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2021年9月4日土曜日

つれづれ雑草「勝南桜」

日本を代表する大マスコミが、菅義偉総理退任を読んでなかった。週刊文春のみが前々週号の大見出しで、九月九日首相解任と報じた。知人の週刊誌遊軍記者が、文春の編集長はこの記事に首をかけていると言った。もし外れていたら、首相官邸から徹底的に追い込まれるはずだから。九月九日ではなかったが九月三日退任した。本人はヤル気十分だったが、すでに外堀はすべて埋められていた。策士は策に溺れるの教え通りに。「安心――それが人間の最も身近にいる敵である。」(シェイクスピア)菅義偉総理のいちばんの敵は、自分自身だったのだ。又、ユダの存在に気づいていなかったのだろう。きっとユダの動きを週刊文春はしっかりと追っていたのだ。朝日、読売、毎日、産経、日経、NHK、NTV、TBSなど記者クラブの主役たちは、全くの間抜けであった。政治部の部長は全員辞任すべき大失態である。麻生太郎風に言えば、オイ、岸田よ、菅はもう持たねえぞ、オマエの親分古賀誠を切れや、それでよ、俺とアベでよ菅のあとを継がせっからよ、それと二階のジイちゃんを終りにする策を突きつける。幹事長と財務大臣は、アベと腹合わせするからな。何、河野だ、高市だなんて、推薦人の20人集めるのがやっとことだよ。流れをつくれや流れを。菅の地元横浜じゃよ、藤木のドンと、市長選で負けた小此木一派が反目に回っているから、総裁どころか菅自身の選挙が危ないんだからヨオ。がんばれよ、岸田。酒だけ強いのじゃなくて、戦に強くだぜ。なんて私は想像したりする。ちょんの間の権力者の末路は哀れなものである。いつの時代も同じだ。安倍政権は俺で持っていたんだという錯覚が、自分で自分の影を大きくしてしまった。桜を見る会の問題により、検察を抑え切れなかった時点で、安倍晋三は怒ったはずだ。モリ、カケの火種もある。つまるところ国民とか、コロナ禍なんてどーでもいいのだ。自分たちの権力さえ守れるならば。恐い恐い世界の話だ。今頃週刊文春は乾杯(ノンアルコールで)しているだろう。これはこれとして、私にとってこの力士が土俵を去るのが残念だ。私の地元出身の「勝南桜」(旧服部桜)がついに引退して、今月七日に断髪式を行なっていた。二十三歳であった。序ノ口で104連敗中であった。七月の名古屋場所限りで腹を決めたようだ。2015年初土俵を踏んだ。19年初場所の6番相撲から白星がなく、異例の大型連敗で話題を呼んだ。通算成績は3勝238負1休であった。一日一日頑張っていた。この努力を第二の人生につなげてほしいと、式秀親方は語ったようだ。元勝南桜さんすばらしいではないか、私はあなたにぜひ会いたいと願っている。ふんどしにサインしてチョーダイ。(きっと勝運がある)どんなにつらく苦しくても、夢を追っている人に敬意を持つ。新聞で見た横綱照ノ富士の土俵入り写真に、私は深く一礼をした。身も心もボロボロになってから復活した。政界は一寸先は闇という。妖怪二階俊博がこのまま終るとは思えない。菅義偉総理が持つ、膨大な秘密資料はさてどうなるか。恐い恐い世界だから。ある賢人曰く「歴史は大詰めを欠いたドラマだ。結末はすべて、いつの間にか同じ筋書きの繰り返しをたどっている。」つまり歴史は繰り返されるのだ。結局勝ち残るのは、霞ヶ関の官僚たちであって、今まで人事、人事で脅かされて来た者から、しばし解放される。首筋にすでに秋風が吹いていた官僚たちの、万歳の声が聞こえる。ヨイショ、ヨイショの記事ばかり書いていた、大マスコミの記者たちは、苦虫をかみつぶしているだろう。菅義偉総理の天敵、東京新聞社会部の「望月衣塑子」記者は、してやったりだろう。「新聞記者」という映画に、勇気を持って出演した、松坂桃李(官邸から情報リークをする役)は、今どんな気持ちだろうか、この作品が与えた社会的インパクトは大きい。映画はベストワンとなったのだから。エグゼクティヴ・プロデューサー:河村光庸さん、岡本東郎さん、プロデューサー:高石明彦さん。すごい気骨の人だ。週刊文春にはすでに、河野太郎のパワハラ的怒鳴り声が手に入っている。(今週号)ネット社会では秘密は守れない。小泉進次郎が、水と油を混ぜると、美味しいドレッシングが出来ると言ったとか、水と油が混ざる訳はないだろうと、さわがれたらしい。本当にネット社会は恐ろしいと思う。もし、河野太郎が総理大臣になったら、かつて原発ゼロと声高にメッセージを送っていたのが、命取りとなるだろう。言うことがコロコロと変わる変人による、変てこな国へと向う。石破茂は自民党が下野した時に、党を出て行った。能書きだけの人間である。浮気をして家を出た人間が、再び家に戻って来ても、マアヨカッタワとはならない。なんだかやけに寒いではないか、豚しゃぶにしようと決めて、シャブ、シャブした。安いバラ肉がいちばん旨い。レタスを入れるとgoodだ。「火口のふたり」という映画を見る。男と女、むかしの仲が再び会って、五日間火口のように燃えたぎるのだ。すこぶる秀作だ。荒井晴彦監督が男と女の業を、叙情文学的に描き出す。オススメ。それにしても脅迫の限りをつくして十年近く永田町を仕切っていた人間の最後の相談相手が、今ではおバカさん大臣としてその名も高い、息子のような歳の小泉進次郎だけだったとは。会社が潰れる時は、馬鹿が仲良くしているか、利口が喧嘩している時だ。天皇と言われた、ある大物銀行家の言葉を思い出す。日本の政治評論家は、ハマグリのような田崎史郎と、ホームレスのような伊藤惇夫しかいないのか。永田町のパラサイト二人にうんざりだ。取り巻きは、この冬エリ巻きにもならない。(文中敬称略)




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