飲食店勤務の27歳の女性は人を殺し逮捕された。
しかしまだ容疑者だ。報道は生まれから現在までいかに悪者的であったかの大報道。
一方殺害された昼はパチンコ店、夜は高級クラブで働くホステスさん27歳、こちらは元キャンペーンガール、店では一番明るくていい娘と大報道。
未だ取調中、裁判も何も行われていないのに報道はいつものパターンでタレ流しだ。
いつも事件の度に気になるのだが職業に上下や差別があってはいけないのだ。
飲食店とか、クラブとかバーとかスナックとかホステスというと何かいけない職業のニュアンスで伝えられる。
実はどうしようもない女子大生とかだらしないOLとかより家族を守るため遙かに人生を一生懸命生き抜いているのに。又、配管工とか左官工とか塗装工とか施盤工とか建築工とか「工」の字がつくと妙に差別したニュアンスで語られる。
私の息子は17歳の時から建築工だが真っ黒になって働き30歳にして3人の子供を育ててる姿は誇らしい。出来の悪い親にも「親工々」だ。逆にデザイナーとかキャスターとかジャーナリストとかヘアメイクとかカメラマンとかカタカナ文字だと急にニュアンスは一目置くようになり、弁護士とか公認会計士とか弁理士とか「士」が付くとまさかあの人が風に見える。「工」と「士」はほとんど似ている一文字なのに。
この頃特に悪い事を起こすのは、教師、医師、整体師とか「師」が付くのが多い。
日頃のストレスがなんていうがストレスはみんな等しく抱えているのだ。
無職といえばほぼヤクザ者と決まっている。
現実には無職士というか無職師というか無職工というプロの職業なのだ。
報道の方針は被害者重視主義、例えば二人殺して逃げている男が逃亡先で返り討ちになると一時は○○さんとか表現される。まるで工夫されていない。
正しくは××事件の殺人容疑で逃亡中の○○は、逃亡先でメッタメタに刺されて殺されました。これでいいのだと思うのだが。○○さんは何者かにより何カ所も刺され殺害されました。○○さんはかねてより××事件の殺人容疑で指名手配中でした。と、こんな記事になるのです。本来は記事や報道の頭に必ず未だ事件の解明が済んでおりませんとか現在裁判中ですとか表示しないと人権問題なのだ。
東電OL殺人事件の容疑者ゴビンダ氏は時にゴビンダであり、時にはゴビンダさん、あるいはゴビンダ氏と裁判のたびに変わった。
報道の自由とよくいうが、報道の自由過ぎとか不自由とかを正直にいってほしい。
国会の委員会で泣きじゃくった海江田通産大臣の映像をその夜のNHKニュース9も、報道ステーションも流さず、その他もほぼ同じであった。
現職の大臣が泣きじゃくり、言葉を失い、目を手で覆い隠した前代未聞の姿を何でちゃんと報道しないのか。
古舘伊知郎風でいうなら、おっと海江田大臣、菅の裏切りチョップと嫌みキック、お得意のハシゴ下し固めで悶絶しております。な、なんと手のひらに忍の一文字があります。
耐えています、苦しんでいます。おーっと菅夫人がタッチなしの掟破りでリングに上がっています、とんでもない事です。菅とその夫人の夫婦でのウエスタンハリアット、ガバッと喉元に決まり全く言葉が出ません。マット上で泣いています、泣いています。立ち上がりません。リングサイドの観客から菅夫婦にキタネェゾーの大喚声!なんて感じでしょうか。
この国のジャーナリズムはテンカウントのゴングを聞いてしまったのでパーフェクトに終わりです。歴史的に当たり前有名人になったら盗聴に気をつけてなんとなく常識のイギリスの盗聴もヒデーけど。
もうよく分からんらんらんと、眠いけど目はらんらんとしているのです。
報道ステーションから古舘伊知郎が消えたら一杯、二杯、三杯奢ります。
正義の押し売り屋は大嫌いなんです。古舘伊知郎お前は何も戦っていない。