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2022年4月16日土曜日

つれづれ雑草「不覚にも」

 ホーホケキョ、ホーケキョと大きな鳴き声がした。だがやけに大きく、やけに数多い。外に出ると公園で、近所の子どもがおもちゃの笛を吹いていた。それでもなんだか良い気分になった。奥多摩の山の中を歩いてパンパンになっていた足腰だが、スポーツの感動でそれを忘れた。交通事故で片足切断か、あるいは再起不能かと言われていた、アメリカのプロゴルフのスーパースター、タイガー・ウッズがオーガスタのティーグランドに立った。少し足を引きずりながら現われると、大喚声が空をも割らんばかりに突き上がった。ヒーローを待っていたのだ。私は不覚にも涙を流した。で、4日間深夜から朝まで見つづけた。タイガー・ウッズは見事予選を通過して4日間プレイをした。ボクシングはやっぱりキング・オブ・スポーツだ。私が最も尊敬する世界ミドル級チャンピオン(元WBC世界ミドル級王者、現IBF・IBO世界ミドル級王者)カザフスタンのGGGことゲンナジー・ゴロフキンとWBA世界ミドル級チャンピオン、日本の村田諒太選手がさいたまスーパーアリーナで、統一世界チャンピオンの座をかけて激突した。前日計量で両選手リミットピッタリの72.5kでパスした。ボクサーは体重との闘いでもある。きっと両選手とも80k位から72.5kに落とすために、想像を絶する練習をこなし、水分を摂らずひたすら、減量したはずだ。最後には一グラムも落ちなくなる。40歳になったゴロフキンだがやはり強かった。日本中のスポーツファンがこのビックマッチに熱狂した。村田諒太選手も強かった。他の選手なら殺されていたかも知れない。9R強烈なパンチを受けた村田諒太選手がリングにガクッとひざをついた。ここが限界と見たセコンドが、白いタオルを持ってリングに上った。TKO負けだ。ゴロフキン選手の大ファンであったが、村田選手のファンでもあった。リングに上がる時、そして敗者となった時、村田諒太選手がグローブで十字をきった。クリスチャンになったのだろうかと思った。変形した顔だが長いインタビューにしっかりと応え、無事リングを下りれることを神様に感謝したいと言った時、不覚にも涙を流した。ボクシングの世界では左は世界を制すという格言がある。右利きのボクサーの場合の左ジャブ、左ストレートの大事さをいう。ゴロフキンはその左がすばらしかった。昨日夜九時過ぎ甲子園球場は、阪神タイガースが日本一になったような大興奮の渦となった。応援歌六甲おろしが高らかに響いた。マスクをした大観衆は泣きながら相手をした拍手をした。やっと阪神が2勝目を巨人を破って勝ち取ったのだ。4対1であった。私はBSで途中から見ていたのだが、逆転ホームランを打った佐藤輝明選手が、試合後のヒーローインタビューで、最高です! と言った時、不覚にも涙を流してしまった。阪神タイガース2勝15敗1分。あきらめるなこれからだ。20歳の若者が劇画のようなことをした。完全試合達成だ。な、なんと27人の打者から19奪三振。13人連続三振、プロ初完封が完全試合であった。最速164kの直球と150kに近いフォークボールが落ちる。その豪球を一球も落球することなくナイスキャッチングしたのが、高卒のプロ一年目18歳の捕手だった。これは実にすごいことであった投手の名は佐々木朗希選手、3・11の津波で親や叔父さんを失った。108球目がミットに入った時、不覚にも涙を流してしまった。捕手の名は松川虎生選手。神様なんかいるはずはないと思っていたが、スポーツの神様はいるのではと思った。金曜日ひっそりとした仕事場で、敬愛する某大学の教授から送っていただいた、青い表紙の聖書を読んだ。これをすべて読むためには数年はかかるなと思った。死刑囚の多くは聖書を読み終えるという。永山則夫という十代の死刑囚は、貧困で学校に行けず文字の読み書きもできなかったが、長い刑期の中で読書を重ね、ベストセラーになった本を書いた。無知の涙だったと思う。刑は執行されたが著作は生きつづけている。聖書を読んだかどうかは分からない。愚妻がホッケがあったから買ってきたわと言った。いいねホッケと食べたのだが、北海道で食べるホッケとは味が違った。札幌に佐藤水産という有名な海産問屋さんがあるが、ロシア産のものが最高に旨い。きっと輸入ができず難儀しているはずだ。一人殺せば殺人者、100万人殺せば英雄だというが、ロシアの独裁者はどんな末路となるのだろうか。神様はどんなシナリオを用意しているのだろうか。教師や警察官の破廉恥な所業が続出する。盗撮やロリコン、下着ドロボーに性行為。さらに覚醒剤などおぞましい。交番の中で警察官の男女がSEXをしまくっていたなんて、お巡りさんにいいつけるぞだ。園子温という映画監督が女優さんにやってはイケナイことをやっていた。シオンという名は聖書の中にあった気がする。洗礼を受けているのかも知れない。デビュー時は天才的なものを感じたが、映画を愛する者としては許されざる者だ。スポーツに感動した一週間であったが、全体的にはスカッとしない。本物のホーホケキョが待ち遠しい。(文中敬称略)




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