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2019年6月10日月曜日

「尊・徳」

「N国」という政党が先の選挙で区議とか市議選で26議席(記憶では)近く議席をとった。第15回開高健ノンフィクション賞を受賞している、フリーランスライター「畠山理仁(みちよし)」さんが、私の愛読紙に連載をしているコラムがある。その9回目、急拡大/知ったらビビる/NHKから国民を守る党の内幕。「N国」のことがある。「NHKをぶっ壊す」と渋谷区議選が行われていた今年4月19日。渋谷のNHKセンター前で、立花孝志代表(51)はこう叫んだ。「中でね普通にセックスしています。いっぱいベッドがあるんですよ。NHKの職員は局内で派遣会社の女の子とか、アルバイトの女の子と、チューしたり、セックスしたりするのが日常茶飯事とは言いませんが、そんなことをしている人、局には何人もいるんですよ」。白昼堂々セックスを連呼してNHKを批判。立花氏は右手にマイクを持ち、左手のスマホで撮影を続けながら、自身がNHK時代に関わった不正経理の手法も解説した。いま「N国」はいろいろと提訴中だが、ほとんどはNHK側が勝訴している。当然、現在のNHKは国の管理下にあるのと同じだ。「N国」は次の国政選挙にも候補者を立てるだろう。「ドキュメント72時間」と「アイプラネットシリーズ」とか、「NHK特集」、「SONGS」はほとんど見るか、録画してもらったのを月に何回かモニター会社から買ってもいる。が、政治がらみの報道番組、ニュース番組は、ただその日の出来事を知るために見るだけで、それ以上は期待しない。わりとおサルさん顔の岩田明子さんという、官邸のお気に入りの女性が出ると、まったくもって走狗的発言で解説する。「N国」はいずれ何かを発信するだろう。官庁のエリートたちが省内でシャブを打っているのが何件か発表された。これは氷山の一角であろう。国会審議が開催中は、議員が質問に応じるための資料づくりを、毎晩徹夜みたいな状態でやると、ある官僚出身者から聞いた。きっと相当数のシャブが打たれていると予想されているが、密告がありブツが押さえられない限り、“インペイ”される。この頃の若い人は(20〜30歳)典型的な自己利益追求型で。人を損か得でしか見ない。ウソ、ズル、インペイ、シカト、受けた恩などはまったく感じない。自分にとってシャブ的効果があったかどうかでしかない。生徒と教え子なんていう人間関係も、利用価値があるかないかでしか判断しない。私には理解できない当世の若者気質だ。とてもNHK的ともいえる。セックスも損か得かでしかない。「ちょいの間」の売り込みでしかない。「N国」が今後どんな動きをするか、きっと憲法改正反対のために全力をあげるだろう(?)。官僚の中には警察関係が入っていることはいうまでもない。昨日深夜「台北ストーリー」という、ずっと昔の映画のリマスター作品を見た。台北の若者たちと現在の我が国の若者たちが、重なった。生きる目標を失った無気力の生き物である。この映画の中に石原裕次郎さんの歌が流れていた。もうすぐ「太陽の季節」だ。その時代の頃の作品であった。若くて志のある人間たちの本をプロデュースしたのが出来上がった。すべての政党の人のためにとつくった。何はともあれ時代を動かすのは、若者の熱気なのだから。フリーのライター須田諭一さんに大変お世話になった。花伝社の若い編集者に教えられること大であった。近頃珍しい損得を考えない正しい若者であった。各政党もつくることをすすめたい。その一石となればと思った。議員の劣化が酷いからだ。「若い頃の苦労は、買ってでもしろ」という昔の人の教えもあるのだが。ちなみに新作映画「二宮金次郎」(後の二宮尊徳)絶賛上映中。


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