12月14日知人と食事をした後、宿泊先のホテルに入る。
テレビのスイッチを押すと画面には11:25とデジタルの数字が表示される。
私は秒針の無い時計が嫌いである。
何故なら一秒と一秒の間にドラマがあるからだ。
人を殺すのに一秒はいらない引き金を引くだけだからだ。
映画の名作「シェーン」のアランラッドはホルスターから0.7秒位で相手のジャックパランスを撃ち殺した。
愛の告白も一秒で出来る。「好きだよ」「愛してる」「結婚しよう」、一秒で話せる。
その逆に別れも一秒で出来る。「嫌いだよ」「愛せないよ」「別れよう」、一秒で伝えられる。
今流行の「家政婦のミタ」の決め言葉は「承知しました」、丁度一秒だ。
「いってらっしゃい」「おかえりなさい」「いただきます」「ごちそうさま」「がんばらないで」「ゆっくりして」みんな一秒の言葉だ。この一秒の言葉が家庭から消えると怪しい空気が流れ始めるのだ。
おーいビールといえば「承知しました」がいいのだが、おーいビールといえば「自分で勝手に飲めば」では三秒掛かる、三秒の言葉には愛が無いのだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿