文字”100万です、と冗談ぽくテレビで話をしていた。あっそうって感じだ。私はずっと場末の芸者である。ただし、芸では負けない。(文中継承略)



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